メンテナンスのヒント集

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【掲載ポリシー】
  ・ 「CCAメーリングリスト」に掲載されている情報を紹介します。
  ・ 情報は内容をそのまま翻訳するのではなく、筆者が理解して筆者の言葉で掲載します。
  ・ 出来るだけ数多くの情報を「紹介」したいが為に、実験などは
未検証のまま掲載するケースもあります。
  ・ コリンズの機械の中でポピュラーなKWM-2、Sラインを中心に掲載します。

 

1000.30L-1の保護 2023年4月8日
 30L-1では水平マウントでの動作保証がされている811A以外を使用した場合にはプレートタッチがおこる事がある。これによるグリッドバイアス回路の焼損を防止するために150V程度のMOV(Metal Oxide Varistor)を入れると良いと「36.MOV(2)」に書いた。その具体的な挿入箇所を紹介する。同回路にC2(0.01μF)が接続されているが、双方の足が接続されている箇所は端子となっているので、C2と並行に取り付けると付けやすく、外しやすい。大切な保険となるデバイスなので、動作保証がない811Aを使っている場合は、大惨事を免れる為に是非取り付けたい。なお、同様な働きをするデバイスにTVS(Trans Voltage Suppression diode)がある。TVSはMOVで見られる経年劣化がないく、キャパシタンス分が小さい。キャパシタンスはこの場合は問題とならないが、経年劣化が少ない事より、TVSの利用をお勧めする。なお、適用可能な型番としては、1KE200等がある。Amazonでも入手できる。 

 

1001.受信機のハム 2023年4月15日
 古い受信機から出るハムは付き物だと思うが、程度問題である。我慢できない場合は次の手順で原因を切り分けるとよい。
  1. ボリュームを下げてもハムが消えない場合は電源からの回り込みの可能性が高い。電源平滑コンデンサーに並列にコンデンサーを接続してハムが改善するかを試す。
  2. ボリューム上げ下げに伴いハムの大きさが変化する場合は、ボリュームの前段の回路を疑う。真空管のヒーター/カソードのリーク、真空管のシールド不良、アースの抵抗分増加、トランスのフラックスによる誘導、等を疑う。

 

1002.30S-1の高圧リレーのバタつき 2023年4月22日
 30S-1は3分間のフォーうアップが終わると、高圧投入のスイッチが入れられるようになるが、この回路が若干トリッキーである。高圧スイッチを入れると、K203のソレノイドに電圧がかかり、閉じられた接点により恒久的に自らのソレノイドに電圧がかかり接点のメークが持続する。このため、ここに掛かる電圧が不十分だとこの動作が繰り返され、K203がバタつき高圧が掛からない。この障害はまま発生する。原因としては、K203の接点不良(ソレノイドに電圧を供給する接点)、バイアス回路(K203駆動回路の電源回路)の整流ダイオードCR209のリーク、平滑コンデンサーC211Bの劣化が考えられる。この中でC211Bの劣化が比較的に多いが、チェック方法は簡単で、C211Bにパラにコンデンサーを接続して症状が改善するかをみれは良い。

 

1003.30L-1のグリッド抵抗(3) 2023年4月29日
 2回に亘りグリッド抵抗の代替品について記載したが、出来る限りインダクタンスが小さいものを使用しないと、MF帯や10MHz帯の不可解な寄生振動が発生する場合がある。この意味から、出来ればソリッド抵抗を使用するのが無難だが、最近は1Wのソリッド抵抗を見つけるのが難しいので、その代替品としてOhmite社製のOX/OYシリーズ(無誘導シリコンセラミック抵抗)が推奨されている。こうなると、「899.30L-1のグリッド抵抗(2)」で紹介した溝が彫られている金属皮膜抵抗は怪しくなってくる。いずれにせよ未知数な点としては、最近のデバイスは過渡に対する耐性が増しているので、果たしていざという時に想定通り壊れてくれるかだ。この点に関してはCCAのメンバーが実験をして、結果を公表するのを待つしかない。
 では何故30L-1で不可解な寄生振動が発生するのか? それは、30L-1はGGアンプであるが、RFに対してグリッドが完全にはグランドに落ちていない。これは、ALC回路への信号供給の為であり、それゆえ回路全体がシンプル(廉価)になっている。一方、Heath KitやGonsetの811Aアンプに見られる様な中和回路も付いていない。よって、この保護抵抗のインダクタンスによりRFがリターンしやすくなり、寄生振動が発生すると解釈されている(既に当時の設計者は居ないので、あくまでもWの一OMの解釈となるが)。

 

1004.リレー接点不良対策(4) 2023年5月6日
 リレー接点は一般的に銀を素材としている事は以前に説明したが、耐久性向上の為に銀とニッケル化合物を使用している。ただやはり硬度が高くないので、やすり等で簡単に削れてしまう。一方、リレー接点の黒ズミは導電性の酸化物で、接触不良の原因とはならない。この為、リレー接点は埃や油を除去する程度の清掃に留めておいた方がよい。

