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精神分析/フロイト




 精神分析に対する興味がますます薄れて行き、精神分析医フロイトのことなどもうどうでもよいと思ったこともあります。しかし、精神分析は20世紀を代表する一大思想として無視するわけにはいきません。幸いにも、岩波書店からフロイト全集が刊行されつつあり、人文書院版や日本教文社版の著作集では読めなかったすべての論文が、日本語で読めるようになります。ここには、岩波書店のフロイト全集の目次を掲載します。

 その前に、なんだかんだと、少しだけ能書きを並べることにします。

 多声性やパーソナリティの複数性に絡めると、フロイトの論考のなかで興味深いのは、やはり初期のヒステリー関連の論文です。たとえば、「二重意識」や、ヒステリー発作における「多重的同一化」と命名された現象は、一人の人間が複数の異なる意識を同時的に所有していたり、複数人の挙動を(再)上演するわけで、多声性の心理療法やパーソナリティ(声)の複数性に興味のある私にとっても、フロイトの卓見であると考えざるを得ません。もちろん、自我、超自我、エスからなる心的装置を区分した構造論的視点も再評価されます。

 初心者向けに、精神分析の歴史を少々。

 まず、アンナOに関するブロイアーの先駆的業績があり、それが力動的な無意識の発見へと導き、精神分析学の礎を築きました。ブロイアーは、患者を催眠下のトランス状態に誘導し、まったくの偶然でしたが、患者がいま現在呈している身体症状が昔の外傷体験(病気で死につつある父親を看病していたこと)と結びついていることを発見しました。こうした外傷体験と結びついている感情を患者に言語化させることができたとき、症状は消失しました。彼が何度も繰り返して発見したのは、記憶を想起してそれと結びついた情動が再体験されることによって、症状が取り除かれるということです。その原-忘却は「抑圧」、想起は「カタルシス」と命名されています。このカタルシスによる治療は即効的なものでしたが、再発することがよくあり、治癒が長続きすることはありませんでした。アンナがブロイアーに対して強い愛情と性的な気持ちを向け始めると、治療関係にもうひとつの問題が生じました。彼は驚いて、すぐに治療を打ち切ってしまったのです。

 フロイトは、催眠療法が出くわす問題を解決するように変更を加えて、ブロイアーが置き去りにしてしまったことを引き継ぎました。彼は、一時的な軽減しかもたらさないという理由で、催眠を放棄することにしました。フロイトは、意識的な自我がトラウマを直接的に取り扱い、記憶やフィーリングを覚知に統合することを学ばなければならないと考えていたのです。課題は、以前は耐え難いものとして体験されていたことを、患者が意識的に耐えられるようにする治療を開発することでした。思い浮かぶことであればどんなことでも話すように患者を励まし、その連想に耳を傾けることによって、フロイトは、以前には回避されていた主題に対して患者が次第に接近していくことを見出しました。無意識的な感情や記憶やファンタジーを患者が次第に覚知することができるように工夫された自由連想法は、催眠の次に来る精神分析技法の第一の主要な変更となりました。

 思い浮かぶことは何でも話すように患者を励ましだすと、フロイトは、苦痛で不安を喚起する出来事を思い出し、再体験することに対抗するような、逆方向の力の働きと出くわしました。彼はこの力を抵抗と名づけて、治療の成功の多大な妨げになることを見出しました。患者が治療のゴールに到達することができるように、抵抗を回避し、低減させ、取り除くための方法を見出さねばなりません。よくなりたいという患者の気持ちと、治療的介入に抵抗することによって苦痛を回避したい気持ちとの間にある緊張感は、心的葛藤の核心です。分析医がこの葛藤をどのようにして扱うかは極めて重要なことです。

 催眠に続くもうひとつの技法上の本質的変化は、治療関係のうちで触発される感情を、回避するというのではなく利用することによって生じました。分析医に対する患者のフィーリングやセラピストに対する知覚は行き当たりばったりのものではなく、感情の投影や転移をなしており、その知覚が患者の過去において重要であった人物と関連していることにフロイトは気がつきました。彼はこのことを転移の現象と名づけ、患者の内的葛藤を治療状況で活性化するために利用したのです。

