メンテナンスのヒント集 |
[目次] [1-99] [100-199] [200-299] [300-399] [400-499] [500-599] [600-699] [700-799] [800-899] [900-999] [1000-] |
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【掲載ポリシー】 ・ 「CCAメーリングリスト」に掲載されている情報を紹介します。 ・ 情報は内容をそのまま翻訳するのではなく、筆者が理解して筆者の言葉で掲載します。 ・ 出来るだけ数多くの情報を「紹介」したいが為に、実験などは未検証のまま掲載するケースもあります。 ・ コリンズの機械の中でポピュラーなKWM-2、Sラインを中心に掲載します。 |
200.ヒーター電圧 | 2007年10月26日 |
過剰なヒーター電圧が真空管の寿命を短くすると良く言われているが、どれだけ短くなるのであろうか? 10%の過剰電圧により寿命が50%短くなると言われている。これは、一次側の電圧変動に対する警告と取れる。一次側がAC115Vで二次側がAC6.3Vを得ている場合は、一次側の電圧変動が10%(11.5V)ある場合は、二次側も10%の変動があるので警戒電圧となる。日本の場合は、電源電圧はほぼAC100Vと安定しいるので、余り心配は無いが、スライダックスを使っている場合は、くれぐれも電圧に注意が必要だ。 |
201.運用可能周波数 | 2007年10月26日 |
KWM-2Aや32S-3A等は、オプションのCP1クリスタルパックによりゼネラルカバレッジになるが、5.0MHz〜6.5MHzの周波数は送信を避ける様にとマニュアルには注意書きがある。これは、VFOの第2高調波がVIFの周波数に落ちてくるため、スプリアスレスポンスが悪化する可能性があるからである。最近、Wやヨーロッパで試験的に開放された60mバンド(現在のところSPOT割り当てだが)はこの中にあるが、オペレーションは出来るのか? しかし、彼らは盛んにKWM-2A等で実験をしている。運用できない周波数に関して、SIL(Service
Information Letter)2-27 が出されており、次の通り変更されている。
この結果、60mバンドでは問題が無い事が判る。 |
202.トリマーコンデンサの分解方法 | 2007年10月26日 |
「123.トリマーのくっ付き」でトリマーがくっ付いた場合の対応方法を説明したが、トリマーの分解方法に詳しく触れていなかったので説明する。 まずは、止めネジを緩め、トリマーを外す(配線の半田は外す必要がない)。トリマーの裏側に中央のピンにはまっているクリップがある。これの端を二本の千枚通しの様な器具で押し、ピンから外す。これにより、センターピンは外れ、トリマーの部品は外れる。外した部品をぬるま湯に溶かした中性洗剤で良く洗う。 |
203.516F-2のアーク | 2007年11月2日 |
516F-2の高圧が入らなくなり、受信機からアークノイズが聞こえる場合は、516F-2の高圧部から発生しているアークを疑ってよい。原因は種々あるが、高圧整流管のソケットにアークが発生している場合が多い。この場合は、高圧整流管を外すと、こげたアークのパスが見つかるはずである。このこげは炭化したベークなので、清掃しても再度アークを発生する原因となるので、根本的にはソケットを交換する必要がある。どうせ、交換するなら、タイトのソケットを奢りたい。ただ、穴の系やネジ穴の位置が異なり若干の加工を要する場合もある。 |
204.6LC6と12BY7A | 2007年11月10日 |
我々日本人のJUNK
BOXに多数眠っている12BY7Aは果たしてKWM-2等のトライバー管として使われている6LC6の代替となるか? 12BY7Aのフィラメントは12Vであるが、センタータップが出ているので、6.3Vで使える。4番ピン、5番ピンをショートして、6番ピンとの間に6.3Vを加える。特性は似通っている。
どなたかトライした方は居ないであろうか? |
205.周波数測定のヒント | 2007年11月16日 |
一般的な周波数測定に関するヒントであるが・・・。例えば、PTOの発信周波数を直接測定しようとすると、周波数が変わってしまい、うまく測定できない事がある。この様な場合は、1MΩ位の抵抗をシリーズに入れて測定すればよい。または、2ターン位のピックアップコイルを発信管に巻き測定すればよい。ただ、一般的な周波数カウンターは入力感度が高くないので、プリアンプを使用する必要がある。プリアンプはわざわざ作らなくても、シンクロスコープのVERTICAL出力端子を使えば20dB位のプリアンプになる。シンクロスコープの入力にプローブを使うと、測定器側の影響も少なく出来るので、一挙両得となる。 |
206.PTOのベアリング(2) | 2007年11月25日 |
「131.PTOのベアリング」で「直径3mm程のアクリル・ベアリング」「Small Parts, Inc. の アクリル・ベアリング (Parts Number : BL-02 , Diameter 1/8") が紹介されている」と説明したが、その後のCCAの掲載で、アクリル・ベアリングではなく、パイレックス・ベアリングである事が指摘されている。アクリル・ベアリングは耐久性に問題があり、長くは使えないそうだ。パイレックス・ベアリングは入手が難しいようで、代替のベアリングの入手方法として、パン切り器のベアリング等が紹介されていたが、とても日本では探し当てそうも無い物だったので、紹介は差し控えておく。やはり、掃除機で根気良く無くした周辺を吸い込み、探すアドバイスがもっとも現実的に思えた。 |
207.30L-1トリビア | 2007年12月1日 |
30L-1の足に使われているゴムは、前足と後足では材質が異なる。前足のゴムは通常のSラインと同一の材質だが、後足のゴムは、30L-1の重量を支えるために、硬質の素材で出来ている。 |
208.Peter Dahl Co. | 2007年12月7日 |
緊急報告。今まで、Ham界に多大な貢献をしてきた、Peter W Dahl 社が本年12/31をもって、廃業する事になりました。同社は30S-1やKWS-1等の強化トランスで有名ですが、今後はこれらの供給はどうなるのでしょうか・・・。彼は病床に就いているとの事で、これが廃業の理由だと言われています。Ham界をリードしてきた火がまた消えることになりました。非常に残念な話です。 |
209.Peter Dahl Co.(2) | 2007年12月15日 |
先週、Peter Dahl が廃業すると報じましたが、既に、その代替の供給先が話題になっていました。そのいくつかを紹介します。
因みに、WZ1M,Grayの住所(FOREST AVE.ORONO.ME)は私のWのメーリングアドレスです(世の中狭いですね)。 |
210.JB−Weld | 2007年12月22日 |
