窪田登司のトップページ アインシュタインの相対性理論
(何度も拙筆を更新したので、コントロールキーを押しながらF5を押してください)
(1)「ct、vt、ct’」なる直角三角形
マイケルソン・モーリーの実験解析に用いられた、この図が「特殊相対性原理」と「光速度不変の原理」という2つの仮定を生み、アインシュタインの特殊相対性理論の出発点になったことは、皆さんよくご存じと思います。
さらに、この三角形の内角の和が180度ではないリーマン幾何学に押し進めたのが一般相対性理論であります。
アインシュタインは一生、この直角三角形が頭から離れなかったようです。アインシュタインがプリンストン大学か、どこかの講演で、この直角三角形を黒板に描いてローレンツ因子を導き出しているモノクロ写真を見たことがあります。確か放送大学の教科書だったと思いますが、何百冊もある山積みの中では見つけるのが大変です。見付かったら写真を掲載する事を約束します。(著作権法で違法かな?であればページだけでもお知らせします)
A’D=ct’=ct
に戻りましょう。
ローレンツとポアンカレはマイケルソン・モーリーの実験の横方向 vt を縮めれば実験を説明出来ると仮定したのに、
アインシュタインはなんと縦方向にローレンツ因子を使ったのです。その結果は0=0という方程式となります。これが特殊相対性理論の基礎方程式です。
この式は三平方の定理から出てきたので一見正しいような錯覚を起こします。
しかし、よく見ると A→D も光速は c、A’→D も光速は c です。
そこで、「長さが違うのに、同じ c では困る。アッそうだ!A’→D の光はゆっくり飛んだことにしよう。そうすれば同じ c で、時間は t’で良い。時間は遅れるのだ!」とやったのです。これが「光速度不変の原理」を仮定した始まりです。
そして図を見ると分かりますが、物体を投げた時のように光が飛んでいますね。これが「特殊相対性原理」が生まれた理由です。こうして、この2つの “原理” と0=0なる方程式から特殊相対性理論が誕生しました。“原理” と称されますが、これは日本とアメリカくらいで、西欧の原書ではassumption(仮定)と書かれています。
更にアインシュタインは、0=0という方程式には、気が付かないまま大天才とされました。
普通の人なら信じられない話です。こんな2つの座標に囲まれた直角三角形に「三平方の定理」なんぞ使えません。しかも運動系は動いているのですよ。
そして、三平方の定理が0=0になるなんて信じられないでしょう。ct’ の t’ にローレンツ因子がくっついていますから、皆様、計算してみてください。本当に0=0になっています。アインシュタインはこんな奇妙な事に本当に気が付かなかったのでしょうか。
(2)相対論に代わる理論
特殊相対性理論は間違っています。間違っているなら、それに代わる理論がないといけません。40歳過ぎた頃の私に、
その葛藤が何度も襲ってきたのを思い出します。
ここで皆様に問題を差し上げましょう。上図Fig.1 の「運動系(速度v)が光速 c を観測すると、どの位になりますか?」[註:Dで衝突しているのだから必ず測定できます。この観測値が見かけ上の光速です。c’と表記します]
当然、アインシュタインは「観測や測定をする必要はない。“思考実験” で良い。光速度不変の原理によって c だ」と答えますが、そうではありません。
正解は c’= c−v・cosθ です。図から c’= 3×108[m/s] −2.64×108[m/s]×cos(π/7)≒0.62×108[m/s] です。
かなり c’が遅いですね。なぜかというと、この図の運動系は、見て分かるほど速くて、光速 c に追い付くほど速いからです。これが端的に計算に表れているのです。図のせいです。
ちなみに後述の(13)Fig.3はθがπ/2より大きいので、c’>cです。
(3)マイケルソン・モーリーの実験解析
マイケルソン・モーリーの実験では、殆どcos(π/2)≒0 に調整されています。だから干渉縞が殆ど出なかったのです。
しかしアインシュタインは、この実験には誤差が出るので正確な直角三角形にはならないのに、直角三角形から三平方の定理を使ってしまったのです。この件はあとで詳細を述べます。
(4)相対論を専門の職業とされている先生方へ
アインシュタインは「等速直線運動は絶対静止と区別出来ない」と考えたことも合わせて勉強しましょう。非常に重要です。このトップページと自伝の§22 は、ぜひ読破してもらいたいです。
ただ、相対論を専門の職業とされている先生方には、自分のテリトリーを犯されているので、気分が悪く、無視したがる傾向にあります。気持ちは分かりますが、いつまでも、そういう事では時代に取り残されます。学生に「 c−Vcosθ を説明してください」と言われて「わしゃ知らん」では困ります。最も良いのは、相対論も c−Vcosθ も両方、その成り立ちから講義をする事です。そして学生たちに “考えさせる” のです。
