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2002/2003/20042005200620072008200920102011201220132014

2003.12.26ラク派兵に反対する名護集会アピール
2003.12.21辺野古現地集会開かれる!
2003.12.14イラク派兵反対!基地反対!イラク−沖縄−韓国を結ぶ市民集会
2003.12.6演劇集団「創造」2003年大阪公演「事件から100年後の再演/人類館」
2003.11.27米軍特措法違憲訴訟で最高裁判決
2003.11.24「学術人類館」100年の時空を超えて
2003.11.16辺野古の海に新基地を許すな! ボーリング中止を求める集い
2003.11.15西表リゾート開発問題を考える
2003.10.17ブッシュ来日反対!来日反対!10・17反ブッシュ行動実行委員会よびかけ平和市民連絡会声明反安保実行委員会声明
2003.10.13宮古アララガマフェスタ
2003.10.10うるま祭
2003.10.102003.9.26沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック 第9回連続学習会「沖縄における先住民族問題とは」
2003.9.23「沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団」結成!会員(「公害調停」申請人)を募集!
2003.9.22「西表リゾート開発」仮処分申請却下
2003.9.14満月まつりin沖縄vol.52003.9.14満月まつりin西表トゥドゥマリ浜
2003.9.11命どぅ宝・平和世こんさーと17「バクさんの声が聴こえますか」
2003.9.2緊急報告会&交流会
2003.7.31沖縄ジュゴンと豊かな海を守るために
2003.7.28辺野古ボーリング調査許可に対する農林水産部へ申し入れ
2003.7.26止めよう住基ネット! 本格稼動・ICカード発行に反対する7・26集会
2003.7.25パレスチナの人権弁護士『ラジ・スラーニ氏との対話』
2003.7.18〜23写真展『記録と記憶のトライアングル』
2003.7.13アフガニスタン国際戦犯民衆法廷◆沖縄公聴会◆
2003.6.28ボーリング調査・基地建設白紙撤回辺野古現地行動
2003.6.21OMB[沖縄5月旅団]企画シンポジウム−in 那覇−<帝国>を読む
2003.6.17先住民族の10年 市民連絡会2003セミナー〜おんなたちが語る沖縄〜沖縄/琉球民族の過去・現在・未来〜
2003.6.16またもや生起した性暴力事件
2003.6.9西表リゾート計画差し止めを提訴! 西表リゾート裁判原告募集サイト
2003.5.9緊急シンポジウム 世界はどこへゆく?――イラク、そして北朝鮮、日本、沖縄は――
2003.5.9沖縄から反戦の嵐を!最高裁要請行動&報告集会
2003.4.27宜野湾市長選、伊波洋一さん当選!
2003.4.8辺野古への抜き打ち調査を許すな
2003.4.2西表島大型リゾート開発反対!
2003.3.12「国連安全保障理事会に在沖米軍基地への査察団派遣を求める会」が賛同署名集約。
2003.2.19名護市議会でイラク攻撃反対の意見書が採択。
2003.2.16ウチナーンチュによるイラク訪問報告会(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)
2003.1.26名護ヘリポート基地に反対する会が首相に要請書を提出。

イラク派兵反対!基地反対!
イラク−沖縄−韓国を結ぶ市民集会

★日時:12月14日(日)午後2時から午後5時
★場所:沖縄大学3号館101号室 資料代:500円
◆最新のイラク現地報告:白井耕祐さん
 沖縄平和市民連絡会は1月と5月の二度、イラク訪問を実施しました。イラクの人々と手を繋ぐことを目的とした出会いの旅(1月)であると同時に、医薬品等を届ける謝罪の旅(5月)でもありました。現在も医薬品を届けるために白井さんが派遣されています。12月6日までイラクに滞在し、イラク現地の人々に医薬品等を届ける活動をしてきた白井さんが、民衆の視点から見たイラクの現状を報告します。
◆韓国「一坪地主」の基地移設反対、イラク派兵反対運動
報告@:米軍基地拡張反対平澤(ピョンテク)対策委員会の代表等
報告A:10.31「米軍基地の平澤総集結反対」集会の沖縄参加者一同
 進行中の在外米軍再編の一環として駐韓米軍においては、烏山(オサン)米軍基地の拡張が大きな焦点になっている。U2偵察機の飛来でも明らかになったように、沖縄の嘉手納と韓国のオサン基地は直結しており、「普天間の名護移設」も連動している。
 10月31日にオサン基地の地元・ピョンテク市で、大規模な反対集会がもたれ、沖縄から4名が参加した。
 ピョンテク市の米軍基地拡張・移設反対運動では、沖縄の一坪反戦地主会にヒントを得た「土地一坪買い取り運動」により、運動が広範な住民に支えられている。10.31集会では、「イラク派兵反対!基地移設反対!」のスローガンが二本柱として掲げられた。韓国の現在を報告してもらう。
◆共催:沖縄平和市民連絡会沖・韓民衆連帯
◆問合せ連絡先:098-945-3999(沖縄平和市民連絡会代表世話人 平良夏芽)

沖縄タイムス・報告記事

演劇集団「創造」2003年大阪公演
「事件から100年後の再演」
演出・脚本 知念正真/出演:上江州朝男(調教師)花城清長(男)高宮城六江(女)
12月6日(土)午後6時、7日(日)午後1時・6時/リバティ大阪
前売3000円(当日3500円)

報告記事〔沖縄タイムス琉球新報
沖縄タイムス・寄稿「現在と過去・人類館事件から100年」新垣正美(上/「無毒化」される沖縄)(下/少数者の日常生きる

沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック より]
米軍特措法違憲訴訟で11・27最高裁判決
★反戦地主ら6名がかけつけ、訴えます!
★前日に緊急の懇談会を開催!参加して下さい

 沖縄の反戦地主が、再改悪された米軍用地特措法によって期限切れとなった軍用地を不法占拠し、暫定使用をしたことが違憲であり損害賠償を求める裁判闘争をおこなってきました。これまで1審、2審も、知花昌一さんの「象のオリ」内の軍用地に対する国の不法占拠は認めつつも、再改悪された米軍用特措法による暫定使用は合憲とし、さらに2審では知花さんの損害賠償も認めませんでした。
 今年から上告審に入り、最高裁へ口頭審理を開いて反戦地主の声を聞くように要請してきました。しかし最高裁は、一度も口頭審理をせず判決公判を決めました。これまでのしくみでは、判決を見直す場合に口頭審理を開くそうです。つまり、口頭倫理を開かなかったということは、上告棄却―2審判決の確定になるということだそうです。
 反戦地主はいかなる判決が出ようとも、最高裁までこの米軍用地特措法による米軍用地強制使用が違憲であり不当だと訴えるということで闘ってきています。
 ぜひ、緊急懇談会で反戦地主の訴えを聞き、ともに最高裁を包囲していきましょう!
【参加者】6名
 反戦地主会 照屋秀傳(会長)、池原秀明(事務局長)、知花昌一、安里秀雄(事務局次長)/違憲共闘会議 有銘政夫(議長)/一坪反戦地主会 長嶺律雄(沖縄から)
判決公判
11月27日(木)午前10時30分開廷 第1小法廷(泉徳治裁判長)
 最高裁では、南門(隼町交差点前)で約1時間前から傍聴整理券を配布し、抽選する考え/前日、前々日には傍聴整理券の配布時間などが確定する。/問い合わせ:最高裁判所03-3264-8111(内)2462,2468
米軍用地特措法違憲訴訟・最高裁判決°ル急懇談会
 日 時:11月26日(水)午後7時開始/会 場:「中野ZERO」西館・学習室2/入場料:無料
 主 催:権利と財産を守る軍用地主会(通称:反戦地主会)/協 力:沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック/連絡先:090-3910-4140


11.27米軍特措法違憲訴訟・最高裁判決への抗議声明

 本日・最高裁判所第1小法廷(泉徳治裁判長)は沖縄の米軍基地に土地を有する反戦地主8名に対し、97年「改定」駐留軍特措法違憲訴訟の判決を言い渡した。判決は地主側の提起した全ての憲法違反の主張を全面的に排斥した福岡高等裁判所那覇支部の判決を追認し、97年「改定」特措法を全面的に合憲とするものであった。私達は違憲立法審査権を有しているにもかかわらず、憲法の番人としての役割を完全に放棄したに等しい今回の不当判決に、満身の怒りを込めて抗議するものである。それまで地主の意思に反して強制的に土地を取り上げ続けてきた(旧)駐留軍用地特措法においてはもはやこれ以上土地取り上げができない状態にまで追込まれた政府が、1997年4月、ル一ルを一方的に捻じ曲げ、もっぱら政府の都合のいいように使用期限後も暫定使用できるとしたのが、今回の97年「改定」特措法である。それは、憲法の上に安保条約を置き、安保条約に基づくアメリカヘの基地提供のみをひたすら念頭においた安保翼賛国会ともいえる異常な国会審議のもとで、僅か2週間にも満たない短期間の間で成立させられたものである。ひたすらアメリカに追随し、沖縄にのみ基地の負担を押し付ける行政権と立法権による横暴を、司法権も追認してしまったことの意味は極めて大きい。政治部門による権力の専横に対して、司法が司法としての機能を果たさない時、法治主義ないし法の支配に対する国民の信頼は結局維持し得ないからである。今回の判決により政府・与党は、沖縄県や沖縄県民が何を言おうが、土地を強制使用し続ける法制度に最高裁のお墨付きを得たことに安堵しているであろう。しかしながら法治主義がその本来の意味で機能せず、司法権が行政追随の判断しかしない国家にまともな未来など断じてない。

