晩酌であれ、居酒屋であれ、男の一日を締めくくるにはどうしても欠かせないのが酒。 男の料理もそれに合った酒があれぱ、さらに真価を発揮するというものです。 ここでは私の行きつけで、埼玉県蓮田市にある「今宮酒店」のラインナップを中心に、 男の夜を演出するにふさわしい、私お勧めの厳選地酒銘柄を紹介します。
十四代醸造元高木酒造梶@山形県村山市杜氏高木 顕統お勧めの1本本丸コメント 「酒ってこんなに麹の風味がするものか」というのが、私が十四代を最初に飲んだ時の
印象でした。今でこそ多様な味わいの酒が市場を賑わしていますが、地酒の世界で端麗辛口が
主流だったその当時にはまさに衝撃的な味だったと思います。
甘い香り、フルーティー、後味がすっきりなど飲む人により色々な切り口から評される酒
ですが、もし「十四代らしさとは何か」と問われれば「この麹の風味が十四代らしさだ」と、
私は答えたいと思います。
幻の酒などと騒がれすぎ、センセーショナリズム先行のきらいもありましたが、やはりその
実力は確かであり、端麗辛口偏重の日本酒界を軌道修正させた功績は、賞賛されてしかるべき
ものがあります。 |
大七醸造元大七酒造梶@福島県二本松市杜氏佐藤 孝信お勧めの1本純米生もとコメント 生もとづくりのトップランナーとして日本酒界にゆるぎない地位を確立している大七ですが、
近年その名声はますます高まっています。大七の酒造りがかわったのではなく、端麗辛口の
酒や、香りの華やかな吟醸酒がもてはやされる中で、脇目も振らずに生もとづくりで力強い
酒質を貫いてきた大七に、時代の方が追いついたと解釈したほうが良いでしょう。神亀の
小河原専務は「家は800石だから全量純米なんてことができた」といっておられましたが、
5,000石という当世の地酒蔵としては決して小蔵ではない大七が「全量生もとづくり」
というのは並大抵の苦労ではないと思います。 |
飛露喜醸造元(資)廣木酒造 福島県会津坂下町杜氏廣木 健司お勧めの1本特別純米無濾過生原酒コメント 居酒屋で品書きを見たとき名前を見つけると、注文せずにはいられない銘柄がこの「飛露喜」
です。「神亀」は飲む前にちょっと心の準備が必要ですし、「十四代」も毎回飲みたい
わけではありません。「黒龍」や「磯自慢」もつまみや気分によってはあまり飲みたくない
ときもあります。しかし「飛露喜」だけはあれば毎回でも飲みたいのです。非常に常用性が
強く、依存に陥りやすい麻薬のような酒です。 |
神亀(ひこ孫)醸造元神亀酒造梶@埼玉県蓮田市杜氏原 昭二お勧めの1本純米上槽中汲み酒コメント 神亀の味を一言で評するとすれば風格でしょう。純米酒なんて多くの蔵が見向きもしない
時代から全量純米造りで取組んできた「純米原理主義者」としての信念がなせる業だと
思います。 |
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