(1)海洋資源開発を国家事業で行う。
予算確保及び国内産業の保護のためです。
(2)可能な所から見積もりをだす。
予算獲得について日本国民に納得してもらうためです。
(3)海洋調査のためのインフラを出来るだけ早く整備する。
(4)調査は現実に準じて実施する。
調査の精度は時間をかけると共に上げていく。
(5)領海問題を早急に解決する。
以下に解説していきます。
日本を海洋資源国家に導くためには国家の事業の一環で行うしかないと思います。現状ではコストも時間もかかるにも関わらず、日本の企業では体力が無くなっており投資がおそらく不可能だからです。最終手段として海外企業による投資の可能性がありますが、それは日本が本来受ける利益を大きく損ねると私は考えており、その選択はすべきでないと思っています。国家事業としてやる場合は莫大な国税を使うため国民の理解を得る必要があります。
この際問題になるのは時間です。国税を使ってもすぐにリターンが出ないため、しばらくは国民の皆に我慢してもらう必要があるからです。納得してもらうには「見積もり」を出す必要があります。見積もりの中で"大きなリターン"がある事を国民に理解してもらう必要があります。
そのためには日本の海底には、何の資源が何処にどれだけ眠っているか?について出来るだけ詳細なデータが必要です。
出来るだけ早くこれらの調査を進める必要があります。海洋調査船「白嶺」が2012年3月に完成しましたがまだまだ少ないと思います。領土問題がない所についてはそれぞれブロック化し並列に調査が進むようにすべきです。海洋調査船は予算が許す限り調達し、詳細なデータを早期に集めれる体制を国家で用意すれば良いと思います。
ここで注意すべきは、無茶な計画を立てない事です。技術者としての経験からですが、知識が無い人に見積もりを出した場合、極端な費用と時間の削減を要求されます。そのまま「はい」と言ってしまう技術者は日本に多いのですが、私の経験からすれば良いものが出来ないです。後でトラブルが発生してどんどん緊急の出費が増えていきます。結果として納期が延び、品質も落ち、メンテが大変(維持費が増大)になります。この手の要求に対しきちんと国民に説明出来る方をリーダにする必要があります。この調査が将来の日本を支える根本である事を国民に分かってもらい大規模な予算を認めてもらいます。もちろん予算を着服や違法な行為、国民に理解を得られないような行為等は厳しく監視する事が前提です。この点で民主党の「事業仕訳」はある程度官僚を浄化体質にしたと思うけど腐敗が進んでいるところまでは手が回らなかった気がするので不安ですね。
詳細に調査すればコストも時間もかかると思うので、現実に出来る時間により調査内容をわけると良いと思います
−2015年まで出来る調査および結果報告
−2018年まで出来る調査および結果報告
−2021年まで出来る調査および結果報告
実のところ調査自体は2100年くらいまでは掛かるのではないでしょうか。もしかしたらその時点でも終わっていないかもしれませんね。
私は専門家ではないので何とも言えませんが、2015年に粗い面積単位で全海域調査終了。その次はもっと狭い面積単位で調査を進めていくというふうに調査の度に面積単位を縮めていくような方法になると思います。
ちなみに。。。
調査船を日本の造船業に発注する事で国内造船業を活性化を狙います。
又、数10年先を見越して、老朽化した海底調査船は民間に払い下げるか、もしくは海底調査を日本の国営ビジネスとして世界から調査を受注する事を念頭に入れても良いと思います。
残念ながら領土問題が日本にはあります。尖閣諸島は石油が眠っており重要な土地です。ここを中国が1971年から急に狙ってきました。。私は右翼系でもない一般の民間人の集団による尖閣諸島の移住がベストと思います。命懸けとなるので中々行く人も居ないと思います。私が住んでも良いかと思いますが、どういう商売すれば良いかがぱっと浮かびません。漁業関係とかが普通でしょうが経験がないですしぱっと行って出来るやわな職業じゃないと思います。何か良い知恵があれば志願しようと思います。自衛隊を置くのが筋ですが中国の軍事介入の口実を与えてしまいます。中国との戦争になれば非常に厳しい結果が待っているでしょう。しかし西暦2100年、2200年の日本人の子孫や末裔の事を考えれば現在の日本人は命をかけても守るべき領土なのです。出来るだけ戦争で無い方法で解決すべきですが、中国が軍の行使をする可能性は高いので民官自衛隊が一致して対応する必要があります。およそ歴史上、国家間の戦争・紛争に対して武力を使わずに抵抗が成功した例は少なくインドくらいと思います。それも相手が当時としては比較的紳士的なイギリスだったから通用したと思いますが、他の列強が相手なら歴史上稀にみる大虐殺が起きたと思います。国土を話し合いで守るというのは相手が話し合いで済ませてくれる世界が実現した後の話と私は思います。そのような理想郷は数百年、数千年を待たねばならないでしょう。悲しい事ですが2012年現在においても戦争を止めることが人類には出来ていないので。人類の理想郷については別のページを作りたいと思います。
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