 本日の最高裁判決では、1996年3月31日で実際に使用期限が切れ、不法占拠となった読谷村楚辺通称「象のオリ」に対する判断もなされた。判決は使用権原なく土地を使用し続けた389日間について、違法な公権力の行使による“不法占拠”と認めて国家賠償請求の対象となるとした1、2審の判断を是認した。何らの権原もなく、地主の意思に反して使用し続けたのであるから当然のこととはいえ、最高裁においても違法と判断されたことの意味は大きい。法を守るべき国が"不法占拠"を長期間継続した法的責任は大きく、国はその責任を問われているといえよう。しかしながら最高裁は、不当な法論理を用いてこの違法な土地使用によりすでに発生している損害賠償請求権が、その後に作られた97年「改定」特措法の損失補償規定とその補償規定に基づく弁済供託により消滅してしまうとした原審福岡高裁那覇支部の判断を支持した。土地を不法に占拠されていた所有者が受け取りを拒否している以上、損失補償規定による供託があっても、国家賠償請求権は消滅しないとして1審判決が僅かに示した司法の良心にさえ、最高裁は立ち返ることもなかったのである。今回私たちが最高裁に問い続けたことは、国の不法占拠が厳然たる事実として存在し、国家賠償請求裁判が現に進行しているその裁判の最中に、被告であり訴訟の一方当事者である国が、立法権を行使して自己に都合のいい法律を作り、損失補償規定をつくり、供託さえすれば損害賠償請求権がなくなるというそのような専横行為が本当に許されるのかということであった。「象のオリ」不法占拠という特定事件の処理のみを念頭において、損害賠償請求権を排斥することをもっぱらの目的とする「狙い撃ち」とも言える法律がはたして立法権の名の下で許されるのか否かということであった。本日の最高裁判決は、国の違法を救済するためであれぱ、事実上個人を狙い撃ちにする立法も可能であることを示したものであり、立法行為の横暴に対して司法が全く無力であることを示したものである。また国家の違法を確認し、損害の回復を図る国家賠償請求と、公益的な国家目的遂行の過程で国民に生じる(主に経済的)損失を公平の観点から填補する損失補償制度との質的相違を必要以上に相対化し、国家賠償制度を形骸化する危険性を有する判決といえる。このことは武力攻撃事態対処法や国民保護法などの有事法制の中で、国家行為に基づく損害賠償請求をあらかじめ(損失)補償規定で補おうとする立法の傾向に一層の拍車がかかる危険性とも相通ずるものであり、その点からも今回の最高裁判決は到底容認できないものである。

 なぜ沖縄だけが米軍基地の更なる重圧に耐えなけれぱならないのか。この沖縄からの問いにまたしても最高裁は真正面から答えることはなかった。しかしながらこれで闘いが終わったわけでは決してない。私たち反戦地主会、違憲共闘会議、反戦地主弁護団は今後とも、基地の取り上げに断固反対し、沖縄を基地のない平和な島にするべく全力を尽くすことをここに宣言する。

2003年11月27日

権利と財産を守る軍用地主会(反戦地主会)
基地違憲訴訟沖縄県民共闘会議
反戦地主弁護団

沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック米軍用地特措法 改悪・再改悪 関連資料

11.27最高裁判決 改定特措法は「合憲」/反戦地主の敗訴確定
言い渡し7秒で幕、憲法より安保優先/司法の姿勢に憤り/原告側、納得できず居座る/弁護団「沖縄狙い撃ち司法が追認」
※詳しくは沖縄タイムス琉球新報


11.24「学術人類館」100年の時空を超えて
    エスニックコンサート10周年記念
◆日時・11月24日午後2時半から5時
◆会場・中央区八丁堀の労働スクエア東京大ホール
◆会費・前売り2000円、当日2500円、大学生は1000円、高校生以下500円です。

 来る11月24日、中央区八丁堀の「労働スクエア東京・大ホール」で午後一時半開場、二時半開演。出演者は、チラシにあるとおり琉球、アイヌ、朝鮮の各民族から佐渡山豊・居壁太・趙博・趙寿玉ほか。
 第一部は、100年前の学術人類館の中。各民族の告白・告発に続いて、当時もそうだったように女性の踊りが披露されます。 そして、第二部は、歌のコンサートから未来に向かっての解放宣言、踊りのフィナーレとなります。
 開催の趣旨は、日本の他民族に対する根深い差別を撃つためのもので「学術人類館」という演劇コンサートです。1903年の春、大阪天王寺公園で開かれた第5回内国勧業博覧会の会場外に立った小屋の名前が学術人類館でした。そこにいろいろと説があり、確実な数字は不明ですが、8カ国数十名の女性を中心にした人々が見世物とされ、そこに琉球、アイヌ、台湾の原住民、朝鮮の女性たちもいたことで問題になりました。特に沖縄では、皇民として頑張っている沖縄県民を他の民族と一緒に展示したことに対する抗議運動が起こり「人類館事件」と歴史に記されています。差別される側にいた沖縄人自身が、他の民族よりも優れた日本民族の一員であると主張して差別を告発したと言うことで、他の被抑圧民族への裏切りでもありました。
 明治以降の富国強兵、脱亜入欧、アジアへの軍事、経済侵略路線をひた走り、アイヌモシリ(北海道)、琉球(沖縄)、台湾を植民地化し、朝鮮半島から中国北東部の支配を巡ってロシアとの開戦前年に、この勧業博覧会と学術人類館がありました。
 100年後の今日、日本では北朝鮮バッシング、在日コリアン、外国人への排外主義がまかり通っている雰囲気の中で、この学術人類館の持つ他民族への蔑視、差別の裏返しとしての自民族の傲慢さ、優越思考ともう一度向き合うことを避けては通れないと思います。この演劇コンサートは、1994年に始まった先住民族の10年という国連が提唱した運動に沿って開いてきた「エスニックコンサート」の10周年の区切りともなるものです。その会場が、奇しくも一回目の会場と同じ「労働スクエア東京」です。
 そして、最初の1993年の時には、TBSラジオの土曜ワイドで、アイヌの出演者がムックリの演奏を一分以上したことを思い出します。その時に、永六輔さんが、ラジオでムックリをこんなに長く流したのは多分はじめてだといっていました。それを思い出して、当日のステージでは、ムックリ奏者が10分近く演奏するという企画もあります。
             
エスニックコンサート実行委員会
 代表・佐藤タツエ(レラノ会代表)・大谷恭子(弁護士)
連絡先・豊島区駒込2-14-7 琉球センターどうたっちTEL&FAX03-5974-1333