金属専用の接着剤が紹介されていた。JP-Weldというブランドだ。特に付けにくいアルミの接着に便利なようだ。MLでは、KWM-380のヒートシンクにクラックが入ったがどのように修理したらよいか、という問いに対して、この接着剤が推奨されていた。どんな金属も接着にも利用出来、500°Fまで耐えられるとの事で、案外利用範囲は広い様だ。日本でも入手が出来、自動車部品の修理に使われているようだ。 |
211.75S-3のノイズブランカ | 2007年12月29日 |
75S-3には専用のノイズブランカ(NB)が無い。この為、どのNBを適用できるかの質問が時々ある。良く言われる方法としては、
いずれにせよ、レベル調整ボリウムの取り付け穴をパネル面に開ける必要があり、抵抗がある。ヘッドフォンジャックをつぶし、その穴を使う方法もあるが。 |
212.312B-4のパワーメータ精度 | 2008年1月4日 |
312B-4はディレクショナル・カプラーを使っており、その故、精度は期待できない。スフスケールで20%の誤差を見込む必要があるといわれている。つまり、100Wを指していても、真の値は80W〜120Wの間だ。それでは、これはひどい精度かというと、Bird43も含め、ディレクショナル・カプラーを使っているパワー計の精度はこんなものである。純抵抗のダミーロードを接続したときの精度は向上するので、パワーは純抵抗のダミーロードを接続して測定すべきである(基礎的なノウハウだが)。 |
213.マイク | 2008年1月11日 |
コリンズにはどのマイクが良いか?マイクは本人の声質と特性のバランスで選択する事は理解しているが、難しい事は言わず、マイクの話題になるとMLは大賑わいになる。 人気はやはり
意外と人気なし
その他
最後に、マイクコレクションのサイトを紹介しておきます。 |
214.KW-1 for Sale | 2008年1月20日 |
メンテナンスの話題からは外れますが、コリンズのアマチュア無線機器の最高峰であるKW-1が売りに出されていました。KW-1は50年代のAM/CWの1KW送信機で、生産台数152台という希少さと当時の販売価格の高さから、未だに高値段で取引されています。スタート価格は$30,000だそうです。参考に、KW-1が掲載されているW0VYA,BOBのサイトを紹介しておきます(このサイトの機械と売りに出されていた機械とは関係がありません)。 |
215.パイロットランプ(2) | 2008年1月25日 |
「80.パイロットランプ」でコリンズに適しているパイロットランプを紹介したが、その後、種々の情報が上がっていたので紹介する。 パイロットランプを上手につかう上での考慮点は、
代表的なパイロットランプの規格と特徴は、
その他にも数多くのランプがある。ランプの規格一覧のサイトを紹介しておく。 ナス型 T-3 1/4 Miniature Bayonet Base 丸型 G-3 1/2 Miniature Bayonet Base |
216.811Aの嘘と本当 | 2008年2月2日 |
中国製の811Aは、30L-1の様に真空管を水平にマウントする機械で使用すると、グリッドが垂れ下がりやすく寿命が短くなる。これは真実。30L-1に使用する811Aはマッチド・ペアを使用するべき。これは嘘。コリンズはマッチド・ペアを推奨している訳ではない。マッチド・ペアが売られている理由は、売り手にとって付加価値が上がるからであり、本当に必要なケースは一部のアプリケーションに限られる。 |
217.516F-2の115V/230V切替 | 2008年2月9日 |
516F-2の一次側入力電圧はAC115Vであるが、ある期間に製造されたものではAC230V/115Vの切替が出来る。電源トランスに刻印されているパーツナンバーで識別が出来るので調べてみるとよい。
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218.30S-1のメータ精度 | 2008年2月16日 |
通常はあまり気にしないメータの精度だが、30S-1の様に扱う電力が大きい場合は、表示値が狂うと思わぬ事故を引き起こすので注意を要す。コリンズで多用されているソリッド抵抗は長年のストレスで値が大きくなり、メータの精度を狂わす原因となっている事も見逃せない。 30S-1では、MULTI METER で表示する電圧、電流値を測定し、誤差がある場合は関連する抵抗をチェックする必要がある。最も気になるPLATE VOLTAGE と PLATE CURRENT に関してのチェックのポイントを例示しよう。
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219.Peter Dahl Co.(3) | 2008年2月23日 |
「208.Peter Dahl Co.」で同社が廃業した事を伝えましたが、先日、Harbach Electronics社がトランスの製造ライセンスを買収し、Peter Dahl のブランド名でトランスを MagCap 社に製造委託することが決定したとオーナーのW8CQ、Jeffからアナウンスがあった。トランスを注文した場合は、MagCap 社から直接トランスが送付されてくるとの事である。これは一つの朗報ではないか。 |
220.新しいNB | 2008年3月1日 |
KWM-2、75S-3用にソリッドステートの新しいノイズブランカが Wynn Works, LLC より発表された。この会社ではその他に、既存の516F-2のキャビネットに入るソリッドステート電源、スピーチプロセッサーを発表予定である。非常に興味深い企画である。 |
221.メインダイヤルが重いとき | 2008年3月7日 |
ダイヤルが重いときは、まずは、メインダイヤルのドライブ機構をチェックするが、ドライブ機構に問題が無いときは、PTOのマウントのアライメントをすると良い。
必要に応じて、以上の調整を繰り返すが、改善しない場合は、「23.PTOのレストア」で紹介したPTOの分解掃除が必要である。 |
222.30L-1の上手な利用法 | 2008年3月14日 |
30L-1は筐体が小型で、プレート損失が比較的小さな811Aを使っているために、無理をしないように上手く利用しないとアンプを壊わす羽目になる。上手に利用するノウハウがMLに載っていたので紹介する。
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223.51S-1のバリエーション | 2008年3月22日 |
51S-1は筐体、電源の仕様によりバリエーションがあるので整理してみた。
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224.SSGの出力レベル | 2008年3月29日 |
基本的な注意事項であるが、例えば、入力インピーダンス50Ωの受信機のアンテナ端子にSSGからの信号を入力する時には、SSGの出力インピーダンスにより受信機に加わるレベルが次の様に異なるので注意を要する。