 

1005.30L-1ダイオードボード(5) 2023年5月13日
 Wで開発された30L-1ダイオードボードをいくつか紹介したが、最近はこれらの製品の中華製レプリカが廉価で売られている。回路自体は単純なもので問題は無いと思われるが、注意したいのは、ALC電圧のソースを発生する回路の抵抗値が間違えている事だ。これは、以前YangKimのドードで誤った抵抗が搭載されていて、これも模倣されているためだ。YangKimの製品は、その後抵抗値が適正なものに修正されたが、中華製のものはそのままとなっている様だ。これを使用すると、ALCの動作がおかしくなる。

 

1006.シリアル番号(3) 2023年5月20日
 コリンズの製品はシリアル番号順に出荷されていないので、シリアル番号では必ずしも製造年度を特定出来ないと言われているが、これはKWM-2Aに限った事で、Sライン等は概ね問題ない様だ。とは言っても、製造年月までとなると使用部品により特定するしかない。既に記載したが、コンデンサー、IFT、水晶に製造年度と年間を通じた週番号か刻印されている。ただ、部品の先入れ先出しが徹底されていなかったと言われているので、回転が遅い部品は部品の製造年月と製品の製造年月に狂いが生じる。この意味で、各機種で共通して使用されている水晶は回転が速いので、この状況下でも比較的正確に製造年月を特定することが出来る様だ。水晶の在庫滞留期間は4〜6週間と言われているので、この期間を加味すると比較的正確に機械の製造年月を特定できるだろう。

 

1007.SWANPING TOOL 2023年5月27日
 VIF等の広帯域同調回路はピーク周波数が若干異なる複数の同調回路を組み合わせている。これを調整する場合、個々の同調回路を調整しようとしても双方の引き込み作用により目的の同調周波数に合わせる事が難しい。この対策としては引き込み作用の発生を抑える必要があるが、この為に使用するツールがSWANPING TOOL(スワンピング・ツール)である。作り方、使い方はコリンズのマニュアルに掲載されている。

 

1008.100KHzクリスタル 2023年6月3日
 SラインやKWM-2のキャリブレーターの100KHzクリスタルの代替品は見つけ難いが、現在AF4K Crystalsで調達出来る。URLは下記の通り。
 https://yhst-172765969-1.stores.yahoo.net/100-khz-calibrator-crystal--hc13u-h10013.html

 

1009.ゴム足 2023年6月10日
 色々なゴム足が付いているSラインやKWM-2があるが、どれがオリジナルの形かという議論が起きていた。結論は、側面が傾斜していてテーパー状になっている物、傾斜していない物の2種類が有るらしい。オリジナルとは違うが、側面下部にカーブが付いている物、ネジが通り中心部に金属が入り強化される物などもある。こまで拘るかは個人よるが、この様にコリンズ勤務経験者やオリジナルの機械のオーナーが細部の仕様を議論して、その内容を聞けるので、CCAメーリングリストはコリンズファンにとってはとても有難い。因みに、私はオリジナルに似ていて、中心部が金属で強化されているゴム足が扱いやすくお気に入りである。Screw-On Rubber Recessed Bumpers Cabinet Feet .437 x .750 in. | West Florida Components

 

1010.Tubester(2) 2023年6月17日
 Skytec社のTubesterは半導体を使用した、真空管と差し替えが出来るデバイスであるが、その利用方法や搭載時に必要な調整方法を記載した資料が掲載されているサイトがあるので、下記にリンク先を掲載しておいた。少し分かりにくいが、つぶさに見てゆくとどこに何が書いてあるかが分かる。因みに、75S3等の受信機の真空管をTubesterに置き換える際に役に立つ資料は「INSTALLATION MANUAL FOR TUBESTER SETS 75S-3/3A/3B/3C」と記載されている箇所のリンク先を見ればよい。
 KH6GRT TUBESTERS AND FETRONS (qsl.net)

 

1011.30L-1のFAN(2) 2023年6月24日
 30L-1のFANは可なり静かで助かる。この為か、少しのノイズが出ると気になり整備をしたくなる。通常はFANに注油したり、「180.30L-1のFAN」で紹介したようにFANの分解清掃をしたくなるが、多くの場合はFANブレードのバランスの偏りにより、モーターの軸受に発生するノイズの様である。まずは、FANブレードが汚れていないか、取り付け部のゆるみや偏りが無いかを調べると良い。

 

1012.30L-1のアップグレード(3) 2023年7月1日
 W8JI、Tomによる30L-1の改造のYouTubeがあるので参考のためにURLを掲載して置く。プレートサプレッサー抵抗の改造、プレートチューニングバリコンのアースポイントの改造等が説明されている。
 30L-1 Performance and Reliability Improvement - YouTube

 