沖縄100年の歴史力を生かして

 私たちは、日本が明らかな軍事行動のために自衛隊をイラクへ派兵しようとしているこの秋に、時代の流れを変えるための平和運動を強化しなければならない、と決意して毎月一度の平和コンサートを開催してきた。それも100年の歴史の重みをもって、日本の現状を打ち、この100年の間に蓄積された先人たちの平和への想い、怒りや悲しみ、希望などの全てを引き受けたいと思った。そして、私たちの世代の任務として次の世代、未来の世界に平和の遺産を引継がせたいと願った。
 まず一回目は、9月11日。アメリカでの同時多発テロからちょうど2年という日とも重なった。この2年間、アフガンからイラクへ、そして世界へとアメリカの侵略戦争が進展し、イラクの占領支配が泥沼化している中で、小泉内閣が自衛隊のイラク派兵を強行しようとしていることを何としても止めなければならない。その思いを込めて私たちは、戦前戦後を生きた「山之口獏」という沖縄の放浪詩人の生誕100年、誕生日コンサートを開いた。かれの詩の多くは、平和と命、人間の尊厳を謡ったものとして、金子光晴を始め多くの詩人や評論家から高い評価を受けてきた。その山之口獏の詩を、佐渡山豊や三上寛が歌った。そして、ステージ上に置かれた大きな布のキャンバスに、墨で獏さんの詩を書いた。会場の上野水上音楽堂には、300人近くの観客が来てくれて、中秋の名月と獏さんの写真が空中で静かに笑っている下で、平和へ向かうエネルギーを満喫できたと思う。
 そして、2回目は10月13日。宮古島や八重山諸島にかけられていた奴隷的税制「人頭税廃止100周年」ということで「宮古アララガマフェスタ」を開いた。17世紀の初頭、薩摩の支配によって強化された民衆への搾取は、人頭税として宮古、八重山諸島の人々を奴隷的状況に追い込んだ。しかもそれは、明治の琉球処分以降も継続されていたために、宮古島の農民が闘いに立ち上がり、代表団を東京に送りこみ自由民権運動の力もあって廃止に追い込んだのが、ちょうど100年前だった。また、一回目のコンサートのちょうど同じ日、宮古島を超大型の台風14号が襲った。島全体が吹き飛ばされるほどの風速80メートルを超える暴風雨に襲われて、結局100億円を越える被害が出た。
 そんな状況に即応して人頭税100周年に加えて、台風被災救援キャンペーンと銘うってコンサートの準備をしていった。そして、その運動の合言葉のようになったのが、アララガマだった。宮古島の言葉で「なにくそ!負けるものか!」という民衆の強さを表現するときに発するもの。まさに今の状況の中で、アララガマという言葉で平和への道を切り開く元気を結集したいと思った。会場は、やはり上野水上音楽堂。
 当日を迎えて驚いたのは、今まで上野水上音楽堂で多くのコンサートを開いてきた中で始めての季節外れの激しい豪雨に襲われたことだった。後で聞いたところによると、その豪雨をもたらしたミニ台風の雨雲は、沖縄沖で発生して北上してきたのだそうだ。アララガマフェスタに沖縄、宮古の自然も参加しに来たということだったようだ。だから、司会者が、「台風に負けないでがんばっている故郷の島人たちと同じアララガマ精神でコンサートを成功させよう。雨は3時ごろには止みます。その気持ちを込めてアララガマ!と声を出しましょう」と呼びかけ、会場のみんなが唱和するという場面があった。そして、出演者全員も豪雨を苦にせずに思いっきり歌い、踊り続ける中で、本当に青空が戻ってきたとき、自然の偉大さと同時に、人間の意志の強さも感じた。800人近くの殆どの人が、豪雨にも帰ることなく、最後にはほぼ全員総立ちで宮古島のクイチャーを踊った。
 こうした二回の成功を引き継いで、いよいよ3回目が、11月24日。これは、沖縄だけではなく、日本の他民族に対する根深い差別を撃つためのもので「学術人類館」という演劇コンサート。1903年の春、神戸で開かれた国際勧業博覧会の会場外に立った小屋の名前が人類館。そこに8カ国50名以上の女性を中心にした人々が見世物とされ、そこに沖縄、アイヌ、台湾の原住民、朝鮮の女性たちもいたことで問題になった。特に沖縄では、皇民として頑張っている沖縄県民を他の他民族と一緒に展示したことに対する抗議運動が起こり「人類館事件」と歴史に記されている。差別される側にいた沖縄人自身が、他の民族よりも優れた日本民族の一員であると主張して差別を告発したと言うことで、他の被抑圧民族への裏切りでもあった。
 明治以降の富国強兵、脱亜入欧、アジアへの軍事、経済侵略路線をひた走り、アイヌモシリ、琉球、台湾を植民地化し、朝鮮半島から中国北東部の支配を巡ってロシアとの開戦直前にこの勧業博覧会と学術人類館があった。100年後の今、北朝鮮バッシング、在日コリアン、外国人への排外主義がまかり通っている雰囲気の中で、この学術人類館の持つ他民族への蔑視、差別の裏返しとしての自民族の傲慢さ、優越思考との対決は避けて通れない。この演劇コンサートは、1993年に始まった先住民族の10年という国連が提唱した運動に沿って開いてきた「エスニックコンサート」の10年の区切りともなる。その会場が、奇しくも一回目の会場と同じ「労働スクエア東京」。そして、一回目から協力してもらった方々も結集してくれた。残りの期日を思い切り成功に向かって頑張っていく。
 ときあたかも、衆議院選挙のまっ最中。小泉・安部自民党対菅・小沢民主党の対決が軸になっているかのようだが、どちらも気持ち悪いほど「強い日本の再生」をいい、憲法改悪の道に進むことに変わりはない。つまり、当面は経済不況と社会不安が続く中で、イラクへの自衛隊派兵や改革という名の反動的政策をめぐっての攻防が続き、2年後、選挙結果によっては、敗戦60周年を期しての改憲策動を頂点にした闘いになるだろう。
 今年から続くその局面に対して、われわれは、沖縄100年の歴史力の重みを持って警鐘を鳴らし、闘っていく。沖縄は、昔も今も日本がアジアに出て行くとき必ず踏み台されてきたという歴史的事実を改めて確認するまでもなく、今日の沖縄の状況は常に日本国家の本性を告発し、変革を求め続けている。ともにこの秋、行動しよう。(太田武二)



10月17日(金) 集会18:30〜 デモ出発19:30〜
恵比寿公園
(渋谷区恵比寿西1-19-1):地図
【主催・連絡先】主催:来日反対!10・17反ブッシュ行動実行委員会anti_bush1017@hotmail.com
●呼びかけ文
<<戦争屋ブッシュは来るな!>>
 小泉首相と会談し、微笑みつつ握手を交わすであろうブッシュが、今春からの対イラク戦争の最高司令官 であり、責任者であることを私たちは忘れていません。彼は、イラクが「大量破壊兵器を保持している」 「テロリストをかくまっている」との虚偽に基づき、「独裁政権が民衆を苦しめている」と理由を付けて圧倒的な戦力で先制攻撃をしかけました。世界中に沸きあがった戦争反対の声を無視して「解放」の名の 下に大量殺戮を行い、アメリカの石油の利権を確保したのです。先にアメリカの攻撃を受けたアフガニスタンとともに、イラクでは軍事占領によって、今も人々の生存 と安全は脅威に晒され続けています。
 アメリカは、イラクにとどまらず、隣国のイラン、ひいては中東全体を「民主化」するなどという目的を 掲げ、9・11以来の人々のテロリズムに対する恐怖を利用しながら、軍事介入を推し進めようとしています。一方パレスチナでは、テロ対策を口実に「民主化」などと程遠いイスラエル軍の不当な駐留・占領が続けられていますが、イスラエルを後押しするアメリは、中東の人々の非難には耳を貸そうともしていません。また、東アジアにおいても、イラン・イラクと並べて「悪の枢軸」とブッシュが名指しした、朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の「核開発」に対し、多国間協議と平行して、武力による侵攻計画を進め、第二次朝鮮戦争の危機を作り出そうとしています。ブッシュは世界中にアメリカの戦争を輸出する戦争屋です。

<<自由主義を売りつけるセールスマン>>
 これら、アメリカの軍事的グローバリズムは、それだけで成立するものではなく、経済のグローバリゼイションと同時に進行しています。世界を市場とし、その主役として経済活動をするアメリカにとって 自由主義経済という「グローバル・スタンダード」を世界に隈なく行き渡らせ自国の権益を確保・拡大してゆくということは至上命題です。しかし、自由貿易を標榜するWTO(世界貿易機関)は、第三世界諸国に「自由」という名を冠した不平等な貿易を強制しています。また、自由主義市場を確立するために多くの国で「構造調整」を行うIMF(国際通貨基金)・世界銀行は、当該国の外貨獲得のためにその国の通貨価値を下落させ、輸出という名の収奪のために産業を破壊し、一方で福祉政策を切り捨てて、結果として貧富格差を拡大する政策を強いています。これら国際機関に大きな発言力を持つのは、アメリカ日本をはじめとする先進諸国です。
 そのような「自由」のための「民主化」を戦争という最大の暴力によって推し進めているのが、アメリカでありブッシュその人です。今回の来日の後、ブッシュは米軍基地を抱えるフィリピンの他にAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議に出席するため、タイのバンコクに赴きます。ブッシュは戦争屋であると同時に世界に自由主義経済を売りつけるビジネスマンでもあるのです。

<<日本の参戦を許すな!>>
 今回の来日の主な目的は、小泉との日米首脳会談で、イラク「復興」の資金を日本政府から引き出しさらに自衛隊(日本軍)を、年内にも、占領に対する反発によって、未だ戦場であるイラクに派兵するという合意、確認のためだと言われています。イラク攻撃を積極的に支持した日本政府は、アメリカの要請に対してためらうことなく従い、イラク復興特措法による派兵、対テロ特措法延長によるインド洋への海上自衛隊派兵継続をしようとしています。
 また、朝鮮による日本人拉致事件を利用して、ミサイルやテロリズムの恐怖を喧伝し、武力攻撃事態三法に続く有事法制整備、日米韓軍事同盟による朝鮮包囲の強化に、積極的に動いています。ブッシュが来日する10月17日、私たちはこれに反対し、抗議の意思を示すために行動します。ブッシュ来日反対は、日本政府の戦争協力、安保強化に反対し、世界中の人々ともに戦争に反対してゆくことでもあると私たちは考えます。
 「来日反対!10・17反ブッシュ行動」に多くの人の結集を呼びかけます。


