窪田登司のトップページ アインシュタインの相対性理論
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(1)「ct、vt、ct’」なる直角三角形
マイケルソン・モーリーの実験解析に用いられた、この図が「特殊相対性原理」と「光速度不変の原理」という2つの仮定を生み、アインシュタインの特殊相対性理論の出発点になったことは、皆さんよくご存じと思います。
さらに、この三角形の内角の和が180度ではないリーマン幾何学に押し進めたのが一般相対性理論であります。
アインシュタインは一生、この直角三角形が頭から離れなかったようです。アインシュタインがプリンストン大学か、どこかの講演で、この直角三角形を黒板に描いてローレンツ因子を導き出しているモノクロ写真を見たことがあります。
A’D=ct’=ct
です。
ローレンツとポアンカレはマイケルソン・モーリーの実験の横方向 vt を縮めれば実験を説明出来ると仮定したのに、
アインシュタインはなんと縦方向にローレンツ因子を使ったのです。その結果は三平方の定理が0=0という方程式となります。これが特殊相対性理論の基礎方程式です。
この式は三平方の定理から出てきたので一見正しいような錯覚を起こします。
しかし、よく見ると A→D も光速は c、A'→D も光速は c です。
そこで、「長さが違うのに、同じ c では困る。アッそうだ!A'→D の光はゆっくり飛んだことにしよう。そうすれば同じ c で、時間は t’で良い。時間は遅れるのだ!」とやったのです。これが「光速度不変の原理」を仮定した始まりです。
そして図を見ると分かりますが、物体を投げた時のように光が飛んでいますね。これが「特殊相対性原理」が生まれた理由です。こうして、この2つの “原理” と0=0なる方程式から特殊相対性理論が誕生しました。“原理” と称されますが、これは日本とアメリカくらいで、西欧の原書ではassumption(仮定)と書かれています。
更にアインシュタインは、0=0という方程式には、気が付かないまま大天才とされました。
普通の人なら信じられない話です。三平方の定理が0=0になるなんて信じられないでしょう。ct’ の t’ にローレンツ因子がくっついていますから、皆様、計算してみてください。本当に0=0になっています。アインシュタインはこんな奇妙な事に気が付かなかったのでしょうか。まさか、と思うのですが。
(2)相対論に代わる理論
特殊相対性理論は間違っています。間違っているなら、それに代わる理論がないといけません。40歳過ぎた頃の私に、
その葛藤が何度も襲ってきたのを思い出します。
ここで皆様に問題を差し上げましょう。上図Fig.1 の「運動系(速度v)が光速 c を観測すると、どの位になりますか?」[註:Dで衝突しているのだから必ず測定できます。この観測値が見かけ上の光速です。c’と表記します]
当然、アインシュタインは「観測や測定をする必要はない。“思考実験” で良い。光速度不変の原理によって c だ」と答えますが、そうではありません。
正解は c’= c−v・cosθです。図から c’=3×108[m/s] −2.64×108[m/s]×cos(π/7)≒0.62×108[m/s] です。
かなり c’が遅いですね。なぜかというと、この図の運動系は見て分かるほど速くて、光速 c に近いほど速いからです。
これが端的に計算に表れているのです。図のせいです。
ちなみに後述の(13)Fig.3はθがπ/2より大きいので、c’>c となっていますね。
現在は絶版となっていますが、『光速より速い光 アインシュタインに挑む若き科学者の物語』 ジョアオ・マゲイジョ著/
青木薫訳/NHK出版(nhk-book)という本を20年ほど前でしたか、読んだことがあります。
この著者の言う “光速より速い光” と、私の発見した c’ とは全然違うので、もし、この著書を読んだ事のある人は混同しないでください。
(3)マイケルソン・モーリーの実験解析
マイケルソン・モーリーの実験では、殆どcos(π/2)≒0 に調整されています。だから干渉縞が殆ど出なかったのです。
しかしアインシュタインは、この実験には誤差が出るので正確な直角三角形にはならないのに、直角三角形から三平方の定理を使ってしまったのです。この件はあとで詳細を述べます。
(4)相対論を専門の職業とされている先生方へ
アインシュタインは「等速直線運動は絶対静止と区別出来ない」と考えたことも合わせて勉強しましょう。非常に重要です。このトップページと自伝の§22 は、ぜひ読破してもらいたいです。
ただ、相対論を専門の職業とされている先生方には、自分のテリトリーを犯されているので、気分が悪く、無視したがる傾向にあります。気持ちは分かりますが、いつまでも、そういう事では時代に取り残されます。学生から「 c−Vcosθ を説明してください」と言われて「わしゃ知らん」では困ります。導入として、相対論も c−Vcosθ も両方、その成り立ちから講義をする事です。そして学生たちに “考えさせる” のです。
例えば次の問題を学生にやらせてみてください。有名な(c+v)は c になるし、(c−v)も c になるというアインシュタイン博士の “速度の加法則” の高校生バージョンです。
5は定数である。2は変数である。よって(5+2)は5である。また(5−2)も5である。・・アインシュタイン博士
定数5とベクトル2のなす角度をθとすれば、5−2cosθである。 ・・・・・・・・・・・・・・窪田登司
例題:5と2のなす角度がπの場合、答え7
例題:5と2のなす角度が0の場合、答え3
例題:5と2のなす角度がπ/2の場合、答え5
etc.
