同時の相対性という奇妙な話
 
 青森県の須藤さんへ(05年11月25日)
その通りです。 “同時の相対性” という物理現象はあり得ませんね。ローレンツ変換を2体問題以上に応用すると、内部矛盾が発生する事からも分かりますね。
 
  ///////////////////基準系 (静止系) /////////////////////////
慣性系A(速度V)と慣性系B(速度v)の2体問題の例
 
 この図は、等速直線運動している2つの慣性系AとBがあり(V>v)、基準系のあるポイントで同時に光を左右に発射した例です。
 特殊相対性理論によれば、
@慣性系 A 内の観測者は「光は同時に両端の窓から自由空間に出て行った」と報告し、
AB 内の観測者も「光は同時に両端の窓から自由空間に出て行った」と主張し、
B“光速度不変の原理” という要請によって、基準にした他の慣性系も光速度は c である、
となっていますが、そんな現象はあり得ません。
 図を見て分かるように、左へ発射した光がうしろ、うしろへと下がっていますし(A系)、A 系とB 系では光速度に違いが出ているし、基準系(静止系)での光速度は支離滅裂ですし(B 系の光が止まっている)、光の伝播は絶対にこういう現象を呈しないです。
キャビン内も外も “自由空間” ですから。
 特殊相対性理論を正しいと錯覚している人々は、ローレンツ変換を使って運動物体を短縮させたり、時間を遅らせたりしていますが、ローレンツ変換そのものに疑問を持つことを怠っていると思います。
 
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秋田県の U さんへ:
 ご理解有り難うございます。相対光速度説による光の伝播の仕方を次に示しておきます。V≒22.5万km/sec、
v≒7.5万km/sec の例です。
“光を基準にしている” という U さんのご理解が多くの人々にも知られてきた事を嬉しく思います。これはガリレー変換であり、何体問題に応用しても矛盾は発生しません。/05年11月28日/窪田登司
 
2021.01.08/静岡の N さん(高校生)から、次のようなご質問がきました。「キャビンの速度 V が光速 c だったら、どうなるんですか?」
 良い質問ですね。アインシュタインの特殊相対性理論では、どうなりますか? そう、どの相対論の本にも書いてあるように、V には無関係に光源から出た光は “光源に対して光速 c で飛んで行く” となっています。だから V=c でも、その光源から出た光は、“光源に対して光速 c で飛んで行く” ことになります。これが “光速度不変の原理” という仮定です。読売新聞の全国版朝刊1面の中央に載っていましたよ。これをプロパガンダと言います。
 ところがね、「そうはならない、光速度は c+V になる」という “特殊相対性原理” と呼ばれる仮定もあるんですよ。
この二つの原理から特殊相対性理論が構築されています。
 だから、N さんのご質問の答えは、特殊相対性理論では「c または 2c になる」という妙な事になります。でも、これではワケが分からないので、これをうまーく誤魔化す裏ワザがありまして “アインシュタインの速度の加法則” というベクトルもスカラーもごちゃまぜにして足し算、引き算、掛け算をする算数ですが、これによって、答えは「c になる」となっています。面白いですね。
 私のホームページを全部お読みになると「あッここに書いてある」と、内容が一層理解できます。
マックスウェル電磁力学に於ける「光速一定」と、アインシュタインの「光速度不変の原理」は全然内容が違いますので、注意して下さいね。
 相対的光速度説(仮称)では、光源の速度 V が光速 c になったら、光は光源から抜け出られないので、光源内の光密度は極度に上昇し、一瞬のうちに光源は大爆発するだろう、となります。これはマックスウェル電磁力学にもガリレーの相対性原理にも抵触しない普通の物理学です。
 これは、マイケルソン・モーリーの実験 パート2に詳細を書いてありますので、ご覧ください。ご質問ありがとうございました。
 
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 札幌市の F さんから「K 大学 M 物理学教授の著書を読みましたが、傑作な間違いを信じ込んでいる人ですね。これで大学教授なんですか」
というお便りがありました。
 
 はい、現在も特殊相対性理論は正しいと布教されていますね。しかも物理学名誉教授という肩書きです。
「相対論は正しい!」という講演をされるときには、壇上に大きなアインシュタインの肖像を掲げて、それに一礼をしてから話を始めるようですね。読売新聞全国版に掲載されていました。
そして「学者まで相対論には疑問があると言い出した」と、優秀な学者先生を非難されています。
 