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225.コリンズのカタログ | 2008年4月4日 |
コリンズのカタログを読み直すと、結構面白いことが書いてある事を発見する。例えば、KWM-2Aのカタログでは、
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226.リキャップKIT | 2008年4月11日 |
「177.リキャップ」でその有効性を紹介し、「171.電解コンデンサの交換」で厄介な3セクションコンデンサの再生、調達のノウハウを紹介した。Wでリキャップに必要な全ての電解コンデンサ(3セクションコンデンサも含む)を廉価で販売しているOMが居る。価格の一例を紹介する。
送料は一律 $11。在庫の有無、上記以外の機種のKITの有無に関しては問合せが必要。 問合せ先:Chuck K1TLI |
227.SC-301 ステーション・コンソール | 2008年4月19日 |
KWM-2のステーション・コンソールとしてSC-301なる機械が59年にコリンズのカタログ上で発表された。516F-2のフロントパネルを取り外し、そこにマウント出来るように設計されている。搭載機能は、KWS-1のアクセサリーである312A-2と同様な、
しかし、生産を支えるだけの需要が見込まれず、実際には2台のプロトタイプが出回ったのみであった。現在、市場にはKK5IMが作成したレプリカが出回っている様だ。 |
228.電源のバリエーション | 2008年4月25日 |
SラインやKWM-2の電源のバリエーションを整理してみた。
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229.RCAコネクター(2) | 2008年5月3日 |
「39.RCAコネクター」で意外な良い特性を紹介した。この特性を裏付ける様なしっかりした構造のコネクターを見かけるが、この類のコネクターはオーディオ用のコネクターで、センター・ピンの長さが短い物が多いので注意を要する。センターピンが短いと無線機の背面ですぐにコネクターが外れるという問題が発生する。安いRCAコネクターで十分である。(写真の中で、左:オーディオ用RCAコネクター、右:安いRCAコネクター) |
230.30L-1ダイオードボード(3) | 2008年5月9日 |
「72.30L-1のダイオード」 「108.30L-1のダイオード・ボード(2)」で紹介したが、新たな供給先が紹介されていたので、今一度整理して紹介する。
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231.Sライン満足度調査 | 2008年5月16日 |
1981年3月にHam Radio誌がSライン、KWM-2の満足度調査を実施した。Sラインの結果を紹介する。210名のオーナーから回答を得た。10段階評価で満点10を付けた人の割合が高かった点は、
これは驚く高さである。 「Sラインの良い特徴は?」との問いに対しては(一部、10段階の評価項目とダブるが)
どれも頷ける内容である。 |
232.Sライン満足度調査(2) | 2008年5月24日 |
「231.Sライン満足度調査」でSラインの評価が高い点を紹介したが、ネガティブな評価も紹介しておく。 悪い特徴として挙げられた点
問題を抱えている点
コリンズの弱点として頷ける。ただ、「チューニングに時間がかかる」、「真空管の交換が必要」、「小さな部品の交換」は、裏返せば手が掛かる故に楽しめる点として考えられないだろうか? |
233.ALC | 2008年5月30日 |
30L-1、30S-1と最新式のトランジスタの送信機のALCのつなぎ方、効能に関しての議論があった。 ALCのインターフェース基準は無い。このため、送信機が要求するALC電圧はまちまちで、この状態でどんな組み合わせでも適切な動作を期待する事は無理である。30L-1と30S-1のALCはコリンズの送信機と組み合わせたときに最適な動作をする様に設計されていることは言うまでも無い。送信機にあわせ、動作電圧を変換するインターフェースを作成すれば良いが。 では、ALCはつながなくても良いか。ALCの大きな目的はオーバードライブ防止なので、ドライブ電力の適切な管理すれば問題は無い。 一方、ALCをつながないとスプラッターを撒き散らすという意見もあったが、オーバードライブ防止が主たる目的なので、ALCループの動作開始時ではスプラッターは防止できない。むしろ、スピーチプロセッサーを適切に設定する事や、モニタースコープでエンベロープのピークが潰れていないかを監視する方が賢明と言えよう。 スピーチプロセッサーは送信機の動作条件により動作点が変わり、最適な動作点を得るためにはバンドを切り替える毎に再設定が必要である。この事を実践している人はどの位いるであろうか?非常に面倒な操作となるので、使わない方が無難であるという意見が出た。 モニタースコープは、RFピックアップ回路が付いているSB-610やSM-220が良いと紹介されていた。レスポンスが遅いALCメータとは異なり、リアルタイムで監視が出来るので、非常に有効だと評価が高い。 究極にはスペアナであろうが、ここまで投資する合理性は無いとの意見もあった。 |
234.黄ばんだトリムリング(2) | 2008年6月6日 |
「151.黄ばんだトリムリング」で、紫外線で黄ばんだプラスティック・トリムリングはレストアが出来ないと書いたが、サンドペーパーで磨き、良い結果を得た旨の書き込みが有ったので紹介する。
以前、紹介したとおり、この黄ばみはプラスティックの変質が原因なので、レストアには変質部分を削る必要がある。レストア後も紫外線にさらされると再び黄ばみが発生するので要注意。 |
235.TUBE PULLER | 2008年6月13日 |
真空管の引き抜き器具調達に関する情報が紹介されていた。部品が立て込んでいる中から真空管を引き抜く時の必需品。
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236.30S-1の電源(2) | 2008年6月20日 |
「115.30S-1の電源」で必要となる電源の仕様に関して説明したが、電源の接続方法に関して熱い議論が展開されていたのでそれをまとめて見た。30S-1の電源は次の4Wで接続する。
「3.Neutral」に関しては、Hot@ないしはAとの間で115Vを得る為の物である。「4.Ground」に関しては、シャーシ・アースの為である。NeutralとGroundを接続しGroundを設けないケースを見かけるが、これは非常に危険である。NeutralはHotから流入してきた交流が電源側に戻る経路で、これが理想的な状態であればGroundは無意味となる。しかし、現実にはNeutralが接触不良を起こすケースがあり、この場合は電源側に戻るエネルギーの経路は、Neutralの代わりに、「同軸ケーブル〜タワー」であったり、「マイク切替器〜他の無線機〜Ground〜Neutral」であったりする。リニアの様な大電流が流れる機器がこの状態になった場合は、火災も起きる可能性があり、またその経路で電位を持っている部分に触れた場合は感電する。よって、特に30S-1の様な機械では必ず4Wを使うように推奨されている。日本では、Groundがないコンセントが多いので、この場合は3W+筐体アース(背面のアース端子に接続)を取ると良い。但し、不用意にアースを引き回すと、RF的な問題を起こすので、フェライトコアでRFトラップを設ける等の考慮をする必要がある。 |