ある友人から、上記の小学生〜高校生バージョンの質問がきました。次の質問です。
「相対論は間違っていると某氏に言ったら、某氏は<相対論は正しい。間違ってない。なぜなら相対論で、正しいことが証明できるからだ」と言いました。これって変ですね。間違っている相対論を正しい理論だと相対論で証明出来るんですか?」
窪田:できますね。たとえば(5−2)は3だと小学校で習いますが、アインシュタインの速度の加法則では答えは5です。
これはアインシュタインや相対論物理学者にとっては正しいのです。普通の人々は小学生の方が正しいと言います。
なお何度も申しますが、アインシュタインの速度の加法則は「特殊相対性原理と光速度不変の原理という2つの相反する仮定を結び付ける式で、中学生が習う繁分数」です。
だから中学生は、この繁分数を解くことができるので、上記問題の答えは「5または3」と答えます。
高校生になると相対論に疑問を持つようになるので、上記問題の答えは「3でしょう、5なんておかしいよ」と言います。
しかし現時点の大学入試で、もしも、万が一、この問題が出たら「5」と書かないとペケになります。あと何年かかるか分かりませんが、c−Vcosθ が多くの教科書に載るようになったら、「小学生の方が正しかった」となるでしょう。
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★日本放送出版協会「エレクトロニクスライフ誌」筆者拙稿:1993年3月号〜5月号連載
★徳間書店「アインシュタインの相対性理論は間違っていた」1993年/拙著
★徳間書店「相対論はやはり間違っていた」1994年/岐阜大学後藤学教授らと共著
★徳間書店「科学はアインシュタインに騙されていたのか」1996年/後藤学教授、Y・H・ジュー教授らと共著 ほか
(なお、拙著記事にはいくつかの校正ミスや記述ミスがあることを深くお詫び致します。興奮状態で書いたためのなせる業としてお許し下さることを切にお願いいたします。その後開設しました本ホームページでは、その当時の拙著のミスを正して、誤解の無きよう、そして気分一新、落ち着いて、分かり易く記述しました)
(5)緊急追加
[緊急追加2024年12月31日]熊本県の安武さんから極めて重要な、そして貴重なご注意を頂戴いたしました。この方は以前にもメール交換したことがあり、私の理論をご理解されているお人です。
「・・・途中略・・・目次を見ると “相対光速度 c−Vcosθ” と書いてある項がありますね。この書き方はおかしいです。
c−Vcosθ は “2つの座標を関連させる数学” であり、相対論を崩壊させる、揺るぎない高度な理論です。相対論とは全然異なるもので、現在、相対論の、どんな著書にも載ってない数式です。これを “相対光速度” と称するのは、断じて許せません。“相対” というのはアインシュタインの “特許”(?)ですよ。やめて下さい・・・」
あとは省略させて戴きます。涙が出るご指摘です。早速削除しますが、他項にもあるかも知れません。逐次削除していきます。
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(6)新刊のご案内
★新刊のご案内:ヒカルランド社「相対性理論は擬似科学だった/100年以上誰も気づかなかった盲点」2022.12.2発売 詳細は 窪田登司 自伝 の§22をご覧ください。
@2023年1月21日追記:ある読者から「0=0という方程式の中に時間が縮む式が入っていたのを発見したのは窪田さんが初めてです。本誌30頁は永遠に歴史に残ります」というメールがきました。ありがとうございます。2022年度のノーベル賞で<光速以上の速さで信号の変化が影響を及ぼす>が話題になりました。量子論と相対論の対決で量子論が勝ったですね。
Aこの読者より:「追加します。Yahoo知恵袋に、<窪田はエーテルにこだわっている馬鹿だ>というのがありました。窪田先生の理論を全然理解してない人のようです。もしご覧になっても気にしないでください。」
窪田:ありがとうございます。私をバカにする人々は多数います。私は何とも思っていません。適切な反論なら参考にしますが、真っ向から理論的に攻めてくる人はいないです。
たまに物理学者同士がぶつかり合って、ご理解されている先生は c−Vcosθ を「大発見だ」と言われ、相対論に固執しておられる先生は「ローレンツ変換がすべてだ」と仰います。
まア、わたし的には120年以上昔にエーテル説でマイケル・モーリーの実験を説明した理論よりも、c−Vcosθ の方が適切ではないかな、と思います。
この章の<(15)重大なマイケルソン・モーリーの実験の落とし穴>の項を、私を馬鹿にしたYahoo知恵袋の編集部に読んで貰いたい。投書した人よりも、これを掲載した編集部の方が重要です。
B2023年1月26日読者からメール:「・・・0=0という方程式って一体なんだ、と思って本屋さんで本を見て、最初に30頁を開けて唖然としました。ローレンツ因子が無くなる!特殊相対性理論ってこんなトリックがあったとは!全世界の人々が、こんなトリックに100年以上騙されていたとは何たる事だ。窪田さんは何十年も相対論に疑問を持っておられたのですが、やっと解決しましたね。おめでとうございます!」
窪田:ありがとうございます。本書の脱稿は昨年のノーベル賞発表前でしたので、ひときわ嬉しいに尽きます。
ただ、その量子論と相対論の対決で量子論が勝った事による本書の訂正をしなければならない部分が若干ございます。
それが気になっております。<(_ _)>
(7)光は発射ポイントから伝搬する
Fig.2をご覧ください。
架台が2つあり、例として V=2v の場合の図を書きましたが、きわめて奇妙な図です。
これに対する反論は多数寄せられ、相対性理論は絶対に正しいという立場のもので、
「架台1と架台2では、時間の進み方が異なり、V の方が早く動いているので、時間はゆっくり刻むからそれで良いのだ。
時間は t と t’ になるのだ。もっと速い架台3があれば、その時間は t” となり、さらにゆっくり時間を刻むのだ。
時間と空間の概念を変えた史上最大の大天才アインシュタイン博士が間違っているはずはない」
というものです。
私は、その反論は反論になっていないとしています。t’ というのは、特殊相対性理論では、Fig.1に示したように、運動系 A’D の時間です。Fig.2の AF での時間ではありません。
Fig.2については、アインシュタインはこんな図は夢にも思った事はないでしょう。多くの読者(学者も含む)も、
「こんな図は見たことがない!目からうろこ!」と、びっくりしたお便りを沢山頂戴しました。
注目すべきは、井口和基博士の記事です。私のアタマの中がはっきり見えた事を書いてあります。「光は発射したポイントから光速で飛んでいく(Fig.1は一直線、Fig.2は球面波)と、窪田氏は考えた事だ。」
「アインシュタインはそう考えてない。光は物体を投げたように飛ぶと考えている。なのに一方で “光速度不変の原理” と
平気で矛盾した事を言っている。」
(8)アインシュタイン1905年の雑誌投稿記事
アインシュタイン1905年の雑誌投稿記事の冒頭にある決定的な間違い式を、ここでご紹介しておきましょう。
ある雑誌記事の冒頭に “ある種の(思考的)物理実験により” と書いてありますが、これは非常に微妙な書き方です。
“ポアンカレの論文をくすねれば” とは書けないので、“ある種の(思考的)物理実験により” と書いたのです。
この、ある雑誌というのは『アナーレン・デア・フィジーク誌第17巻811ページ』/1905年 です。
その後もアインシュタインは気を良くしたのか、ポアンカレの著書『天体力学の新しい方法』を一般相対性理論として投稿しました。まだあります。この1905年はアインシュタインは矢継ぎ早に他人の発見した物理学上の有名な式を、さも自分が発見したようにして雑誌投稿を止めませんでした。有名なのが前年の1904年にマルコーニ無線会社の顧問をしていたフレミングが2極管を発明して特許を取りましたが、その特許の中の “熱” を “光” にして「光電効果」として発表し、ノーベル賞。
話を相対論に戻します。アインシュタインは「等速直線運動は絶対静止と区別はつかない」と考えて特殊相対性理論を作ったのですが、それが次の図です。
時刻tA 光発射時刻tB 受光
A地点―――――――――――――――――――――B地点 ⇒等速直線運動v
時刻t’A受光直ちに反射
有名な式が tB − tA = t’A − tB です。見てお分かりと思いますが、念のため説明しておきますと、アインシュタインは
「光が飛ぶに要する時間は A→B も B→A も同じだ」ということです。
この事を芝浦工業大学大学院で講義した時、学生達に話したら、「そんな事はない。tB − tA > t’A − tB だ 」と速攻で答えました。
読者の皆様はどうお考えになりますか?
