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コラム

<<< 昆虫雑記 >>>

昆虫の飼育を通して思うこと、昆虫にまつわるいろいろなお話を書きつづって参ります。
以前、『いまだ解決できない疑問』のコーナーとして掲載していたテキストを踏襲しつつ、更に範囲を広げ、様々に、ごった煮状態にしてお届けします。
・・・ときに話題が昆虫から大きく脱線するかもしれません。
・・・いえ、必ず脱線します。(きっぱり) それでもついてきて〜


<最新号>
第16話 3億年の孤独

今回の話は、『黒くて平べったい、家屋に潜む厄介なあいつ』に関する考察である。
ここまで読んで、こりゃまずいと感じられた方は、即座にブラウザを閉じるか、別のページに飛んでゆかれることをお勧めする。

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<バックナンバー>
第1話 コバエ

こんな経験はありませんか? 飼育ケースの中、我が物顔して真っ黒に群がるコバエたち(キノコバエの仲間)が、数ヶ月後、気がついたら、一匹もいなくなっていた、なんてこと・・・
なぜ、彼らは絶滅したのか? 一応、仮説を立ててみました。

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第2話 ダニ

卵が☆したから、ダニにたかられたのか、ダニが食ったから卵が☆したのか・・・よく、ダニは卵を食害するから、産卵セットにはダニがいないマットを使いましょうなんていう話を聞きます。 でも、本当にダニは生きている卵を好んで食害しているのでしょうか? 

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第3話 灯火採集

以前、友人たちと秩父に採集に行ったときのことです。
日中は主にカナブンや蝶、カミキリムシなどを採りまくり、いよいよ夜を迎え、これまた楽しい灯火採集。 ライトトラップを設置して、虫が飛来するのを待つ採集方式も効率よくていいのですが・・・車をガンガン駆使して、機動力に任せて灯火を回りまくる。これが、せっかちな私の性にピッタリ来る採集方法なのです。 と、いいながら、実はこのときが、生まれて初めての灯火採集でした。 どうしたらいいのか、よく分かっておらず・・・

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第4話 神の落し物

呑み過ぎて終電で眠り込んでしまい、気がつくと「東鷲宮」という駅だった。
そこが、どれほど、地元の大宮まで遠い距離にあるのか、さっぱり分からなかったため、とりあえず、歩いて帰ろうと、冬の寒い真夜中、一人、寂しく暗い道のりをとぼとぼと家路についたのだが、今から思うと、これはやはり、かなりの暴挙だった。・・・この長旅の途中、世もしらじらと白み始めた頃、あれは確か、漸く大宮の隣町にある、宮原駅にまで辿りついたときのことだった。
急に下腹が差し込んできて、慌てて駅のトイレにかけこんだのだが、そこでみたものは・・・

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第5話 美麗なる清掃者

皆さん、糞虫という虫をご存知ですか?
ファーブル昆虫記でお馴染み、エジプトではお守りにもなっているスカラベが有名ですよね。 この仲間は「タマオシコガネ」といって、糞を丸く切り取り、コロコロ転がすユニークな習性で広く知られています。
わが国にも、カブトムシみたいに角がりりしい「ダイコクコガネ」や、非常に美麗な体色をもつ「センチコガネ」が、糞虫の仲間としております。

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第6話 子育て虫

子供の頃、空き地で大きい石をひっくり返すと、ダンゴムシやオケラに混じって、必ずといってもよいほど姿を見ることができた「ハサミムシ」。
くねくね曲がる柔らかなボディに、お尻につけた鋏が、妙に小粋でかっこよく夢中になって捕まえたものでした。
ところで、本種はかなりの子煩悩で、卵を産んだ後も、♀がしっかりと保護するという話をご存知でしたか?

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第7話 ヤンマ!

トンボの仲間でも、とびきり大きくて立派なものといえば、ご存知、ヤンマの一族です。
黒と黄色の文様がきわどくも美しい「オニヤンマ」。
冴え冴えとした緑が眩しい「ギンヤンマ」。
私にとってヤンマとは、特別な思いを抱くトンボなのであります。

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第8話 紙魚

紙の魚と書いて「しみ」と読む。
ちょっと詳しい方なら知っているかもしれませんが、紙魚とは、非常に小さな、全身が銀色に輝く虫なのだそうです。
・・・という、甚だ曖昧な書き方をしているのにはわけがございまして、実は私、未だかつて、一度も紙魚にお目にかかったことが無いのであります。

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第9話 ダンゴムシ

大きなカブトムシやハナムグリには、全く触ることさえできない娘が、これだけは大好き!という虫がダンゴムシです。
そういえば、子供の頃、私も随分とダンゴムシに遊んでもらいました。
しかし、ある事件をきっかけに、私はダンゴムシとすっかり疎遠になってしまったのです。 その事件とは・・・

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第10話 幻獣

今から30年近くも前のことだ。
小学2年の夏休み。
私の家族は千葉県市原市に居を移した。
ようやく慣れた学校や級友たちと別れ、見知らぬ土地に迷い込んだ私は、引越し当初から近在の少年たちと衝突してしまった。

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第11話 長寿

私の机の後ろには、息子の机が背中合わせになるように置いてある。
彼の机には、大好きな本だけでなく、ゾイドのプラモデルや恐竜のフュギュアが所狭しと飾ってあるが、その一画に、随分、前から割と広いスペースを占め続けている、ある生き物がいる。
それは、ヘラクレス・リッキーの雄。
名前は「リッキー君」である。

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第12話 憧憬

世界で一番、美しい虫は?と聞かれたら、私は躊躇いもなく、こう答えるだろう。
「ヤマトタマムシ」、と。
外国産のハナムグリも、非常に綺麗なものが多く、実際、国産のそれとは比べる術も無いくらいにメタリックでど派手、その上、エキゾチックな色彩のものがずらりと揃っている。
だが、それでも、私にとってのナンバー1は、「ヤマトタマムシ」なのである。

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第13話 蕎麦打ち

実は、長いこと、蕎麦が大の苦手でした。
臭いを嗅いだだけでも、思わず吐き気がこみ上げてくるくらいでした。大袈裟じゃなく、蕎麦なんて考えただけでも、気分が悪くなるほど、大っ嫌いでした。
高校の修学旅行で、悪友どもに無理やり蕎麦屋につれて行かれた時なぞ、最初の一口でギブアップ。口を押さえて店から飛び出した記憶があります。

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第14話 匠の技

どのような職種であれ、その分野に通暁したプロフェッショナルたるもの、必ずやそれに伴う「技」に関して、卓抜なる一家言を有している。
私はそういう、いわば「匠の技」ともいうべき話を聞くことが大好きだ。
大概の場合、それは単なる小手先の技の話に留まらず、その人が歩んできた人生の深みまでをも感得させる内容になることが多く、実に興趣がつきない。

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第15話 酒考

私は最近、すっかりお酒が弱くなったかもしれない。
かもしれない、などという曖昧なことを書くとなにやら誤魔化しているようだが、実際、このところ、お酒の上での失態が続いているので、確かに以前よりは大分弱くなったのであろう。
或いは非常識に呷るので、その報いに過ぎないのかもしれないが。

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