相対光速度(c−Vcosθ)について パート2
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(1)c−vcosθ について
c−vcosθ につきましては、「こんな式でアインシュタインが倒せるものではない」と私に反論する手紙がきました。
のFig.1 は正しいことを示す事ができるからだ、と次の数式展開を示していました。
『 トップページFig.1 において、θ=∠CDA とすれば、
したがって、光が鏡に到達するに要する時間をT とすれば、
となる。』 というものです。
私はアインシュタインを倒そうなどと考えてはいません。相対論は間違っていることを指摘しているだけです。
次の事をお考えください。
この数式展開は、トップページFig.1「L、vt、ct、光の直角三角形」は絶対に正しいとした前提で出発されています。
つまり、任意の v に対して、そこまでの距離をct と置くアインシュタインの発想(いわゆる静止系と運動系の2つの異なった座標を何の意味もなく ct で結ぶという数学的なミス)を “正しい” とした上で計算を始めていることに気が付いてください。
こういう直角三角形、「L、vt、ct、光の直角三角形」(静止系も光速度は c、運動系も光速度は c という仮定)は数学的にも物理的にも存在しないことを理解すれば、上記計算は不可能です。
(2002年5月12日/窪田登司)
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(2)c−vcosθ を否定する人々パート1
光速度もベクトル合成されるべきだというG大学G教授や京都のSさんは、執拗に小生のc−vcosθ を「曖昧な式である」と否定し続けています。
ここで簡単に、この件に触れておきます。
(a)図が小生の述べている相対光速度です。「アインシュタイン以前の(相対論以前の)ドップラー効果の計算式として知られていた式だ」との指摘を受けたことがあります。
θ=兀/2 の場合は、相対光速度は c となります。
一方、(b)図がc−vcosθ を否定して、相対光速度はc’= であると主張するG教授やSさん、その他私を愚弄、中傷する人々の式です。これはよく知られた辺角余弦の定理を使ったベクトル合成計算であり、c とv のベクトル合成速度です。相対光速度ではありません。
θが兀 /2 の場合は、c’= となりますね。「なにが光速度不変の原理だ」と言いたくなります。
光はこのようなベクトル合成されるべき性質のものではないです。マックスウェル電磁力学を勉強してください。
(2002年5月12日/窪田登司)
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(3)c−vcosθ を否定する人々パート2
G大学G教授や京都のSさんは、「c−vcosθ は曖昧な式である」として否定され、c と v はベクトル合成するべきだと主張し続けています。
下図にc−vcosθ の一例を示しておきます。お考えください。
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なお、v とは何か、何を基準にしての速度なのかという事を、
@相対論を絶対に正しいと主張する人々は、相対論を理解しているはずですから、その立場でご説明ください。
A小生のc−vcosθ を否定して、c と v を c−v でベクトル合成する人々は、アインシュタインの舌を使わないで、ご自分の考えでご説明ください。v とは何に対する速度ですか?
B小生のc’=c−vcosθ 相対光速度説(仮称)では、例えば、
上図(a)におきましては v=任意です。人類が鏡に垂直に光を反射させて測定している光速度は、これです。マイケルソン・モーリーの実験におきましても θ は殆ど垂直ですので、c’ ≒c です。
同(b)におきまして、もし、後方からやってくる光の速度を測定しようとしても鏡に反射しないで、測定できないと判断した場合は、v=c で光と同速度で進行しています。人類はこういう経験をしたことは無いです。
同(c)におきまして、観測者(鏡)が光速度c’=2c と測定したら、v=c で鏡と衝突しているので危険です。
同(d)は観測者が光を斜めに追っかける方向だから、相対光速度は c より小さくなります。
同(e)は観測者が光に斜めに突っ込んで行く方向だから相対光速度は大きくなります。例えば図のようにθ=150° で光に突っ込んで行って、光速度を c’≒3.5×108 [m/s]と測定したら、v≒0.6×108 [m/s]です。
もともとの私の発見は「光速は一定値 c なので、その光を基準にすれば運動系は v・cosθ だけ影響を与えて相対的に光速度は c’=c−v・cosθ となる」というものです。ポアンカレ(&アインシュタイン)との違いはここにあることはパート1で詳しく述べたので、お分かりになる筈です。どちらが正しいかは100年以上前にはなかったレーザージャイロで、すでに証明されています。
私は(c−Vcosθ)と書く事もありますが、同じです。cはマックスウェル電磁力学から得られる一定光速定数、Vはその光線に対する変位速度(測定可能です。ただしニュートン力学)。
パソコンでポンポン打ち込んで書いていると、つい c’=c−vcosθ や c’=c−v・cosθ となることがありますが、打ち間違いではありません。同じ式です。