 彼は、精神分析技法を発展させながら、こうしたいくつかの修正を統合しました。つまり、自由連想、抵抗への焦点づけ、それに転移の分析です。過去の苦痛な体験を想起して体験することに対する患者の防衛的な態度や抵抗を、積極的に解釈しました。こうした解釈は、覆い隠されたフィーリングを解放するために工夫されていました。このプロセス自体は、患者の過去の重要な人物と結びついているらしいのですが、分析医に対する感情を顕在化させる傾向がありました。防衛を解釈して、覆い隠された感情や記憶を解放するこの基礎的技法によって、患者と分析医は、忘却された過去と現在の行動を結びつける洞察を獲得することができるようになったのです。これが、いまも精神力動療法・精神分析的心理療法の真髄であり続けています。


 では、全集の目次です。





岩波書店 フロイト全集 全22巻+別巻



1 1886-94年 失語症 [責任編集]兼本浩祐・中村靖子

●失語症の理解にむけて●大学記念留学奨学金によるパリおよびベルリンへの研究旅行(1885年10月−1886年3月末)に関する報告書●J.M.シャルコー著『神経系の疾病をめぐるサルペトリエール講義』への訳者まえがき●あるヒステリー男性における重度片側感覚脱失の観察●アーヴァーベック著『急性神経衰弱』書評●ウィアー・ミッチェル著『ある種の形態の神経衰弱とヒステリーの治療』書評●ベルカン著「聾の改善の試みとその成果」書評●H.ベルネーム著『暗示とその治療効果』への訳者序文●H.ベルネーム著『暗示とその治療効果』ドイツ語訳第二版への序言●オーバーシュタイナー著『催眠法―その臨床的および司法的意義』書評●ヒステリー,ヒステロエピレプシー(事典項目)●オーギュスト・フォレル著『催眠法』についての論評●心的治療(心の治療)●催眠(事典項目)●J.M.シャルコー著『サルペトリエール火曜講義(1887−88年)』翻訳への序言と注解●J.M.シャルコー著『サルペトリエール火曜講義(1887−88年)』翻訳への注解抜粋●講演「催眠と暗示について」についての報告●『ヒステリー研究』に関連す3篇 1,ヨーゼフ・ブロイアー宛書簡 2,ヒステリー発作の理論にむけて(ヨーゼフ・ブロイアーとの共著) 3,覚え書き●症例「ニーナ・R」についての4つの記録文書●ヒステリー諸現象の心的機制について―暫定報告(ヨーゼフ・ブロイアーとの共著)●催眠による治癒の一例―「対抗意志」によるヒステリー症状の発生についての見解●器質性運動麻痺とヒステリー性運動麻痺の比較研究のための2,3の考察●シャルコー●防衛−神経精神症●ある特定の症状複合を「不安神経症」として神経衰弱から分離することの妥当性について●強迫と恐怖症,その心的機制と病因


2 1895年 ヒステリー研究 [責任編集]芝 伸太郎


3 1895-99年 心理学草案 遮蔽想起 [責任編集]新宮一成

●心理学草案●「不安神経症」に対する批判について●三部講演「ヒステリー」についての報告●講演「強迫表象と恐怖症の機制」についての報告●P.J.メービウス著『偏頭痛』についての論評●A.ヘーガル著『性欲動―社会医学的研究』についての論評●神経症の遺伝と病因●防衛−神経精神症再論●ヒステリーの病因論のために●私講師ジークムント・フロイトの学問的業績一覧●神経症の病因論における性●健忘の心的機制について●遮蔽想起について●ある正夢●自伝的覚え書き