学生達の方が正しいですね。それは120年以上昔には存在しなかったリングレーザージャイロが、この原理を応用しているからです。現在のジェット戦闘機や宇宙探査機には必ず搭載されている “リングレーザージャイロ”。通常は直交3軸に3基搭載されています。
時代の進歩は相対論をどのような目で見て嘆いているでしょうか。・・・・・
なお、既にお気づきの方は多いと思いますが、c’= c−v・cosθ で、この問題を解くと次のようになります。
往復の往(A→B)は、c’= c−v・cosθ = c−v・cosπ= c+v
往復の復(B→A)は、c’= c−v・cosθ = c−v・cos0= c−v
したがって、tB − tA > t’A − tB となります。
上図は光が一直線に飛んでいる簡単な図ですが、A地点、B地点はいかなる方向にあろうとも、c’= c−v・cosθ で計算する事ができます。ただし条件があります。基準系 c と、それに対する運動系の v には関連性が必要です。上記(2)で述べたように c と v に関連がなかったら、c’ は存在する筈はありません。相対論物理学者が最も混乱する部分です。
(9)Fig.2へ読者の反論
時間 t について、ある反論者が「Fig.2の t はおかしい。ADCはt1,AFCはt2 と描かないといけない」
とのメールがありました。ごもっともな事です。そんな事は分かり切った話です。
私が述べているのは、一つの基準系座標の中に、二つの異なった運動系を描いただけです。特殊相対性理論では、二つでも三つでも、いくつでも描く事が可能です。そんな三角形はあり得ないと。
だって基準系座標は1秒間に30万kmという長さの目盛りで、運動系のLはマイケルソン・モーリーの実験(1887年)では、1秒間に、1300万回余もの往復反射を繰り返している干渉縞実験の架台の長さ約11mです。どうして、こんな図が描けますか?
絶対に描けるわけがないのです。それを理解して貰うために敢えて “描いた” のです。
この反論者が言うように t1 と t2 にしましょうか。アインシュタイン流に書くと、
(ct1)2 =(vt1)2+L2
(ct2)2 =(Vt2)2+L2
となります。そうすると、(ct1)2 −(vt1)2 =(ct2)2 −(Vt2)2 ですから、光速 c を求めると、
c=f( t1,t2, v,V )の4個の関数になります。それで光速度不変の原理ですか?これら4個の変数をどういう値にすると c=299,792,458[m/s]になりますか?私は「こんな直角三角形は物理学でも数学でもない」と述べているのです。
(10)私への攻撃は頓挫している
読売新聞全国版の朝刊1面の中央に『アインシュタインによれば、光速で移動している光源からその前方に発射した光は
光速で飛ぶ出す』と光速度不変の原理を強調していました。私への攻撃でしょう。私は『光速で移動している光源からその前方に発射した光は光源から出られないので光源内の光密度は極度に上昇し、光源は爆発する』と考えています。
これに対して某科学者のコメントは『光がランダムな周波数の場合は窪田氏は適切で正しい。普通は爆発するだろう。
単一周波数の光(レーザーなど)では光源内で光は打ち消し会うので、爆発はしないが外には出て来ない』との事です。
これは、ドイツのダルムシュタット大学のゲオルグ・ハインツェ博士らの研究チームですが、レーザー光で不透明な結晶を一旦透明にして結晶の中に光を1分間止められたという記録を達成しています。これが根拠になっている発言でしょう。私も同感です。なお、この実験では、1分後に結晶は「壊れた」そうです。爆発しなくてよかった。
2024年11月23日追記:この件は c’= c−Vcosθ によって高密度信号のコンピューターが実現出来ることを示唆しているように思えます。結晶が壊れたというのは1分という長い時間、光を閉じこめたからで、もし非常に短い時間、θ を制御して on/off を繰り返せば出力 c’ はそれに同期した光を発する筈です。言うまでもなく、これはコンピューターの信号伝達そのものです。
具体的に言いますと、V というのは、この場合地球の運動ですから、この変化を on/off に対応させるのです。それは
cosθ を制御することで得られます。θ=0 の場合は c’=c−V です。θ=π/2の場合は c’=c です。こうして V の変化を on/off に対応させるのです。Vの変化は大きいですから、現在のコンピューターより1万倍、2万倍以上の高密度信号のコンピューターが夢ではなくなります。
(11)相対論は面白いが物理学ではない
ともあれ、アインシュタインの相対性理論は
「マイケルソン・モーリーの実験装置は横方向が地球の運動によって縮んでいるとして実験を説明し、大理論となった」、
「運動する時計はゆっくり進む。ただし、アインシュタインによれば、この時計は故障しているのではない」、
「運動する時計は進行方向に縮む。縮んでも時計は故障しない」、
「亜高速で宇宙旅行すると飛行士は歳を取らないが、地球に戻ると一瞬にして地球時間になり歳を取るというアインシュタインの浦島太郎効果」、
「地球が誕生する遙か昔138億年前にビッグバンによって宇宙が誕生した瞬間から時間と空間が始まった。現在も空間は伸びて、時間は縮んでいる。赤方偏移をローレンツ因子で計算しているので、138億年前か、200億年前か、望遠鏡が発達すればするほど宇宙の大きさは大きくなっていく。そして常に宇宙の中心は地球である。同様にET星に住んでいるET星人は宇宙の中心は、我々の住んでいるET星だ!」
など、きわめて奇抜な、人々の興味をそそる結論になっているのであります。
そういうことはあり得ない、面白いが物理学ではない、というのが、私の指摘です。
ここで問題を出します。左図です。
@の光速度はいくらでしょうか。
Aの光速度はいくらでしょうか。
Bは突然PからQに向かって光線が垂直に放射されたので、観測者(運転手)は速攻で、それを捉えて、その光線の速度を計算しました。Qポイントで出会ったので計算出来たのです。それ以外の場所では計算できないし、無意味です。さて、いくらとなったでしょうか。
この自動車は未来車製で、光速度で走っています。
正解を期待しますが、「相対論では、こうなる」という両方を考えてください。
「相対論では物体が光速で動くと時間はゼロになり、ローレンツ変換によって 以下削除