【沖縄・平和市民連絡会声明】

アメリカ合衆国大統領
ジョージ・W・ブッシュ様

イラクへの侵略・占領継続の為の来日に強く抗議します
 
 アメリカ合衆国は、「反テロリズム」を口実にアフガニスタンとイラクへの武力攻撃を行いました。私たちは、如何なる戦争にも反対しておりますが殊更にこの二つの国に対するアメリカ合衆国の武力攻撃に対して、正当性を認めません。これは犯罪であり、大量殺りくを伴った侵略・占領行為であると断罪いたします。
 私どもは、イラクの民衆と連帯するために1月と5月の二度、仲間をイラクへ派遣いたしました。そこで目の当たりにしたのは、病院や学校をはじめとする民間施設の爆撃を含む、民間人を犠牲にしているあなた方の蛮行です。それは「誤爆」という一言で許される規模ではありませんでした。さらに、病院への食料や医療品の供給を行わず死に行く人々を放置している状況がありました。それどころか、いわゆる「略奪」を防止・抑制するどころか笑いながら手伝う、あるいは煽っていたという証言すらありました。これらは、あきらかにジュネーブ条約に対する重大な違反です。
 あなた方は、国際社会が地雷廃棄を叫ぶ中で、クラスター爆弾等の兵器を使用し、結果として多くの不発弾をばらまき、地雷化させています。この不発弾は、イラクの子どもたちを中心とする非戦闘員を傷つけ続けています。
 さらに問題なのは、劣化ウラン弾の使用です。あなた方は、劣化ウラン弾の人体への影響を認めようとしませんが、癌や白血病の発病率が10倍以上に上昇している事実をどのように説明されるつもりですか。平常値の1000倍近い放射能数値をどう説明されるつもりですか。半減期が45億年という放射性物質を広島型原爆の何万倍もの膨大な量、イラク全土にばらまいたアメリカの罪は、人類に対する罪であると言わざるを得ません。
 そもそも正当性のない侵略戦争ですが、そこで行われていることはさらに断罪されるべき蛮行であります。
 あなた方は、これらの行為を反省するどころか、継続するために日本への協力要請の為の来日をしようとしています。私たちは、これらすべての行為を心の底から怒りをもって抗議し、来日計画の中止を要求します。即刻、戦闘行為を終結しイラクから撤退して下さい。さらに、あなた方の蛮行に対し、謝罪と補償を強く求めます。

2003年10月14日
沖縄から基地をなくし世界の平和を求める市民連絡会


【自衛隊の海外派兵と戦争協力に反対する実行委員会声明】
「ブッシュ米大統領の来日に抗議する
 ――米軍はイラクからただちに撤退せよ!
   小泉は自衛隊をイラクに送るな!戦費を出すな!」


 10月17日、ブッシュ米大統領が来日する。泥沼に陥った米英軍の軍事占領の危機を乗り切るために自衛隊に年内イラク派兵の圧力をかけ、日本政府に戦費調達を求めるためだ。
 5月1日、ブッシュ大統領が「イラクにおける大規模戦闘の終結」を宣言して以降、戦闘は激化し続けている。13万人に上がる米軍が首都バグダッドをはじめイラク全土に釘づけになっているが、連日のように米軍兵士やそれに協力する人々への攻撃が続発して治安状況は極度に悪化している。9月の米英軍への攻撃は一日平均23件を数えており、前月の3倍に跳ね上がっている。
 この治安悪化の責任はすべて米英占領軍にある。「解放軍」としてイラク民衆に歓迎されるという幻想を打ち破られた米軍兵士は、恐怖に襲われてイラクの一般民衆を無差別に逮捕・殺害しており、イラクの人びとの反米感情は強まる一方だ。米英研究者グループ「イラク・ボディ・カウント」の調査によれば、米英軍の銃爆撃による一般市民の死者はすでに一万人に達しようとしている。米軍が湾岸戦争の時以上に大量に使用した劣化ウラン弾によってイラク民衆への被害は、女性や子どもたちにも長期にわたって広がらざるをえない。劣化ウラン弾がもたらす被害の規模ははかりしれない。しかしブッシュ政権はその被害の事実を決して認めようとはしていないのだ。
 「大規模戦闘終結宣言」からすでに半年近く経過した現在も、電気・水道などの基本的インフラは破壊されたままである。米英軍に対する攻撃は決して「フセイン政党残党」や「テロリスト・犯罪者」によるものではない。不正な侵略戦争と軍事占領こそが、反米闘争拡大の根本原因である。
 ブッシュ政権が国連憲章や国際法にも違反して開始したイラクへの先制攻撃「大義名分」は、「イラクが開発する大量破壊兵器の脅威」だった。しかしこうした「脅威」の存在そのものが虚構であり、「大量破壊兵器」の情報は意識的なデマと操作に基づくものであったことが、米英政府高官からも明言されている。こうした虚位とデマに基づいたイラクへの戦争は、国家的犯罪であり、その最高責任者であるブッシュ大統領は処罰されるべき犯罪者である。しかしいまブッシュ大統領は、この犯罪行為が引き起こした世論の追及をかわし、莫大な財政危機を乗り切るために同盟各国政府に占領軍への参加、戦費・占領費用の分担を強要している。国連バグダッド現地本部の爆破事件以降、自衛隊の年内イラク派兵に消極的対応を見せた日本政府に対して、ブッシュ政権高官は「逃げるな」という脅しをかけた。占領費用にほかならない「イラク復興費」は500億ドル以上にのぼり、日本に対しても数十億ドルにのぼる「莫大な支出」が求められている、と報道されてきた。
 不法・不正なブッシュの戦争をあくまで支持し、「イラク特措法」を成立させた小泉首相は、すでに自衛隊の早期派兵と戦費分担を確約している。
 小泉政権は、10月14日に陸上自衛隊の先遣隊150人を年内イラク南部に派遣する方針を固め、防衛庁に対して「派遣準備支持」を出した。先遣隊に続き年明けにはさらに全体で一千人規模となる自衛隊員をイラクに派兵する方針とされている。十月十五日、福田官房長官は、来年度15億ドル(1650億円)、2007年までの総額で50億ドル(5500億円)にのぼる巨額の資金を拠出することを政府方針として発表した。
 こうして小泉首相が自ら認めているように、自衛隊が戦後初めて「戦闘地域」に派遣されることによって自衛隊はイラク民主との「殺し、殺される」関係に突入せざるをえない。自衛隊のイラク派兵は、ブッシュの「世界戦争」と一体化した日本が「恒常的派兵国家」「戦争国家」への道を突き進む重大なステップになるだろう。私たちは、こうした道をあくまでも拒否する。
 私たちは、ブッシュ大統領がただちに米英軍をイラクから撤退させ、イラク民衆に対して自らの戦争犯罪を謝罪して、戦争被害を全面的に補償することを要求する。私たちは小泉首相が、自衛隊のイラク派兵を中止すること、イラク占領費用を拠出しないことを要求する。「イラク復興支援」を名目とする自衛隊の派兵や軍事占領のための費用の拠出は、決してイラクの人びとへの「人道的支援」につながらず、占領支配の永続化というまったく正反対の効果を持つからである。
 あわせて私たちは、朝鮮半島における戦火を引き起こすあらゆる動きに反対し、東北アジアの平和の達成をめざし日本と朝鮮半島の民衆がともに行動していく必要を、あらためて訴えるものである。

2003年10月17日
自衛隊の海外派兵と戦争協力に反対する実行委員会


「10.13人頭税廃止100周年−宮古アララガマフェスタ」

 日時:10月13日(月・祝)午後1時開場、2時開演。
 会場:上野水上音楽堂

 会費:前売り3000円、当日3500円、高校生以下は1500円。

 今年は、沖縄の宮古、八重山諸島の島民に課税されていた人頭税が廃止されて100年という節目に当たる年です。  17世紀初頭から、薩摩の支配と首里の琉球王府からの二重搾取による奴隷的労働を強いられながらも、私たちのご先祖様たちは明るく、心豊かに生き抜いてくれました。
 そして、明治の琉球処分以降も不当に続く人頭税に対して敢然と立ち上がり、当時の自由民権運動とも連携をとって、政府、議会を動かし廃止を勝ち取ったのです。まさに琉球の民衆史において特筆すべき快挙でした。  中村十作や城間盛安らを全島民のエネルギーを結集して宮古島から送り出し、1902年12月に開かれた帝国議会で廃止を勝ち取ったということで、昨年、島の方ではそのお祝いの行事が行われました。
 そこで首都圏に住む私たち宮古人(みやーくぴとう)として、そのご先祖様の偉業を継承し、厳しい状況が続く沖縄や日本、世界に平和の光を輝かせたいと想います。  出演者は、全員が宮古島出身で、国吉源次さんは宮古民謡会の国宝、下地勇さんは、全て宮古島の言葉で歌う若手のスーパースターです。また、上地雄大さんは、ちょうど今年「中村十作」の歌を作り、新潟県でもキャンペーンをした人です。以上の方たちは、沖縄、宮古島から東京に来ます。他の方たちは、首都圏在住ということで出演してもらいます。
 とにかく、宮古島を襲った大きな台風の被害に負けずに大きなコンサートを何とか成功させて、島の人たちを精神的、財政的にも応援したいとスタッフ一同頑張っているところです。

☆アララガマフェスタ実行委員会:連絡先・琉球センターどうたっち 豊島区駒込2-14-7 tel&fax03-5974-1333




うるま祭り 2003  

うるま十・十(トートゥ・トートゥ)平和祭り 〜歴史に学び、恩人に感謝!〜
2003年10月9日(木)〜13日(月・祝)

▼那覇・奥武山公園多目的広場・沖宮境内にて▽入場無料!