4・5 1900年 夢解釈I・II [責任編集]新宮一成


6 1901-06年 症例「ドーラ」 性理論三篇 [責任編集]渡邊俊之

●あるヒステリー分析の断片〔ドーラ〕●性理論のための3篇●夢について●フロイトの精神分析の方法●ゲオルク・ビーデンカップ著『脳桿菌との闘い』についての論評●ジョン・ビジェロウ著『睡眠の神秘』についての論評●アルフレート・バウムガルテン著『神経衰弱―本性・治癒・予防』についての論評●レーオポルト・レーヴェンフェルト著『心的強迫現象』についての論評●追悼文「S.ハンマーシュラーク教授」●精神療法について●神経症病因論における性の役割についての私見●『性理論のための3篇』第2版へのまえがき●R.ヴィーヒマン著『神経衰弱患者のための生活規律』についての論評●『神経症小論文集成 1893−1906年』初版へのまえがき


7 1901年 日常生活の精神病理学 [責任編集]高田珠樹

●『日常生活の精神病理学にむけて』


8 1905年 機知 [責任編集]中岡成文

●『機知―その無意識との関係』


9 1906-09年 グラディーヴァ論 精神分析について [責任編集]道籏泰三

●W.イェンゼン著『グラディーヴァ』における妄想と夢●精神分析について●舞台上の精神病質的人物●事実状況診断と精神分析●アンケート「読書と良書について」への回答●強迫行為と宗教儀礼●詩人と空想●子供の性教育にむけて●『応用心理学叢書』の告知●ヒステリー性空想,ならびに両性性に対するその関係●「文化的」性道徳と現代の神経質症●性格と肛門性愛●幼児の性理論について●ヒステリー発作についての概略●神経症者たちの家族ロマン●ヴィルヘルム・シュテーケル博士著『神経質性の不安状態とその治療』への序言●フェレンツィ・シャーンドル博士著『心の分析―精神分析関連論文集』への序言


10 1909年 症例「ハンス」 症例「鼠男」  [責任編集]総田純次

●ある5歳男児の恐怖症の分析〔ハンス〕●ハンス少年分析後日談●強迫神経症の一例についての見解〔鼠男〕●強迫神経症の一例(「鼠男」)のための原覚え書き


11 1910-11年 ダ・ヴィンチの想い出 症例「シュレーバー」 [責任編集]高田珠樹

●レオナルド・ダ・ヴィンチの幼年期の想い出●自伝的に記述されたパラノイアの一症例に関する精神分析的考察〔シュレーバー〕●精神分析療法の将来の見通し●原始語のもつ逆の意味について●『アントロポピュティア』に関するフリードリヒ・S.クラウス博士宛書簡●自殺についての討論のための緒言・閉会の辞●精神分析的観点から見た心因性視覚障害●神経症者たちの病因的空想の露見例●「横暴な」精神分析について●男性における対象選択のある特殊な類型について(『性愛生活の心理学への寄与』 I )●ヴィルヘルム・ノイトラ博士著『神経症の女性たちへの手紙』についての論評●心的生起の二原理に関する定式●精神分析の基本原理ともくろみについて●精神分析における夢解釈の取り扱い●母音列の意義●「偉大なるかな,エペソ人のディアナ」●夢解釈への補遺●G.グレーフェの講演「ある不安状態の心理とその治療」についての論評●ヴィルヘルム・シュテーケル著「露出症の心理学にむけて」へのコメント●ジェームズ・J.パットナム著「精神神経症の病因と治療について」へのコメント●民話の中の夢付 ダーフィト・エルンスト・オッペンハイム宛書簡


12 1912-13年 トーテムとタブー [責任編集]須藤訓任

●トーテムとタブー●転移の力動論にむけて●神経症の発症類型について●性愛生活が誰からも貶められることについて(『性愛生活の心理学への寄与』II)●精神分析治療に際して医師が注意すべきことども●自慰についての討論のための緒言・閉会の辞●精神分析における無意識概念についての若干の見解●幼年期の夢の実例求む―編集者より●「未開人の心の生活と神経症者の心の生活における若干の一致点」への導入の文章●アーネスト・ジョーンズ著「ローズヴェルトを精神分析する」へのコメント●小箱選びのモティーフ


