逆子のお灸

逆子の矯正には足のツボへのお灸が効果的です。

産婦人科や知り合いの方からお灸を勧められたり、あるいはネットの情報でお灸が効くと知ってご来院になる方も多いですね。最近はちょっと検索すればツボの名前も出て来ますから、お灸をするツボの名前をご存知の方も少なくありません。

“お灸”と聞くと「熱そう」と思われるかもしれませんが、基本的に当院で行っている逆子の灸治療は、一瞬チクッとする程度で、我慢できない程熱いものではありません。
熱の感じ方や体調には個人差がありますので、それも考慮して熱くないように熱量を加減してしてお灸を施します。

当院の逆子治療についてご説明いたします。

東洋医学で考える逆子

陰陽論

東洋医学には陰陽論という考え方があります。これは簡単に言うと「この世の全ての事象を陰と陽に分けて考えよう」という考え方です。
例えば自然界のものを陽と陰に分けると、天と地、明と暗、熱と寒、火と水、南と北、昼と夜、夏と冬など。人体であれば背部と腹部、上半身と下半身、外側と内側、腑と臓、気と血など。
これら陰と陽は相対する物でありながら、相互に依存し、お互いがバランスを取り合い調和するようになっています。
人体においても、陰と陽のバランスが取れている状態が理想であると言えます。
陰陽論に基づいて考えると逆子とは、母体と赤ちゃんのお互いの関係、またそれぞれにおける陰陽のバランスが崩れた状態であると考えられます。

冷え

陰陽のバランスが崩れると冷えが生じ、これが逆子に大きく関わって来ます。冷えがある方は冷えを改善する事が大切です。体の中から冷えるだけでなく、外から冷える事もありますので、単に鍼や灸をするだけではなく、日常生活でも体を冷やさないよう気を付ける必要があります。

治療の流れ

問診

まず問診を行い、それまでの経過や状況についてお聞きします。その後簡単に施術内容の説明を行ってから施術に入ります。

脈診

脈診で陰陽のバランス、経絡の状態を診ます。通常当院の逆子の治療はお灸のみで行いますが、鍼も施した方が良いと判断した場合は、了解を得た上で鍼施術も加えます。大体手足のツボ２～３か所に１～２ｍｍ鍼を刺す程度の軽い刺激です。

お灸

逆子に効果のある２つの足のツボ（左右計4か所）にお灸を施します。
これらのツボにはそれぞれ違う作用があり、単独で用いるよりも組み合わせる事で逆子の治療により効果を発揮します。
体の状態は患者さんによって違いますから、誰にでも同じ施術内容ではなく、お灸の刺激量も当然違って来ます。脈や様子を伺いながら、適宜刺激量を調節します。

最後に脈を確認し、日常生活で気を付けていただきたい事のアドバイスを行って１回の施術は終了です。所要時間は大体１５分前後です。
施術後は多くの方が
「体がポカポカして来た」
「今すごく動いている」
「蹴っている場所がいつもと違う」
など何らかの変化をお感じになるようです。中には
「今、回ったような気がする」
と言ってお帰りになる方もいらっしゃいます。

料金

初診料：1,000円
１回：3,000円　　腰痛など他の治療も行う場合は1回：4,000円

症例

施術内容の違うパターンをいくつかご紹介します。

福岡　逆子のお灸

ご予約・お問合せは
元町鍼灸院　TEL (092)585-7422