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四天王寺前針灸院
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H1(肺)良導絡
   H1(肺)良導絡は、身体の「浄化」機能にかかわる自律神経と関係します。通常、私達の体内での浄化は、肺(気体・液体)と大腸(固体・液体)の他、皮膚でもおこなわれます。なので、これら器官は、とても深い関係にあります。さらに、これら器官(呼吸器、消化器、皮膚)は、外界と接しているので、体内の防衛機能も営んでいます。そして、その防衛が過剰の時は、アレルギー症状(花粉症、喘息、腹痛・下痢、皮膚炎など)が生じてきます。

   H1(肺)良導絡の測定値は、肺を含む呼吸器系の異常と関連して変動することが多いようです。その他、便通や皮膚の異常の時にも変動がみられます。

   H1(肺)良導絡の測定部(代表測定点)は、手の平(手掌)側、手首の親指側で脈が触れるところにあります。この部位における微弱な通電電流量(測定値)を測り、その数値の高・低によって判断(診断)します。

H系
H1( 肺 )良導絡
H2(心嚢)良導絡
H3( 心 )良導絡
H4(小腸)良導絡
H5(リンパ管)良導絡
H6(大腸)良導絡

F系
F1( 脾・膵 )良導絡
F2( 肝 )良導絡
F3( 腎・副腎 )良導絡
F4(膀胱)良導絡
F5( 胆 )良導絡
F6( 胃 )良導絡

■臨床の手引き

(1) 症状が現れるところ
イラストorスナップ写真 上半身・・・
鼻、胸の前、肩関節の前、上腕の前、前腕(手の平、おや指側)など
(2) 関連する器官・機能
イラストorスナップ写真 器官では・・・
呼吸器系 : 鼻腔、咽喉(扁桃)、気管、気管支、肺など
循環器系 : 心臓
消化器系 : 胃腸
その他 : 皮膚


機能では・・・
おもに呼吸(息)や糞(大)便の通り具合など

(3)よく見られる病症
イラストorスナップ写真 《 H1測定値が・・・ 》※:平均40μAより

高い↑場合
よくある : 肩こり、のぼせ、痔、喘息など
時々ある : 咽喉に異常、胸の違和感、汗が出る、動悸、肩・背中の痛み、便秘、発熱、咳嗽、扁桃腺炎など

低い↓場合
よくある : 手足の冷えや痺れ、息苦しいなど
時々ある : 皮膚異常、咽喉が渇く、肩・背中の痛み、咳嗽など

(4)よく用いられるツボ(灸・指圧の経穴)
イラストorスナップ写真 胸腹部・・・
H1-12(中府)

腰背部・・・
F4-52(肺兪)

(4)よく用いられる漢方薬
イラストorスナップ写真 呼吸器症状・・・
葛根湯(かっこん)H1↓。かぜ初期(発汗無し)・肩こり。虚弱者は不向き。
桂枝湯(けいし)H1↓。かぜ初期(発汗あり)。虚弱者に有効
麻黄湯(まおう)H1↓。 かぜ初期(寒気・発熱あり)・気管支炎。
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょう)H1↓、F2↑。 慢性(アレルギー)鼻炎・扁桃炎(のど痛み)。
香蘇散(こうそさん)H1↓。 かぜ初期。神経質に有効
麦門冬湯(ばくもんとう)H1↑、F1↓ 気管支炎・喘息・咳と痰。※主に去痰作用。
木防已湯(もくぼうい)H1↑、F1↓ 心臓喘息・腎性浮腫。
麻杏甘石湯(まきょうかんせき)H1↑、F1↓ 小児喘息・気管支喘息。


消化器症状・・・
白虎加人参湯(びやっこかにんじん)H1↑、F3↓ のどの渇き。※主に口腔。

精神・神経症状・・・
疏経活血湯(そけいかっけつ)H1↓、F2↑。 神経痛・筋肉痛・関節痛。※主に鎮痛作用。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれい)H1↓、F2↑。 高血圧・動脈硬化・慢性腎臓病・小児疾患。
柴胡清肝湯(さいこせいかん)H1↓、F2↑。 小児神経症。


婦人病・・・
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょう)H1↓、F2↑。 かぜ後期、冷え性・更年期。