237.KWM-2でRTTY | 2008年6月27日 |
コリンズのカタログを見ると、KWM-2A
can be used for RTTY when used 516F-2 Power Supply and
external cooling air are employed. (KWM-2Aは516F-2と組み合わせ、外付けの冷却ファンを使用すれば、RTTYに使用することが出来る) と書いてある。ここで解る事は、
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238.TUBE SOCKET EXTENDER | 2008年7月4日 |
真空管の電圧等の測定時に、部品の奥に見える端子にテスターリードをアプローチして当てると言ったやり難い作業を強いられるケースがあるが、便利なツールが有るので紹介する。真空管用延長ソケット(TUBE SOCKET EXTENDER)がそれである。真空管を外し、延長ソケットを差込み、延長ソケットに真空管を差し込む。延長ソケットに付いている端子にテスターリードを当てれば、電圧等が測定できる。Surplus Sales of Nebraska等で売っている。 |
239.KWM-2/2A のマニュアル | 2008年7月11日 |
KWM-2/2Aは1959年11月に生産を開始して1982年に終了するまでに、数々の回路変更がされ、マニュアルも9版に及んでいる。マニュアルの選択方法は、所有している機械の製造年月日に合わせたマニュアルを1冊、最新のマニュアルを1冊が理想である。最新のマニュアルは、RockWell
International 9th edition, 15 Jan '78 でCCAのマニュアルのページ掲載されている。マニュアルの他に、空軍で発行されていたトレーニング用教材もある。入手して見るのも楽しそうだ。
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240.エレキー | 2008年7月18日 |
32S-XやKWM-2でエレキーを使うときには、容量に注意が必要である。30V、数mA位でキーイングをするが、最近のエレキーでは容量不足で壊れる可能性がある。簡単なトランジスタのキーイング回路を付加すればよいが、昔の真空管式のキーヤーはどうであろうか? 有名なものでは、Hallicrafters HA-1 や HA-4 がある。今でもe-bayあたりで入手が可能である。 |
241.インスタントレタリング | 2008年7月26日 |
自作をした時にインスタントレタリングにお世話になるが、レストアでも大切なアイテムとなる。インスタントレタリングには次の種類がある。@一文字ずつプリントするレタリング。Aよく使う単語が予めセットされているレタリング。Aは全体が綺麗にコンパクトに仕上がるのが魅力だ。入手先がだんだん少なくなってきている。以下に入手先を紹介しておく。
Wには他にも販売店が有ると思うので、興味が有る人は decal や lettering で検索してみると良い。 |
242.異色の組み合わせ | 2008年8月1日 |
32S-X送信機と51S-1受信機を組み合わせたいと言う質問があった。両者はIFが異なるので、トランシーブは非現実的だ。そうなると、興味が失せるが、@32SのREC ANT.端子より51S-1の受信アンテナを取る、AMUTEをつなぐ、と言った実利に基づいた回答を聞くと、つい「なるほど」と頷いてしまう。第三のケーブルとして、51S-1の600Ω端子から32SのVOX端子をつなぎ、アンチVOXを機能させるアイディアも出てきて、思ったよりも奥が深い。 |
243.中和はいつ取る | 2008年8月8日 |
「ファイナル交換時には、必ず中和を取る必要は有るか?」という質問に対して、「Yes.何故ならば、セットの中和を取り直す良い機会だから」という回答。ファイナルの特性の差異を云々する前に、たまには中和を取るべきとの示唆で、頷ける回答である。 |
244.パイロットランプ(3) | 2008年8月15日 |
「80.パイロットランプ」、「215.パイロットランプ(2)」でパイロットランプを紹介した。変り種のパイロットランプが紹介されていたので、再度紹介する。コリンズでスタンダードな#47に種々の色を付けた、ピンボールマシン用のランプ。色付きにするキャップもある。ドレークの緑色の照明を見ると魅力を感じるが、邪道と言わずに雰囲気を変えるのも良いのでは? |
245.送信機とリニア接続 | 2008年8月22日 |
古い送信機またはリニアと新しい送信機またはリニアとの組み合わせは難しい。新しい送信機+古いリニアの場合は、新しい送信機のリレー接点容量に注意。接点の耐圧が低く、昔のリニアで使われている高いリレー電圧を扱うには問題がある。例えば、30L-1はキー電圧が170Vに対して、IC-756ProVは接点耐圧が16Vである。この場合は、トランジスター等で作るインターフェース回路が必要となる。古い送信機+新しいリニアの場合は、新しいリニアがQSK機能を備えている場合は、古い送信機のリレーのチャタリングによりリニアが複数回オンオフされ、保護回路が働く場合がある。この場合は、リレーのチャタリングを防止するコンデンサ+抵抗のダンピング回路を付加する必要がある。 |
246.KWM-2の真空管代替品リスト | 2008年8月29日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
KWM2の真空管の代替品リストがBill,K5GCWにより提供されていた。彼の情報にJim,KB6GMの補足を加え掲載する。これは、あくまでも急場しのぎの利用に留めるようにとコメントされていた。
なお、参考の為に真空管データベースとして有名なBill,NJ7Pのサイトを紹介しておく。 |
247.30S-1のドアロックの外し方 | 2008年9月5日 |
鍵が掛かったままの30S-1をたまに見かけるが、次の方法で開けられるそうである。パワーコンパートメントの後方に、516F-2を搭載時にケーブルを出す穴があるが、ここから長い棒を差し込み、鍵の引っ掛かりを押し込んで鍵を開ける。その後は、ネジ止めの鍵を取り外してしまえば良い。 |
248.真空管のエージング | 2008年9月12日 |
長期保存されていた真空管を使用する前に、+Bをかけずにヒーターを点灯させエージングをすると良いと言われている。何故か?