追記:06年6月4日
 昨日、放送大学でも「特殊相対性理論は正しい」と授業をされていましたが、極めて遺憾に思います。
 「特殊相対性理論は正しい」と言う前に、“ローレンツ変換の起源” について授業をしてください。特殊相対性理論は等速直線運動している2つの系をローレンツ変換で結んだものです。だからローレンツ変換の起源をお話ください。講義録を書いているうちに、ローレンツ変換は間違っている事に気が付くはずです。そして、この錬金術が20世紀物理学を如何に浸食し続けてきたかを注意深くご研究し、発表してください。それが本当の大学の授業です。先生方にとっては耐え難い事かも知れませんが、耐える事こそ、物理学の発展に寄与する一歩です。
 
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 静岡県の M さんから、次のようなお便りがありました。
『先日テレビを見ていたら、「魔の海域バミューダトライアングルにはアインシュタインの予言するワームホールがあって、時空を超える瞬間移動がある」と言っていた。やはり予言者アインシュタインは大天才ではないかと思う!』
というものです。
 
 魔の海域バミューダトライアングルについては、もっと正確な科学的な調査が数多く行われています。この海域は海流の温度差が著しく、また巨大な渦巻きや海底ガスの噴出、それに伴う海底での対流を生じる事があり、それは気流の上昇と共に、空にも巨大な回転渦雲流が生じるようです。この回転する巨大なドーナッツ型雲流に乗った航空機は、ちょうどジェット気流に乗って運行する航空機と同様に燃料の消費量は少なく、“速く” 飛びます。とんでもない所に一瞬にして移動したと思い込んでしまう事もあるでしょう。
 尾ひれが付いて楽しい話にはなりますが、これを“予言者アインシュタインのワームホールによる時空を超えた瞬間移動”
とするのは、科学的ではないと私は思います。
 
 話は前後しますが、今年の2月頃でしたか、放送大学でも「宇宙論」の講座で、アインシュタインの理論によるワームホールは予言されていて瞬間移動も可能であるとか、タイムマシーンもアインシュタインによって可能であるとか、蕩々と述べていました。とても大学の授業とは思えないひとコマでした。「ああ、放送大学もプロパガンダに利用されている」と悲しくさえ思いました。この講師の先生は K 大学 M 物理学教授の系列の方で、アインシュタイン原理主義を広く布教されている事でよく知られています。
 アインシュタイン宇宙論ではない宇宙論(例:プラズマ宇宙論)を展開し研究されている学者先生が見たら、腹立たしく思われたでしょう。
 
 ただし、私は決して放送大学を非難しているわけではありません。たとえば本日07年8月9日の天文学の授業「古代の宇宙観/中村 士先生)は本当の学問の発展を教えてくれました。また相対論ではありませんが、私の尊敬している高橋和夫教授は“真実はどこにあるかを教えてくれる”先生です。
 私の言いたい事は、「宇宙の中心は地球であり、いやハッブル宇宙望遠鏡の接眼レンズの部分であり、いやそこの素粒子より小さな1点が宇宙の中心であり、そこで138億年前にビッグバンが起こり、その瞬間から時間と空間が始まった。それ以前は時間も空間もなかった。現在はハッブル宇宙望遠鏡を中心としてあらゆる方向に時間と空間は伸びている。遠い銀河ほど早く遠ざかっており、光速になっていて時間がゼロになっている端っこが宇宙の果てだ」という神っている天動説 “人間の驕り” に対する憤りなのです。
 
 Mさんから次のような質問がきました。ご紹介しておきます。
『魔の海域バミューダトライアングルでは、航空機の計器が異常な動作をする事があり、これは地球の磁場のためだとテレビで説明していました。UFOのせいではないのですか』
というものです。
 
