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蝦夷(安政年間)

●安政元年(1854)
6月30日－幕府､ふたたび箱館奉行所を置く｡新奉行に堀織部正利熙が着任｡
8月30日－プチャーチン、軍艦ディアナ号で函館に入港。9月8日退去。
福山館を大改修し、堀､石垣､天守閣を備えた福山城完成。
幕府､日米和親条約により箱館開港を決定｡
ペリーに率いられた米国の軍艦５隻が箱館に入港。

●安政2年(1855)
箱館港を外国船に開港する。貿易のため箱館を開港､貿易事務官や通商使節が箱館に着任。
2月22日－幕府､蝦夷のほぼ全島を直轄地とし､松前藩は替え地として､奥州梁川､出羽国(山形県)村山郡を与えられる。
3月12日－英国艦隊司令長官エリオット、3艦を率いて函館へ入港。
4月3日－独国艦グレタ号、函館入港、交易を要請。
4月23日－米国測量艦隊ウィンセンス号など２艦、函館来航。
5月20日－松前藩主松前崇広、幕命により樺太久春古丹のロシア人陣営を焼却。
10月14日－幕府、旗本および諸藩士、庶民に蝦夷地移住を許し、給資開拓を令した。

●安政3年(1856)
8月－西洋技術習得･研究のための学校｢諸術調所(しょじゅつしらべしょ)｣を函館に創設。蘭学者･武田斐三郎が教授に就任。

●安政4年(1857)
新発田藩の医師村松(桑田)立斎､幕命により蝦夷五千人余に種痘を実施。
仙台藩士･玉蟲左太夫が､幕府函館奉行･堀利ひろに随行し蝦夷地を踏査｡｢入北記｣を書く。
6月－越前･大野藩士早川弥五左衛門､浅山八郎兵衛ら､ポロコタン(幌子谷)まで探検し､漁場調査､ロシア人の動向調査を行い､函館藩店･大野屋に戻る。

●安政6年(1859)
4月－越前･大野藩による北蝦夷(樺太)屯田開始。
6月 2日－函館･長崎･神奈川において自由貿易開始｡