 21世紀は、同時多発テロと報復戦争によって幕開け、その連鎖は広がる一方です。今年、米・英は、全世界でわき上がった1,000万人を越える平和を望む人々の声を無視し、イラクに対する侵攻を強行しました。そして、戦争の影は確実に朝鮮半島に忍び寄っています。戦争が早いか、平和が早いか、今、人類は試されています。
 1944年(昭和19年)10月10日、沖縄最大の都市の那覇市はアメリカ軍から1千余の艦載機の襲撃を受け、わずか1日で市街の90%が廃墟と化しました。いわゆる「那覇10.10空襲」(*1)です。その後、沖縄は地上戦に突入し、住民の3分の2の尊い命が失われました。
 戦後、この「那覇10.10空襲」とそれに続く沖縄戦によって荒廃した廃墟の中からたくましく復興した沖縄、那覇市は、その意気込みを那覇まつり大綱挽きへと託しました。
 1987年、沖縄海邦国体の年、「第2回うるま祭り」が開催されました。コンサートや文化交流などたくさんの企画により9日間に及んだ祭りの最終日、20世紀最後の金環日食が沖縄で観測されたため、それに合わせて「平和祈願祭」が行われました。
 恩納村の万座毛(マンザモウ)には、北海道からアイヌの方々が47名と、沖縄本島と宮古島の神人の方々とが、南北に別たれた兄弟姉妹の再会のごとく集まり、ともに世界平和の祈りを「うるま世界平和之塔」という一枚の石板に入魂しました。
 それから16年の時を経た今年、その石板は「うるま・琉球・沖縄 世界平和之島」平和祈念碑として、那覇市奥武山公園内にある沖宮<おきのぐう>(*2)に建立することが出来ました。
 また、今年2003年は、さまざまな歴史的意味を持つ年でもあります。
 奄美「日本」復帰50年(*3)、ペリーの黒船来襲150年(*4)、エイサーの念仏の要素を運んできた僧・袋中(たいちゅう)の来琉から400年(*5)。そういった歴史的節目の年に、平和祈念碑が建立できたことは非常に意義深いことと受けとめています。
 平和な未来創造のために、歴史を学ぶことの重要性を感じている私たちは、この祭りの開催地である奥武山公園内に、沖縄の三大偉人、野國総官・儀間真常・具志頭親方が奉られていることにも、また深い縁を感じている次第です。
 世界は戦争の危機が高まっています。特に朝鮮半島の危機は沖縄にとって決して「対岸の火事」では済まされません。
 この危機感のなか、あらためて「那覇10.10空襲」をはじめとする戦争の悲惨さを歴史から学び、それに対して沖縄を築いてきた恩人たちの創造力もまた歴史から学び、平和の道を切り開く力を発揮していかなければなりません。
 私たちは、10月10日、戦争の悲劇を風化させることができないこの日に、沖縄とアイヌとともに世界の平和を願った平和祈念碑から、祭りを興していきたいと考えています。
 平和を学び、平和を祈り、文化・芸術の交流によってつくりあげる「和合」の祭り。それが「うるま十・十平和祭り」です。平和の発信を、今こそ、沖縄から!
 すべての武器を楽器に すべての基地を花園に すべての人の心に花を 戦争よりも祭りを

*1 那覇10.10空襲 1944年(昭和19年)10月10日、米軍は那覇市に対して、米機動部隊の1日での作戦上最大とされる攻撃、1千余の艦載機で襲撃、米機の攻撃回数1,356回、652個のロケット弾、21個の魚雷、投下した爆弾540トン、1ヶ月間の食料にあたる30万俵の食料米が焼失、これらをわずか1日で行い、那覇市街の90%が廃墟と化した。
*2 沖宮(おきのぐう) 沖縄の由緒ある琉球八社のひとつ。沖宮が位置する奥武山公園自体、斎場御嶽などと同じく沖縄の重要な聖地とされている。沖宮は、沖縄や大和の神々、また仏も奉っており、日頃より「和合」のための祭りごとに、勢力的に取り組んでいる。沖宮本殿は国宝の指定を受けた社殿だったが第2次世界大戦で焼失したため、戦後再建された。
*3 奄美「日本」復帰50年 第二次世界大戦の敗戦により米軍に統治されていた沖縄と奄美諸島。1953年、与論島、沖永良部島、徳之島、奄美大島、喜界島の5つの島からなる奄美諸島は、鹿児島県として日本の一部に帰属させられた。沖縄県はそれから19年後の1972年に日本に復帰し、2002年には復帰30年を迎えた。日本に「復帰」するという表現は大いに議論される必要のある表現方法だといえる。
*4 ペリーの黒船来襲150年 1853年、浦賀にあらわれたペリー提督の率いる黒船4隻。この黒船の砲艦外交により日本は文明開化する。武器によって脅かされたところから始まった文明開化は、ペリー・トラウマといえる。ペリーは、日本への攻撃拠点とするため、琉球へ、浦賀上陸の前後に渉って強引に上陸した。浦賀にさきがけた砲艦外交であった。
*5 袋中上人来琉400年 エイサーは旧盆に行われる念仏行事である。この念仏の要素は1603年浄土宗の僧・袋中上人によってもたらされ、テーラシカマグチが沖縄の言葉に代え、沖縄のメロディーをつけて、民衆に伝えられた。これがエイサーの原点とされている。袋中上人は非常に徳があり、時の王・尚寧王や三大偉人の儀間真常も上人に帰依していた。また袋中上人の記した「琉球神道記」は、薩摩藩の沖縄侵略以前の歴史が書かれた貴重な文献とされている。
■主催:うるま祭り実行委員会 共催:うるま陽光会、すべての武器を楽器に・委員会
うるま祭り実行委員会事務局■
 〒900-0013 沖縄県那覇市牧志1-2-1モルビービル5F/TEL098-868-6809/FAX098-867-9171
 E-mail uruma@ohah.net  http://www.themarket.jp/maturi/uruma/index.html


2003.9.26沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック 第9回連続学習会
「沖縄における先住民族問題とは」−報告・国連先住民族関連会議に参加して−
 今から100年前の1903年、大阪勧業博覧会会場で、「北海道のアイヌ」「台湾の生蕃」「朝鮮人」「琉球人」と、札をつけられた生身の人々を、「学術人類館」と称するコーナーに陳列するという「大阪人類館事件」が起きた―
 半世紀以上に亘る沖縄への米軍基地の集中、不平等な日米地位協定の意味するものは…。国連で語られた「沖縄の先住民族問題」とは。歴史的差別と偏見のみならず、「日本政府」の法制度下の差別といかに闘うかを学習します。

 日時:9月26日(金)19:00
 会場:・中野商工会館/1F会議室(03-3389-1181/JR中央線中野駅下車徒歩6分)
 会費:500円
▽お話 上村 英明さん/1982年、先住民族の権利保障を目的に市民団体「市民外交センター」を設立。国連機関を通しての人権運動を展開。現在:恵泉女学園大学助教授、市民外交センター代表。
▼沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック 090-3910-4140

9.11命どぅ宝・平和世こんさーと17「バクさんの声が聴こえますか」

どぅたっちyokoさんより
 1995年から,沖縄の基地撤去を訴える署名と,コンサートを行っているグループの一人です。/毎月4日には、そのひと月に集まった署名を提出に首相官邸・アメリカ大使館に行きます。/今日は8月4日で、95回目の署名提出日でした。
 私は東京に暮らすウチナーンチュとして片ときも沖縄の事を忘れらないので、この行動をしています。/嘉手納の爆音も、普天間のローター爆音も全く関係のない東京で暮らす私にできることは、沖縄の今を想像し忘れないこと、行動すること、それだけです。/沖縄の詩人・山之口貘生誕100年のコンサートを開きます。何が何でも来てください。

 貘さんは戦争がいやでした。誰かに管理されることもいやでした。/自分をいきようとしていました。/沖縄で、東京で、自分を生き、放浪し、詩人でした。
 コンサート会場を1000名のウマンチュのエネルギーでいっぱいにしたい。

命どぅ宝・平和世こんさーと17「バクさんの声が聴こえますか」
9月11日(木)上野水上音楽堂/18:00開場 開演18:30/出 演:佐渡山豊・三上寛/入場料:1,500円(当日券2,000円)
問合せ,命どぅ宝ネットワーク03-5974-1333/チケットぴあでも扱っています

止めよう住基ネット! 本格稼動・ICカード発行に反対する7・26集会

主 催:住基ネットに反対する7・26集会実行委員会
協 賛:沖縄県マスコミ労働組合協議会
日 時:7月26日(土)午後2時〜5時
会 場:自治会館大ホール(那覇市旭町、電話098-862-8181、那覇「バスターミナル」 から徒歩で3分)
*プログラム 1.講演「住基ネット〜管理と監視の時代と私たちの運動」 ・白石 孝さん(自治労荒川区職員労働組合書記長、プライバシー・アクション代表)
       2.パネルディスカッション ・白石 孝さん ・目取真 俊さん(小説家) ・照屋 寛徳さん(弁護士) ・松元 剛さん(沖縄県マスコミ労働組合協議会議長)
       3.リレー発言(各15分) ・石原 昌家さん(沖縄国際大学教授) ほか
*橋本勝さんのイラスト展も行います。*資料代 500円(学生 200円)
<連絡先>住基ネットに反対する市民ネットワーク沖縄 〒901-2112 浦添市字沢岻902-2 島袋方 TEL&FAX 098-875-6721 E-mail fukurou@nirai.ne.jp Home Page 