早速、熊本県の安武さんからお便りがありました。今回は全文を掲載します(安武さんに承諾済)
「窪田先生、しばらくでした。お元気でご活躍の様子、嬉しく拝読しております。“相対光速度” の件、早速削除されているのを確認しました。先生のご対応に感謝致します。
今回は上記に面白い問題が掲載されていて、早速挑戦しました。先生の問題そのものは分かりまして、良かったのですが、またまた苦言です。申し訳ございません。<相対論では、どうなるか>という拙問です。拝読しますと、まさしく<拙問>です。相対論は本当に拙稚な理論です。しかし、その事をあまりにも強調し過ぎています。先生のお人柄が疑われるような文面が並んでいます。これはやめてください。尊敬する先生が多くの人々から嫌われるのを想像すると矢も盾も堪らない衝動に駆られました。宜しくご配慮のほどをお願いします。敬具」
ありがたいご指摘です。早速削除しました。<持つべきは信頼出来る友>とよく謂われます。こうして私自身が成長するのです。死ぬまで成長し続けたいです。有り難うございました。2025年3月12日
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(12)光と運動系を統合した
私は、光速は一定だから、運動系にとって、その光速度は見かけ上変化するとしています。
その大きさは c’= c−Vcosθ であることを上記拙著、本ホームページなどで、その導出を示しています。この2つの座標を関連させる数学は、数学者はご存じですが、相対論物理学者はご存じないです。
それが証拠に私はTVで見た事があるのです。アスペクト比4:3時代の古い話ですから現在はどうか分かりませんが、超有名な学者先生が「アインシュタインの光速度不変の原理は正しいのだ」と平然と述べていました。注意深く前後を聞いていると、「マックスウェル電磁方程式から光速度は一定であることが導き出されるからだ」と、息巻いていました。
私は「なるほど、ここに大きな壁があるんだ」と思った瞬間だった。こんな大科学者が、マックスウェル電磁方程式から得られる光速度一定と、アインシュタインの何が何でも光速度は不変だ、という区別が付いてないのだから、私なんぞゴミみたいなもんだと。
じつは現在(2025.7.13記)でも、上記「マックスウェル電磁方程式から得られる光速度一定と、アインシュタインの何が何でも光速度は不変だ、という区別が付いてない科学者がいます。米国カリフォルニア大学バークレー校教授N氏です。
次のような記事を見付けました。
著書に『95%の宇宙 解明されていない “謎” を読み解く宇宙入門』があるが、人々の宇宙観を大きく変えたアインシュタインの「相対性理論」について解説する、という記事です。
光の速さで光を追いかけたらどうなる?
人々の宇宙観を大きく変えた相対性理論とは、どういうものなのでしょうか。まず、1905年に発表された特殊相対性理論から簡単に説明します。
特殊相対性理論の着想は、アインシュタインが16歳のときに発したとされる「光の速さで光を追いかけたらどうなるのだろうか」という疑問から発しています。
(窪田註:アインシュタインはユダヤ人である伝記には、16歳の時、こんな事を考えたとは書かれていません。アインシュタイン一族には精神異常者が多くいて、アイン(一人の、と言う意味)シュタイン(石ころという意味)という名前は母親が付けたそうです。ユダヤ人はローマ帝国から追い出され祖国を持たない遊牧民として長い間、どの国からも迫害されてきた可哀想な民族です。そのため、生きるためにはアタマが良くないといけません。アインシュタインは子供の頃、食べ物を盗むという悪癖があり、誰よりも上手だったと伝記に書かれています。私は子供の頃、ウサギの餌が無くなり、近所の畑の青菜を盗もうとした事がありました。失敗した件を自伝に書きました。読んでみて下さい。アインシュタインなら、こんなヘマはやらなかったでしょう。
話を戻しますが、特殊相対性理論の着想は1905年にポアンカレの発想をくすねたのが発端です。)
私たちが経験する日常的な感覚で考えていくと、光と同じ速度で光を追いかけたら、光は速度0の状態、つまり止まって見えるでしょう。
(窪田註:光は止まって見えることはないです。光は波動ですよ。見えるワケないでしょう。音は波動ですね。音を見た人がいますか?マッハ1の速度で音を追いかけたら、その音が止まって聞こえるの?まさか!)
アインシュタインが特殊相対性理論の構築に取り組んだ時期には、電磁気学の分野で光の速さが具体的に計算されていました。アインシュタインはこれを受けて、光の速度は常に一定であるという「光速度不変の原理」を柱にして特殊相対性理論をつくりあげていくことに決めました。
(窪田註:電磁気学で光速度は一定であることを受けてアインシュタインは「光速度不変の原理」を柱にして特殊相対性理論を作った、のではありません。既に発表されていたポアンカレの論文をくすねて、それを1905年に、ある雑誌に投稿したのです。この、ある雑誌というのは『アナーレン・デア・フィジーク誌第17巻811ページ』/1905年 です。
ニールス・ボーア「アインシュタインとの論争」や「アインシュタイン、特殊相対論を横取りする/ジャン・ラディック著/深川洋一訳/丸善」、「Justin Manning Jacobs著 "Relativity of light " 」などをお読みください。)
この原理を採用するというのは、とても大胆な決断です。なぜなら、例えばある人から見て光速の99%の速さで動いている人がいたとして、その動いている人から見ても、光速は同じだというのですから。
(窪田註:光は見えないです。しかもこんな状況で光速が同じである事など測定出来ないです。)
以上は、この著書の一部ですが、こういう間違った理論で宇宙が解明されるなんぞあり得ないです。それを現在やっているのです。
更に次の著述にも注目しましょう。
「光の速さ」というのは、ある一定時間内に光が進んだ距離という意味なので、これを誰から見ても同じにするためには、時間や空間といった概念の方が、見る人によって変わらなければなりません。
つまり、ニュートンによる絶対時間と絶対空間という考え方を修正する必要が出てきます。
(窪田註:「これを誰から見ても同じにするためには、時間や空間といった概念の方が、見る人によって変わらなければなりません」ですって? 光は見えないのに、なぜ “見えない時間や空間” の概念を変えなければならないのですか?