★日本放送出版協会「エレクトロニクスライフ誌」筆者拙稿:1993年3月号〜5月号連載
★徳間書店「アインシュタインの相対性理論は間違っていた」1993年/拙著
★徳間書店「相対論はやはり間違っていた」1994年/岐阜大学後藤学教授らと共著
★徳間書店「科学はアインシュタインに騙されていたのか」1996年/後藤学教授、Y・H・ジュー教授らと共著 ほか
(なお、拙著記事にはいくつかの校正ミスや記述ミスがあることを深くお詫び致します。興奮状態で書いたためのなせる業としてお許し下さることを切にお願いいたします。その後開設しました本ホームページでは、その当時の拙著のミスを正して、誤解の無きよう、そして気分一新、落ち着いて、分かり易く記述しました。)
(5)緊急追加
[緊急追加2024年12月31日]熊本県の安武さんから極めて重要な、そして貴重なご注意を頂戴いたしました。この方は以前にもメール交換したことがあり、私の理論をご理解されているお人です。
それは「・・・途中略・・・目次を見ると “相対光速度 c−Vcosθ” と書いてある項がありますね。これは間違っていませんか。c−Vcosθ は “2つの座標を関連させる数学” であり、相対論を崩壊させる、揺るぎない高度な理論です。相対論とは全然異なるもので、現在、相対論の、どんな著書にも載ってない数式です。これを “相対光速度” と称するのは、断じて許せません。“相対” というのはアインシュタインの “特許”(?)ですよ。やめて下さい・・・」あとは省略させて戴きます。涙が出るご指摘です。早速削除しますが、他項にもあるかも知れません。逐次削除していきます。
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(6)新刊のご案内
★新刊のご案内:ヒカルランド社「相対性理論は擬似科学だった/100年以上誰も気づかなかった盲点」2022.12.2発売 詳細は 窪田登司 自伝 の§22をご覧ください。
@2023年1月21日追記:ある読者から「0=0という方程式の中に時間が縮む式が入っていたのを発見したのは窪田さんが初めてです。本誌30頁は永遠に歴史に残ります」というメールがきました。ありがとうございます。2022年度のノーベル賞で<光速以上の速さで信号の変化が影響を及ぼす>が話題になりました。量子論と相対論の対決で量子論が勝ったですね。
A2023年1月26日読者からメール:「・・・0=0という方程式って一体なんだ、と思って本屋さんで本を見て、最初に30頁を開けて唖然としました。ローレンツ因子が無くなる!特殊相対性理論ってこんなトリックがあったとは!全世界の人々が、こんなトリックに100年以上騙されていたとは何たる事だ。窪田さんは何十年も相対論に疑問を持っておられたのですが、やっと解決しましたね。おめでとうございます!」
窪田:ありがとうございます。本書の脱稿は昨年のノーベル賞発表前でしたので、ひときわ嬉しいに尽きます。
ただ、その量子論と相対論の対決で量子論が勝った事による本書の訂正をしなければならない部分が若干ございます。
それが気になっております。<(_ _)>
(7)光は発射ポイントから伝搬する
Fig.2をご覧ください。
架台が2つあり、例として V=2v の場合の図を書きましたが、きわめて奇妙な図です。
これに対する反論は多数寄せられ、相対性理論は絶対に正しいという立場のもので、
「架台1と架台2では、時間の進み方が異なり、V の方が早く動いているので、時間はゆっくり刻むからそれで良いのだ。時間は t と t’ になるのだ。もっと速い架台3があれば、その時間は t” となり、さらにゆっくり時間を刻むのだ。
時間と空間の概念を変えた史上最大の大天才アインシュタイン博士が間違っているはずはない」
というものです。
私は、その反論は反論になっていないとしています。t’ というのは、特殊相対性理論では、Fig.1に示したように、運動系 A’D の時間です。Fig.2の AF での時間ではありません。
Fig.2については、アインシュタインはこんな図は夢にも思った事はないでしょう。多くの読者(学者も含む)も、
「こんな図は見たことがない!目からうろこ!」と、びっくりしたお便りを沢山頂戴しました。
注目すべきは、井口和基博士のブログです。私のアタマの中がはっきり見えた事を書いてあります。「光は発射したポイントから光速で飛んでいく(Fig.1は一直線、Fig.2は球面波)と、窪田氏は考えた事だ。」