1013.51S-1のAMフィルター 2023年7月8日
 51S-1はBCLでも人気がある。AM放送局を聞く場合、ITFのAMフィルターをオプションの6KHzメカフィルに交換した機械もあるが、各々特徴があるので目的によりどちらを選ぶかを判断した方がよい。メカフィルはスカート特性がIFTに比べ急峻なので、混信除去能力は優れているが、帯域がカットされるので、IFTの方が音が良いとされている。そうなると一つの考え方として、短波放送受信重視の場合はメカフィル、近傍の中波放送受信重視の場合はオリジナルのままが良いのではないか。なお51S-1用の6KHzメカフィルはINRADでもSherwoodでも代替品は売ってなく、オプション品は有ったとしても値段が高い。

 

1014.30L-1のFAN(3) 2023年7月15日
 30L-1のFANの雑音が大きくなった場合の対処方法を既に記載しているが、それでも直らない場合はモーター交換という問題に突き当たる。オリジナリティーに拘る場合は、旧式のAC110Vモーターを探す事となるが、そこまでの思い入れがない場合は、一般的なブック型FANを付けるのが良い。ブック型FANは1966年にニューヨークにあるIMC Magnetics Corp.が特許取得をした物で(特許原文は下記URL先参照)、30L-1開発時には一般的ではなかった様だ。ブック型FANは回転数にもよるが、より静かで十分な風量が得られるので、代替品としては適している。「30L1 cooling FAN」で検索すれば、自作のマウント状況やeBayで販売されている製品のマウント状況が分かる。
特許サイト:3237849 (uspto.gov)

 

1015.OAKスイッチ(8) 2023年7月22日
 入手困難なOAKスイッチが壊れてしまった場合の代替部品キットをRobert、W4RRDが発表した。独特なメカ部分をマイクロスイッチに置き換えたものである。詳細は次のURL先のサイトでチェックしてほしい。 

http://www.collinsradio.org/sline-oak-swith-replacement/

 

1016.ノブの形成 2023年7月29日
 割れたコリンズ無線機のノブを形成した人がいる。ここで注目すべき事は使った素材で、Black potting compoundという製品である。これは黒色の樹脂で、型に入れ成形する。彼は割れたノブを張り合わせ、それを元に型を作り、みごとノブを再現した。見た人曰く、殆ど完璧だと。ノブはアフターマーケット品が有るので、買えば良いような気がするが、入手し辛い部品の再現には良さそうだ。興味がある方は下記のURL先を参照されたい。なお、3Dプリンター技術が使える人はその方がコスト、手間、再現性で優位だと思う。 

Black Potting Compound: Black Silicone, Urethane & Epoxy for Potting (aeromarineproducts.com)

 

1017.Fair Radio Sales閉店 2023年8月5日
 75年間の長きに亘り、二代で営んできたFair Radio Salesが、今年一杯で閉店する事となりました(下記リンク先の同社HP参照)。これで一時代が終焉したような気がします。 

 Fair Radio Sales – Electronic Military and Industrial Surplus

 

1018.KWM-380のファイナル(3) 2023年8月12日
 KWM-380/HF-380のオリジナルのファイナルは、CD4242(TC社製)、SRF3030P(Motorola社製)、S100-12(CTC社製)のいずれかであるが、現在は入手が難しい。その他、MRF421(Motorola社製)は、コリンズ社の設計仕様に合った製品で、hFE値によりA〜Hのグレードが有る(下記※参照)。現在RF Partsパーツ社で入手可能なMRF421はグレードGでKWM-380にとってはhFEが大きすぎる様だ。この中で有力な代替品はSRF3662で、ブルーの点(写真参照)が付いている物が良い。RF Partsで入手が可能である。マッチドペアを使う事が推奨されていて、搭載後は当然のことながらバイアス、ALCの調整は必須で、出力は100W以下に抑えることが必要である。
※:グレードとhFE
 A = 9-17、B = 15-23、C = 20-32、D = 28-42、E = 38-52、F = 48-63、G = 57-78、H = 72-93

 

1019.312B-4のスピーカー代替品 2023年8月19日
 312B-4や312B-3のスピーカの代替品は未だSSNで売っているが、音質向上を目指し、Rockford Fosgate speaker Model P1572が推奨されていた(下記URL先参照)。日本でも入手が可能だが値段がWの3倍する。並行輸入が良いがそれでも高い。カーオーディオ用の楕円形スピーカーなので、他にも良い候補がありそうである。 

Rockford Fosgate Punch 120W RMS 5"x7" 2-way Coaxial Car Speakers (sonicelectronix.com)

 

1020.高圧トランスの補修 2023年8月26日
 経年変化で高圧トランスのタップの引き出し線にクラックが入ることがある。放置すると、絶縁不良や引き出し線の折損の原因となる。この補修に使う接着剤として、Black Colona Dopeという製品が紹介されていた。調べたところ、日本では入手できず輸入をするしかない様だ。これに代わる製品はないか調べたところ、液体絶縁テープという製品が有ることが分かった。Amazon等で入手が可能である。 

