小児鍼 子供の治療
小児鍼
当院では小児(乳幼児)の鍼治療を行っております。子供の場合は大人用と異なる刺さらない鍼を使い、極々軽い刺激で治療を行います。
痛みを感じることはありませんのでご安心下さい。
適応症
- 小児神経症:いわゆる″かんむし″(夜泣き・消化不良・食欲不振・下痢・不眠・泣きやすい・怒りやすいなど)
- 小児喘息
- 夜尿症
- アトピー性皮膚炎
- 虚弱体質の改善
東洋医学で考える小児の症状
小児の場合も東洋医学的な考え方は、基本的に大人の場合と同じです。
小児の場合は特に、五臓の働きや気の巡りが悪いと、体内で必要なものが体表から漏れ出たり、逆に発散すべきものが発散できなかったり、また外界の影響(気温の変化など)を受けやすかったりして、様々な不調が起こります。
小さいお子さんは脈が分かりにくいので、主に問診(お母さんからの情報)と体表観察から東洋医学的に診断をします。
治療
使用する鍼は全長4cm弱で、刺さらないプラスチック製のものです。
丸い方で皮膚を軽く撫で擦り、細い方でトントントンと軽く叩くように刺激します。全く痛くありません。
子供にはこのように軽い刺激で十分効果があります。
小児神経症は自律神経失調症に起因するものと考えられますが、子供の場合はこのように軽く刺激するだけで気の巡りが良くなり、自律神経が整う方向に作用します。
1回の施術時間はわずか10分前後ですが、気持ちが良いのか施術中にウトウト、中にはぐっすり眠ってしまうお子さんもいらっしゃいます。鍼を受けると気持ちが良いのは大人も子供も同じなんですね。
小児の治療は多くの場合その症状の性質上、週1~2回のペースで様子を見ながらしばらく継続するのが望ましいと思います。
小学生以上の場合
以上ご紹介したのは乳幼児の鍼治療です。小学生以上の場合は、体格にもよりますが大人と同じ普通の鍼治療を行います。
大人と同じと言っても使用する鍼が大人と同じというだけで、治療内容は子供が恐怖心を抱かないように、痛くない鍼治療を行います。
余談ですがうちの子供達は、小学生の頃から何かあると普通に大人と同様の鍼をしていて、何かあると自分から「鍼をして」と言って来ます。
最初は怖いかもしれませんが、「受けてみるとそんなことはなかった」というのが大多数の方の感想です。