2003年03月01日 発行

2014年04月29日 更新


《 我が町 神戸の有馬温泉 》



日本三古泉

日本三古泉というと和歌山の白浜温泉、愛媛の道後温泉、そして兵庫、我が町神戸の有馬温泉、と言われています。
大和朝廷が日本の統一を進めた頃に

神戸の奥座敷、湯の町有馬は六甲山系の山あいに歴史と史跡に包まれた温泉です。日本書紀で見られるように日本最古の温泉といわれている、神代の昔大和朝廷が日本の統一を進めた頃に大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)によって発見されたと伝えられています。
今から1300年ほど前に 34代、舒明(じょめい)天皇(西暦629年〜641年) 36代、考徳(こうとく)天皇(西暦645年〜654年)が入湯されたと日本書紀に記されている。奈良時代に入り行基菩薩(ぎょうきぼさつ)が温泉寺や阿弥陀堂を建立。その後、仁西上人(にんさいしょうにん)が鎌倉時代に入り温泉を再興、さらに薬師如来をまもる十二神将にちなんで十二の宿坊を建てた。行基・仁西と並んで有馬の三大恩人といわれるのが、豊臣秀吉です。
太閤の湯殿館

「太閤さんの湯殿がある」と古くから言い伝えられていましたが、平成7年1月の阪神淡路大地震の復興作業で、極楽寺庫裏下から、秀吉ゆかりの湯山御殿跡が発見されました。当時の華やかさの名残を展示、紹介しています。右下の写真は太閤秀吉が入った岩風呂の遺構です。

入館料:一般 200円子供100円

有馬温泉

有馬温泉

温泉寺

太閤の湯殿跡

豊臣秀吉と有馬温泉

室町時代に戦火や大火にあい有馬の町は壊滅状態でした、豊臣秀吉は大阪に近い有馬温泉を湯治場としてその再興に尽力を注ぎ、ようやく隆盛を取り戻した有馬も1596年、大地震によって大きな被害を受けました。秀吉は早速復旧に尽力を注ぎ、この時一二坊に八家を加え二十坊としました。有馬の旅館の多くに坊が付くのはこのなごりです。秀吉は千利休を引き連れ度々訪れ温泉や茶の湯を楽しみました。

有馬温泉

有馬温泉

太閤秀吉の像

ねねの像

有馬温泉の泉源

妬泉源 有明泉源 御所泉源 天神泉源 極楽寺泉源 温泉会館前、その他多数
有馬温泉にはラジウム泉、炭酸泉、含鉄強塩泉の3種類の泉源があります。 現在有馬では地下200m〜300m位まで井戸を掘り90度前後のお湯が噴出しています。

有馬温泉

有馬温泉

有馬温泉

極楽寺泉源

天神泉源

炭酸

成分・効能
<金泉>含鉄強塩泉
切り傷、火傷、慢性皮膚炎、痛風、動脈硬化、アトピー、高血圧、胆石症、冷え性、慢性婦人病、関節痛、神経痛、筋肉痛、うちみ、五十肩、くじき、疲労回復、等に効果あり。
 
<銀泉>純弱食塩泉
慢性消化器疾患、便秘、痛風等に効果あり。

<ラジウム泉>単純放射能泉
痛風、循環器障害、更年期障害等に効果あり。
金の湯、銀の湯

2001年9月13日に有馬温泉・「銀の湯」がOPEN
2002年12月4日に有馬温泉会館が有馬本温泉・金の湯にリニューアルOPEN

日本最古の温泉で

炭酸泉は飲むことができます。(私も小学生の頃、遠足で砂糖を持って行きました)
金泉は現在 2002年12月4日 オープンの「金の湯」で飲むことができます。
足湯は「金の湯」で無料開放しています。
多くの高級温泉旅館で、おいしい料理と日帰り温泉を楽しむことができます。
銀の湯
定休日   第1.3火曜および1月1日 (祝日の場合は翌日)
営業時間  9:00〜20:00
入浴料   大人:550円、小人:290円、幼児:120円

金の湯
定休日   第2.4火曜日および1月1日 (祝日の場合は翌日)
営業時間  8:00〜22:00
入浴料   大人:650円、小人:340円、幼児:140円 

金の湯、銀の湯、共通券:850円、金の湯、銀の湯、太閤の湯殿館、共通券:1000円

有馬温泉

有馬温泉

有馬温泉

銀の湯

金の湯

足湯

地獄谷

射場山と愛宕山との間の谷を地獄谷と呼んでいます。ここは数十万年前の地殻変動のときに出来た射場山断層です。この谷には虫地獄、鳥地獄、炭酸地獄、血の池地獄、などがあります、射場山断層の割れ目から沢山の炭酸ガスが噴き出して虫や小鳥などが死んだところにこの名の由来があります。またこの付近に湧き出ている炭酸水はかってその成分がわからず町民から毒水と恐れられていました。明治以降に虫や小鳥が死んだのは炭酸ガスの為と分かり、明治六年、梶木源次郎氏が兵庫県庁に要請し内務省司薬場の検定を経て同八年に、非常に質の良い炭酸泉で飲料水としても優れていることがわかり評判になりました。

有馬温泉

有馬温泉

有馬温泉

虫地獄

鳥地獄

炭酸地獄

鼓 滝

昔から有馬の名所として代表されるのがこの滝です。滝山 灰形山等に囲まれ,滝山のかなり高い中腹から上下二段になって落ち、その第一段の岩の間に落ちる水音が、囲まれた山々響いて鼓を打つ音に似ているので,滝の名になったといわれてますが過去に幾度かの洪水や山津波に襲われ滝が崩壊、修復しましたが以前のような音が聞かれなくなりました。

有馬温泉

日本の温泉の数は現在、約2800ヵ所

都心に近い癒しの湯の町、六甲の山並みに包まれた、神戸の奥座敷『有馬温泉』、日本人くらい温泉が好きな民族はいないと言われている。

アクセスまっぷ
所在地:兵庫県神戸市北区有馬町
街中をレトロなボンネットバスが巡回しています。

有馬温泉