鍼はなぜ効くのですか?

筋肉が緊張すると硬くなり、筋肉の中に走っている血管や神経を圧迫し、血流が悪くなったり痛みが出たりします。血流が悪くなるとどうなるかと言うと、血液(特に赤血球)は筋肉や細胞、組織などを栄養させたり酸素と二酸化炭素を交換しているので、血流が悪くなると筋肉や細胞や組織などが酸欠になったり栄養されなくなってきます。

また神経が圧迫されると自律神経の調子が狂ったり、感覚が鈍くなったり、痛みが出たり、痺れや麻痺が出てきたりします。更に例を出すと「首が痛いな」と思いそのまま放置すると首の痛みはなんとなく無くなり、次第に腕や手先に痛みが出たり痺れがでたりします。こうなるともう重症ですね。

そこに鍼を刺すと最初は身体に異物が侵入したと脳に命令し、筋肉や血管はぎゅっと縮み、緊張します。交感神経が亢進している状態です。これを読まれている方はあれ?と思うかもしれませんが、最初の20分位は筋肉は緩まずに収縮します。これは筋性防御といい、事故にあったときにその後筋肉痛になったりするのは衝撃から身を守るため筋肉が収縮し、筋肉が鎧の様に身体を守ってくれているのです。

この筋性防御も長い事は続かず、20分位鍼を刺したままおいておくと今度は逆に筋肉が緩み、血流も増えます。同時に交感神経が高ぶっていたのが沈静化します。そして鍼を抜いた後10分〜48時間ほど安静にすることによって、硬くなっていた筋肉への酸素や栄養供給が徐々に再開してぎゅっと締め付けられていた神経も開放されます。また、筋肉に酸素が供給されることによって、痛みの原因となっていた老廃物の乳酸が、水と二酸化炭素に分解されます。これによって筋肉の緊張によって起こっていた不具合が少しずつ改善されていきます。これが治癒にいたるプロセスです。

ただ、硬くなった筋肉はすぐには元に戻らない事もあるのでそういう時は回数を重ねる事によって改善してきます。また、鍼を抜いた後にだるくなったり、別の場所が痛くなったりだるくなったりと言う瞑眩(東洋医学では好転反応と言われています)が発生する事がありますが、これは治癒に至る為のプロセスであって心配する事はありません。またそういうときはもう一度鍼をすると軽減します。

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