通常は、「1.」の目的で実施するが、主に問題が発生するのは、高電圧を使っている送信管だと言われいてる。その中でも、セラミック管は、エンベロープのセラミックから発するガスを考慮する必要が有り、この方法が有用と言われている。受信機や低レベルの送信部に使われている真空管は余り気にしなくても良い。6146は微妙? 保存期間や真空管の個体差による差異もある。 |
249.Price List | 2008年9月19日 |
Wにおけるコリンズ機器の市場価格の一覧表が紹介されていた。日本の市場価格と比較すると、概して3割ほど安い。ただ、レアな32S-3Aが余り安くなく、重い516F-2、30S-1、30L-1が相当安いのは頷ける。 |
250.テフロン・ワッシャー | 2008年9月27日 |
75A-4のメインダイヤルユニット等に使われている、Teflon® (注)ワッシャーは何処で入手出来るか?下記の会社が紹介されていた。(PTFE
washer で製品を検索)
(注) Teflon®はDuPont社の登録商標で、一般的にはPTFE。 |
251.FP-200 | 2008年10月3日 |
YAESU FT-200の電源であるFP-200がコリンズの電源として使えるとの情報を得たので、早速、回路図を見て検証してみた。
以上により、AC100Vで使用できるスピーカー付きの電源が出来ると推定できる。但し、電源容量を検証していないので、この点は要検証である。 |
252.9ピンコネクター | 2008年10月10日 |
312B-5で使われている9ピンのミニチュアコネクター(
9 Pin Amphenol Plug 86CP9 )は入手が困難である。Wでの供給先だが、紹介する。
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253.PTOのベアリング(3) | 2008年10月17日 |
「206.PTOのベアリング(2)」でPTOのベアリングは探し難いと書いたが、KF6BC(Robert Jefferies)が、彼の仕事の関係で、合成サファイヤのボールを作成したとの書き込みが有った。オリジナルのパイレックスより更に強度がある素材で、今だけの入手のチャンスと思われる。現在、ベアリングで困っている方、今後のストックと考えている方は次の彼のメールアドレスにコンタクトするとよい。 jefferis@antelecom.net |
254.オートチューナー | 2008年10月24日 |
180L-2や180L-3といった古い機械式のオートチューナー(旧式ATU)をトールトラの送信機で使う場合のノウハウが掲載されていた。180L-2や180L-3ではなくても、その他の旧式ATUでも応用が利くので紹介する。旧式ATUは、反射波を検出して、それが最小になるようにサーボを制御して同調を取るので、反射波が増加すると保護回路が働き出力が抑制される送信機と組合すと上手く働かない。この場合は、送信機とチューナーの間にアッテネーター(PAD)を挿入すると良い。例えば、6dBのPADを挿入すると、アンテナ側のSWRが無限大でも反射される高周波電圧は1/2となるので、VSWRは3となり、なんとかチューンが取れる範囲となる。 |
255.KWM-2の簡易的な感度調整方法 | 2008年11月1日 |
マニュアルに沿って感度調整をすれば良いが、次の手順で簡易的にかつ実益的に調整が出来る。
多くのKWM-2では、受信感度調整を最大にしているので、RFゲインを少し絞った点の方が受信音が良いという現象を呈しているが、この場合は、受信感度を再調整した方が良い。 |
256.KWM-2のAGCボード | 2008年11月7日 |
KWM-2のV15(6BN8)AVC/プロダクト・ディテクターを半導体化し、アクティブフィルターでヒスノイズを軽減し、AGCのリリース時間を長くし、無信号時のノイズを抑える試みが紹介されていた。インストール方法は、6BN8を抜き、このボードを差し込むだけ。興味がある方はSM5DDAのページを参照願いたい。トップページ上部のリンク(Media)のリンク先では、このボードを使用したSメータの振れとノイズが軽減された音の様子が分かる画像が見られる。 |
257.30L-1のFANの代替品 | 2008年11月14日 |
30L-1のクーリングFANの代替品を探しているとの質問があった。誰も代替品の回答はしていない。理由は、30L-1のFANは十分に空気を動かしていない? ブック型FANを取り付け、十分に空気を動かす事が推奨されている。オリジナリティーに拘りたい場合は、内蔵のFANはそのままにして、上部にブック型FANを乗せれば良い。確かに、811A×4本の熱は凄まじく、夏は上部に触る事が出来ない。ただ、コリンズはそれも見越した設計をしていると思うが。これは、老朽化が進んだ30L-1には酷な評価であろうか? |
258.Fiducialウィンドウの取り外し方 | 2008年11月22日 |
KWM-2やSラインのダイアルウィンドウに垂直の赤い基線が付いているが、これをFiducialウィンドウを言う。掃除の為にこれを取り外す時には注意が必要である。紫外線による変質でプラスティックがもろくなっていてクラックが入りやすい。これを安全に取り外すノウハウが紹介されていた。
少々まどろっこしい方法だが、確実に、Fiducialウィンドウを壊さずに外す事が出来る。 |
259.516F-2の高圧チョークの謎 | 2008年11月29日 |
516F-2のチョークコイル(L1:8H)にはC1(0.05μF)が並列に接続されている。これは、120Hzに共振し、電源のレギュレーション向上を目的としているとマニュアルに解説されているが、計算上の共振点は250Hzになる。この謎を解くべく、種々の憶測がML上で展開されていた。
しかし、明解な説明は出来ていないまま、このスレッドは現在も続いている。 516F-2のマニュアルの「4.Circuit discription」を読むと、高圧電源のレギュレーション向上のメカニズムが次の様に解説されている(主旨)。
やはり、120Hzに共振している事を前提とした記述となっている。更に、「60Hz以外ではC1を取り外す」という気になる記述がが更に出てくる。50HzではC1を取り外した方が良いのか? 回路図を良く見ると、NOTE2に「60Hz以上で」との記載があり、頷けた。516F-2は50Hz〜400Hzまで使えるのだ。 誰がこの謎を解明してくれるのか、行方を見守りたい。 |
260.KWM-2でCW運用時の注意点(2) | 2008年12月5日 |
