今回の工事では敷地内がすべて山砂利で整地されていたため、まず敷地全体の土の入れ替え工事が必要となりました。この坪庭工事では土の入れ替えを行う前に、ある程度土留めとなる切石や川原石を配置しておいてから土入れを行い、少し高めに盛土することで庭に立体感をもたせるようにしました。 植栽部分では和風坪庭という事で、キャラやベニシダレモミジを中心に低木や下草を使い、あまり庭がうるさくならないようにバランスを考えて配置をしました。 この坪庭は和室前の庭ということで、他の庭部分と区切るために石組みの前にきれいな玉砂利を敷き、最後に当社のオリジナル袖垣を設置することによって、モデルガーデンとして最高の形で完成させることができたと思います。 |
上の写真はこの庭園のメインとなる、雪見灯篭とつくばい周りの写真です。つくばいの後ろにはあらかじめ水を出すためのホースを埋設しておいて、そこに三本筧を取り付けて竹口からいつでも水が出せるようにしました。 雪見灯篭は御影石の小さい物ですが、台石にのせて一段高く設置することによって、庭にいいアクセントをつける添景物になったと思います。最近はつくばいや灯篭を含めて、石という庭材がみなさまに敬遠されることが多くなってしまいましたが、使いようによってはすばらしい庭の材料になるという事をこのモデルガーデンを通してもっと知っていただきたいと思います。 |
上の写真は後ろ側(道路側)から見た工事前と完成後の庭園写真です。この和室前の坪庭は上記に記述したように、他の庭部分と区切り“一つの庭”として独立させたかったので、周りより一段高く盛り土をして作り上げました。その際に当然土留めが必要になるのですが、全部を自然石で組んでしまうと和風な感じは全面に出ますが庭全体が重くなってしまうと感じました。 そこで今回は自然石は和室から見る前部分だけに使用し、枠となる後ろと横の土留めは切石を使いました。これにより昔ながらの重苦しい和風庭園と少し違って、すっきりとした現代版の和風庭園にすることが出来たと思います。 この切石という石材は設置も簡単で、しかもブロックに比べて庭に使用した際の見栄えは格段によくなりますし、古くなればなるほど趣が出てくるという利点もあります。ぜひこれから和風坪庭をお考えの方にお勧めしたい材料であり、お庭の新しいカタチです。 |
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