 

1021.トリマーのくっ付き(2) 2023年9月2日
 セラミック・トリマー・コンデンサーがくっ付いて回らない時に無理に力を加えると割れるので、分解して清掃する必要があると「123.トリマーのくっ付き」に書いたが、分解しなくても簡単に対処できる方法がある。トリマーはローターとステーターが油や埃で固着するので、中心の金属部分にコテなどで熱を加えると良い。余り加え過ぎるとゴムを劣化させてしまうので注意が必要だが、やる価値はある。

 

1022.Sラインのトランシーブ接続 2023年9月9日
 75S-XではPTO出力にバッファー回路があり、送受信機の接続はクリティカルではない。一方、局発出力はバッファーが無いのでインピーダンス整合を考慮する必要が有る。送信機の局発入力回路の特性インピーダンスは、後期の32S-3では68Ωなので良いが、32S-1や前期の32S-3では220Ωになるのでインピーダンス不整合によるロスを抑えるための考慮が必要だ。この解決策として、75S-Xでは局発出力に同調回路を設けているので問題は大きくない。それでも伝送路ロスを考えると、特性インピーダンス98ΩのRG-62/Uを使うと良いと言われる一つの理由がここにある。なお、32S-XのPTO回路はターミネートされていないので、伝送インピーダンスは考えてもしょうがない。

 

1023.PTOスタビライザー(3) 2023年9月16日
 以前、入手できたFRラボのPTOスタビライザーやX-LOCKを入手する為には今やオークションに頼らざるを得ず、値段も高い。現在、入手可能な製品としてはスイスの「Universeller FLL-VFO Stabilisator EL-34」となる。下記の頁を参照願いたい。

Universal FLL-VFO Stabilizer EL-34 - ELcon Consulting & Engineering AG

 

1024.トリマーの容量が変わらない 2023年9月23日
 セラミック・トリマー・コンデンサー(以下、トリマー)で、くっ付き以外によくあるトラブルとして、回るが容量が変わらない事がある。トリマーのローターディスクに下にはステーターとなる薄いディスクがあり、その下にはゴムの緩衝材が入っている構造の物がある。この場合、経年変化でゴムとベースフレームの接着が剥がれ、ゴムと一緒にステーターが回ってしまう事がある。こうなると容量が変わらなくなる。この場合は、トリマーを分解し、ゴムをベースに接着するとよい。その他に、ステーターが割れている場合は容量が規定通り変わらなくなる。この場合は、トリマーは新しいものに交換する必要がある。

 

1025.電解コンデンサーの再生(2) 2023年9月30日
 「591.電解コンデンサーの再生」で触れたが、この作業でのポイントは、印加電圧測定、電流監視となる。これらを助けるツールやノウハウがネット上で多々掲載されている。検索した時のURLを掲載しておくので、興味がある方は参照されたい。
 「capacitor reform」の検索結果 - Yahoo!検索
 また、ACORL、Jerome Kahn氏によりツールの一例が回路図と解説と共に紹介されていたのでURLを掲載する。
 Microsoft Word - microReformer.docx

 

1026.KWM-380のミキサー 2023年10月7日
 Receiver and Exiter基盤に搭載されている、受信信号を39.145MHzにダウンコンバートするミキサー(Siliconix社製U322)は壊れると大変だ。どこを探しても入手出来ず、あるとしても中華商社が扱う高価な物で、真偽も怪しい。高い周波数まで延びた高トランスコンダクタンスにより40MHzで+12dB以上のゲインが有り、IP3も+30dB越えを実現できるデバイスである(因みにIC-756ProVと同レベルなので、あの時代としては驚異)。現在、代替可能なデバイスをテストしている方がいて、その成果を期待したいが、特異なスペックを持つデバイスなので、妥協点を探るしかないかも知れない。

 

1027.KWM-380のミキサー(2) 2023年10月14日
 その後の献身的な代替品調査の結果、ある商社に同等品が存在することが判明した。
下記の商社はFN4595という品番で、最低オーダー数2個からオーダー可能(@6USD)
 https://www.questcomp.com/part/4/fn4595/434763503
下記の商社はFN4595とU322の同等品と称してある製品を販売している
 https://www.wbparts.com/rfq/5961-01-081-3428.html

 

1028.CCA MLのアーカイブ(2)  2023年10月21日
 「965.CCA MLのアーカイブ」で過去のMLの検索機能が無くなり、テキストベースの提供となったと書いたが、新しいサイト(cca@groups.io)に移転した後の全てのメッセージは新しいサイト(cca@groups.io)で検索が出来る。但し、最低限準会員登録が必要である。
準会員は登録しさえすればなれ、費用も掛からない。また、MLからのメールも来る。メールの下部には機能のリンクがあり、その中には例えば、該当メールのトピックのメールが来ないようにする(Mute This Topic)がある。この様にCCA MLは新機能があるので使ってみるとよい。
 cca@groups.io | Topics