「140.KWM-2でCW運用時の注意点」でKWM-2のCWは、USBに1,350Hzのサイド・トーンを注入する方式を使っているのでサイドトーン周波数を変更する場合は注意が必要と書いた。原理的に抱えているこの方式の問題点として、逆サイドやキャリアのヌルにも気を使う必要がある事である。SSBではあまり気にならないキャリアもスペクトラムが狭いCWでは目立つ。下手をすると、「3点で送信していますよ」と言われかねない。これは、32S-1、32S-2でも同じで、これらの機械はSSB用と割り切った方が良さそうだ。どうしてもCWをやりたいのなら、キャリア注入を行っていて、キャリア・ヌルや逆サイドとは無縁の32S-3、32S-3Aを使う方が賢明である。 |
261.リキャップKIT(2) | 2008年12月12日 |
「226.リキャップKIT」でChuck K1TLIを紹介したが、WEBで注文できる供給先が紹介されていた。規模が小さい会社なので余り時間が経つと品切れの恐れがあるので早めに調達しておいた方が良い。
32S-1、32S-3、75S-1、75S-3、KWM-2、51S-1、75A-4 等、多様だ。一般に入手が難しい3セクションコンデンサも含まれている。値段は一部を除き、$40前後と手ごろだ。 |
262.映画の中のコリンズ | 2008年12月20日 |
コリンズが出て来る映画でMLが盛り上がっていた。話題に上がっていた映画の題名を紹介しよう。
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263.516F-2の高圧チョークの謎(2) | 2008年12月27日 |
516F-2のチョークコイル(L1:8H)にはC1(0.05μF)が並列に接続されていて計算上の共振点は250Hzだが、「120Hzに共振し、電源のレギュレーション向上を目的としている」とマニュアルに解説されている。この謎をめぐり、種々の議論がML上で展開されている。有力な説としては、「L1はインダクタンスが電流により変化し、高負荷時に120Hzに共振するようになる」である。 全てのコアに使われている素材が同様な挙動を示すわけではない。ケイ素鋼はACの磁束密度の変化により、インダクタンスが大きく変化し、トランスに適した方向性電磁鋼はインダクタンスが15倍も変化する。この様に、静特性では語れない特性が存在する事が謎を生んだ原因であった様だ。 |
264.30S-1のパワーアップについて | 2009年1月2日 |
「27.30S-1での4CX1500B」や「139.30S-1のブロワー」で30S-1に4CX1500Bを使い、パワーアップを図る方法に関して書いたが、次の様な意見も有ったので、参考の為に紹介しておく。 4CX1500Bはスペック上4CX1000Aの1.5倍の電力をハンドリングできるが、バイアス電圧の変更、電源の増強、ブロワーの増強をしても、問題は残る。フィンの数が多く密集している1500Bは、例えブロワーを増強して風量を増やしても、層流が乱され(空気の流れが円滑に行かない様)、効率的な冷却は望めない。その為、30S-1の冷却システムでは4CX1000Aを使う事を薦める。 保険として4CX1500Bを使う事も如何なものか、という判断か? |
265.OAKスイッチ(2) | 2009年1月9日 |
SラインやKWM-2の電源スイッチ「OAKスイッチ」は特殊で、「74.OAKスイッチ」で紹介した入手先が未だあるものの、消耗品なので保護する試みがたまに紹介される。スパークキラーやリレーを使い、小改造をするのが一般的だが、機械内部には全く手を付けずに済ます方法が紹介されていた。市販のスパークキラー付き電源コントローラーを外部に付ける方法である。パネル面をリペイントしてレタリングを入れ直し、非常にスマートに仕上がっている。リンク先の画像を拡大してみた頂きたい。KWM-2などのポジション名称がなかなかイケている。 (By Bill, K5MIL) |
266.映画とTVの中のコリンズ | 2009年1月16日 |
「262.映画の中のコリンズ」でコリンズの機械が出てくる代表的な映画を紹介したが、そのアップデート版+コリンズが出来来るTV番組のリストが紹介されていた。それにしても沢山有るものだ。 (By Floyd Soo, W8RO)
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267.コリンズのスピーカー(2) | 2009年1月23日 |
312B-3に内蔵している楕円形のスピーカーの代替品が販売されている。これらは、サイズとインピーダンスが純正品(Jensen社)と同じだが、コーンやマグネットの構造や素材が新しい物で、従って音が違う。純正品は、最早、旧型となり入手が出来ない。参考の為にJensen社のサイトを紹介しておく。 |
268.リレーの接点不良対策 | 2009年1月30日 |
接点不良の対策として、「143.リレー磨き」で接点を磨く素材を紹介した。それを補足しまとめると、
リレーはソレノイドに可動部が到達する少し前に接点がメイクする様に設定すると良い。この場合、接点同士が微妙にバウンドして擦れ合い、表面の酸化膜が破れ、接点不良がおき難くなる。 |
269.ダイオード | 2009年2月6日 |
コリンズのメンテナンスで良く出てくる代替品のダイオードの規格をまとめてくれた。覚えておくと非常に便利である。 (By Bob Hardie, W5UQ)
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270.バイアス電流 | 2009年2月13日 |
RCAのデータシートによれば、6146A(×2)をAB2で動作させるバイアス電流は、プレート電圧750Vの場合で22mAとなっている。コリンズの設計者はリニアリティーを重視し、これより動作点をA級寄りの40mAとしてAB1で動作させている。リニアアンプを繋ぐと、歪率は劣化する。因みに、30L-1はAB2で、30S-1はAB1で動作している。この場合は、トータルの歪率改善の為に、よりA級寄りの50mAが推奨されている。更には、送信機とリニアアンプの間のケーブル長を22.5ftとして、フェーズシフトによりALCの効きとリニアリティーを改善している。以上の動作条件を遵守する事が重要である。 |
271.真空管ソケット清掃のアイディア | 2009年2月20日 |
真空管ソケットを清掃する良いアイディアが紹介されていた。接点復活材やアルコールを使用して清掃するのが一般的であるが、ソケットの小さな穴をどう清掃するか。歯間ブラシが良いようだ。「I字型歯間ブラシ」でWEB上を検索すると沢山の製品がヒットする。サイズはSSS〜LLまで有る様だが、一番小さなSSSが良いのか? 歯間ブラシに接点復活材を染み込ませ、ソケットを磨く。 |
272.バインディングの紐 | 2009年2月27日 |
