本文へスキップ
【天王寺駅から徒歩9分 四天王寺南大門<駐車場>東隣り】

〒543-0052
大阪市天王寺区大道2-13-21
ライオンズマンション四天王寺101号
電話/FAX 06-4305-3805



0643053805
ご予約電話はこちらから

四天王寺前針灸院
グーグル・マップはこちらから
F1(脾・膵)良導絡
   F1(脾・膵)良導絡は、身体の「化ける」機能にかかわる自律神経と関係します。
   通常、私達の体内で、化けるとは「消化」活動です。食べ物の消化は、胃・腸・膵臓などの消化液(化学的)と口腔・胃・腸の蠕動運動(機械的)などでおこなわれます。とくに、F1(脾・膵)良導絡の化けるは、消化液の働きをあらわします。なので、これら器官と機能は、とても深い関係にあります。
   さらに、これらは栄養にも関与し、肌肉(筋肉・皮下脂肪など)と関節の働きに影響します。また、消化・栄養と関節の働きは、協調して営んでいます。そして、その協調が乱れると、さまざまな症状(胃腸や関節の障害など)が生じてきます。

   F1(脾・膵)良導絡の測定値は、膵臓を含む消化器系の異常と関連して変動することが多いようです。その他、肌肉(筋肉・皮下脂肪など)の異常の時にも変動がみられます。
※東洋医学では、膵臓を「脾」としています。

   F1(脾・膵)良導絡の測定部(代表測定点)は、足の内側、第1趾側の関節の後ろにあります。この部位における微弱な通電電流量(測定値)を測り、その数値の高・低によって判断(診断)します。

H系
H1( 肺 )良導絡
H2(心嚢)良導絡
H3( 心 )良導絡
H4(小腸)良導絡
H5(リンパ管)良導絡
H6(大腸)良導絡

F系
F1( 脾・膵 )良導絡
F2( 肝 )良導絡
F3( 腎・副腎 )良導絡
F4(膀胱)良導絡
F5( 胆 )良導絡
F6( 胃 )良導絡

■臨床の手引き

(1) 症状が現れるところ
イラストorスナップ写真 上半身・・・
口唇、脇腹

下半身・・・
鼠径部、大腿の内側、下腿の内側、足のおや指側など

(2) 関連する器官・機能
イラストorスナップ写真 器官では・・・
神経系:脳(精神=思考)、肋間
消化器系:膵(消化腺)、胃など
内分泌系:甲状腺、膵(ランゲルハンス島=インシュリン)
骨格系:筋肉(肌肉)
その他:副鼻腔、肺(気管)など


機能では・・・
おもに消化の働きや膝関節の異常

(3)よく見られる病症
イラストorスナップ写真 《 F1測定値が・・・ 》※:平均40μAより

高い↑場合
よくある : 胃弱、膝関節異常など
時々ある : 蓄膿、味覚異常、嘔気、胸苦しい、腹が張る、下痢、便秘、足冷えなど

低い↓場合
よくある : 胃弱、膝関節異常など
時々ある : 便通異常、嘔気、腹が張る、易疲労、不眠、糖尿など

(4)よく用いられるツボ(灸・指圧の経穴)
イラストorスナップ写真 胸腹部・・・
F1-18(章門)

腰背部・・・
F4-40(脾兪)

(4)よく用いられる漢方薬
イラストorスナップ写真 呼吸器症状・・・
柴胡桂枝湯さいこけいしとう F1↓、F2↑。かぜ中期~後期・熱性疾患・心窩部(みぞおち)痛。 発熱、発汗、悪寒あり。
小柴胡湯しょうさいことう F1↓、F2↑。かぜ後期・結核性疾患。胸脇苦満あり。※ 副作用に注意。
麦門冬湯ばくもんとうとう H1↑、F1↓。気管支炎・喘息・咳と痰。※主に去痰作用。
木防已湯もくぼういとう H1↑、F1↓。心臓喘息・腎性浮腫。
麻杏甘石湯まきょうかんせきとう H1↑、F1↓。小児喘息・気管支喘息。


消化器症状・・・
安中散あんちゅうさん F1↓、F3↓。胃炎。 腹筋弱い。
人参湯にんじんとう F1↓。急性・慢性胃腸障害。疲れ、冷え有り。虚弱者に有効。
桂枝加芍薬湯けいしかしゃくやくとう F1↓。腹痛・しぶり腹(下痢や便秘)。腹部膨満感あり。
乙字湯おつじとう F1↓、F2↑。痔・便秘。大便硬い人。
四逆散しぎゃくさん F1↓、F2↑。胆嚢炎・胆石症。神経質の人。


泌尿・生殖系症状・・・
猪苓湯ちょれいとう F1↓、F4↑。排尿異常・むくみ・下痢。皮膚過敏者は不向き。

皮膚症状・・・
茵蔯蒿湯いんちんこうとう F1↓、F6↑。湿疹(かゆみ)・発疹・口内炎。虚弱者は不向き。
十味敗毒湯じゅうみはいどくとう F1↓、F2↑。化膿性皮膚病・水虫。
黄連解毒湯おうれんげどくとう F1↓、F6↑。皮膚炎・神経症・高血圧。便秘あり。


精神不安・神経症・・・
加味帰脾湯かみきひとう F1↓。貧血・不眠・不安。疲れ、血色わるい。※帰脾湯も同じ
呉茱萸湯ごしゅゆとう F1↓。頭痛(片頭痛)・嘔吐・脚気。手足冷えあり。※主に鎮痛作用
釣藤散ちょうとうさんとう F1↓、F2↑。慢性頭痛(神経症・高血圧)。冷え症は不向き。
三黄瀉心湯さんおうしゃしんとう F1↓、F6↑。高血圧(随伴症状)。のぼせ、便秘あり。
大柴胡湯だいさいことう F1↓、F6↑。胆石症・肥満・高血圧(随伴症状)・神経症。胸脇苦満、便秘あり。
甘麦大棗湯かんばくだいそうとう F1↓、F2↑。夜泣き・ひきつけ。


婦人病・・・
桂枝茯苓丸けいしぶくりょうがん F1↓、F2↑。月経困難・更年期障害。肩こり、冷え、下腹部に抵抗感あり。虚弱者は不向き。
大横牡丹皮湯だいおうぼたんぴとう F1↓、F2↑。月経不順、痔。便秘しがち。


病中・術後(病後)・・・・
十全大補湯じゅうぜんだいほとう F1↓、F3↓。体力低下・疲労倦怠。寝あせ、冷え、食不振あり。