そもそも時間とか空間というのは物理学ではないのです。数学です。時間というのは時刻と時刻の間の事です。時刻が規定されてなかったら時間は無いです。無です。空間も同様です。数学では空間は大切な概念ですが、物理学では無です。無の空間に色んな物質があり、宇宙を形成しているのです。私たちはよく “宇宙空間” という語句を使いますが、これは無の空間に星や星雲、その他多数の物質が在る情景の事です。人類最大の発見は0(ゼロ)ですね。空間はまさにゼロ(無)です。
なお、ニュートンは絶対時間とか絶対空間などという考えはしていません。)
実際、特殊相対性理論を調べると、質量を持つ物体は光速の近くまで加速することはできても、光速に達することはできないということがわかります。
(窪田註:どうやって、何を加速したのか書かれていませんが、もし荷電粒子を高速シンクロトロンで加速するのであれば、なぜ光速以上にならないかは簡単ですよ。電磁場で加速しているからです。電磁場の相互作用はマックスウェル電磁力学から分かるように “光速” だからです。だから光速以上にはならないのです。
2022年度のノーベル賞物理学部門を紐解いてください。光速以上で相互作用する現象があったのですよ。
更にだめ押しを述べると、アインシュタインの「特殊相対性原理」。これは「光は物体を投げたように飛ぶ」という仮定ですね。この仮定によれば、簡単に光は光速以上のスピードで飛べる事になります。この「特殊相対性原理」については、私が読んだ範囲では一言も触れていなかった。「光速度不変の原理」と真っ向から対立するので、わざと書かなかったのですか?)
また、E = mc^2の式は、光速cが、通常私たちが使っている単位で非常に大きな値(秒速約30万キロメートル)を取ることから、とても小さな物体でも、もしその質量をエネルギーに変換することができれば、莫大なエネルギー源になることを意味しています。この事実は、後に原子爆弾の開発に使われていくことになります。
(窪田註:全くのデタラメをよく言えますね。原子爆弾開発の原点は量子論です。
E=mc2 という式は物理学ではなく、アインシュタインの突拍子のない式でして、運動エネルギーのvを光速度cにして偽造した数式です。ディメンションが同じなので、世界中の人々がまんまと騙されているんです。それが証拠に、マスコミの前で長い舌を・・・・・。)
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せめて読者の皆さんは私の言う<光速は一定だから>は、<マックスウェル電磁方程式から得られる光速一定>の事だとアタマに入れておいてください。アインシュタインの「光速度不変の原理」ではありません。「光速度不変の原理」は(c+v)をcにしたり、(c−v)もcにして、v を排除する間違った数学です。
※ある読者から「c’ は光速ですか?光速度ですか?」という微妙な質問がきました。本当に微妙です(*^_^*)。c を基準にして計算する場合は「光速」ですね。しかしVと、θなる角度を有していますから、その意味から言うと「光速度」となります。一方Vも同様です。単独では「速さ」ですが、cと、θなる角度を有しているので、Vを基準にして計算する場合は「速度」ですね。Vcosθ は明らかに「速度」です。これらを総合的に考えると「c’は光速でも光速度でも良い」と思います。
c’= c−Vcosθ はマックスウェル電磁力学に於ける「波動c」とニュートン力学の「物体の運動V」を統合した式になっています。量子論も同様、マックスウェル電磁力学に於ける「波動」とニュートン力学の「粒子」を統合したものです。
アナログとデジタルの違いはあるにせよ、アプローチの基本は同じです。
c’= c−Vcosθ の名称につきましては、今後の物理学の発展に任せます。私は c と V を数学的に関連させるという思いから発見した式ですので、適切な名称が浮かばない。
発見したのは1992年の冬でしたが、発表したのは翌1993年の春でした。なぜ1年も遅れたのかは自伝に詳細を書いてございます。・・・多くの著名物理学者先生に、幸か不幸か無視されたからです。まア 、学者先生方からすれば、相対論を崩壊させてしまう式ですので、信じたくなかっただろうし、あるいは、式の持つ意味も分からなかったのかも知れません。多分後者でしょう。
いや・・・よ〜く考えると自伝にも書きましたが、日本の科学者は人の発想を横取りするような事はしない、という民族性からの結果だろうとも思えます。
c’= c−Vcosθ の応用にはドップラー効果、リングレーザージャイロの原理、ブラッドリーの光行差の現象、夜空の星(恒星、惑星、その衛星などすべての星)からやってくる光の速度、マイケルソン・モーリーの実験の計算などがあります。
これら以外にも応用はあると思います。
昔、若い頃、ある書物で「物理学の基本法則は単純なものだ、もしくは単純なほど良い」という文面に出会った事があります。ニュートンの法則を例に出して説明されていました。考えてみるとマックスウェル電磁力学も同様ですね。EとHだけの理論から莫大な物理現象を説明出来ているのです。(註:正確には、この2つだけではありません)
(13)以上を思い出して宇宙も地球も同じように “単純” だろうと思うようになった。(2025年3月24日記)
最近の宇宙論の発展を科学欄で読むと、私たちの宇宙は巨大な球体状であり、全体が同方向に回転しているそうだ。これは地球の自転と同じだ。もし回転軸に対して斜めになっておれば、地球の地軸と同じような傾きもある事になる。
そしてブラックホールというのは台風の目に相当するだろう。ハリケーンにも目がある。こういうブラックホールがあっても不思議ではない。
さらに銀河の回転が右回りのものと左回りのものがあると発表されている。注目すべきは、観測衛星の位置や望遠鏡の方向によって、それらが異なるそうである。宇宙も地球も同じようだナ、と思った次第。
●ブラックホールは光をも吸い込むから黒く見える、と教えられているが、これはとんでもない誤解だ。ブラックホールの内部には素粒子や原子、分子などの粒子で充満している。だから “黒色” に見えるのだ。もし、ブラックホールの向こう側が明るくても内部は “黒色” に見える。これは量子論を勉強すれば判る。
現在地球には年間約5200トンにもおよぶ宇宙塵(主にFeらしい)が降り注いでいる。宇宙は広大だ。粉塵や雲塵だけでなく、各種分子や物質が無数に存在する。これらが宇宙を造る源泉なのだ。自伝の§14を参照されたい。
ブラックホールは何億年もすれば消えて無くなるだろう。もちろん大きく成長するのもあるだろう。台風の目と同じだ。
すでに小さくなって消える寸前のブラックホールは発見されてないのだろうか。大きな台風の目を探すだけでなく、縮小していくブラックホールも探してくださいと天文学者にお願いしたい。
朗報:2025.03.28付けで「溶けたリング」と呼ばれるブラックホールの末期状の天体 GAL−CLUS−022058s が発見されたと、ネットに載っていました!