 

1029.6146の簡易テスター 2023年10月28日
 6146の良否は最も気になる点だが、安価な真空管テスターでは対応できないものもある。かといって、TV7等のGmテスターは値段も高く買うのには躊躇する。この様な場合は、右の簡易な6146専用の良否判定回路を作ろと良い(W7SVJ、Scott氏提供)。ジャンク箱の中にある部品で賄えるほど簡易である。
判断基準は次の通り。
 ・ IP=115mA以上 :良好
 ・ IP= 90mA以下 :不良

作成時の注意点は以下の通り。
 ・入力に1A程度の保全ヒューズを入れてる。
 ・テスト電流が交流なので、プレートとグリッドが同極性になる様に接続する。
 ・トランスタップの極性不明時は、ヒーターとトランスの接続をよりIPが流れる様にする。

電流値で2本の6146のマッチングの良否をみなす事ができる。

 

1030.30L-1のアップグレード(4) 2023年11月4日
 30L-1のアップグレードに関しては何回か紹介してきているが、AC0RL,Kahnが新たに改造内容をまとめている。興味がある方は次のURL先を参照願いたい。 30L-1_PTGS.pdf

 

1031.コンデンサーの品質 2023年11月11日
 コンピューター電源に使用されるコンデンサーのメーカーに関する信頼性を評した資料が紹介されていた。コンデンサーの種類により多少違いはあると思われるが、供給量、品質管理の観点で評価をしているようなので、ある程度の参考にはなる。
<First Tier>
日本製
 ・Rubycon
 ・United Chemi-Con (or Nippon Chemi-Con)
 ・Nichicon
 ・Sanyo/Suncon
 ・Panasonic
 ・Hitachi
 ・FPCAP or Functional Polymer Capacitor (ex-Fujitsu caps segment, which was bought by Nichicon)
 ・ELNA
日本製以外
 ・Cornell Dubilier (USA)
 ・Illinois Capacitor (Currently owned my Cornell Dubilier)
 ・Kemet Corporation (USA)
 ・Vishay (USA)
 ・EPCOS (TDK company, Germany)
 ・Würth Elektronik (Germany)

<2nd Tier>
 ・Taicon (belongs to Nichicon)
 ・Teapo
 ・SamXon (except GF series which belongs to a lower Tier)
 ・OST
 ・Toshin Kogyo
 ・Elite

<3rd Tier>
 ・Jamicon
 ・CapXon

<4th Tier>
 ・G-Luxon
 ・Su'scon
 ・Lelon
 ・Ltec
 ・Jun Fu
 ・Fuhjyyu
 ・Evercon

1st Tierはハイエンド製品に使用され、2nd Tierは中程度〜ハイエンド製品に使用される傾向にあり、それなりの品質レベルを有する。3rd Tier、4th Tierは評価が悪く、特に4th Tierは可なりコストダウンをしている機器に使用と、評価は厳しい。原文は次のURL先から参照できる。
  PSU 101: Capacitors Manufacturer Tier List (tomshardware.com)

 

1032.51S-1の弱点 2023年11月18日
 頑丈に作られ機能美に溢れた51S-1も弱点はある。その一にバンド発振クリスタルの経年変化による周波数偏差があげられる。このバンド発振クリスタルはターレットにマウントされているが、スペースが小さいのでHC-18/Uを使っている。クリスタルはそのカットの方向により種々の周波数を発振させるが、HC-18/Uはサイズが小さいので、HC-6/Uと比較して、いわば無理をしている点があり、経年変化を比較的に受けやすいと言われている。但し全ての製品がそうとは言いきれず、経年変化で周波数偏差が設計者の意図以上に変化する確率がが、HC-6/Uと比べると高い言う方が正確である。また0〜29MHzをカバーする為に16個のHC-18/Uを使っているので、トータルとしてどこかのバンドに周波数偏差が発生する可能性は高くなる。更に悪い事には、既に51S-1の特定のバンド発振クリスタルを見つけるのが困難になっている。以上の事により、現在は周波数偏差が51S-1の弱点と評される理由である。
なお、汎用のHC-16/Uは調達できるが、カットが異なる様か実装すると数KHz程低くなる。ケースを開放して削る事で対応出来るが、経験がないとハードルが高い。

 

1033.516F-2の高圧回路 2023年11月25日
 高圧回路フィルターコンデンサー(C1)はオリジナルなら経年劣化の為に使えないと思った方が良い。これが劣化すると無負荷の高圧電圧が1000V以上になりブリーダー抵抗に大きな負荷がかかる。この状態で長期間使うと、ブリーダー抵抗が熱で劣化する。この為、長年使っている516F-2の高圧電源の電圧が1000V以上になっている時は、フィルターコンデンサー、ブリーダー抵抗、場合によってはチョークコイルの交換が必要となる。因みに、健全な516F-2のIdle状態(IP=55mA程度)の電圧は800V代でフルロード(IP=230mA)の電圧700V代である。
 また高圧回路の整流管5R4をソリッドステート化するケースがあるが、この場合は真空管ソケットに抜き差しできるようにした方が良い。送信機のファイナル交換後に必須となる中和は実施時に高圧を切る必要があるが、ダイオードを直接半田付けしてしまうとこれが簡単に出来なくなる。

