マルチーズ (MALTESE) 犬種標準(スタンダード)解説
犬種グループ |
9グループ(※参照) 愛玩犬 |
犬 種 名 | マルチーズ MALTESE |
原 産 地 | 中央地中海沿岸地域 |
用 途 | 家庭犬及び愛玩犬 |
沿 革 | 紀元前1500年頃、フェニキア人(現在のレバノンあたりに都市国家をきずいていた海洋貿易を得意とする民族)の貿易中継点だった地中海のマルタ島に、かれらによって持ち込まれた犬種で、一説ではアジアからきた犬だといわれています。 イソップ物語(寓話集)には二度にわたりこの犬種のことが書かれており、「長い船旅をするものや船員のペット」だったことが分かります。 やがてシシリア島をへてヨーロッパ各国に紹介された。 フランスでは15世紀ごろから婦人の愛玩犬となっていたが、イギリスへは19世紀になってからもたらされました。 マルタ島がイギリスの属領となったのは1813年以降で、ビクトリア女王もマルタ島からこの犬を取り寄せて飼育しました。 そのことが一般市民の知るところとなり、19世紀末に大流行し人気犬種となりました。 日本では1968年から1984年まで登録犬のトップでした。 |
一 般 外 貌 | 純白な長い被毛におおわれた小型犬である。 被毛は真っ直ぐで、体の両側に一様に垂れ下がり、その毛は鼻先から尾の付け根まで続いているが、容姿は健康的で、均整美を表現していなければならない。 |
習 性・性 格 | 知的、快活、大胆である。 |
毛 色 | 純白が望ましい。 淡いタン、あるいはレモン色は許されるが望ましくない。 |
サ イ ズ | 体重 牡牝共に3.2kg以下で、2.5kgを理想とする |
(JKCスタンダードブック参照) |
※ 現在、世界には非公認犬種を含めて700〜800の犬種があるといわれていますが、社団法人ジャパンケネルクラブでは国際畜犬連盟(FCI)により公認された339犬種(2008年6月現在)のうち、187犬種を登録しております。 ご紹介する以下の犬種は、その存在目的や形態によって10のグループに分類(国際畜犬連盟により10グループ制となっているため)されております。 これらの犬種には全て、繁殖指針とするための「犬種標準」(スタンダードとも呼ばれるもので、各犬種の理想像を文書で書き表したもの)が定められています。 |
1グループ(G) | 牧羊犬・牧畜犬 シープドッグ(SHEEP DOGS)&キャトル・ドッグ(CATTLE DOGS) 「スイス・キャトル・ドッグ(EXCEPT SWISS CATTLE DOGS)を除く」 家畜の群れを誘導・保護する犬 |
2グループ(G) | 使役犬 ピンシャー(PINSCHER)&シュナウザー(SCHNAUZER)、モロシアン犬種(MOLOSSOID BREEDS)、スイス・マウンテン・ドッグ(SWISS MOUNTAIN)&スイス・キャトル・ドッグ(SWISS MOUNTAIN AND CATTLE DOGS)、関連犬種(OTHER BREEDS) 番犬、警護、作業をする犬 |
3グループ(G) | テリア テリア(TERRIERS) 穴の中に住むキツネなど小型獣用の猟犬 |
4グループ(G) | ダックスフンド ダックスフンド(DACHSHUNDS) 地面の穴に住むマナグマや兎用の猟犬 |
5グループ(G) | 原始的な犬・スピッツ スピッツ(SPITZ)&プリミティブ・タイプ(PRIMITIVE TYPES) 日本犬を含む、スピッツ(尖ったの意)系の犬 |
6グループ(G) | 嗅覚ハウンド セントハウンド(SCENTHOUDS)&関連犬種(RELATED BREEDS) 大きな吠声と優れた嗅覚で獲物を追う獣猟犬 |
7グループ(G) | ポインター・セター ポインティング・ドッグ(POINTING DOGS) 獲物を探し出し、その位置を静かに示す猟犬 |
8グループ(G) | 7グループ(G)以外の鳥猟犬 レトリーバー(RETRIEVERS)、フラッシング・ドッグ(FLUSHING DOGS)、ウォーター・ドッグ(WATER DOGS) 7グループ(G)以外の鳥猟犬 |
9グループ(G) | 愛玩犬 コンパニオン・ドッグ(COMPANION DOGS)&トイ・ドッグ(TOY DOGS) 家庭犬、伴侶や愛玩犬目的の犬 |
10グループ(G) | 視覚ハウンド サイトハウンド(SIGHTHOUNDS) 優れた視覚と走力で、獲物を追跡捕獲する犬 |