更に竜巻のような形状をした「ブラックホールの筒」(筆者呼称)も発見出来るかも知れない。この予言が当たったら嬉しい!(*^_^*)
ただ、地球からの距離については、特殊相対性理論による赤方偏移zで計算しているので、私の期待するようにはならない懸念もある。またブラックホールの内部に多数の銀河があると、ネットに写真入りで載っていた。これらも地球からの距離の計算を誤っているので、こうなってしまう。「ブラックホールの内部に多数の銀河がある」なんて信じられますか。
私の提出した λ=(1/n)・(hc/2E) や c’= c−Vcosθ が教科書に載るようになるのは、ホントに350年後か。悲しい。
左図に現在宇宙論で使われているドップラー効果と、私の式によるドップラー効果の違いを示してありますので、ご覧ください。宇宙論も私の式も光速の約40%ほどまでは、殆ど変わりませんが、それ以上になると一気に変わってきます。
私の式ではリニアですが、相対論では急激に指数関数的に上昇しています。多くの文献を調べてみますと、現在はまだ地球との相対光速度が40%以上になるような天体は発見されていません。もし将来異常な赤方偏移を示す天体が発見されて、従来のzでは、あり得ないという事態になったら、私の式を使ってみてください。
『宇宙は膨張しているのではない』というのも、その時点で証明されるでしょう。
なお図中のバースト現象というのは、名称が適切ではないかも知れないですが、私の予想した「光速を超える瞬間の物質の爆発」の事です。他項にも書いてありますが、かなり昔考えた予想です。拙著やHPには2002年1月25日と書いてあります。
この爆発の瞬間はさまざまな素粒子やα線、β線、γ線などのほか強烈な電磁波が放出されるでしょう。現在はまだ、それらを検証する観測は得られていません。
しかし、超高速素粒子同士の衝突では、その破片は光速以上で飛び散るだろうと予言したのが当たった例があります。爆発と衝突は異なる現象です。
2011年9月24日各新聞で大々的に取り上げられ話題が沸騰した “ニュートリノ” 実験。名古屋大学などの国際研究グループが発表した「光速より早く飛んだニュートリノ」。スイス・ジュネーブ郊外のCERN:世界最大規模の素粒子物理学の研究所が発表しました。しかし、その直後、E擁護団体から激しい反発を食らって、研究所所長自ら「ごめんなさい、間違っていました」と訂正の声明が出されました。所長の対応は賢明です。多額の寄付金を得ている都合上、こう収拾するのが良いです。
多くの科学者が、この実験は正しかったのだ、という認識をお持ちなので、心配には及びません。特に日本やフランスなど自由な立場にある国々では、多くの素粒子の中から “ニュートリノ” に限定して取り組もうとしています。
ただし、今日に至っても、まだアインシュタインの予言した “重力波” を検出しようと頑張っている国があります。日本です。重力波は超新星爆発で生じるだろうとされている時間と空間の振動が<光速>で宇宙を飛んでくる波だそうです。波なら “波長” がある筈ですね。
無いものを探す “重力波検出”。多額の予算を獲得してやる実験だから “あった!検出した!” と発表しないと格好が付かない。地上で鉛筆を床に落とした時の振動でもキャッチ出来る地下200mにある巨大装置だから、そのうち大きなニュースで取り上げられるだろうが、私は信用しません。重力波というものは無いと思っています。理由は簡単です。“時間” や “空間” は
“無” だからです。
なお、先の能登半島沖の大地震(2024.1.1)で、この装置が壊れたのを修理するそうです。近所の中学生による陳情があったからです。巨万の修理費が国民の税金から使われます。“あった!検出した。波長はただいま計算中!” となるのは目に見えています。
アルテハの項 も参考になさってください。物理学には2つの系統があります。一つは<普通の物理学(ニュートン力学、
マックスウェル電磁力学、量子論)>で、もう一つが<相対論物理学=これはアインシュタインは考えもしなかった事を
アインシュタインの名前を使ってやっている学問>です。
Silvan S. Schweber「RELATIVISTIC QUANTUM FIELD THEORY」1964があります。こういった相対論的量子論という相対論と量子論をミックスした学術書も流行った頃がありました。この本は900頁以上ある分厚いものですが、買った理由は
『The Klein-Gordon Equation』の項があったからです。ほかには『The Dirac Equation』と『The Zero Mass Equations』があります。これは現代ではニュートリノのことです。
“ニュートリノ” の話に戻ります。これはご存じのように地球や土星などの星々を物ともしないで貫通する素粒子中最も小さい粒子です。この飛来速度を知ることは物理学を大きく発展させる源泉となります。ニュートリノの発生は主として自然界では超新星爆発によるものが殆どです。
したがって、例えばある観測装置でニュートリノを観測したとします。そのニュートリノの発生源が、@すでに何日か前の超新星爆発によるものだったのか、Aニュートリノを観測した後で、超新星爆発が、どこそこで起こった、とでは時間差が逆転するでしょう。もし後者Aだったら、ニュートリノの飛来速度は光速より速かったことになります。
ただし、この観測は困難を極めます。というのは、超新星爆発は宇宙のどこかで、ほぼ毎日、いや1日に2つ程にもなる頻度で発生しているからです。望遠鏡が発達すればするほど、その発見は多くなってきます。特にハッブル宇宙望遠鏡の後継とされるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡での発見は想像を絶する数の新天体で、この中には超新星爆発も含まれています。
爆発する前に前触れ現象があるので、それを見逃さないで観測すればいいですが、これも難しい。
こういった困難を乗り切るには、やはり地球上での実験、CERNや高速シンクロトロンなどに頼るのが良いでしょう。
重要な追加:光速以上で相互作用する実験が成功した量子論では、2022年度のノーベル賞物理学部門があります。3人受賞しました。ネットの見出しで大きく『アインシュタインを否定したらノーベル賞!』と載っていたのが印象的でした。最近のノーベル賞物理学部門では「実験で確証されたもの」に対して贈られるようになっています。
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(14)時間は進むのか、遅れるのか
●すべての相対論物理学者に次の問題を提出します。Fig.3の運動系の 時間 t’ は進むのですか?遅れるのですか?