 

1034.516F-2のソリッドステート化(5) 2023年12月2日
 516F-2のソリッドステート化に関しては、スタート時の急激な電圧発生、出力電圧が高くなる問題があった。これらを解決するために、今まで紹介した通り、工夫された種々の回路が開発されている。ただ、これらをもってしても解決しにくい問題が有る。それは、電圧調整の為に入れる抵抗により、負荷電流変動により電圧降下値の変動し、レギュレーションが悪化する事である。整流管は負荷電流変動により、電圧降下値が余り変動しない。これらを理解してソリッドステート化をする必要がある。

 

1035.進化した真空管試験機 2023年12月9日
 真空管の良否判断に有効と言われているのは、Gmが測定できるTV-7やHICKOK6000等であるが、現在はこれらおり進化したAmplex社製のAT-1000という製品がある。最大500V160mAまでEpとして使用出来、テスト信号は1KHzを使用し、より実稼働に近い環境で試験が出来る。またピンの接続位置やバイアス電圧の調整値をメモリーに記憶しており、自分で設定値をカスタマイズも出来、その結果、ワンタッチでGmが測定できる。この様な真空管試験機が今日に開発されたのはオーディオファンの間で未だに真空管が人気であるお陰であろうか。

 

1036.パワー管のリビルド 2023年12月16日
 ぼけたパワー管をリビルドする会社がある。勿論、放送局をターゲットとしたサービスだが、4CX1500Bはリビルドしてくれるみたいだ。4CX1000Aは不明。興味がある方は次のURL先を参照されたい。
 https://www.cpii.com/product.cfm/11/23
 また、RF Partsでは真空管のチェックサービスをしている。1本$50(送料別)だそうだ。

 

1037.6BF5の熱(7) 2023年12月23日
 6BF5の熱対策の為に6AQ5へ置き換える改造に関して、一部否定的な見解を記載したが、次のような簡易な方法もあるので紹介する。負荷抵抗を大きくするために8オームのスピーカーを使用し、バイアス電圧を−7.5V程度とするために、コントロール・グリッドとグラント間に330KΩの抵抗を挿入する。なお、あくまでも75S-Xでの活用を前提としているもので、51S-1ではヒーター電流のバランスを崩さないために実施すべきではない事は断っておく。

 

1038.メカニカル・フィルターの特性測定 2023年12月30日
 今日、簡易型VNAが普及したお陰で種々の特性を可視化できるようになったが、特性測定の為には適当な回路条件を揃えないと上手く行かない。コリンズのメカニカル・フィルターを測定する場合は、50KΩ以上の負荷抵抗と130pFの共振コンデンサーで終端してあげると良い。なお、実機環境で簡易的に測定する方法としては、スピーカー端子にスペアナを接続、受信機に無入力の状態で出力をアベレージングすると、ホワイトノイズにより通過帯域の信号成分だけ見れ、これがメカニカル・フィルター以降の通過特性となる。

 

1039.LEDランプの注意点 2024年1月6日
 明るく耐久性が有るLEDランプだが、使用する上で理解をすべき点がある。従来の白熱電球は寿命が来ると切れるが、LEDランプは寿命が来ると多くの場合はショートする。これにより、6.3Vのヒーター回路や各真空管のヒーターにダメージを与えるリスクが大きい。これを回避するためには、マイクロヒューズなどを挿入すると良い。 

 

1040.D-104の上手な使い方(2) 2024年1月13日
 D-104をもっと自然な音にするためにバッファーアンプを組み込んだり、イコライザーで音域の調整をするコリンズファンも多い。この原因はエレメントの特性インピーダンスが非常に高く、どうしてもロー・インピーダンス受けとなるためである。この為、送信機のマイク・アンプのグリッド抵抗(マイクの負荷抵抗)を5MΩに変更すると良い結果が得られると言われている。試す価値はある。特に32S-Xはグリッド抵抗が100KΩとD-104にとっては低く、KWM-2も1MΩと決して最適とは言い難い。なお、これらを5MΩに変更し他のマイクを使用しても、ハイ・インピーダンス受けとなるので、音質の点では大きな影響がない。

 

1041.30L-1における572B(5) 2024年1月20日
 572Bを使う事はデメリットがあるが、それでも直ぐに赤熱する811Aの使いにくさを嫌い、Wではトライする人が多々居る。W8JI、Tomが改造手順や改造後のパフォーマンスをYouTubeで紹介しているので、リンク先を掲載しておく。
 30L-1 Performance and Reliability Improvement - YouTube

