今回は、日本の領土を守れる政党がどこかという選挙になると思います。経済政策に関しては、どの政党も一長一短と思います。前回の選挙では、私は内政の民主、外交の自民という切りわけで民主党に投票しました。内政に関し、自民では出来なかった色々な試みがあり、その点民主党を評価しております。しかし、民主党の外交の弱さをついて、中国、韓国、ロシアが一斉に挑発行動に出ました。私は日米関係の隙を突いた行動と思っています。日本には単独での外交の強い後ろ盾である軍を持っていないからです。
私自身は、阿部さん、石原さん、野田さんの間で迷いましたが、今回の阿部さんの発言で尖閣問題で最も危機感を抱いているのは自民党であると感じました。
野田さん率いる民主党では対中国政策に対して強いメッセージも行動を出せないと思います。韓国に対する国際司法裁判所単独提訴を解散のためとはいえ、実行出来なかったのは残念です。アメリカは心配しているようですが、実は韓国では日本に対する国民感情のこれ以上の悪化などないです。元々日本を大変憎んでいる国ですから、気にせず日本の強いメッセージを出すべきでした。日本国民も竹島の件で、韓国が日本で優遇されていた事や韓国の反日政策の実態を知ってしまったので、これまでと同じ付き合いをする必要が無い事に気づきました。野田さん個人はこれまで自民党ですら出来なかった事をやってのけたので評価していますが、民主党としては限界があると思います。
石原さんは尖閣諸島を守ってくれそうですが、党としての力に疑問を感じます。私は2010年の尖閣諸島中国漁船衝突事件に対する当時の民主党の対応にがっかりし石原さんの尖閣諸島の購入に対し募金しました。石原さんなら何とかしてくれそうですが、橋本さん他が同意するとは思えないです。党の公約として、どのように尖閣と対処するかを示さない限り票は集まらないと思います。かつて坂本竜馬は列強の実態を知り強い危機感を抱き、日本の国のあり方を富国強兵に導きました。しかし橋本さんは中国の現実の脅威への対策の説明をしていないです。なにより強い危機感を感じないです。維新の党自体が皮肉な事に坂本竜馬が打倒しようとした当時の政府と同じ姿に映ってしまいます。日本国内の仕組みの改善は期待出来そうですが、外交に関しては期待は皆無です。
この状況で、党として国防軍のメッセージを出した自民党からは並々ならぬ決意を感じました。強い危機感を感じているからこその発言と思います。今は現実の脅威である中国に対応する時期と考えます。まだ選挙まで時間がありますが、尖閣諸島を守ってくれそうな党は自民党が最有力ではないかと考えます。ただ、今日のこのような状況を生み出す下地を作ったのも自民党です。政権を取ったなら、今度こそ事なかれ主義に徹せず外国から脅威と思わせる国への変革をすすめて欲しいです。そして中国・韓国等から足を引っ張られない状況を作って、じっくり経済政策を対応して欲しいです。
(2012/11/24 記)
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