13 1913-14年 ナルシシズム モーセ像 精神分析運動の歴史 [責任編集]道籏泰三

●ミケランジェロのモーセ像●ミケランジェロのモーセ像 補遺●精神分析運動の歴史のために●ナルシシズムの導入にむけて●証拠手段としての夢●オスカル・プフィスター博士著『精神分析的方法』へのはしがき●夢における童話の素材●マクシミリアン・シュタイナー博士著『男性能力の心的障害』への序言●子供のついた2つの嘘●強迫神経症の素因●精神分析への関心●ジョン・グレゴリー・バーク著『諸民族の風俗,慣行,信仰ならびに慣習法における汚物』へのはしがき●治療の開始のために●特殊な意味をもった幼年期の夢●分析実践の経験と事例●分析作業中の誤った再認識(「すでに話した」)について●ギムナジウム生徒の心理学のために●想起,反復,反芻処理●夢における「偉業」の叙述●転移性恋愛についての見解●フレデリク・ヴァン・エーデン宛書簡


14 1914-15年 症例「狼男」 メタサイコロジー諸篇 [責任編集]新宮一成・本間直樹

●ある幼児期神経症の病歴より〔狼男〕●戦争と死についての時評●欲動と欲動運命●抑圧●無意識●夢学説へのメタサイコロジー的補遺●喪とメランコリー●精神分析理論にそぐわないパラノイアの一例の報告●転移神経症展望●無常●欲動変転,特に肛門性愛の欲動変転について●ヘルミーネ・フォン・フーク=ヘルムート博士宛 1915年4月27日付書簡


15 1915-17年 精神分析入門講義 [責任編集]鷲田清一


16 1916-19年 処女性のタブー 子供がぶたれる [責任編集]本間直樹

●精神分析作業で現れる若干の性格類型●ある可塑的な強迫表象の神話的並行現象●ある象徴と症状の関係●アーネスト・ジョーンズ著「ジャネ教授と精神分析」へのコメント●精神分析のある難しさ●『詩と真実』の中の幼年期の想い出●処女性のタブー(『性愛生活の心理学への寄与』III)●精神分析療法の道●精神分析は大学で教えるべきか?●『戦争神経症の精神分析にむけて』への緒言●ジェームズ・J.パットナム追悼●国際精神分析出版社と精神分析に関する業績への賞授与●「子供がぶたれる」●ヴィクトール・タウスク追悼●テーオドール・ライク博士著『宗教心理学の諸問題』第一部「儀礼」への序文


17 1919-22年 不気味なもの 快原理の彼岸 集団心理学 [責任編集]須藤訓任

●不気味なもの●快原理の彼岸●集団心理学と自我分析●意識の機能に関するE.T.A.ホフマンの見解●戦争神経症者の電気治療についての所見●夢学説への補遺●女性同性愛の一事例の心的成因について●分析技法の前史にむけて●アントン・フォン・フロイント博士追悼●ある4歳児の連想●J.J.パットナム著『精神分析論集』への序言●クラパレード宛書簡抜粋●精神分析とテレパシー●夢とテレパシー●嫉妬,パラノイア,同性愛に見られる若干の神経症的機制について●ヨーゼフ・ポッパー=リュンコイスと夢の理論●J.ヴァーレンドンク著『白昼夢の心理学』へのはしがき●賞授与●懸賞論文募集●無意識についてひとこと●レーモン・ド・ソシュール著『精神分析の方法』へのはしがき●メドゥーサの首


18 1922-24年 自我とエス みずからを語る [責任編集]本間直樹

●自我とエス●みずからを語る●『みずからを語る』補筆●『みずからを語る』その後―1935年●「精神分析」と「リビード理論」●夢解釈の理論と実践についての見解●17世紀のある悪魔神経症●幼児期の性器的編成●神経症と精神病●精神分析梗概●ルイス・ロペス=バイェステロス・イ・デ・トッレス宛書簡●フリッツ・ヴィッテルス宛書簡●M.アイティンゴン著『ベルリン精神分析診療所に関する報告』への序言●フェレンツィ・シャーンドル博士(50歳の誕生日に)●雑誌『ル・ディスク・ヴェール』への寄稿●マゾヒズムの経済論的問題●エディプスコンプレクスの没落●神経症および精神病における現実喪失●「不思議のメモ帳」についての覚え書き●精神分析への抵抗●『国際精神分析雑誌』編者のことば


