独断的JAZZ批評 132.

今年になってから、パソコンをCD-R/RW付のものに入れ替えた。使ってみると、このCD-Rというのは結構便利で楽しい。
そんなこともあって最近のCDから僕なりのベスト・チョイス盤を作ってみた。JAZZ批評 100.以降のものを中心に「これは!」という1曲を選んだ。「しっとり系」と「グルーヴィ系」の2種類つくってみた。

TITLE ARTIST JAZZ批評
しっとり系
@ FROZEN DROPS MARK AANDERUD 126
A CINDY LINN RANDY PORTER 124
B DO STEVE KUHN 82
C YOU MUST BELIEVE IN SPRING DON FRIEDMAN 119
D FIRST LOVE JOEL WEISKOPF 121
E FLY ME TO THE MOON AKIKO GRACE 101
F WHEN OCTOBER GOES CHIHIRO YAMANAKA 113
G ALL THE WAY KAZUKO BABA 112
H BALLAD OF THE SAD YOUNG MEN JOE CHINDAMO 118
I ANTUMN LEAVES JACKY TERRASSON 120
J GOING HOME BILL MAYS 130
K EPILOGUE MARK AANDERUD 126
@は文句なし。こんなに美しいピアノ・トリオはめったに聞けるものではない。
AのPORTERは硬軟両用だ。BのVITOUSのベースが凄い!
C最近、演奏されることが多い曲。E聞き古されたスタンダードを斬新に。
G歌心溢れるピアノ・ソロ。Iこれもピアノ・ソロだが切れ味鋭い。
J「新世界」。K最後を締めるのもAANDERUD。
グルーヴィ系
@ GROOVE THING RANDY PORTER 124
A FLAMANDS DON FRIEDMAN 119
B DARK PLACES MARK AANDERUD 126
C MY FAVOURITE THINGS JOE CHINDAMO 118
D MY FUNNY VALENTINE JACKY TERRASSON 120
E YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO BILL MAYS 130
F THE BELIEVER JOEL WEISKOPF 121
G SAVOR RANDY PORTER 124
H YOURS IS MY HEART ALONE AKIKO GRACE 101
I SACRIFICE KAZUKO BABA 112
J BLUES IN A HURRY DON FRIEDMAN 119
K US THREE HORACE PARLAN 115
L SIMPLE MOOD JOERG REITER 66
@とGはPORTERの演奏。まさにGROOVY!Aベース・MRAZの真骨頂。
BAANDERUDはこういう演奏もするのか!C只者ではない。
Dこれも切れ味鋭い。HGRENADIERの強靭な4ビートで決まり!
Kこの強靭な4ビートもベースのお手本。L息をもつかせぬ躍動感を聴け!

このベスト・チョイス盤というのは何回も聴いていると、正直言って飽きる。例えれば、美人コンテストの美人ばかりを見ている感じ、あるいは、起承転結の「結」ばかりを読んでる感じといったら良いだろうか。音楽でも協和音ばかりではその美しさが引き立たないのと一緒。不協和音あっての協和音ということを改めて思うのだ。
そんな思いもする一方で、短時間にジャズを満喫したいときには本当に便利だ。 (2003.05.03)


JAZZ雑感(8)  マイ・ベスト・チョイスを選ぶなら