 ジェット旅客機やジェット戦闘機などハイテク航空機は計器には厳重なシールドが施されているので、地球の磁場の影響を受けないように設計されています。しかし小さな航空機や昔の飛行機は磁場の影響を受けやすかったかもしれません。
 それにしても魔の海域バミューダトライアングルで起きる計器の異常はかなりの変動です。これはこの地域の海底のマグマ変動が磁場を狂わせて船舶や航空機にも影響が出ているのでしょう。
 しかし航空機の場合、最も大きな要因はマックスウェル電磁方程式にある “変位電流” のためだと私は解釈しています。変位電流というのは磁場の変動が引き起こす電流のことで、電磁波はその典型です(マックスウェルが電磁波を理論的に予想できたのは、この変位電流の存在です)。じつは大局的に見ると、荷電粒子や荷電分子など帯電した物質が変位しても、それは “電流” ですので、これは回転する磁場を引き起こし、更にこの回転磁場は変位電流を生じるという循環誘起現象を呈します。
 雲は分子の衝突や気流の摩擦で帯電しているのが普通です。こういった帯電物質が航空機と接触すると大きな変位電流が生じて、これは回転磁場を引き起こし、交錯した電磁場が航空機の周りを包むことになり、計器に異常を生じるのではないかと思われます。こういったアクシデントの場合、レーダーにはこの航空機が写らない事もあります。レーダー波を吸収もしくは乱反射するからです。
 上述したように、ジェット旅客機やジェット戦闘機などハイテク航空機は計器には厳重な電磁シールドが施されているので、たとえ“魔の海域バミューダトライアングル” 上を飛んでも問題になるほどの計器異常は起きないでしょうが、小さな飛行機なら起きる可能性は充分にあります。
 また海底のマグマ変動は、時に膨大な量のガスを噴出する事もあり、この対流渦が船舶を沈没させる事故もあるようです。メタンなど引火性の強いガスの場合、エンジンに引火して船舶火災を引き起こす事もあります。上昇気流に乗ったガスが航空機のエンジンに引火したら、ひとたまりもないでしょう。
 UFOやアインシュタイン相対論のせいではないと思いますよ。
06年3月21日/窪田登司
 
 Mさんから再び。『窪田さんはUFOや予言者アインシュタインを信じない人ですね!』
窪田より(*^_^*): “アインシュタイン博士の大予言” に関しては、私は、その予言は間違っている事を述べているだけです。
 UFOについては、私は実体験がないので、信じるも信じないも、自信を持ってコメントはできません。
 もし仮に宇宙の彼方から宇宙人が地球を調査に来ているとしたら、その人たちは私たち地球人よりも2億年も3億年も何億年も進化した想像を絶する凄い生物ではないかなと思います。
 ちょうど私たちが、深海に棲むエビや目の無い魚を発見した時、「あんな所にも生き物が居る!」と驚嘆するのと同様に、宇宙人も「あんな星に生物が棲んでいるよ」と興味津々で調査しているのではないでしょうか。こういう事を考えるのは、ロマンがあって楽しいです。
 一つだけはっきりしている事は、私たち地球人は進化途上の、どうってことのないちっぽけな存在だと言うことです。小さな星の上で土地の取り合い(戦争)をして殺し合いばかりしているのですから。
06年3月22日/窪田登司
 
 Mさんより。『金星人に逢った者がいるし、宇宙人を捕まえて解剖したりしているのですよ!』
窪田より:そういう話はウソでしょう。UFOに関しては真実と虚偽が入り交じって報道されるので、何が本当で、何々は巧妙に作られた虚偽であるという事を見抜く学識を身につけてください。
 宇宙人の解剖など、巧妙に作られたビデオを何十万円も出して買う人がいるので、作った側は「やったね」と喜んでいるわけ。
 ある大学教授が『あんな飛び方は航空力学的に絶対に不可能だ。UFO など存在しない!』と述べていた事がありますが、それは、ご自分の知っている知識の範囲内での主張であり、何億年も進化した宇宙人の飛来かも知れない事を考えることのできない方なんです。地球人がこの宇宙で最も進化していて優れた生物であるはずだと思い込んでいるのでしょう。
 
 1986年12月21日中部太平洋上で水産庁の海洋調査船・開洋丸が何時間もUFOに観察された事があります。このUFOは不気味な“ブオーン”という音を発していて、レーダーには写っているのですが、地球人の網膜には関知できない波動で覆われていたそうです。こういう報告はウソではなく真実だと思います。
 このように真実と虚偽が入り交じっているので、冷静に物事を判断する習慣を身につけるようにしましょう。
06年3月30日/窪田登司
 
