ヨークシャー・テリア (YORKSHIRE TERRIER) 犬種標準(スタンダード)解説
犬種グループ |
3グループ(※参照) テリア |
犬 種 名 | ヨークシャー・テリア YORKSHIRE TERRIER |
原 産 地 | イギリス |
用 途 | テリア |
沿 革 | 19世紀の中ごろ、ヨークシャー地方の工業地帯で工員や炭鉱夫の貧しい家屋を荒し回ったネズミを捕らえるため作出された犬種で、当時はかなりの大きさでした。 1862年「ブロークン・ヘアード・スコッチ・オア・ヨークシャー・テリア」と命名されたが、犬種名が長すぎたため定着せず、1870年ごろからヨークシャー・テリアと呼ばれるようになりました。 この犬種を作出するために使用されたのはマンチェスター・テリア(オールド・ブラック・タン・テリア)、スカイ・テリア、マルチーズだったといわれている。その可憐なタイプと華麗な毛色から「動く宝石」とも呼ばれています。 世界中で人気犬種となっています。 |
一 般 外 貌 | 長い被毛で、左右に均等に真っ直ぐ垂れる。分け目は鼻から尾先まで伸びている。 たいへんコンパクトで、整然としており、直立した姿勢は威厳ある態度を示している。 全体のアウトラインは活き活きとした印象を与えており、十分にバランスがとれた体格である。 |
習 性・性 格 | 用心深く、利口なトイ・テリアである。気質は安定しており、勇敢である。 |
毛 色 | ダーク・スチール・ブルー(シルバー・ブルーではない)はオクシパットから尾の付け根まであり、フォーン、ブロンズ又はダークな毛と混ざることは決してない。 胸の毛色は鮮やかな光沢のあるタンである。 タンは根元の部分が濃く、毛先に行くに従い、明るめの色調となる。 |
サ イ ズ | 体重 3.1sまで |
(JKCスタンダードブック参照) |
※ 現在、世界には非公認犬種を含めて700〜800の犬種があるといわれていますが、社団法人ジャパンケネルクラブでは国際畜犬連盟(FCI)により公認された339犬種(2008年6月現在)のうち、187犬種を登録しております。 ご紹介する以下の犬種は、その存在目的や形態によって10のグループに分類(国際畜犬連盟により10グループ制となっているため)されております。 これらの犬種には全て、繁殖指針とするための「犬種標準」(スタンダードとも呼ばれるもので、各犬種の理想像を文書で書き表したもの)が定められています。 |
1グループ(G) | 牧羊犬・牧畜犬 シープドッグ(SHEEP DOGS)&キャトル・ドッグ(CATTLE DOGS) 「スイス・キャトル・ドッグ(EXCEPT SWISS CATTLE DOGS)を除く」 家畜の群れを誘導・保護する犬 |
2グループ(G) | 使役犬 ピンシャー(PINSCHER)&シュナウザー(SCHNAUZER)、モロシアン犬種(MOLOSSOID BREEDS)、スイス・マウンテン・ドッグ(SWISS MOUNTAIN)&スイス・キャトル・ドッグ(SWISS MOUNTAIN AND CATTLE DOGS)、関連犬種(OTHER BREEDS) 番犬、警護、作業をする犬 |
3グループ(G) | テリア テリア(TERRIERS) 穴の中に住むキツネなど小型獣用の猟犬 |
4グループ(G) | ダックスフンド ダックスフンド(DACHSHUNDS) 地面の穴に住むマナグマや兎用の猟犬 |
5グループ(G) | 原始的な犬・スピッツ スピッツ(SPITZ)&プリミティブ・タイプ(PRIMITIVE TYPES) 日本犬を含む、スピッツ(尖ったの意)系の犬 |
6グループ(G) | 嗅覚ハウンド セントハウンド(SCENTHOUDS)&関連犬種(RELATED BREEDS) 大きな吠声と優れた嗅覚で獲物を追う獣猟犬 |
7グループ(G) | ポインター・セター ポインティング・ドッグ(POINTING DOGS) 獲物を探し出し、その位置を静かに示す猟犬 |
8グループ(G) | 7グループ(G)以外の鳥猟犬 レトリーバー(RETRIEVERS)、フラッシング・ドッグ(FLUSHING DOGS)、ウォーター・ドッグ(WATER DOGS) 7グループ(G)以外の鳥猟犬 |
9グループ(G) | 愛玩犬 コンパニオン・ドッグ(COMPANION DOGS)&トイ・ドッグ(TOY DOGS) 家庭犬、伴侶や愛玩犬目的の犬 |
10グループ(G) | 視覚ハウンド サイトハウンド(SIGHTHOUNDS) 優れた視覚と走力で、獲物を追跡捕獲する犬 |