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甲斐国(天明・寛政・享和年間)

●天明3年(1783)
11月9日－幕府は、浅間山噴火により迂回の交通量が増加したため，甲州道中へ 7年間人馬駄賃2割増しを許可し、12月には中山道のうち7宿へ2割増し、 11宿へ3割増しを許可する。
萩原元克(もとえ)の『甲斐名勝志』を刊行。

●天明7年(1787)
上飯田陣屋取り払われる。
河野徳兵衛著『農事弁略』完成。

●天明8年(1788)
是心軒一露(ぜしんけんいちろ)編『甲陽生花百瓶図(こうよういけばなひゃっぺいず)』出版。

●寛政2年(1790)
京都の国学者資茂季鷹(すえたか)『富士日記』を著す。

●寛政4年(1792)
12月26日－田安家領の村々が、1斗1升入りの太枡(ふとます)を使った年貢増徴に反対して越訴する（太枡騒動）。

●寛政5年(1793)
志村天目、末木(すえき)村(一宮町）に心学教導のため「忠款舎」を創立。

●寛政7年(1795)
清水領下岩下陣屋取り払われる。

●寛政8年(1796)
甲府勤番支配近藤政明・永見為貞が役宅に学問所を設けて甲府学問所と称する。教授方に富田武陵(ぶりょう）

●寛政12年(1800)
幕府が、庚申の年を理由に女性の富士登山を許可する。

●享和元年(1801)
西花輪村（田富町）内藤清右衛門、時習館を創設。

●享和3年(1803)
4月3日－甲府で大火がおき、1,964軒が焼失する。これを機会に消防組織がととのえられる。