「109.コリンズ結び」でバインディングの手法を紹介したが、ここでは、コリンズがバインディングに使用している蝋引きされた紐の調達先を紹介する。オリジナリティーに拘る向きは参考にされると良い。
この他、「McMasterCarr(イエローページの類)で調べる」、「デンタル・フロスを使う」というアドバイスもあった。 |
273.レンチの種類 | 2009年3月6日 |
コリンズの様な米国の機械をメンテナンスしていると、度々、レンチの米国名称に出くわす。以下に整理しておく。
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274.高圧整流管のソリッドステート化についての一考 | 2009年3月13日 |
「103.高圧整流管」で、30S-1やKWS-1で使われている高圧整流管、866Aや3B28(DCX4/1000)のソリッドステート化(SS化)について紹介したが、先日、CCAの編集長であるN7OTQ、Bill
Carnsより、ソリッドステート化に慎重になるようにとの意見が寄せられていたのでその要旨を紹介する。 SS化は30S-1では未だ容認できるが、KWS-1では控えるべきである。KWS-1の高圧部は余裕を持った部品を使用しているが、既に年月が経過しており老朽化が激しい。特に、チョークトランスや高圧トランスではコンパウンドに小さな亀裂が入っていると思われる。KWS-1の修理を多数経験している私(N7OTQ)とDennis Brothersは、SS化をしたKWS-1は、これらのトラブルが多いとの事で一致した認識を持っている。 30S-1や516F-2でも同じ事が言えるのでは? SS化は「クイックスタート」や「無故障」でメリットがあると言われるが、整流部だけがクイックスタートしても意味は無く、周辺部品にダメージが発生しては意味が無いと感ずる。それよりも、老朽化した周辺部品へのストレス回避の方が有益と感ずるが・・・。 |
275.30L-1のFANの修理 | 2009年3月20日 |
先日、我が30L-1のFANのローターがFANのハウジングの内部に当たり異音を出し始め、MLにヘルプを求めたら、修理やFANの調達先に関する多々のレスポンスがあったので紹介する。 <FANの調達>
<FANの修理>
なお、W7KSG、J ALLEN CALLから支援を受けたい方は当方まで。 |
276.6U8’s & 6EA8(2) | 2009年3月28日 |
「141.6U8’s & 6EA8」で6U8の代替品として6EA8を推奨した。6GH8も使えるようだ。確かに、6EA8は6U8や6U8Aに比べて寿命が数倍長いと言われている。但し、32S-1/2、KWM-2で使用されているトーン・オシレータに使用すると発振不要を起こすので、ここだけには使用しないのが定石の様だ。 |
277.RCAコネクター(3) | 2009年4月4日 |
「39.RCAコネクター」でRCAコネクターの特性の良さを紹介したが、なぜコリンズはRCAを使用したのか。コリンズの元エンジニアに尋ねた人が居る。史実として伝えておく。
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278.カラーコード | 2009年4月10日 |
クリックするだけで、抵抗のカラーコードの値が読めるサイトがあるので紹介する。 |
279.メーターの照明改善 | 2009年4月18日 |
メーターの照明が暗いときはランプを明るいものに交換すれば良いが、熱の問題がある。メーター内部(針の上部)に白か光沢がある素材を張ればメーター内部が均一に明るくなる。素材は、ラミネートされたアルミホイル等が薄くてよい。白いペイントを施すのも良い。メーターの分解方法は、「25.メータのガラス」を参照願いたい。 |
280.接続ケーブル(3) | 2009年4月24日 |
「17.接続ケーブル」「125.接続ケーブル(2)」でSラインの接続ケーブルは、良質のRG58/Uを使うのが良いと書いたが、次のような意見もある。トランシーブ時のドライブ不足を補完する為には、負荷を下げられる、容量が小さいケーブルを使うと良い。例えば、RGA62/Uは92Ω、44pf/m。因みに、RG58/Uは53.5Ω、94pf/m。インピーダンスは問題はない。 |
281.312B-4のスイッチ修理 | 2009年5月2日 |
312B-4、5のFunctionスイッチ等で使われているスイッチのシャフトが折れる場合がある。この修繕のヒントが載っていたので紹介する。テーパー状の薄い真鍮板をスイッチのシャフトの両側から挟むような形で半田付けする。これで、結構しっかりするとの事。ダイスで先端にネジを切りノブをねじ込めるようにする。シャフトに銀のペイントを塗り仕上げると良い。 |
282.バラモジ(2) | 2009年5月9日 |
「136.バラモジ」でKWM-2や32S-Xに使われているバラモジ(FairchildのFA400)の代替品を紹介したが、その続編が掲載されていたので、紹介する。
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283.コリンズの価格(2) | 2009年5月15日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
メンテナンスの話ではないが、コリンズ機器の価格の考察をしてみた。
※:2008年の物価を1とした各年代の物価 当時の為替レート($1=74年:300円、79年:220円、85年:200円)で円価換算し、物価指数を勘案して現在価値に直すと下表の通りとなる。
さて、如何見ますか? |
284.Megaコレクション | 2009年5月22日 |
ものすごい規模のコレクションです。メンテナンスは出来るのでしょうか? |
285.ターナーMICROPHONE | 2009年5月30日 |
SM-3等のコリンズのマイクの製造元、ターナーマイク鰍フ歴史が読めるサイトを紹介する。 |
286.メカニカルフィルター | 2009年6月5日 |
コリンズの中古のメカフィルの供給元に MAX-GAIN SYSTEMS,INC がある。Sライン等でおなじみのFAタイプは無いが、YタイプやZタイプ等を廉価で販売している。中でも、F 500 Y 60 は、51S-1のAM用フィルターとして最適で、価格も$49とリーズナブルである。 |
287.75A-4のノブ | 2009年6月12日 |
Dakawareのオールドファッションのノブが利用できるとの書き込みが有った。どの位似ているかは不明だが、HPの写真を見る限りではよく似ている様だ。一度トライする価値はありそうである。 |
288.KWM-2のQマルチ | 2009年6月19日 |
