合気道で準備体操と言う場合は、戦後に一般的に行われている純粋な身体運動としての体操のことを示す。
厳密に固定されたものではないので、同じ道場でも指導者の気分や時間の都合によって、別の動作に変えたり、順序を入れ替えたりすることがある。
下記に示すのは、一つの例である。昔に行なっていたものを思い出してみたが、もしかすると抜けがあるかもしれない。
普通に行うと15分以上はかかるだろう。まったりしたリズムで行うと、30分程度要することもある。
上から順番に行っていくと、動作進行が円滑に運ぶと思う。
手首の曲げ動作は文字による説明が難しい。一応書いたが、自分で読んでもわからない。(三教、四教は体操ではほとんどしない。)
なお、自分は合気会系の道場であったため、一教、二教という表現を用いている。古流では一ヶ条、二ヶ条と呼んでいる。
@〜Cの青字の部分が真向法から導入された4つの動作である。
(但し、真向法独自のルールはもう適用されていないと思われる。例えば、Bの開脚動作は180°開脚する方が望ましい。)
立位運動: 下肢運動 連続跳躍→膝の屈伸→膝の左右回し→脚の伸脚→さらに深く伸脚→アキレス腱を伸ばす
↓
上体運動 腕の外内旋→腕回し前後→前後屈→体側屈→上体旋回→首の運動(前後・左右・横振り、大きく回す)
↓
手首運動: 関節運動 一教方向の手首曲げ
片手の甲を上にして、もう一方の手で上から掴んで押し、手首を上に突き上げるようにしてへの字に曲げる。
小手返し方向の手首曲げ
片手の甲を小指側を自分に向けて垂直に立て、その薬指と小指の根元辺りに、もう一方の手の親指を当てる
ようにして掴む。前面で切り下ろすようにして手首を曲げる。
二教方向への手首曲げ
片手の甲を小指側の膨らみが上を向くようにして引き寄せ、もう片手の親指を掛けながらその甲を掴む。
自分に引き寄せるようにして手首を曲げる。
↓
ほぐし動作 両手を組んで手首をぐりぐり回す、手をぶらぶら振る
座位運動: 胡坐 @両足の足裏を合わせて膝を床につける
足を前に出して座る A足を前に揃えて、手が爪先辺りに来るまで前屈
片足首を引き寄せる 片足首を掴んで回す→足の裏を叩く→両手で足首を掴んでゆする→爪先を摘んで持ち上げる
開脚 →左右に足を開き、片側づつ上体を倒していき、内腿の筋を伸ばす
B開脚したまま腰から前屈
正座 →全身を軽く叩く、大体は膝、腰、腹、胸、脇腹、背中、腕、肩、首、頭の順だろうか
→腕を広げて上体ごと左右に捻じる
→上体を前に倒し、手の平を上にして両手を伸ばす
→上体を起こし、力瘤をつくるようなポーズで左右に捻じる
C上体を後に倒し両手を伸ばしてしばらくリラックス
受身運動: →交互に足を替えて後ろ受身
全員で受身: 全体で前受身、後受身、飛び受身 (膝行を行う場合もある)
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