以上のように相対的な光速度説(仮称)では、常に “測定光” を基準にして “運動系” を記述しています。これはガリレー変換となります。
(2002年5月15日/窪田登司 )
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(4)c−vcosθ を否定する人パート3
「c−vcosθ なんてフィゾーの実験を考えればすぐ否定できる」と、小生を鼻であしらう手紙がきました。
おそらく、こういう事を考えて私を小馬鹿にする相対論信者は、世界中でこの人だけだと思いますが、ご参考までに、その内容を公開しておきます。
「上記(3)の(b)図において、c と v は同方向だから光速度はc+v になるのだ、(c)図は逆方向だから光速度はc−v なのだ、こんな事はフィゾーの実験で知られていることだ」
というものです。
窪田:面白くて、且つ正しいことを言っていますね。“媒質中の光速” が真空中の光速と異なる事は常識中の常識です。そして媒質の流れと同方向の光速は媒質に流されるわけで、必ず光速は速くなります。逆に媒質の流れに逆らって進行する光は、その速度は遅くなります。こんな事は常識であり、これがフィゾーの実験です。
私の述べているc−vcosθは、そういう古〜〜〜い1851年の話ではないのです。
「真空中(自由空間)の光速は一定だから、観測者(含 鏡/光センサーなど受光系)にとって、相対的に光速度は変わる」と述べているのです。
(2002年5月18日/窪田登司 )
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(5)奇妙な反論がきました(2002年11月6日)
「マイケルソン・モーリーの実験が間違っているワケないんだよ。窪田ってオカシイんじゃん」
(原文のまま)
私の説明が行き届いてなかったことを深く反省いたします。私はマイケルソン・モーリーの実験が間違っているとは述べてないのです。マイケルソン・モーリーの実験を説明する理論には2つあり、一つはローレンツのエーテル仮説、もう一つはアインシュタインの特殊相対性理論で、現在は後者が正しいとされています。
そのアインシュタインの特殊相対性理論には理論的な構造に数学的な間違いがあることを、私は発見したのです。これは逆にマイケルソン・モーリーの実験を注意深く勉強した事によって分かったのです。100年以上昔はレーザージャイロなど無かった時代なので、ローレンツやポアンカレ、その論文を盗んだアインシュタインなどが思いもしない間違った発想をしてしまった事を指摘しているのです。
マイケルソン・モーリーの実験は歴史に残る立派な実験でございます。
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(6)万有引力は伝播しているのか。
陸前高田市のNさんから、次のような質問がきました。
「・・・途中略・・・窪田さんの長編科学小説 “火星消滅” を読みました。ラストシーンは考えさせられる内容です。窪田さんは万有引力は光速で伝わるものではなく、瞬時に伝わると本当にお考えなのですか?」
以下省略させていただきます。
20世紀の理論物理学では、万有引力はアインシュタインの一般相対性理論によって、電磁波のスピードc で伝わるとされています。しかし、なぜ万有引力が電磁波のスピードで伝わらなければならないのか、の根拠はないです。
“伝わるもの” とするから、「では、どのくらいのスピードで?」ということになるわけで、アインシュタインは「電磁波のスピードで」と仮定したわけです。
私は小説の中で「伝わる」とは書いてないです。
小惑星最大のケレスと新生惑星が大衝突した時、太陽系内に引力の変動がありましたが、主人公たち、テレビ取材班すべての人々が<体の奥深くの細胞が膨張したような厭な嫌悪感が襲った> という下りがあります。そして、<その15分後に大衝突したのが望遠鏡で確認できた>と書いて、読者に「そうか、光は光速で伝わるが、引力は瞬時に影響が出る」と筆者は言いたいのだ、ということを暗に伝えるため、このように書きました。
太陽から出た引力が8分かかって地球に伝わりながら地球が太陽の周りをくるくる回っているとは私は考えていません。
アンドロメダ星雲を見てみましょう。何年もかかって引力が伝わりながら、あのような美しい渦巻きになっているとは私は考えてはいません。
私は万有引力は「伝わるものではない」としています。だから、「瞬時に影響は出るが、瞬時に伝わっているものではない」です。万有引力はニュートンが考えたように “物体の属性” であると私も思っております。
追記:なお2022年のノーベル賞物理学部門で「遠く離れていても瞬時に影響が出る“量子もつれ”の発見」がありました。
2002年5月25日/2024年11月11日追記/窪田登司
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※マイケルソン・モーリーの実験を説明できるのは、ローレンツの「エーテル仮説」でしょうか、アインシュタインの「特殊相対性理論」でしょうか、それとも小生の「相対的光速度説(仮称)」でしょうか。
※ブラッドリーの光行差の式を理論的に証明できるのは、アインシュタインの「特殊相対性理論」でしょうか、それとも小生の「相対的光速度説(仮称))」でしょうか。
2002年11月7日/窪田登司
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