柴 (SHIBA) 犬種標準(スタンダード)解説
犬種グループ |
5グループ(※参照) 原始的な犬 スピッツ |
犬 種 名 | 柴 SHIBA |
原 産 地 | 日本 |
用 途 | サイトハウンド |
沿 革 | 柴は日本古来の土着犬である。「シバ」とは元来「小さなもの」「小さな犬」を意味します。 柴は日本海に面した山岳地帯に生息し、小動物や鳥の猟犬として使われていました。 その産地ごとにわずかな違いがありました。 1868年から1912年にかけて、イングリッシュ・セターやイングリッシュ・ポインター等の犬種がイギリスから輸入され、狩猟がスポーツになり、これらのイギリス犬種との異種交配が流行すると、純粋な柴は珍しくなり、1912年から1926年までにはこの地域で純粋な柴はほとんど見られなくなりました。 1928年頃からハンター及び知識人が純粋な柴の保護に関心を示し始めました。 限られた純粋な血統の保護は重大になり、ついに1934年社団法人日本犬保存会のスタンダードが制定され1936年柴は天然記念物に指定され繁殖、改良されて今日知られる優れた犬種となりました。 |
一 般 外 貌 | 小型でよく均整がとれており、骨格がしっかりとして、筋肉がよく発達しています。 体質は強健で素朴感があり、動作は敏捷で、かつ自由で美しさを有しています。 |
習 性・性 格 | 忠実で、感覚鋭敏、警戒心に富んでいます。 |
毛 色 | 赤、黒褐色、胡麻、黒胡麻、赤胡麻。 上記毛色は全て「裏白」でなければなりません。 |
サ イ ズ | 体高 牡:39.5cm 牝:36.5cm それぞれ上下各1.5cmまでとします。 |
(JKCスタンダードブック参照) |
※ 現在、世界には非公認犬種を含めて700〜800の犬種があるといわれていますが、社団法人ジャパンケネルクラブでは国際畜犬連盟(FCI)により公認された339犬種(2008年6月現在)のうち、187犬種を登録しております。 ご紹介する以下の犬種は、その存在目的や形態によって10のグループに分類(国際畜犬連盟により10グループ制となっているため)されております。 これらの犬種には全て、繁殖指針とするための「犬種標準」(スタンダードとも呼ばれるもので、各犬種の理想像を文書で書き表したもの)が定められています。 |
1グループ(G) | 牧羊犬・牧畜犬 シープドッグ(SHEEP DOGS)&キャトル・ドッグ(CATTLE DOGS) 「スイス・キャトル・ドッグ(EXCEPT SWISS CATTLE DOGS)を除く」 家畜の群れを誘導・保護する犬 |
2グループ(G) | 使役犬 ピンシャー(PINSCHER)&シュナウザー(SCHNAUZER)、モロシアン犬種(MOLOSSOID BREEDS)、スイス・マウンテン・ドッグ(SWISS MOUNTAIN)&スイス・キャトル・ドッグ(SWISS MOUNTAIN AND CATTLE DOGS)、関連犬種(OTHER BREEDS) 番犬、警護、作業をする犬 |
3グループ(G) | テリア テリア(TERRIERS) 穴の中に住むキツネなど小型獣用の猟犬 |
4グループ(G) | ダックスフンド ダックスフンド(DACHSHUNDS) 地面の穴に住むマナグマや兎用の猟犬 |
5グループ(G) | 原始的な犬・スピッツ スピッツ(SPITZ)&プリミティブ・タイプ(PRIMITIVE TYPES) 日本犬を含む、スピッツ(尖ったの意)系の犬 |
6グループ(G) | 嗅覚ハウンド セントハウンド(SCENTHOUDS)&関連犬種(RELATED BREEDS) 大きな吠声と優れた嗅覚で獲物を追う獣猟犬 |
7グループ(G) | ポインター・セター ポインティング・ドッグ(POINTING DOGS) 獲物を探し出し、その位置を静かに示す猟犬 |
8グループ(G) | 7グループ(G)以外の鳥猟犬 レトリーバー(RETRIEVERS)、フラッシング・ドッグ(FLUSHING DOGS)、ウォーター・ドッグ(WATER DOGS) 7グループ(G)以外の鳥猟犬 |
9グループ(G) | 愛玩犬 コンパニオン・ドッグ(COMPANION DOGS)&トイ・ドッグ(TOY DOGS) 家庭犬、伴侶や愛玩犬目的の犬 |
10グループ(G) | 視覚ハウンド サイトハウンド(SIGHTHOUNDS) 優れた視覚と走力で、獲物を追跡捕獲する犬 |