7.25パレスチナの人権弁護士『ラジ・スラーニ氏との対話』。
      ラジ・スラーニ×徐京植×土井敏邦×沖縄のあなたと私

●ラジ・スラーニ
 パレスチナ・ガザ地区で活動する著名な人権弁護士。「パレスチナ人権センター」の代表。その活動は国際的に高く評価され、1991年にアメリカのロバート・ケネデイ平和賞、96年にフランスの人権賞、2002年にはオーストリアの人権賞を受賞。 1979年に占領に抵抗する「政治活動」のために逮捕され3年間投獄された。この体験がその後の人権擁護活動の原点になっている。
●徐京植(ソ・キョンソク)
 1951年京都生まれ。作家、東京経済大学教員(人権とマイノリテイ)。 著書『長くきびしい道のり』影書房。『半難民の位置から-戦後責任論と在日朝鮮人』影書房など多数。
●土井敏邦
 ジャーナリスト。1985年以来パレスチナを取材。「日本ビジュアル・ジャーナリスト協会」設立世話人。著書『占領と民衆-パレスチナ』晩聲社、『「和平合意」とパレスチナ・イスラエルの共存は可能か』朝日選書

■と き:2003年7月25日(金) 午後6:30〜
■ところ:ぎのわんセミナーハウス(中部商業高校うらて TEL 098-898-4361)
□会 費:1,000円(集会後、交流会あり。一品もちより歓迎)
□主 催:キリスト教平和センター/YMCA/基地軍隊を許さない行動する女たちの会/パレスチナと沖縄を結ぶ会
※“パレスチナのオリーブ油、石鹸等の販売もします”

写真展『記録と記憶のトライアングル』〜韓国、在日、沖縄を撮る10人の眼〜

■7月18(金)〜7月23日(水)/■新宿文化センター・展示室[新宿区新宿6-14-1 tel:03-3350-1141]
■新宿文化センターのアクセスマップhttp://www.shinjukubunka.or.jp/
JR新宿駅から徒歩13分/地下鉄・営団丸の内線・新宿三丁目駅B3出口徒歩8分、都営新宿線・新宿三丁目駅C7出口徒歩6分、都営大江戸線・東新宿駅A2出口徒歩5分 
□入場無料
□図録1,500円(賛同会員は無料進呈)
□主催/記録と記憶のトライアングル"韓国、在日、沖縄を撮る10人の眼"実行委員会/日本実行委員会会長 東松照明(写真家)
■写真家とテーマ/イ・ヨンナム(韓国)「坡州(バジュ)の基地村問題」/グック・スヨン(韓国)「梅香里(メヒャンリ)の米軍爆撃場」/シン・ドンピル(韓国)「韓国人原爆被害者」/ノ・スンテック(韓国)「米軍による女子中学生死亡事件」/アン・ヘリョン(韓国)「従軍慰安婦」/「 昭(ペ・ソ、東京)「日本の戦後補償」/牧田 清(大阪)「大阪マイノリティー・ポートレイト」/比嘉豊光(沖縄)「今、なお消えぬ、戦争の傷跡」/ジャン松元(沖縄)「もうひとつの沖縄問題」/石川真生(沖縄)「基地を取り巻く人々」「日の丸を視る眼」
■オープニング・セレモニー7月18日(金)10:00〜 新宿文化センター・展示室
 ☆参加写真家からのメッセージ/イ・ヨンナム、「昭(ペ・ソ)、石川真生
 ☆歌唱/宮良多鶴子、沖縄のフォスター宮良長包を歌う
■写真展記念シンポジウム7月19日(土)19:00〜 新宿文化センター・小ホール
 ☆テーマ/『「現場」は何を語るか?』 料金/1,000円
 ☆出席者/イ・ヨンナム、アン・ヘリョン、シン・ドンピル、グック・スヨン、ノ・スンテック、石川真生、比嘉豊光、「昭(ペ・ソ)
 ☆歌と演奏/寿[kotobuki]<沖縄SOUL MUSIC>

■写真展のポイント★韓国の第一線で活躍するフォト・ジャーナリスト5人が来日します。★韓国・沖縄の写真家が企画し、市民の賛同金で運営される初の日韓合同写真展です。★那覇、大阪、東京、ソウルを巡回する、日本開催最後の写真展です。★共通のテーマは、米軍基地被害、戦争の傷痕、マイノリティーへの眼差し、10人の写真家の眼を感じてください。★19日(土)のシンポジウムでは、韓国側から、昨年6月の米軍装甲車による女子中学生轢殺現場の撮影(ノ・スンテック氏)や、韓国でこれまでタブーとされてきた米軍基地問題への取材活動の現状や、各テーマに添った取材現場を証言してもらい、韓国フォト・ジャーナリズムの現在を語ってもらいます。沖縄・在日からは、韓国との合同写真展の意義や、それぞれの「写真の現場は何を語るか?」「写真家の眼差しから何を感じ取ってほしいか?」などを発言してもらいます。
■参照/石川真生さんのホームページ
■問合せ先/東京実行委員会事務局:tel:03-5974-1333(島袋陽子)


変えよう! 戦争の時代を/ブッシュの戦争・暴走を止めよう!
−−民衆の手でブッシュの戦争犯罪を裁く−−
アフガニスタン国際戦犯民衆法廷(ICTA)◆沖縄公聴会


■日 時:7月13日(日) 午後1時開場 午後1時30分開会/午後6時閉会
■会 場:沖縄国際大学 厚生会館 4階ホール
■参加費:一般700円 学生500円(前売券:一般600円 学生400円)
■交 通:当日は、駐車場の満車が予想されます。バス・タクシーをご利用ください。
     バス:27番 屋慶名行き バス停長田/90番 具志川行き バス停長田/98番 琉大北口行き バス停沖縄国際大学前

[以下、プログラムの概要です]※証言者のテーマは、一部仮題です。
 ●プレ企画 フォークライブ ◇まよなかしんやさん(歌と演奏)
 ●開会の挨拶   ◇前田朗さん(ICTA共同代表、東京造形大学教授)
 ●開催地市長挨拶 ◇伊波洋一さん(宜野湾市長)  
 ●証言1 ◇サハル・サバさん(RAWA・アフガニスタン女性革命協会) 
        ◇仮題「アフガニスタンでの民間人の被害」
 ●証言2 ◇宮城歓さん(沖縄マスコミ労協副議長、沖縄テレビ記者)  
        ◇仮題「在沖米軍基地はアフガン・イラク戦争にどう関わったのか」
 ●文化企画 ◇海勢頭豊さん(歌と演奏)
 ●証言3 ◇平良夏芽さん(牧師・うふざと伝道所)
        ◇仮題「沖縄イラク派遣団報告〜米英軍のイラク占領の実態」
 ●証言4 ◇比屋定泰治さん(沖縄国際大学教員)
        ◇証言「米英軍によるアフガニスタン攻撃の合法性」
 ●証言5 ◇野中章弘さん(アジアプレス・インターナショナル代表)
        ◇仮題「ジャーナリストから見たアフガン・イラク攻撃の真相」
 ●呼びかけ人代表挨拶 ◇石原昌家さん(沖縄国際大学教授)
 ●まとめと挨拶 ◇清水竹人さん(ICTA調査委員長、桜美林大学教員)

 ※終了後、同会場で、記念レセプションも開催します。参加費 一般500円  学生300円
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 ■アフガニスタン国際戦犯民衆法廷は、私たちが呼びかけています……。
   石川元平さん(基地はいらない平和を求める宜野湾市民の会)/石原昌家さん(沖縄国際大学教授)/海勢頭豊さん(音楽家)
   喜納昌吉さん(音楽家)/金城睦さん(弁護士、平和市民連絡会共同代表)/高里鈴代さん(那覇市議会議員)/東門美津子さん(社民党、衆議院議員)
   宮本孝甫さん(琉球大学助教授) [沖縄県下の呼びかけ人です。賛同人は省略させていただきました]
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 ■アフガニスタン国際戦犯民衆法廷(ICTA)
   特別顧問 ラムゼイ・クラーク(米国元司法長官、IAC国際行動センター)
   共同代表 伊藤成彦(中央大学名誉教授)/サラ・フランダース(IAC国際行動センター)/前田朗(東京造形大学教授)
        山内徳信(元読谷村長)/RAWA(アフガニスタン女性革命協会)
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 ◆お問合わせ・連絡先◆沖縄公聴会事務局 西岡信之
  TEL&FAX098-863-4776/携帯電話090-3970-8772/e-mail:okinobu@tb4.so-net.ne.jp  
 ◇民衆法廷のホームページ   ◇沖縄公聴会のホームページ