 

1042.30S-1の電源結線に関する注意事項 2024年1月27日
 30S-1の電源の結線は電源入力ターミナルの黒いカバーに記載されているが、230Vの結線が間違えている。一方、私が持っている1976年のマニュアルには正しく記載されている。以下が正誤表となる。
<カバーの記載:間違え>
1 230V HOT
2 NEUTRAL
3 3、4を接続
4   〃
5 230V HOT
<正しい結線>
1 230V HOT
2 2、3、4、をNEUTRALに接続
3      〃
4      〃
5 230V HOT
 次のサイトで原文が参照できる。 Primary AC Wiring - Collins 30S-1 HF Amplifier (tigerfire.ca)

 

1043.PM-2のマウントスクリュー 2024年2月3日
 KWM-2にPM-2をマウントするためのネジ(マウントスクリュー)はなかなか見つからないが、現代風の代替ネジが紹介されていた。次の情報を元にネットで検索すると良い。
●ネジ
 Fluted Knob Davies Molding P/N 2715-L (Mouser $1.88)
●PM-2指示アームの溝にはまるフリーブ
 McMasterCarr Female Threaded Round Standoff P/N 91125A511
●KWM-2キャビネットのペイント保護用ナイロンワッシャー
 Nylon Plastic Washer for #10 Screw 0.203" ID 0.562" OD P/N 90295A424

 

1044.黄ばんだトリムリング(8) 2024年2月10日
 黄ばんだプラスティック・トリムリングを漂泊する方法を数々紹介してきたが、今回は最も容易な方法で良い結果を得られた例を紹介する。但し、黄ばみの程度にもよると思われるので、この点は差っ引いて考える必要があるだろう。手順は、12%の過酸化水素にトリムリングを浸し6時間程太陽光にさらす。いたって簡単であるが、12%過酸化水素水の入手がネックとなるだろう。容易に入手できるオキシドールは濃度が3%程度。試薬として販売されている30%過酸化水素水は2千円程度と安いが簡単には入手できない。Amazonでは12%食品グレードの過酸化水素水が一般に販売されている様だが価格が高い。

 

1045.516F-2のソリッドステート化の注意点 2024年2月17日
 ダイオードボードを搭載したりダイオードを半田付けしたりし、516F-2をソリッドステート化するとファイナル中和時に高圧を切る事が出来なくなる。毎回半田付けを外すのは現実的ではないので、ご自分でファイナル中和をする方は、不要となった5R4のソケットに高圧を配線して、プラグでジャンパーを抜き差しできるようにすると良いとの事。良いアイデアである。

 

1046.冷間でのファイナル中和 2024年2月24日
 ファイナルの中和手順は高圧を切り実施するが、この作業がやりにくい場合は冷間(電源を入れずに)実施する方法がある。
RF出力端子からSGで28MHzの信号を入れ、6146のグリッドで電圧が最低になる様に中和コンデンサーを調整する。この場合、送信リレーが稼働しないので入出力をショートし、測定点のプローブは出来るだけ容量が少ない物を使用する。

 

1047.Bob Heil逝去 2024年3月2日
 マイクロフォンで有名なHeil Sound社の創業者であるBob Heil、K9EIDが現地時間2/29に亡くなった。彼はCCAのネットの常連でもあり、アマチュア無線のマイクロフォン愛好家のみならず、コリンズ愛好家との親交も深かった。Central Electronics(CE)社がPSN方式によるSSB発生技術を開発当時に、彼はコリンズのフィルター方式よりPSN方式を好んだ。この為、CE社のWes Shum氏とも親交が深かった。近年はYoutube等のネットの世界でも活発に活動していた。ご冥福をお祈りします。
 About Us - Heil Sound

 

1048.低周波出力トランスの代替 2024年3月9日
 KWM2や75S-Xで、低周波出力トランスが不良となった場合の代替手段がCCA MLで紹介されていた。6.3Vのヒータートランスを使用して、一次側(100V側)を+Bと出力管のプレート、二次側(6.3V側)をスピーカーにつなげる。これで無線機のオーディオ品質なら実用的に使える様だ。最近は小型の低周波出力トランスが入手し難くなり、同等品はNationwide Radioで調達は出来るが1万円以上し、小型の低周波出力トランスならAntique Electric Supplyならもっと安く売っているTransformer - Output, 8 W, Single Ended | Antique Electronic Supply (tubesandmore.com)。国内でも調達できるところは未だあるトランスコーナー (radioboy.org)

 

1049.KWS-1のSB7 2024年3月16日
 KWS-1における80mの寄生振動を改善するSB7はオフィシャルな物ではない。コリンズ社の技術者の検証を受けていなく、提唱者の実験結果に基づく物でである。但し、問題が発生した際に、改善効果があれば実施する価値はある。この様なSBが有るのも、コリンズ利用者の幅が広い証拠である。

