コース作成記&講評



12     1995年大会(八王子〜多摩〜町田〜港北)

(全体構想)

 去年は埼玉山中の温泉がゴールだったため、帰宅が大変という声もあり、今年は市街地を使おうと早くから決めていた。複数のゴール候補地の中から、設備や使用料の点で都筑公会堂を選定したが、例年何かしら設定しているゴール後のイベントが組めない。そこで第1回の時に採用した2ステージ制を復活させることにした。

 2ステージ制にするためには第1ステージの距離を例年より短めにする必要があった。が、市街地だけを走るのも芸がない。そこで城山方面と多摩丘陵を取り入れてコースを作ってみたが、想定距離を大きくオーバーしてしまった。仕方なく多摩地区はニュータウンを直線的に抜けるだけのレイアウトに引き直した。さらに2CPに適当な空き地を見つけたため、そこを通るように若干コース変更、結果的に戦車道路と呼ばれる道を通した。このあたりは平成狸合戦ぽんぽこの舞台でもあったような気がする。

 まだ距離が想定より長い。4CPの引っかけは前々から温めていたプランだし、ふるさと村での歩き回るクイズは変更したくなかったので、他のクイズを3問ほどあきらめることによる僅かなショートカットで何とかまとまった。ちなみにカットしたクイズは去年も使った交通公園でのコマ図歩行クイズ、2STに回した中川駅の歩道橋段数クイズ、センター北駅のバス停の柱数クイズである。

 2STは1STとは全然違ったルールでやりたかった。1STで失敗した参加者も気分を新たにヤル気になれるし、慎重で思慮深いだけでは勝てない要素を盛り込みたかった。ということでギャンブル性があり、かつオフィシャル不要の新ルールを考えた。計算式を求めさせる形にしたのは、単に問題を作りやすいのが理由。この形式はアンケートによれば好評だったようだ。ただ実験的意味合いが強かったので、2STで勝負がひっくり返り過ぎないよう、少し抑えた減点とした。

 あと、去年までに比べてペナルティ減点を小さめに設定した。1STでタイムオーバーしても(2STで調整でき)表彰式が直接遅れることはないこともあり、少々のタイムオーバーが致命傷にならないよう配慮した。

(講評)

 大きなミスコースやトラブルも無かったようだが、市街地よりも山道を望む声が多かった。4CP直前でコマ図通り右折せず、まっすぐ入ってしまったチームが約9チームあり、作成者の罠にまんまとはまってくれた。ショックを和らげるために4CPのオフィシャルを女性にし、ミスコース車には(一時停止数クイズを回収後に)「ミスコースです」と教えることにしたのは、主催者側のお情け。タイムオーバーが3チームあったがいずれも5分以内だったので、設定に無理はなかったということだろう。
更新日時:
2005/05/12
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Last updated: 2010/5/9
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