19 1925-28年 否 定 制止,症状,不安 素人分析の問題 [責任編集]加藤 敏

●否定●制止,症状,不安●素人分析の問題●解剖学的な性差の若干の心的帰結●精神分析●『ユダヤ・プレスセンター・チューリヒ』編集人宛書簡●ヘブライ大学開校式に際して●アウグスト・アイヒホルン著『不良少年たち』へのはしがき●夢解釈の全体への若干の補遺●ヨーゼフ・ブロイアー追悼●ライク博士ともぐり診療の問題●ブナイ・ブリース協会会員への挨拶●ロマン・ロランに宛てて●カール・アブラハム追悼●E.ピックワース・ファロウ著「生後6カ月の幼年期の想い出」についての見解●エーヴァルト・ヘーリングについてのコメント●フモール●フェティシズム●ある宗教体験●ドストエフスキーと父親殺し●リットン・ストレイチ宛書簡


20 1929-32年 ある錯覚の未来 文化の中の居心地悪さ [責任編集]高田珠樹

●ある錯覚の未来●文化の中の居心地悪さ●テーオドール・ライク宛書簡抜粋●アーネスト・ジョーンズ50歳の誕生日に寄せて●マクシム・ルロワ宛書簡―デカルトの夢について●「1930年ゲーテ賞」1,アルフォンス・パケ博士宛書簡 2,フランクフルトのゲーテハウスにおける挨拶●ジュリエット・ブトニエ宛書簡●S.フロイト/W.C.ブリット共著『トーマス・ウッドロー・ウィルソン』への緒言●エドアルド・ヴァイス著『精神分析要綱』へのはしがき●ハルスマン裁判における責任能力鑑定●ヘブライ語版『精神分析入門講義』への序文●ヘブライ語版『トーテムとタブー』への序文●冊子『ベルリン精神分析研究所の10年』への序言●『メディカル・レヴュー・オヴ・レヴューズ』第36巻へのはしがき●リビードの類型について●女性の性について●火の獲得について●英語版『夢解釈』第3版(改訂版)へのまえがき●ヘルマン・ヌンベルク著『精神分析的な基盤に基づく神経症総論』へのはしがき●プシーボル市長宛書簡抜粋●タンドラー教授宛書簡抜粋●ゲオルク・フックス宛書簡抜粋●戦争はなぜに?●リヒャルト・シュテルバ著『精神分析事典』への序言●ジークフリート・ヘッシング宛書簡●ヨーゼフ・ポッパー=リュンコイスと私の接点


21 1932-37年 続・精神分析入門講義 終わりのある分析とない分析 [責任編集]道籏泰三

●続・精神分析入門講義●終わりのある分析と終わりのない分析●シャーンドル・フェレンツィ追悼●マリー・ボナパルト著『エドガー・ポー―精神分析的研究』への序言●ある微妙な失錯行為●チェコ語版『精神分析入門講義』へのまえがき●トーマス・マン60歳の誕生日に寄せて●ロマン・ロラン宛書簡―アクロポリスでのある想起障害●ゲオルク・ヘルマン宛書簡3通●トーマス・マン宛書簡●ブラウン教授死去に際して●ルー・アンドレアス=ザローメ追悼●分析における構築


22 1938年 モーセという男と一神教 精神分析概説 [責任編集]渡辺哲夫

●モーセという男と一神教●「精神分析概説」へのまえがき●精神分析概説●精神分析初歩教程●防衛過程における自我分裂●反ユダヤ主義にひとこと●『タイム・アンド・タイド』女性編集者宛書簡●イスラエル・コーエン宛書簡●イスラエル・ドリュオン著『リュンコイスの新国家―改良された人道的基盤の上に新たな社会秩序を築き上げるためのプラン』への緒言●イスラエル・ドリュオン宛書簡2通抜粋●成果,着想,問題


別巻 ●総索引(人名,書名,専門用語)●総目次●著作年表●年譜●主要用語対照表





以下、更新予定です。



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