酸化と還元

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化学反応式」を学びました。 特に重要なのは「酸化還元反応」と「中和反応」です。

ここでは、「酸化還元反応」について見ていきます。



奈良の大仏は、屋内に安置され、黒っぽい色をしています。

鎌倉の大仏は、屋外にさらされて、緑色になっています。 

これは、強い風雨により、大仏を安置していた建物が吹き飛ばされ、

剥き出し状態の大仏の表面が酸化して緑青になっているのです。

昔、日本では「緑青猛毒説」がありましたが、今は否定されています。

それにしても面白いのは、屋内に安置されている奈良の大仏よりも、

屋外にさらされている鎌倉の大仏の方が、造像当初の姿を保っていることです。



酸化還元反応に対する最初の試みは「銅の製錬」ではないでしょうか。

「銅」という漢字は、“金に同じ”と書きます。

もちろん、当時は、「酸化還元反応が起こっている!」なんて意識はなかったでしょうが・・・。



それでは、古代の歴史を見ていきながら、「酸化還元反応」について学びましょう!



(背景)古代エジプト人が「金」と「黄銅鉱」を間違えたのが、きっかけ?

火の使用・・・火の使用は、“すべての科学技術の始まり”とも言われます。

洞窟壁画・・・人類最古の絵画に用いられていた色(顔料)は、黒(炭)・赤(赤土)・黄(黄土)でした。

土器の発明・・・狩猟採集の旧石器時代から、農耕牧畜の新石器時代へ移行し、土器が発明されました。

セメント・・・古代エジプトの古王国時代に建設されたピラミッド。 石材の接着剤として用いられたのは?

太陽と金・・・「化学」の前史は「錬金術」、「錬金術」のきっかけは「金」。

エジプシャンブルー・・・人類初の合成顔料です。


(銅の製錬)“銅を金にできないか?”・・・という思いから、酸化還元反応が始まりました。

銅の製錬・・・黄銅鉱( CuFeS2 )を還元して、銅( Cu )を得ます。


(金属との出会い)金や銅をきっかけに、金属と出会った人類は、その後、どうしたか?

鉄の製錬@・・・鉄鉱石から銑鉄を得る「製鉄」の工程です。

鉄の製錬A・・・銑鉄から鋼にする「製鋼」の工程です。

鉛・銀・錫・・・銅にスズを混ぜることで、純銅よりも強度のある金属(青銅)ができました。

はんだ・鏡・・・鉛・銀・錫の活用例を見ていきましょう!



(※)「酸化還元反応」を学ぶために、色々な金属の製錬について見てきましたが、

   よく考えると、これは、「純物質」になった後の話です。

   物質は、手に入った初期状態が「混合物」であることが多く、

   先に、混合物を分離して純物質にしておかねばなりません。

   どのようにしたら、良いのでしょうか? → こちら



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