足元の覚束無いは以前にもましてだが、歩けない、というほどではない。
先日買った黒田氏の御本である。
読んでいて、歩き方が分からなくなってしまった、一歩が出せないでいる。
ならば足で歩かなければ良い、などと潔いことを言えるような達者ではない私であるから、まっ、なんというか、困ったことだ。
書店にて衝動買いをする。
「気剣体一致の「極み」」黒田鉄山著 BABジャパン刊
黒田鉄山の本やビデオは一時期かなり買っていたのだが、すっかり私も老いてしまい、からだ動かすのも大層になれば、すっかり離れていたのだけれど、ついつい買ってしまった。
ちょっと面白い推手をする。
肘を多用し、空間を侵食して行くような推手だ。
私が好んでやっていたものだが、逆にそれを受ける形になって面白くできた。
晩、友人から電話がかかってくる。しみじみ喋る。仕事の愚痴を話すことのできる数少ない友人だ。
出掛けていたのだけれど、帰ってくると木刀が置いてあった。
叔父が来ていたとのこと、私にとくれたとのこと。
赤樫のかなり濃い色をしている。
細身なのだが、重さはまるで、すぬけのようだ。
かなり密度の高い感じがする。
仕上がりもかなり良いものだ。