OMB[沖縄5月旅団]企画
−シンポジウム in 那覇−

講師:
仲正昌樹さん(金沢大学教員)

グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性

 ことしの1月、邦訳されたネグリ/ハートの『帝国』(以文社刊)が登場し、話題を呼んでいます。ヨーロッパや米国では、反グローバリゼーションの運動や反戦運動の昂揚の中で、<帝国>の概念やマルチチュードを意識する若者たちが数多く存在したそうです。21世紀の『共産党宣言』(?)と理解する人もいれば、マルクス主義の文脈とは離れた「新しい革命」をイメージする人もいます。
 世界はグローバリゼーションの時代に入り、国民国家、国民主権のあり方が大きく変容して、現代帝国主義の分析は、さまざまな議論を呼んできましたが、『帝国』は単に分析の手法や従来型の左翼的世界認識とは別位相のところで壮大なストーリーを描いているようにみえます。イラク・韓国民衆はじめ、国際連帯の活動を展開する現場、沖縄でのこのシンポジウムが、実りあるものに向かへますよう、多くの方々の参加を呼びかけます。

 帝国:「それゆえ、私たちの基本的な前提はこうなる。すなわち、主権が新たな形態をとるようになったということ、しかも、この新たな形態は、単一の支配論理のもとに統合された一連の国家的かつ超国家的な組織体からなるということ、これである。この新しいグローバルな主権形態こそ、私たちが〈帝国〉と呼ぶものにほかならない。」

 マルチチュード:「マルチチュードとは多数多様性のことであり、諸々の特異性からなる平面、諸関係からなる開かれた集合体のことである。マルチチュードは、均質なものでもなければ自分自身と同一のものでもなく、自己の外部にあるそれらの特異性や諸関係を別個のものとして区別せずに、それらと内包的な関係性を保つ。」

 相互媒介的な二つのコンセプトを念頭におきながら、沖縄―日本、そして世界とつながる今日の国際反戦運動のあり方を考え、構想しよう。

なかまさ・まさき 1963年生まれ。1996年東京大学総合文化研究科 地域文化研究専攻博士課程修了。現在、金沢大学法学部助教授。社会思想史・比較文学。著書に『貨幣空間』『〈隠れたる神〉の痕跡』他。

日時:6月21日(土)午後6時半〜9時半  資料代:500円
会場:沖縄船員会館 2階第2会議室(那覇市前島3−25−50 tel 098−868−2775)

主催/OMB: Okinawa May Brigade[沖縄5月旅団]

  (シンポお問い合わせ/090−5762−5365)

6.17先住民族の10年 市民連絡会 2003セミナー

おんなたちが語る沖縄〜沖縄/琉球民族の過去・現在・未来〜

 6月23日は沖縄の「慰霊の日」です。
 沖縄県では休日になっていますが、全国的にほとんど意識されることはありません。毎年、それぞれの地域で、各人の心の中で、沖縄戦を体験した歴史を悲しみ、戦争で亡くなった人々の鎮魂のための多くの慰霊祭が行われています。
 敗戦当時の沖縄の人口については、男女比が3対7や2対8になったとも言われています。沖縄の戦後のあゆみは、女性のはたらきを無視しては語ることができません。敗戦後、未解決のままの軍事基地からの暴力にさらされ続けている沖縄──。
 沖縄の構造的な貧困、その貧困の女性化を解決していくには? また、時代とともに風化されつつある、「琉球処分」や戦争体験を語り継ぎ、人権尊重と平和を世界に訴えるには? マイノリティの中でしばしば問題となる「複合差別」についても沖縄の状況を通して考えます。

 今、沖縄の若い世代が、旧来の人権・平和運動に加えて、「先住民族」の概念を導入し、活動を展開し始めています。
 戦争体験や日本による同化政策の記憶のない世代が、沖縄/琉球民族の多様な意見を発信するための効果的な方法を学びながら、自由で豊かな沖縄を構築していくための実践を模索し続けています。
 ぜひお誘い合わせの上、お越しください。

お 話:喜久里 康子(沖縄市民情報センター)
日 時:2003年6月17日(火)18:30〜20:30
会 場:アイヌ文化交流センター(東京駅八重洲南口八重洲ブックセンター脇)
    東京都中央区八重洲2-4-13アーバンスクエア八重洲3F03-3245-9831
資料代:500円/予約不要。どなたでも参加できます。
主 催:問合せ: 先住民族の10年市民連絡会事務局 電話/FAX03-5932-9515 e-mail:indy10@lycos.jp


またもや生起した性暴力事件。
 「米兵、女性に暴行致傷/本島北部」(沖縄タイムス03.6.12。「米上等兵に逮捕状、女性暴行致傷容疑」沖縄タイムス03.6.16
 ことここに至っても「地位協定の見直し」すら拒絶する日本政府の対応は紛れもなく、沖縄を軍事属領的国内植民地視していることを露呈している。これは単なる基地被害一般で済まされることなのだろうか。
最近の米兵による主な性犯罪(沖縄タイムス03.6.16より)2000年7月米海兵隊員がアパートの一室に侵入し女子中学生にわいせつ行為/01年1月米海兵隊二等兵が女子高生のスカートをめくり写真を撮影/01年6月米空軍軍曹が駐車場で女性に暴行/02年11月米海兵隊少佐が乗用車内で女性に乱暴しようとした

5.9緊急シンポジウム 世界はどこへゆく?――イラク、そして北朝鮮、日本、沖縄は――
 イラク戦争の行方は?アメリカは次に何を狙う?朝鮮半島問題の解決とは?日本の役割とは?日本はどの道を選択すべきか?沖縄から、何が見える?
 包括的な世界の情勢を読み解き、今日の指針をしっかりと見据えることをテーマに緊急シンポジウムを開催します。
 パネリスト:ジャーナリスト・伊高浩昭氏、「噂の真相」編集長・岡留安則氏、詩人・川満信一氏、音楽家・喜納昌吉氏
 日 時 5月9日(金)18時開場(展示)、19時対談開演、/料 金 1000円
 会 場 琉球新報大ホール(那覇市)
 主 催 すべての武器を楽器に 委員会
 共 催 琉球新報社/お問い合わせ:電話098-898-6809/FAX098-867-9474


5月9日沖縄から反戦の嵐を!最高裁要請行動&報告集会

 1996年4月、使用期限の切れた米軍の「象のオリ」(読谷村・楚辺通信所)の返還と立ち入りを求めたにもかかわらず、日本政府が不法・不当にも占拠し続けていることに対して、反戦地主の知花昌一さんが提訴。しかし、政府は1997年5月に米軍用地特措法を改悪(使用期限が切れても「暫定使用」できる=「試合の最中に自分の都合のよいようにルールを変えた」と非難を浴びた)、さらに1999年7月に再改悪(軍用地所在自治体が使用手続きを拒否しても、国が代わりに手続きできる)した。
 こうした日本政府の米軍用地の強権的無制限の土地強奪に対して、反戦地主たちが損害賠償を求めた「特措法」違憲訴訟の最高裁闘争が行われます。沖縄から知花さんをはじめ反戦地主会・違憲共闘の代表団(有銘政夫さん、池原秀明さん、島袋善祐さん)が参加します。
*最高裁闘争へのカンパを!
 郵便振替*口座名:沖縄一坪反戦地主会関東ブロック/口座番号00150-8-12076
最高裁要請行動 集合14:00 最高裁前隼人町交差点近く(永田町 有楽町線、半蔵門線、南北線歩3分)
報告集会 時間 19:00〜 会場カンパ700円/ 場所 全水道会館大会議室(4階)水道橋駅歩1分
共   催:権利と財産を守る軍用地主会(通称 反戦地主会)/沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
問い合せ:090-3910-4140(沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック)


4.27宜野湾市長選、伊波洋一さん当選!

