蝦夷年代ﾘﾝｸ

文化･文政年間ﾘﾝｸ⇒

東海･北陸･甲信

近畿

中国

蝦夷(文化・文政年間)

●文化元年(1804)
5月－幕府が天台･等樹院(とうじゅいん･様似)、浄土・善光寺(有珠)、禅・国泰寺(厚岸)、 3宗の寺院を建立する。
8月15日－目付遠山景晋・勘定吟味役村垣定行が西蝦夷地の巡察を命じられる。

●文化3年(1806)
9月11日－ロシア船が樺太のオフイトマリに渡来し、翌日、久春古丹(クシュンコタン) の松前藩番所を襲い、番人を連行する。

●文化4年(1807)
3月22日－幕府が、西蝦夷地を直轄領とし、松前氏を陸奥梁川(やながわ)に移す。
4月23日－ロシア船が来航し、択捉島を襲撃する。
5月29日－ロシア船が礼文島沖で商船を襲う。6月2日には利尻島に侵入し、幕府船を炎上させる。
8月－神谷勘右衛門らが国後島を、近藤守重（重蔵）らが利尻島を巡察する。
10月24日－箱館奉行を廃止して、松前奉行を設置する。
11月18日－松前奉行羽太正養(はぶとまさやす)が、ロシア人の択捉島侵略時の不適当な処置のため、免職となる。
12月19日－幕府がロシア船の打ち払いを命じる。

●文化5年(1808)
4月13日－間宮林蔵・松田伝十郎が、幕命で樺太探検に宗谷を出発する（同地が島であることを推定し、閏6月20日宗谷に帰還）。
7月13日－間宮林蔵が、樺太探検のためふたたび宗谷を出発する。

●文化6年(1809)
6月－幕府が、樺太を北蝦夷と改称する。
7月11日－間官林蔵が黒竜江地方のデレンに至り、海峡（間宮海峡）を確認する。

●文化8年(1811)
5月27日－国後島にロシア人が上陸し、米・酒を奪う。
6月4日－ロシア艦長ゴローニンらを松前奉行所の役人が国後島で捕らえる（7月2日箱館に移し、のち松前で拘置する）。

●文化9年(1812)
2月－間宮林蔵が松前で拘禁中のロシア人ゴローニンらと会い、天文測量について学ぶ。
3月24日－拘禁中のゴローニンらが脱獄する（4.4達捕）。
4月－ロシア船が漂民6人を国後島に送還する。
8月14日－廻船業者高田屋嘉兵衛が、国後島沖でロシア船に捕らえられる。
8月16日－ロシア船が国後島に上陸し、南部藩兵が砲撃する。

●文化10年(1813)
1月－幕府が，天文方馬場佐十郎らを松前に派遣し、捕虜として拘禁中のロシア艦長ゴローニンからロシア語を学ばせる。
9月26日－ロシアに連行された高田屋嘉兵衛とゴローニンの交換が行われる。

●文化11年(1814)
10月27日－さきに出兵した津軽・南部両藩の兵を松前・箱館を除く蝦夷地から撤収させる。

●文化14年(1817)
2月－石狩に天然痘が流行し、翌年4月までにアイヌの人々833人が死亡する。

●文政4年(1821)
12月7日－幕府が東西蝦夷地を松前藩に返還し、南部・津軽両藩の蝦夷地守備を廃止する。

●文政5年(1822)
閏1月19日－有珠山が噴火し、大きな被害が出る。
6月14日－松前奉行職が廃止となる。