「アインシュタインはそう考えてない。光は物体を投げたように飛ぶと考えている。なのに一方で “光速度不変の原理” と平気で矛盾した事を言っている。」
(8)アインシュタインの1905年の論文
アインシュタインの1905年の論文の冒頭にある決定的な間違い式も、ここでご紹介しておきましょう。
論文の冒頭に “ある種の(思考的)物理実験により” と書いてあります。
そして、アインシュタインは「等速直線運動は絶対静止と区別はつかない」と考えて特殊相対性理論を作ったのですが、
それが次の図です。
時刻tA 光発射時刻tB 受光
A地点―――――――――――――――――――――B地点 ⇒等速直線運動v
時刻t’A受光直ちに反射
有名な式が tB − tA = t’A − tB です。見てお分かりと思いますが、念のため説明しておきますと、アインシュタインは
「光が飛ぶに要する時間は A→B も B→A も同じだ」という事です。
この事を芝浦工業大学大学院で講義した時、学生達に話したら、「そんな事はない。tB − tA > t’A − tB だ 」と速攻で答えました。
読者の皆様はどうお考えになりますか?
学生達の方が正しいですね。それは120年以上昔には存在しなかったリングレーザージャイロが、この原理を応用しているからです。現在のジェット戦闘機や宇宙探査機には必ず搭載されている “リングレーザージャイロ”。
時代の進歩は相対論をどのような目で見て嘆いているでしょうか。・・・・・
(9)Fig.2への反論
時間 t について、ある反論者が「Fig.2の t はおかしい。ADCはt1,AFCはt2 と描かないといけない」とのメールがありました。ごもっともな事です。そんな事は分かり切った話です。
私が述べているのは、一つの基準系座標の中に、二つの異なった運動系を描いただけです。特殊相対性理論では、二つでも三つでも、いくつでも描く事が可能です。そんな三角形はあり得ないと。
だって基準系座標は1秒間に30万kmという長さの目盛りで、運動系のLはマイケルソン・モーリーの実験(1887年)では、1秒間に、1300万回余もの往復反射を繰り返している干渉縞実験の架台の長さ約11mです。どうして、こんな図が描けますか?
絶対に描けるわけがないのです。それを理解して貰うために敢えて “描いた” のです。
この反論者が言うように t1 と t2 にしましょうか。アインシュタイン流に書くと、
(ct1)2 =(vt1)2+L2
(ct2)2 =(Vt2)2+L2
となります。そうすると、(ct1)2 −(vt1)2 =(ct2)2 −(Vt2)2 ですから、光速 c を求めると、
c=f( t1,t2, v,V )の4個の関数になります。それで光速度不変の原理ですか?これら4個の変数をどういう値にすると c=299,792,458[m/s]になりますか?私は「こんな直角三角形は物理学でも数学でもない」と述べているのです。
(10)私への攻撃は頓挫している
読売新聞全国版の朝刊1面の中央に『アインシュタインによれば、光速で移動している光源からその前方に発射した光は
光速で飛ぶ出す』と光速度不変の原理を強調していました。私への攻撃でしょう。私は『光速で移動している光源からその前方に発射した光は光源から出られないので光源内の光密度は極度に上昇し、光源は爆発する』と考えています。
これに対して某科学者のコメントは『光がランダムな周波数の場合は窪田氏は適切で正しい。普通は爆発するだろう。
単一周波数の光(レーザーなど)では光源内で光は打ち消し会うので、爆発はしないが外には出て来ない』との事です。
これは、ドイツのダルムシュタット大学のゲオルグ・ハインツェ博士らの研究チームですが、レーザー光で不透明な結晶を一旦透明にして結晶の中に光を1分間止められたという記録を達成しています。これが根拠になっている発言でしょう。私も同感です。なお、この実験では、1分後に結晶は「壊れた」そうです。爆発しなくてよかった。
2024年11月23日追記:この件は c’= c−Vcosθ によって高密度信号のコンピューターが実現出来ることを示唆しているように思えます。結晶が壊れたというのは1分という長い時間、光を閉じこめたからで、もし非常に短い時間、θ を制御して on/off を繰り返せば出力 c’ はそれに同期した光を発する筈です。言うまでもなく、これはコンピューターの信号伝達そのものです。
具体的に言いますと、V というのは、この場合地球の運動ですから、この変化を on/off に対応させるのです。それは
cosθ を制御することで得られます。θ=0 の場合は c’=c−V です。θ=π/2の場合は c’=c です。こうして V の変化を on/off に対応させるのです。Vの変化は大きいですから、現在のコンピューターより1万倍、2万倍以上の高密度信号のコンピューターが夢ではなくなります。