KWM2のQマルチと言ったら、Bob Waters のQマルチが有名だが、HeathkitのGD-125というQマルチが使えるとの掲載があった。このQマルチは別筐体の汎用的なアクセサリーなので、IFが455KHzの機械ならKWM2に限らず応用できる。たまに、e-Bayに出されているのを見かける。 |
289.30L-1アップグレード | 2009年6月26日 |
以上、締めて$500。でも、30L-1は新品の様になる。 |
290.電解コンデンサについて | 2009年7月3日 |
「22.機械のリスタート」で長い間使われていなかった古い機械に電源を投入する手順について書いたが、これは主に電解コンデンサーの不良から発生する部品の焼損を防ぐためだ。これに関して新たな議論があったので紹介する。
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291.フィラメント電圧に注意 | 2009年7月10日 |
「40.電源電圧」で、Wのハムが直面している、高い商用電源電圧への対策について照会した。ヒーター(フィラメント)電圧の昇圧は「200.ヒーター電圧」で紹介をした通り、シリアスな影響をボートアンカーに与える。この対策の為の製品まで登場している。Young Kim の30L-1のフィラメント電圧降圧キットである。7V以上となるフィラメント電圧を抵抗により6.3V以下にするというものである。我々も、ステップアップトランスやスライダックによりAC100Vを115Vに変換しているが、変換電圧には気を配りたいものである。高くても低くても製品の性能を発揮できない。本ヒントでも「185.電源電圧の簡易昇圧方法」でその一例を紹介しているので参照願いたい。 |
292.黄ばんだトリムリング(3) | 2009年7月17日 |
「151.黄ばんだトリムリング」「234.黄ばんだトリムリング(2)」で、黄ばみの取り方を紹介したが、なかなか取れないのが実態である。イギリス人を中心として、パソコンのプラスティックケースの黄ばみを取る試みがなされよい結果が得られたそうである。過酸化水素を中心成分とした薬剤で、未だそのプロジェクトは進行中である。良い結果が得られたら、プラスティックトリムリングにも適用できそうである。興味が有る向きは次のサイトを参照されたい。 |
293.メーターの修理 | 2009年7月25日 |
「134.メーターの引っ掛かり」、「172.曇ったメーターのガラス」等でメーターのメンテナンスに関するノウハウを紹介しているが、手先が器用で目が良い方でない限りはメーターを壊すリスクが伴う。メーターの修理業者を紹介するので、参考にされたい。但し、Wなので送料との見合いだが、高価なNOSのメーターを買うよりは安く済むと思われる。 Eldad Benary |
294.SYNCの使い方 | 2009年7月31日 |
32S-Xの電源スイッチが付いている切替スイッチ(FREQ CONTROL)にSYNCというポジションがある。これは本来、送受信機をセパレートで使うときに送受信周波数を同期させる為に使う。別の使い方として、自分の電波のモニターが出来る。送受信周波数を同期させ、その後に受信機にヘッドホンを差し受信音を聞くと、綺麗に自分の電波のモニターが出来る。マイクの音の調整には至極便利である。 |
295.日本コリンズKWM-2Aの謎 | 2009年8月7日 |
先日、機会あって日本コリンズのKWM-2Aを入手した。製造番号が若い製品だ。昔のCQ誌の宣伝に載っていたKWM-2Aは同調目盛りが太く、日本コリンズ社作成のオリジナルマニュアルの写真も太い製品だが、入手したKWM-2Aは同調目盛りが細い。バンド切替表示のカバーを外すと、前面パネルにバンド表示のシルクスクリーンが残っており、明らかにKWM-2からの改造品である事がわかる。日本コリンズはKWM-2のパネルと使い、KWM-2Aを作っていたと聞いたことがある。同調目盛りが太く、日本コリンズと謳っている製品をオークションで見た事があるので、全製品がこの生産方式を採っていたわけではないのか?真贋のほどは如何か?? |
296.日本コリンズKWM-2Aの謎(2) | 2009年8月14日 |
その後の調査で判った事だが、一説によると、日本コリンズで生産された500台のKWM-2Aの内、約400台はKWM-2のフロントパネルを使用していた様だ。従って、同調目盛りが細く、前面パネルにバンド表示のシルクスクリーンが残っているのも頷ける。中には、KWM-2Aオリジナルである、同調目盛りが太い前面パネルに交換する向きも居られる様だが、コリンズの生産の歴史を忠実に保存する意味で、有るがままにして置くのが良いのではと考えるのは私だけであろうか・・・ |
297.メーターの引っ掛かり(2) | 2009年8月22日 |
「134.メーターの引っ掛かり」で、改善方法を紹介したが、先日この方法ではどうしても直らない事例があった。よくよく調べたら、メータの照度改善の為にメータケースの内側にはめてある筒型の白いプラスティック板が原因である事が判明した。これは、新しいSライン、KWM-2A、51S-1のメーターに使われている。これは一枚のプラスティック板を筒状にしてあり、切れ目がある。この切れ目の前後はよく見ると、若干ながらケースの内側から盛り上がる形で、更に内側に突出している。メータ針のピボットに対して反対側には、ピボットを中心にバランスをとる為の短い尻尾がついている。これはメータケーシングに対して可也ぎりぎりに稼動している。これが、白いプラスティック板の盛り上がりに当たっていた。改善方法は、単にプラスティック板を切れ目が上か横に来るように取り付ければ良い。分からないと結構改善に苦労する事例である。 |
298.ウェイト・ノブ(2) | 2009年8月28日 |
「149.ウェイト・ノブ」で、ウェイト・ノブを作る為のヒントを紹介したが、やはり手ごろなのは、釣具のオモリを使用することだ。中でも、スパイク型オモリという、ドーナツ状のオモリがある。ノブ背面に接着するために、片面のスパイクを削り平面にする必要があるが、形がよくノブにフィットしているので都合が良い。一つでは重量感があまり得られないので、2個を使うと良い。 |
299.ヤニの除去 | 2009年9月4日 |
「9.洗浄剤」、「20.洗浄剤(2)」で機械を洗浄する時に使う洗浄剤に関して紹介したが、先日、ヤニ落としのお奨めの方法が話題として掲載されていたので紹介する。
最近は、日本でも入手可能なものが多々有るので試してみるのも良い。 |
[目次] [1-99] [100-199] [200-299] [300-399] [400-499] [500-599] [600-699] [700-799] [800-899] [900-999] [1000-]