頭痛
頭痛の鍼灸治療
当院で多いのは偏頭痛(片頭痛)と緊張型頭痛、あるいはこの二つを併せ持つタイプです。
当院の頭痛治療についてご説明します。
偏頭痛(片頭痛)
偏頭痛のおこる原因は脳の血管が拡張して、周囲の神経を刺激するためと言われています。特徴として
- ズキンズキンと脈打つように痛む
- 吐き気や嘔吐を伴う
- 光、音、匂いなどに敏感になる
- 40代位までの女性に多い
- 月経周期と関わりのある場合がある
などがあります。
緊張型頭痛
よくみられる首や肩のこりから来る頭痛です。原因は後頭部、側頭部、首、肩の筋肉の緊張により血流が悪くなることで、筋肉の中に乳酸などの疲労物質が溜まり、それが神経を刺激するためと言われています。特徴として
- 疲れ目や首、肩のコリを伴うことが多い
- 頭全体が締め付けられるように痛む
- 激しい痛みではないが、ダラダラと続くことが多い
- 疲れが溜まる午後から夕方にかけておこることが多い
などがあります。
東洋医学で考える頭痛
何らかの要因で経絡の気血の流れが悪くなり、頭部において気血の不足や停滞が起こるとと頭痛が起こります。冷えや湿邪が関係していたり、他にも原因は多岐に亘ります。
治療
まず問診・脈診により部位を確認し、次に東洋医学的にどこに問題があるのかを判断します。
施術内容は
- 全身調整のための手足や背中のツボへの施術
- 痛む部位だけでなく、手足や背中のツボにも鍼や灸を施します。痛みを取るには手足のツボが効果的です。
- 頭・首・肩への施術
- 特に緊張型頭痛の場合は、頭・首・肩のこりが原因ですから、これを鍼や灸でほぐすだけでも症状は楽になります。
最後に痛みが軽減したことを確認し、日頃気を付けていただきたい事のアドバイスを行って、1回の治療は終了です。
起こる頻度が高い場合は、予防も含めてしばらく定期的に治療すると、頭痛も起こりにくくなって来ると思います。