追加:相対論とは関係ないですが、ここで “雲” について若干述べておきます。
 上述した “魔の海域バミューダトライアングル” の上空で時折発生する(時折といっても、何年に一度という希有な現象でしょう)、
回転する巨大なドーナッツ状の渦雲流は何の前触れもなく突然に発生するものではなく、必ず海面の温度差や海面で発生する気流の上昇に関係があります。
 “雲” というのは、その発生要因にはいくつかありますが、注意深く気象学を勉強すると、地表や海上の温度に密接な関係があることが分かります。一般の人々は “目で見える雲” だけに注目しがちですが、気象に詳しい専門家は、すぐに地表や海面の温度との因果関係を見抜きます。温度や上昇気流というのは “目では見えない” ものなので、つい見逃しやすいですが、じつは “雲” にとっては大きな起因となっていることを知っておきましょう。
 
 その一つに “地震雲” があります。内陸で巨大地震が発生する前触れとして発生しますが、地下の断層によって地震が発生する場合、断層岩盤を押すベクトルは強大で、そのズレは時には光も発生し(カリフォルニア州サンアンドレアス断層ではよく光を発生するそうです。岩盤の特性でしょう。火打ち石で熱や光を発生するのと同じです)、超音波や電磁波も発生します(超音波は鳥や獣を騒然とさせますし、電磁波はテレビやラジオ、通信機器等にノイズとして混入します)。
 最も大きいものが摩擦熱です。岩盤の押し合う時の摩擦熱は強大で、地表から断層面に沿って垂直に熱気流として上昇します。それが周辺の空気を巻き上げて上昇気流となり、上空で冷やされて筋状の雲となるわけです。その直後大地震が発生することはよく知られている事実です。
 
緊急追加:次のような反論(?)がきました。
『そんな事は地震学者は誰一人として認めてない!地震雲など無い!いい加減な事を言うな!』
というものです。名前が書いてないので、ここでお答えしておきます。
 小説 “火星消滅” の中でも書いたのですが、いずれ私の述べている事に注目してくれる日が来ると思います。・・・考えて貰いたいことは、「実際に地震雲があっても、“地震学者” が認めない限り、地震雲はない」わけですね。そこに学問の発展に対する阻害があるのです。
 相対論も同様です。相対論はアインシュタインの考えた “仮定” によって構築されています。この “仮定” は面白いですが、物理学ではないです。これに気が付いて相対論学者が「相対論には疑問がある」と認めない限り、「相対論は正しい」で通ります。
 特に現代社会はマスコミの影響が大きいです。相対論物理学者は、これを上手に使って布教しています。何も知らない子供たちはアインシュタインは大天才であると教えられて育ちます。学校の教科書に、現在では都市伝説となっている E=mc2  が載っていますものね。
 ニールス・ボーアなど優秀な科学者(コペンハーゲン学派)は相対論には猛反対していました。ニュートン力学、マックスウェル電磁力学、量子力学の3者を浸食し続けてきた相対性理論。現代の相対論物理学はどこまで堕ちて行くのでしょうか。
06年4月23日/窪田登司
 
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 岡山県立西大寺高等学校1年生(1956年/昭和31年)の夏、京都・花山天文台で、生まれて初めて本格的な学術用天体望遠鏡でいろんな星雲を見せてもらいました。その時の感動は一生忘れ得ません。
 そしてこの宇宙を方程式にしたというアインシュタインを何の疑いもなく畏敬の念を持って尊敬していました。あの頃が懐かしい。
< 窪田登司 自伝 >  の相対論以降もご参考になさると幸いです。子供の頃はどうでもいいから(*^_^*)
 
写真:顧問の野崎先生と天文部員6人。最下段が私
若き日の窪田登司少年に次の曲を贈ります。
 
    NEO FASCIO
HIMURO KYOSUKE/EAST WORLD.CT32−5555より
 
CALLING
眠れぬ夜をいくつ数えたら 俺たち たどり着くだろう
どれだけの命なくしたとき 争いは終わるのだろう
歴史の上をころがるだけの 救えない道化師たち
いつか誰かが言ってたように 答えは風のなか
 
そむけた顔をいくつ打たれたら 気づかぬふりやめるのか
どれほどの苦しみに耐えたら 笑顔は自由になるのか
錆びた鎖につながれたまま またしっぽをまくのなら
いつか誰かが言ってたように 答えは風のなか
 
ふりしぼる声と握りしめるその手で
運命はきっと 変わる時を待っている
ちっぽけな愛のささやかな力で
悲しみはいつも 抱かれるのを待っている
 
嘘のパズルをならべかえてる 哀れなペテン師たち
不器用さを器用にふるまう 愚かなロマンチストたち
歴史がなにも語らなくなる そんな日がくる予感に
いつか誰かが言ってたように 答えは風のなか
 
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