(この運動系は光速の約34%、秒速 V ≒10万2千km、θ ≒108° で右方向に等速直線運動しています)
お便りがありました/2021.04.05/相対論物理学者か一般の方か不明です。ニックネームのようです。全文と翌日頂戴したご感想への返信も追加して公開しておきます。
「前略。相対論は擬似科学です。【等速直線運動する物体は進行方向に縮む】などということはあり得ない。【等速直線運動する時計は時間が遅れる】などということはあり得ない。
t は下図に於いてO→Pも、O’→P’ も同じである。よってt’ など存在しない。
この図は一般図であり、運動系がいかなる方向に、いかなる角度で移動しても成り立ち、c’ = c−Vcosθ で説明出来る。ポアンカレは本当の光速 c=299,792,458[m/s]と、見かけ上走る光速 c’ の区別が付かなかった。または、それらを統一しようとしたが、失敗して擬似科学となっていた。以上、拙文にて失礼」
窪田より:ご理解有り難うございます。c’ の計算がなかったので、僭越ですが、下記に示しておきます。
c’ ≒ 3×108[m/s]−10.2万[km/s]×cos108° ≒ 3.3 ×108 [m/s] となりますね。
仰せの通り、『t はO→Pも、O’→P’ も同じである。t’ など存在しない』のが正しい物理学と言えます。図面で分かるように、O’→P’ の光点の移動は光速 c より見かけ上若干速いです。
Fig.3
友人から「数式展開は理解できたのですが、θ はなぜ ∠p’O’x なんですか?教えてください」ときました。親しい人なので「僕の最後となる本を書くとき、恵子ちゃんも考えるのに時間がかかった」と返事を書いて、次の(a)図を書いて説明しました。すぐ返事がきて、「あ、そうか。分かった。要するにベクトルは大きさと方向がある。その大きさは v で、方向は図のように θ になるんだ」と笑いマークを付けていました。読者の皆様も、このあたりで躓いた(つまづいた)かも知れません。
(2024年11月記)
ある大学生から「僕は運動系の傾きを重視して θ=α+π/2 と考えました(b)図です。これでも良いですよね」という
お便りがありました。
さすがです。同じ事を別の視点で求める柔軟さに驚きます。
この図は(a)図と合わせるために私が描きました。
25歳の青年アインシュタインは三平方の定理しか知らなかったと謂われていますから、こういった2つの座標を数学的に関連付ける手法は思いも依らなかったのでしょう。
(15)重大なマイケルソン・モーリーの実験の落とし穴
マイケルソン・モーリーの実験は装置をほぼ直角にしているので、θ ≒ π/2ですから、cos( π/2)≒ 0となります。
よって c’≒ c となり干渉縞は極小となります。
しかし、精度が高くなればなるほど c’= c に近くなりますが、多数の鏡を使用して、光の往復反射距離を長くしているので(約11m/1秒間に1,300万回余の往復反射)、決して精確な cos(π/2)にはなりません。必ず 微少な角度 θ の誤差を有しています。
アインシュタインは、この微少な角度θの誤差の存在に気が付かなかったので、直角にはならないのに“直角三角形から”
マイケルソン・モーリーの実験を説明しました。大いなる失敗と言えます。こんなところから特殊相対論が生まれたのですから残念です。
「光の往復平均速度」という概念で学生達に説明したのです。
これは現在、相対論物理学者はご存じない計算です。知っていたら、とっくの昔にマイケルソン・モーリーの実験を、これで説明していた筈です。そして特殊相対論という理論は、この世に存在しなかったです。
じつはこの「光の往復平均速度」は c−Vcosθ と親戚関係があるようです。
私はもともと2つの座標(基準系と運動系)を関連させる数学で、つまり純粋な数学で発見した式なのですが、上記「微少な角度 θ の誤差を有する反射鏡」への光速 c と、地球の速度Vを代入すれば、c−V・(V/c)=(c2ーV2)/c となり、これは紛れもない「光の往復平均速度」そのものです。
(16)c−Vcosθ の応用
「相対論は擬似科学である」は私も同感でございます。長い間小生の c’= c−Vcosθ を擬似科学だと罵倒・中傷されてきましたが、逆転した事に安堵しております。
しかし、じつは、私の本音としましては、こういった多くの反論者があってこその自己啓蒙だった事に感謝しております。
反論が無かったら、自己中心に陥ってとんでもない方向に墜ちて行ったかも知れないのです。反論に対して深く勉強出来た事、そして訂正する方が良いと判断したら素直に、それに従った事。本トップページの(4)にも初期の頃の私のミスについて書いてございます。これらの御指摘が現在の私だと、心より多くの反論者に御礼申し上げたい。
その後は全お便りの7割以上が、私の考えは「正しい方向にある」という励ましでしたので、賛成派の方々への私の気持ちは図りきれない躍進に繋がったことを記しておきます。有り難うございました。2025年1月25日/窪田登司
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2025年7月26日/7月30日追加:ある読者から次の質問がきましたので、遅ればせながら、ここで説明しておきます。
質問者:『人類最大の発見は0(ゼロ)です。空間はまさにゼロ(無)です』と書かれた項がありました。窪田先生は凄い事をお考えになるといつも敬服しております。私のような者にも分かるように、この件を少し教えてくれませんか。分かったら友達に自慢したいです。(笑)
窪田:いやいや、そう難しい事ではありません。(*^_^*)
中学校で数学の時間にx軸、y軸を書いて、その交点を0(ゼロ)と書きますね。この0というのは、どういう意味ですか?
そうです、ゼロです(笑)。何も無いという意味です。定義として原点を示しているだけで、これを2次元空間と言います。
同様にx、y、z軸で3次元空間を定義できます。これらの空間は定義しただけで何も無いです。<0であり無>です。
この<無>の3次元空間に素粒子1個でもふらついていたら、もう空間ではないです。これは “宇宙” です。
私とアインシュタインでは考え方に、もの凄い違いがあることに気が付きましたか?凡才窪田と天才アインシュタインの対決が、この “ゼロ” から始まったのです。(自伝の高校時代編を読んでみてください。僕の一生を決めた日です。)
質問者:空間をニュートリノが飛んできた、という言い方は構わないですか?
窪田:いいですよ。普通、こういう場合は「宇宙空間をニュートリノが飛んできた」とも言いますね。<馬から落馬>とか、<一泊泊まり>になってしまいますが(笑)、「宇宙空間を探査ロケットが跳び続けている」とか、よく聞きますのでね。
質問者:分かりました〜。要するに窪田先生は、本来<空間>と<宇宙>とは異なるものだ、とのお考えですね。この辺が僕には、よく分かってなかったようです。
窪田:ありがとうございます。“時空” という言葉も本来物理学ではないですよ。これは数学用語です。
質問者:はい、分かっています。先般の記事に載っていました。時間というのは時刻と時刻の間の事ですよね。時刻が規定されてなかったら時間はゼロです。だから “時空” というのはゼロとゼロの掛け合い。物理学で使える言葉ではないです。
窪田:よく分かってくれました。嬉しく思います。多くの人々が “時空” というのは「ある」つまり「実在するもの」だと、相対論から教えられてきたようですが、物理学的には、そういうものは “無い” のです。ゼロなんです。
(私のHPは膨大な量になっているので、“時空” という言葉が出ているかも知れませんが、決して相対論的時空ではないので、前後をよく読んでください。)
数学では、どんな空間も作れます。リーマン空間、4次元ミンコフスキーの時空、一般相対性理論の多次元時空、面白い空間ではメビウスの輪、これって方程式がありますからね。これらの空間に猫や、犬、人間が住めますか?紙と鉛筆で書いた空間には住めないです。
私は東京都の滝山という宇宙の片隅に住んでいます。<(_ _)>
質問者:え!宇宙に片隅があるんですか?