(11)相対論は面白いが物理学ではない
ともあれ、アインシュタインの相対性理論は
「マイケルソン・モーリーの実験装置は横方向が地球の運動によって縮んでいるとして実験を説明し、大理論となった」、
「運動する時計はゆっくり進む。ただし、アインシュタインによれば、この時計は故障しているのではない」、
「運動する時計は進行方向に縮む。縮んでも時計は故障しない」、
「亜高速で宇宙旅行すると飛行士は歳を取らないが、地球に戻ると一瞬にして地球時間になり歳を取るというアインシュタインの浦島太郎効果」、
「地球が誕生する遙か昔138億年前にビッグバンによって宇宙が誕生した瞬間から時間と空間が始まった。現在も空間は伸びて、時間は縮んでいる。赤方偏移をローレンツ因子で計算しているので、138億年前か、200億年前か、望遠鏡が発達すればするほど宇宙の大きさは大きくなっていく。そして常に宇宙の中心は地球である。同様にET星に住んでいるET星人は宇宙の中心は、我々の住んでいるET星だ!」
など、きわめて奇抜な、人々の興味をそそる結論になっているのであります。
そういうことはあり得ない、面白いが物理学ではない、というのが、私の指摘です。
(12)光と運動系を統合した
私は、光速は一定だから、運動系にとって、その光速度は見かけ上変化するとしています。
その大きさは c’= c−Vcosθ であることを上記拙著、本ホームページなどで、その導出を示しています。この2つの座標を関連させる数学は、数学者はご存じですが、相対論物理学者はご存じないです。
それが証拠に私はTVで見た事があるのです。アスペクト比4:3時代の古い話ですが、超有名な学者先生が「アインシュタインの光速度不変の原理は正しいのだ」と平然と述べていました。注意深く前後を聞いていると、「マックスウェル電磁方程式から光速度は一定であることが導き出されるからだ」と、息巻いていました。私は「なるほど、ここに大きな壁があるんだ」と納得した瞬間だった。こんな大科学者が、マックスウェル電磁方程式から得られる光速度一定と、アインシュタインの何が何でも光速度は不変だ、という区別が付いてないのだから、私なんぞゴミみたいなもんだと。
せめて読者の皆さんは私の言う<光速は一定だから>は「マックスウェル電磁方程式から得られる光速一定」の事だとアタマに入れておいてください。
※ある読者から「c’ は光速ですか?光速度ですか?」という微妙な質問がきました。本当に微妙です(笑)。c を基準にして計算する場合は「光速」ですね。しかしVと、θなる角度を有していますから、その意味から言うと「光速度」となります。一方Vも同様です。単独では「速さ」ですが、cと、θなる角度を有しているので、Vを基準にして計算する場合は「速度」ですね。Vcosθ は明らかに「速度」です。これらを総合的に考えると「c’は光速でも光速度でも良い」と思います。
c’= c−Vcosθ はマックスウェル電磁力学に於ける「波動c」とニュートン力学の「物体の運動V」を統合した式になっています。量子論も同様、マックスウェル電磁力学に於ける「波動」とニュートン力学の「粒子」を統合したものです。
アナログとデジタルの違いはあるにせよ、アプローチの基本は同じです。
c’= c−Vcosθ の名称につきましては、今後の物理学の発展に任せます。私は c と V を数学的に関連させたいという思いから発見した式ですので、適切な名称が浮かばない。
発見したのは1992年の冬〜春でしたが、発表したのは翌1993年の春でした。なぜ1年も遅れたのかは自伝に書いてございます。多くの著名物理学者先生に、幸か不幸か無視された経緯があります。
c’= c−Vcosθ の応用にはドップラー効果、リングレーザージャイロの原理、ブラッドリーの光行差の現象、夜空の星(恒星、惑星、その衛星などすべての星)からやってくる光の速度、マイケルソン・モーリーの実験の計算などがありますが、これ以外にも応用はあると思います。
昔、若い頃、ある書物で「物理学の基本法則は単純なものだ、もしくは単純なほど良い」という文面に虜になった事があります。ニュートンの法則を例に出して説明されていました。考えてみるとマックスウェル電磁力学も同様ですね。EとHだけ
(正確には、この2つだけではありませんが)の理論から莫大な物理現象を説明出来ているのです。
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(13)時間は進むのか、遅れるのか
●すべての相対論物理学者に次の問題を提出します。Fig.3の運動系の 時間 t’ は進むのですか?遅れるのですか?
