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日向国(万延･文久･元治年間)

●文久2年(1862)
2月23日－佐土原藩･富田孟二郎(当時29歳･町奉行御目付役)､池上隼之助は密かに藩境を越え､脱藩｡
3月－富田孟二郎､江戸で十代藩主島津忠寛(ただひろ)に面会する｡
3月31日－延岡藩､北方村曽木慈眼寺の僧胤康(いんこう)を逮捕｡
4月－佐土原藩･富田孟二郎､池上隼之助､寺田屋で薩摩藩に捕らえられ､九州佐土原藩地に幽閉される。富田らを密かに後援した町奉行大目付･曽小川久郷(そおがわひさくに)に蟄居。
飫肥(おび)藩､藩札を発行(文久札)｡
[高鍋藩世子秋月種樹(たねたつ)､幕府の昌平坂学問所奉行となる｡]

●文久3年(1863)
2月－佐土原藩､曽小川久郷､富田孟二郎､池上隼之助を赦免｡それぞれ朝廷警備､薩英戦争に従事｡
薩英戦争に際し､佐土原藩主島津忠寛､鹿児島に兵を率いて赴く｡
飫肥藩､外之浦(とうら)に砲台を築く｡
薩摩藩､日向国高岡･倉岡･綾･穆佐(むかさ)の関外四ｹ郷に限る銭札発行｡
佐土原9代藩主忠轍(ただゆき)の夫人島津随真院､｢江戸下り道中記｣を著す｡

●元治元年(1864)
延岡藩､第1次長州征討軍に加わり出兵｡
[佐土原藩兵､京都蛤御門で長州兵と戦う｡]
米良(めら)氏家臣の勤皇の志士甲斐右膳､大蔵父子､人吉藩で獄死｡

●元治2年(1865)
延岡藩14代藩主政順夫人充真院の旅日記｢充真院道中記｣完成する｡