窪田:あると思いますよ。宇宙はあちこちいくつもあると思います。だって空間は無限ですから。無限って“限りが無い”と書きます。(笑)ただ、宇宙は途轍もなくでっかいから、隣の宇宙さんと出会うことはないでしょうね。だから現代の天文学では、私たちの棲んでいる宇宙だけだとしているのです。その方が宇宙論を構成しやすい。
片隅って言いましたが、不明だから、そう書いただけです。<(_ _)>。
現在の宇宙論では『空間のある1点で爆発して宇宙が出来た』というビッグバン宇宙論が、流行っていますが、「爆発した1点とは何処?」と検索すると、「何処でも良い」となっています。これは「宇宙は我々の居る宇宙だけだ。ほかに宇宙は無い」という理論だからです。そして宇宙はどうやって誕生したか、という起源を説明するために生まれた理論です。
質問者:ちょっと待って。地球から天体を観測すると、地球を中心にして、あらゆる方向に遠ざかっているとなっていましたよ。だから、宇宙の中心は地球ではないのですか?
窪田:それは、言葉のアヤというものです。火星で天体を観測すると、火星を中心に天体は遠ざかっているとされます。だから、前に言った「空間のある1点で爆発して宇宙が出来た。その1点とは何処でも良い」と逃げられるんです。現在の宇宙論は間違っていることを自ら認めていることに他ならないです。
質問者:凄く良く分かりました。だから先生の λ=(1/n)・(hc/2E) を支持する学者もおられるんですね。
窪田:はい。この学者先生は天文学者ではないです。工学博士です。λ=(1/n)・(hc/2E) は、もう何十年も昔から使われている式ですが、天文学者は使おうとしません。相対性理論や現代天文学が総崩れするからです。
質問者:有り難うございました。空間と宇宙の違いから宇宙論まで話が流れるとは思いもしませんでした。ビッグバン宇宙なんてないと思います。胸がスカッとしました。
窪田:じゃあ最後に僕からの質問です。 λ=(1/n)・(hc/2E) によると、天体が私たちから離れて行かなくても、その天体からの光のエネルギーが小さくなるから、赤方偏移を観測するのだ、となっていますね。では青方偏移ってある?
質問者:あると思いますよ。先生の文章を逆さまに読めばいいのでは?『天体が私たちから離れて行かないで、近づいてくれば光のエネルギーは大きくなるので、これは青方偏移として観測される』じゃあないですか。
窪田:当たり〜(笑)。でも『天体はじっとしていて、私たち観測者が近づいて行く』でもいいでしょう。これが実際に観測されている例があるんです。私たちの天の川銀河のそばにあるアンドロメダ銀河。これって天の川銀河より大きくて引力がべらぼうに大きいので、私たちを引き寄せています。だから青方偏移として観測されているのです。
もう一件、日頃感じている事を述べさせてください。それは多くの学者先生から『窪田はビッグバン宇宙誕生説を否定しているそうだが、では、どうやって宇宙は誕生したのだ?』というものです。
私の答えは単純です。「無限の過去から無限の未来まで続いている複数の宇宙に起源など分かろう筈がない」です。
この複数の宇宙というのが、偉い学者先生にはピンとこないでしょうね。宇宙はわれわれの棲んでいる宇宙一つだけだ、と信じておられるようですから。
宇宙はビッグバンによって138億年前に誕生したという、こういう説を人間の “驕り” と言います。“驕る平家は久しからず” と言われます。時代は止まっていません。若い世代の科学者が日々研究を重ねています。いつの日か、こういう説は忘れ去られて、新しい説が台頭します。
私の説が正しいのだと言っているのではありませんよ。私は「宇宙は無限の過去から無限の未来まで繰り返している」と思っているだけです。だから起源など分かろう筈がない、と言っているのです。
私はすでに85歳です。まもなく、この宇宙から姿を消すことになりますが、ある科学者が「死んでも意識の20%〜30%は宇宙空間に残る」との発表があったので、それを信じて天国に行くことにします。<(_ _)>
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(17)c’= c−Vcosθ の表記と、使用しているパソコンについて
なお、余計な事ですが、c−Vcosθ、c−v・cosθ、c−Vcosθ、c−Vcosθ 等々統一されていませんね。申し訳ありません。すべて同じ数式です。パソコンでポンポン打ち込んでいるため、こんなになってしまった。
c−Vcosθ が丹精でよく整っていますね。
またパソコンによっては記号や数式が正しく出ないことがあります。Win10の方が良いです。先日、発売初期の古い中古品のデスクトップ型Win10を買ったのですが、文字や数式が今までになかった圧倒的な鮮明さでびっくりしました。
最新型のノート型Win11も持っているのですが、これは私のHP作成には使えないです。なので以前に使っていたWin10をwin11にアップしたもの(i7)、または上記古いデスクトップ型Win10(i5)を使っています。
これらはどのソフトもサクサクと動かしてくれます。
ただし、上記win11にアップしたもの(i7)はUpdateが来るたびにパソコンの中身を変えてしまうので困っています。だから最近は(いまこの記事を書いているのは2025.06.12)、古いデスクトップ型Win10(i5)です。
一つのホームページに、いくつものソフトを使い込んでいるので、大変です。
画質についてはノート型かデスクトップ型か、あるいはメーカーによって異なるものなので、あまり気にしないで拙稿をお読みくださる事を望みます。
(18)この章を終わるにあたって(2025年2月15日記)
私の提出した説、λ=(1/n)・(hc/2E) や c’= c−Vcosθ が多くの科学者によって認められるには、350年はかかるでしょう。
なぜかと言いますと、単に『相対論は間違っていた』だけでなく、現在の宇宙論が根底から代わってしまうので教科書が混乱するからです。例として、『宇宙は膨張しているのではない』が挙げられます。
ガリレオ・ガリレーが地動説を発表して、認められたのは、没後、じつに350年後の1992年でした。
<虎は死して皮を残す>と謂われます。亡き母に会ったら「母ちゃん約束果たしたよ」と報告し、あの世から見守ります。
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相対性理論は間違っていませんか?
アインシュタインと私の光速度の違いを一覧表に示しておきます。c’= c−Vcosθ (1993年2月下記雑誌に発表)は、現在、どの物理学書にもないので、名称については今後の物理学の発展に任せます。
c t' か c’t かが争点になるでしょう。
日本放送出版協会『エレクトロニクスライフ誌』1993年3月号〜5月号連載
(フリー:科学技術/エレクトロニクス技術ライター)
ご意見、お便りの宛先:〒203-0033 東京都東久留米市滝山4−10−11 窪田登司
Email:kubota-takashi@outlook.jp
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目次
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私のHPだけでなく一般的な操作です。
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