(この運動系は光速の約34%、秒速 V ≒10万2千km、θ ≒108° で右方向に等速直線運動しています)
お便りがありました/2021.04.05/相対論物理学者か一般の方か不明です。ニックネームのようです。全文と翌日頂戴したご感想への返信も追加して公開しておきます。
「前略。相対論は擬似科学です。【等速直線運動する物体は進行方向に縮む】などということはあり得ない。【等速直線運動する時計は時間が遅れる】などということはあり得ない。
t は下図に於いてO→Pも、O’→P’ も同じである。よってt’ など存在しない。
この図は一般図であり、運動系がいかなる方向に、いかなる角度で移動しても成り立ち、c’ = c−Vcosθ で説明出来る。ポアンカレは本当の光速 c=299,792,458[m/s]と、見かけ上走る光速 c’ の区別が付かなかった。または、それらを統一しようとしたが、失敗して擬似科学となっていた。以上、拙文にて失礼」
窪田より:ご理解有り難うございます。c’ の計算がなかったので、僭越ですが、下記に示しておきます。
c’ ≒ 3×108[m/s]−10.2万[km/s]×cos108° ≒ 3.3 ×108 [m/s] となりますね。
仰せの通り、『t はO→Pも、O’→P’ も同じである。t’ など存在しない』のが正しい物理学と言えます。図面で分かるように、O’→P’ の光点の移動は光速 c より見かけ上若干速いです。
Fig.3
友人から「数式展開は理解できたのですが、θ はなぜ ∠p’O’x なんですか?教えてください」ときました。親しい人なので「僕の最後となる本を書くとき、恵子ちゃんも考えるのに時間がかかった」と返事を書いて、次の(a)図を書いて説明しました。すぐ返事がきて、「あ、そうか。分かった。要するにベクトルは大きさと方向がある。その大きさは v で、方向は図のように θ になるんだ」と笑いマークを付けていました。読者の皆様も、このあたりで躓いた(つまづいた)かも知れません。
(2024年11月記)
ある大学生から「僕は運動系の傾きを重視して θ=α+π/2 と考えました(b)図です。これでも良いですよね」という
お便りがありました。
さすがです。同じ事を別の視点で求める柔軟さに驚きます。
この図は(a)図と合わせるために私が描きました。
25歳の青年アインシュタインは三平方の定理しか知らなかったと謂われていますから、こういった2つの座標を数学的に関連付ける手法は思いも依らなかったのでしょう。
(14)重大なマイケルソン・モーリーの実験の落とし穴
マイケルソン・モーリーの実験は装置をほぼ直角にしているので、θ ≒ π/2ですから、cos( π/2)≒ 0となります。
よって c’≒ c となり干渉縞は極小となります。
しかし、精度が高くなればなるほど c’= c に近くなりますが、多数の鏡を使用して、光の往復反射距離を長くしているので(約11m/1秒間に1,300万回余の往復反射)、決して精確な cos(π/2)にはなりません。必ず 微少な角度 θ の誤差を有しています。
アインシュタインは、この微少な角度θの誤差の存在に気が付かなかったので、直角にはならないのに“直角三角形から”
マイケルソン・モーリーの実験を説明しました。大いなる失敗と言えます。こんなところから特殊相対論が生まれたのですから残念です。
「光の往復平均速度」という概念で学生達に説明したものです。
これは現在、相対論物理学者はご存じない計算です。知っていたら、とっくの昔にマイケルソン・モーリーの実験を、これで説明していた筈です。そして特殊相対論という理論は、この世に存在しなかったです。
じつはこの「光の往復平均速度」は c−Vcosθ と親戚関係があるようです。
私はもともと2つの座標(基準系と運動系)を関連させる数学で、つまり純粋な数学で発見した式なのですが、上記「微少な角度 θ の誤差を有する反射鏡」への光速 c と、地球の速度Vを代入すれば、c−V・(V/c)=(c2ーV2)/c となり、これは紛れもない「光の往復平均速度」そのものです。
