フラットコーテッド・レトリバー (FLAT−COATED RETRIEVER)
犬種標準(スタンダード)解説
犬種グループ |
8グループ(※参照) 7グループ以外の鳥猟犬 |
犬 種 名 | フラットコーテッド・レトリバー FLAT−COATED RETRIEVER |
原 産 地 | イギリス |
用 途 | ガン・ドッグ |
沿 革 | 犬種としての歴史はそれほど古くはないが、展覧会に出陣されたのは早く、1860年のバーミンガム・ショーに参加。 当時はウェービー・コーテッドと呼ばれ、波状毛で体形的にもラブラドールとの差異も少なかったです。 時代が進みにつれ、波状毛が徐々に平滑毛に変わり、フラット・コーテッドと呼ばれるようになりました。 先祖犬は小型のニューファンドランドまたはチュサビーク・ベイ・レトリバーの小型のものと思われているが、ラブラドールとカーリーコテッドによったという説もあります。 当初は番犬として考えられていたが、その嗅覚がすぐれていたことから猟犬とすべく、重すぎる体重やバランスの改良がはかられ、犬種的な完成度が高められました。 1864年の展覧会から他のレトリバーと区別されるようになりました。 水中における鴨の運搬だけでなく、陸上においても獲物の回収犬として重宝がられています。 |
一 般 外 貌 | 快活で、活動的な中型犬である。 利口な表情で、力強いが重々しくはなく、細身ではあるがひょうひょうとはしていない。 |
習 性・性 格 | 天賦のガン・ドッグとしての能力を備えており、熱心な尾の動きから分かるように楽天的で友好的である。 自信に満ちており、また優しい性格をしている。 |
毛 色 | ブラック又はレバー |
サ イ ズ | 理想体高 牡:59〜61.5cm 牝:56.5〜59cm 理想体重 牡:27〜36kg 牝:25〜32kg |
(JKCスタンダードブック参照) |
※ 現在、世界には非公認犬種を含めて700〜800の犬種があるといわれていますが、社団法人ジャパンケネルクラブでは国際畜犬連盟(FCI)により公認された339犬種(2008年6月現在)のうち、187犬種を登録しております。 ご紹介する以下の犬種は、その存在目的や形態によって10のグループに分類(国際畜犬連盟により10グループ制となっているため)されております。 これらの犬種には全て、繁殖指針とするための「犬種標準」(スタンダードとも呼ばれるもので、各犬種の理想像を文書で書き表したもの)が定められています。 |
1グループ(G) | 牧羊犬・牧畜犬 シープドッグ(SHEEP DOGS)&キャトル・ドッグ(CATTLE DOGS) 「スイス・キャトル・ドッグ(EXCEPT SWISS CATTLE DOGS)を除く」 家畜の群れを誘導・保護する犬 |
2グループ(G) | 使役犬 ピンシャー(PINSCHER)&シュナウザー(SCHNAUZER)、モロシアン犬種(MOLOSSOID BREEDS)、スイス・マウンテン・ドッグ(SWISS MOUNTAIN)&スイス・キャトル・ドッグ(SWISS MOUNTAIN AND CATTLE DOGS)、関連犬種(OTHER BREEDS) 番犬、警護、作業をする犬 |
3グループ(G) | テリア テリア(TERRIERS) 穴の中に住むキツネなど小型獣用の猟犬 |
4グループ(G) | ダックスフンド ダックスフンド(DACHSHUNDS) 地面の穴に住むマナグマや兎用の猟犬 |
5グループ(G) | 原始的な犬・スピッツ スピッツ(SPITZ)&プリミティブ・タイプ(PRIMITIVE TYPES) 日本犬を含む、スピッツ(尖ったの意)系の犬 |
6グループ(G) | 嗅覚ハウンド セントハウンド(SCENTHOUDS)&関連犬種(RELATED BREEDS) 大きな吠声と優れた嗅覚で獲物を追う獣猟犬 |
7グループ(G) | ポインター・セター ポインティング・ドッグ(POINTING DOGS) 獲物を探し出し、その位置を静かに示す猟犬 |
8グループ(G) | 7グループ(G)以外の鳥猟犬 レトリーバー(RETRIEVERS)、フラッシング・ドッグ(FLUSHING DOGS)、ウォーター・ドッグ(WATER DOGS) 7グループ(G)以外の鳥猟犬 |
9グループ(G) | 愛玩犬 コンパニオン・ドッグ(COMPANION DOGS)&トイ・ドッグ(TOY DOGS) 家庭犬、伴侶や愛玩犬目的の犬 |
10グループ(G) | 視覚ハウンド サイトハウンド(SIGHTHOUNDS) 優れた視覚と走力で、獲物を追跡捕獲する犬 |