 「基地被害の拡大と環境破壊、沖縄基地の固定化につながる県内移設には反対。戦後57年も普天間基地による騒音被害や墜落不安に苦しみ続けてきた宜野湾市として、96年4月に日米両政府が合意(SACO)した普天間飛行場全面返還を約束通り、(日本)国の責任で実現して貰うのは当然」との見解を明らかにして、宜野湾市長選挙に出馬した伊波洋一さんが見事、日本政府−稲嶺県政の全面的バックアップを受けた「買弁候補」に勝利。朝日新聞は「反基地派の市長」と一面で報道。正真正銘の反基地活動家でもあり、自立派の市長誕生となった。この勝利を沖縄の未来に結びつけるためには、未だ幾多の困難があるが、伊波勝利を沖縄の自立解放への橋頭堡としよう。
★☆★カンパを!郵便振替口座:口座番号01750-6-91569/加入者名「結の風ネットワーク」★☆★

宜野湾市長選開票結果(選管最終)
当選 伊波 洋一 17,583票
安次富 修 16,873票
無効 403票
投票総数 34,859/投票率 55.54%

沖縄タイムス03.4.28朝刊琉球新報03.4.28朝刊

「国連安全保障理事会に在沖米軍基地への査察団派遣を求める会」が賛同署名を集めています。

3月12日(水)午後3時に記者会見をし、国連にメールで送ります。
署名の締め切りは、3月12日(水)午前10時とします。末尾の集約先にファックスか、メールを!!
※[keystone 6893]より
沖縄の真喜志好一です。 転載歓迎
「国連安全保障理事会に在沖米軍基地への査察団派遣を求める会」の、国連への要請署名ご協力ありがとうございました。
3月12日(水)午後3時に、623名の署名とともに記者会見を行いました。テレビ2社、新聞は4社。沖縄タイムス、琉球新報、共同通信、朝日新聞でした。

今日の内に、国連にメールを送ります。その後の打ち合わせで、署名は継続することになりました。
また、署名には、ローマ字のルビもふってもらうことになりましたのですよろしく。
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国連安全保障理事会議長
ギニア国国連大使
ママディ-トラオーレ様

 国連が大量破壊兵器を世界からなくすため、そのような犯罪的兵器保有の疑いのある国へ査察団を送り、そういう武器を探し出し、もしあったらそれらを廃棄するように要求する、という積極的な行動を起こしたことを私たちは嬉しく思っています。

 イラクが、このような査察を行うべき唯一の国ではないと、私たちは信じています。
 その意味で私たちは、国連安全保障理事会が、私たちの島々、沖縄にある米軍基地の中の大量破壊兵器、特に核兵器、の有無を査察するために、もうひとつの査察団を送って下さいますようお願い申し上げます。

 私たちがこの要請を行う理由は、次のとおりです。

* 大量破壊兵器のうち、最も破壊力があるのは核兵器です。
* 日本に返還される前、沖縄にある米軍基地の中には核兵器が配置されていたことは、周知の事実です。
* 日本政府の「非核三原則」によると、核兵器を日本国の領土に持ち込むことは禁止されています。
* 沖縄返還の際、「非核三原則」が沖縄にも適用され「核抜き・本土並み」がその条件でした。したがって、沖縄への核兵器持ち込み禁止は単なる政策だけではなく、日米政府間の約束であり、沖縄の人々に対する公約でもあります。
* にもかかわらず、アメリカ政府は一貫して、核兵器を沖縄から撤去したかどうか明言をさけています。したがって、核兵器がなくなっていると信じる沖縄の人はほとんどいません。
* 人類史上最悪の大量破壊兵器を実際に使用したのは、アメリカ合衆国だけです。
* アメリカ合衆国は核兵器を二度と使わないという約束をしたことがありません。それどころか、現在、イラクに対しても朝鮮民主主義人民共和国に対しても、核兵器を使うかもしれないと、公然と脅迫しています。
* 私たち沖縄の人間はイラクや朝鮮民主主義人民共和国の人々に対する敵愾心はありません。彼らも私たちに敵愾心を持っていないだろうと信じています。
* しかし、もしアメリカがイラクや朝鮮民主主義人民共和国を攻撃するとしたら、その大部分は沖縄にある米軍基地から出撃するでしょう。そうなると、多くの人々が殺傷され、土地が破壊されます。私たち沖縄の人間はその意に反して、加害者の立場に立たされます。
* また、国際法の下では、在沖米軍基地はイラクや朝鮮民主主義人民共和国の反撃の正当な標的になります。さらに、テロの標的にもなりかねません。
* 在沖米軍基地のほとんどは人口密集地にあります。したがって、もし米軍基地への反撃が行われれば、住民の三分の一が殺された第二次世界大戦時の沖縄戦に等しい、あるいはそれを超える惨劇になる可能性があります。
* 大量破壊兵器(特に核兵器)がもし沖縄にあるとしたら、それは平和に対する大きな脅威です。

 以上が、私たちが国連安全保障理事会に対し、査察団を沖縄に派遣し、大量破壊兵器の有無を査察検証し、もしあったら、それらの廃棄を求めるように、お願い申し上げる理由です。

 この要請に応えていただくことは、東アジア地域の平和と安全に多大なる貢献となるでしょう。

敬具

国連安全保障理事会に在沖米軍基地への査察団派遣を求める会
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呼びかけ人
金城睦 国政美恵 島田ハル 平良堀悦美 平良修 平良夏芽 ダグラス・ラミス 知念ウシ 野村浩也 堀江有里 真喜志好一 真志喜トミ 山口洋子 由井晶子
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署名ファックスの送り先 098‐893‐0175(山口 faxのみ)
署名メールの送り先 ya-00-ya@rj8.so-net.ne.jp

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国連安全保障理事会に在沖米軍基地への査察団派遣を求める事に賛同します。

  姓          名(ローマ字によるふりがな)

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イラク攻撃回避の外交努力を求める意見書

 国際社会では、アメリカによるイラク攻撃の緊張が日増しに高まっている。報道機関による世論調査では、大多数の国民がアメリカによるイラク攻撃に反対しており、国連決議を伴わない攻撃には圧倒的多数の国民が反対している。国際的にも米欧豪州等で市民による空前の規模の反戦デモが展開されている。
 2月14日に国連安全保障理事会に対し行なわれた、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)ブリクス委員長と国際原子力機関(IAEA)エルバラダイ事務局長の追加報告では、イラク側の査察協力姿勢の変化を一応評価し査察継続の必要性が伝えられた。このような状況下で、国連決議を伴わないアメリカの武力行使を許せば、国連の下で紛争を解決する原則が崩れ、国際社会は重大な危機を迎えることになる。
 イラク攻撃の事態になれば、我が国の安全保障のために過重な米軍基地を抱える我が沖縄は、住民生活の安全保障が脅かされる重大問題に直結する影響を被る。我々は現下でのアメリカによるイラク攻撃に強く反対する。同時に、イラク側が国連査察団に全面的に協力し積極的に国際社会の懸念を払拭することを強く求める。
 アメリカは執拗にイラク攻撃を訴え続け、それに伴い米軍基地の警備体制の厳重さは増し続けている。そのような状況下で、ここ数週間だけでも、キャンプシュワブでの爆発物処理訓練の異常な爆音や、民間地域への被弾の原因究明もされない中で実弾射撃訓練を再開しようとするなど米軍の動きは活発化し、市民は被害と緊張を強いられている。我々は地方公共団体として住民の生命と安全を守る立場から適切に抗議要請を繰り返しているが、米軍の行動と言動を追認することに終始する外務省や防衛施設庁の対応には憤りを禁じ得ない。国家安全保障のために、特定地域住民の安全保障が差別的に疎かにされることを我々は甘受しない。
 想像を絶する幾多の住民が殺された地上戦を体験した沖縄では、住民の反戦意識は根強いものがある。イラク攻撃は、沖縄戦における住民と同じイラク住民の被害を出すことは避けようがない。私たちはそのような事態を招くことに、沖縄の民として断固として反対したい。事態は緊迫している。日本政府においては、戦争という不幸な事態を避けるために、憲法の平和主義に沿ってイラク攻撃回避の外交努力に努めることを求める。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

2003年2月19日 名護市議会

[keystone-ML]より転載《とても大事な集会のお知らせ》 発信者=沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック/発信時=2003.1.25
〈2・16 ウチナーンチュによるイラク訪問報告会〉
イラクの民衆は今? 行ってきました! 報告します!
報告者 島田正博(平和市民連絡会・沖縄派遣団長、那覇市議)
と  き 2月16日(日) 午後3時〜5時
ところ 中野区立商工会館 3階・大会議室(電話=03−3389−1181、中野区新井1−9−1)
参加費 500円
主 催 沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック 〔問い合わせ先〕電話=090・3910・4140
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 沖縄の平和市民連絡会(共同代表 新崎盛暉・金城睦・高里鈴代)が1月14日、イラクに訪問団を派遣しました。一行は那覇市議の島田正博さんを団長に7名で、1月21日に帰国しました。一行のイラク滞在は、1月15日から19日まで。
 「国連による大量破壊兵器査察活動が続いている中、国際的NGO(非政府団体)が開いた反戦デモに参加。街頭でメンバーのまよなかしんやさん(ミュージシャン)が歌を披露し、市民とカチャーシーを踊った。小児科病院も訪れ、湾岸戦争で米軍が使用した劣化ウラン弾の後遺症に苦しむ子どもたちも激励した。広大な米軍基地を抱える沖縄から来ただけに地元の関心は高く、国営放送からインタビューを受けたり、反戦デモではマイクで『オキナワ・ジャパン』と連呼されたという。米国支持の日本にも戦争に反対する人がいることを示し、帰国したメンバーの秋山事務局長は『一般の市民と交流できたことは大きな成果だ』と感想。平良夏芽さん(牧師)は『米国の経済制裁で弱い者たちが苦しんでいる。ストリートチルドレンの多さにショックを受けた』と声を震わせていた。」(1月22日付『沖縄タイムス』)
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 2月16日、上記の要領で集会が開かれ、沖縄からイラク派遣団の団長、島田正博さんが来て、現地の報告をします。みなさん、奮ってご参加下さい。

※なお、2月22日(土)午後1時〜5時 那覇市民会館に於いても「派遣団報告会」が開催される予定です。

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