植木伐採例３(敬意と感謝を込めて・庭じまいリフォーム)山形市-三澤造園

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　　　植木伐採例(庭園ビフォーアフター)

　　＜敬意と感謝を込めて・庭じまいリフォーム＞

今回は当社のホームページをご覧頂いて連絡を下さったお客様より、今は空き家となっているお庭の樹木がかなり生い茂った状態なので、何とかすっきりとなるように樹木を伐採してほしいという依頼を受けました。
お客様の話によると、元々はお祖父様のご自宅だったのですが、お亡くなりになられてからはほとんど手付かずの状態で、近所の方や歩道を通行する方のご迷惑にならないようにと今回は思い切って我々に「庭じまい」のご相談を下さったとの事でした。
現場となったお宅は敷地面積もかなり大きく、お庭の植木も大小合わせてかなりの本数があり、中には直径40㎝を超える大木も数本ありました。そこで、まずは大きい植木を機械を使いながら伐採していき、その後に低木や落ち葉、ツタなどを丁寧に取り除いて、元のお庭の石組みを表せるようにきれいに仕上げていきました。

最初は何から手を付ければいいか分からないくらい荒れ放題になっていましたが、まずは大木を伐採するため、手前から道を作るように大木周りの植木を伐採していきました。
この現場は大通りに面しており、歩道もある道路のため、特に安全確保には気を付けての機械操作、伐採作業を進めなければいけませんでした。
また、長年に積もった落ち葉もさることながら、荒れた木々にツタが絡まっており、それらを丁寧に取り除かなければ先に進めないという非常に手間のかかる作業になりました。
しかし、それらを一つ一つこなして作業を進めていくと、最初は何も見えなかった庭園の石組みが徐々に私たちの前に現れてきて、我々もその素晴らしさに驚きました。

写真は元の庭園部分のメインとなっていた中央部のものです。お祖父様がこのお庭を造られた時はかなり吟味して造られたというのが分かる素晴らしい石組みです。石組みをみると以前には池もあった様子が伺え、植木が剪定してあった頃はかなりの大庭園であったという事が推測できます。
最近は我々の仕事も解体工事や伐採作業などの依頼がだいぶ増えてきましたが、時代の流れとはいえご先祖様の大切になされていたお庭を無くしてしまうのは心苦しい思いがあります。今回は樹木の伐採のみで石組みはそのまま残すという事でしたので、この素晴らしい石組みだけでも立派な庭園になりますので、ぜひ防草対策を施して末永く守っていただきたいと思いました。

最後は道路側からの全体写真です。最初に現場を拝見させていただいた時は、大きくなりすぎた樹木の枝がかなり歩道側に張り出して、安全面でも危惧する状態になってました。
今回の作業では伐採した後に樹木の切り株に発芽抑制剤を注入、または塗布して全ての樹木の発芽を抑制するとともに、敷地内の除草剤散布の処置を行いました。この処置により再び根元から発芽してくるのを抑制し、除草剤散布により来年の雑草防除に心掛けました。今後は防草シートや敷砂利などを併用すればもっと効果が期待できると思います。
今回は最近耳にする事が多くなった「庭じまい」のご依頼でしたが、私たちの考える「庭じまい」とはただお庭を潰して更地にしてしまうことではありません。お庭の不要な物、メンテナンスのかかる物を取り除き、その上でご先祖様が遺したお庭を大事にするというのも立派な「庭じまいリフォーム」になるのではないでしょうか。