(15)c−Vcosθ の応用
「相対論は擬似科学である」は私も同感でございます。長い間小生の c’= c−Vcosθ を擬似科学だと罵倒・中傷されてきましたが、逆転した事に安堵しております。
しかし、じつは、私の本音としましては、こういった多くの反論者があってこその自己啓蒙だった事に感謝しております。
反論が無かったら、自己中心に陥ってとんでもない方向に墜ちて行ったかも知れないのです。反論に対して深く勉強出来た事、これが現在の私だと、心より多くの反論者に御礼申し上げたい。
ただ、全お便りの7割以上が、私の考えは「正しい方向にある」という励ましでしたので、賛成派の方々への私の気持ちは図りきれない躍進に繋がったことを記しておきます。有り難うございました。2025年1月25日/窪田登司
(16)c’= c−Vcosθ の表記と、使用しているパソコンについて
なお、余計な事ですが、c−Vcosθ、c−v・cosθ、c−Vcosθ、c−Vcosθ 等々統一されていませんね。申し訳ありません。すべて同じ数式です。パソコンでポンポン打ち込んでいるため、こんなになってしまった。
c−Vcosθ が丹精でよく整っていますね。
またパソコンによっては記号や数式が正しく出ないことがあります。Win10の方が良いです。先日、発売初期の古い中古品のデスクトップ型Win10を買ったのですが、文字や数式が今までになかった圧倒的な鮮明さでびっくりしました。最新型のノート型Win11も持っているのですが、π が π になる事があるし、この最新型のWin11は私のHP作成には使えないです。
なので以前に使っていたWin10をwin11にアップしたもの(i7)、または上記古いデスクトップ型Win10(i5)を使っています。
これらはどのソフトもサクサクと動かしてくれます。
一つのホームページに、いくつものソフトを使い込んでいるので、大変です。
画質についてはノート型かデスクトップ型か、あるいはメーカーによって異なるものなので、あまり気にしないで拙稿をお読みくださる事を望みます。
(17)この章を終わるにあたって(2025年2月15日記)
私の提出した説、λ=(1/n)・(hc/2E) や c’= c−Vcosθ が多くの科学者によって認められるには、少なくとも350年はかかるでしょう。なぜかと言いますと、現在の宇宙論が根底から代わってしまうので教科書が混乱するからです。例として、「宇宙は膨張しているのではない」、「あらゆる波長の電磁波が宇宙には充満している」等が挙げられます。
ガリレオ・ガリレーが地動説を発表して、認められたのは、没後、じつに350年後の1992年でした。それと同じです。
<虎は死して皮を残す>と謂われます。亡き母に会ったら「母ちゃん約束果たしたよ」と報告し、あの世から見守ります。
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相対性理論は間違っていませんか?
アインシュタインと私の時空光速度の違いを一覧表に示しておきます。c’= c−Vcosθ (1993年2月下記雑誌に発表)は、現在、どの物理学書にもないので、名称については今後の物理学の発展に任せます。
c t' か c’t かが争点になるでしょう。
日本放送出版協会『エレクトロニクスライフ誌』1993年3月号〜5月号連載
(フリー:科学技術/エレクトロニクス技術ライター)
ご意見、お便りの宛先:〒203-0033 東京都東久留米市滝山4−10−11 窪田登司
Email:kubota-takashi@outlook.jp
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目次
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私のHPだけでなく一般的な操作です。
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