 

1050.75S-3Xのネジに注意 2024年3月23日
 75S3-3Xのキャビネットをシャーシーに固定する、底中央のネジの長さには注意を要する。必要以上に長いと、丁度下にマウントされている、低周波出力トランスを傷つけ、低周波出力トランスの交換を余儀なくされる。3/8inch(1cm)以上のネジは使わない方が良いと言われている。

 

1051.516F-2のチョークコイル(5) 2024年3月30日
 レギュレーションが悪化し、チョークコイルが疑わしい場合、どの様に調べるかが問題となる。8Hを直読できるブリッジ等があれば良いが、無い場合は次の代替手段を使うと良い。チョークコイルと直列に10KΩの抵抗を接続し、両端に1KHzの低周波を印加する。この時にチョークコイルと抵抗の両端の電圧が同等以上であればチョークコイルは良好と考えてよい。なお、抵抗はインダクタンス分が少ない物を選ぶと良い。

 

1052.コリンズ等、無線の動画 2024年4月6日
 コリンズ無線機、ヒース無線機等が登場する昔のWの動画が紹介されていた。下記のURL先で視聴できる。中でもW6AMのシャックの動画は圧巻である。大型送信機に18面のロングビックアンテナ。。。 

...The radios we'll always remember (dx-60.net)

 

1053.30S-1の3分間タイマーリレー(3) 2024年4月13日
 3分間のタイマーリレーの入手もだんだん難しくなってきており、代替品(H3CR-A8等)を使う事も考える必要が有る。この場合、次のピンアサインを参考にすると良い。

Amperite 115N0180 30S-1 delay relay Pin assign:
  1 no connection
  2-3 heater
  4 no connection
  5-7 contacts 
  6 no connection
  8 no connection

 

1054.30L-1のFuse 2024年4月20日
 30L-1は電源にAC115VとAC230Vの両方が使えるが、Fuseは双方とも8Aの物を使う。普通に考えると、AC230Vの場合はAC115Vの半分の電流となり、Fuseの容量は半分になると思うが、30L-1の場合は、AC115Vの場合は、2組みあるトランスの一次側の巻き線をパラにして、その各々の巻き線にFuseを入れ、AC230Vの場合はそれらがシリーズに繋がっているの、いずれに場合も8Aで良い事となる。使用する部品の種類を少なくなる様に、良く考えられた設計だと感心する。

 

1055.また一時代が終わった 2024年4月27日
 有名なMJFが5/17よりミシシッピ州スタークビルの現地生産を終了することになり、姉妹会社であるAmeritron、Hygain、Cushcraft、Mirage、Vectronicsについても同様となった。今後は未だ決まっていなく、売却先に関しては未だ白紙の様だ。
4/20にコリンズの部品も扱っているHarbach Electronicsから休業のアナウンスが有ったばかりである。これはオーナーが代わる事による休業と言われている。今まで何回かこの様な情報をここで流しているが、今後も続くであろう。これは致し方がない事である。

 

1056.KWM-380の受信アンテナ 2024年5月4日
 KWM-380には受信専用アンテナのコネクターが背面にあるが、その使い方を完全に理解している方は少ない様なので説明すると、
・内部受信機を受信専用アンテナで使う時は、J4、J8間のジャンパーを外してJ8に外部アンテナを接続する。
・外部受信機をJ2に接続したアンテナで使う場合は、J4、J8間のジャンパーを外してJ4に外部受信機を接続する。この事により、KWM-380内部のLOW PASS FILTERが使える。ただ、ハムバンド以外を受信する場合は、SWL用の外部チューナーの方が良い結果が得られると思うが。
右の図を参照しながら信号経路を確認すると納得する。

 

1057.アルミ磨き剤 2024年5月11日
 アルミの表面が酸化してざらざらになった物を磨き、綺麗にするお薦めの薬剤が紹介されていた。一つはDuro Aluminum Jelly Cleaner and Brightner.ゲル状で垂れないのでアンテナエレメントの磨き剤としてよい。もう一つはAluma Brite。液状のなので隅まで行き渡り、アルミシャーシーの磨き剤として良い。但し、軽い腐食なら他を浸すリスクが最も少ない食酢を使うと良い。

 

1058.コリンズのパワー調整(4) 2024年5月18日
 「548.コリンズのパワー調整」でSライン等のパワー調整の方法案を列挙し、アッテネーターを入れる案が最も問題が無いと記載したが、受信感度も低減されるので、実際にやろうとすると躊躇する。もう一つの案として、6146のプレートキャップを抜く方法が有る。これだと、ヒーターの負荷バランスや中和も問題なくクリアでき、無改造で出力を数十Wに低減できる。但し、プレートが機能せずスクリーン電流が過大になるので、6164をダメにする可能が大い。この為にJUNKの球を使わざるを得ない。この案の利点は電波の質や操作性が全く変わらない事である。

 

 

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