鉛・銀・錫
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16世紀に南米で銀が発見されるまでは、銀は金よりも希少価値の高いものでした。 ちなみに、16世紀後半から日本でも石見銀山をはじめ、多くの銀が産出され、 一時は、世界の銀の3分の1を日本が産出するようになっていました。 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 (※)事前に、「銅の製錬」について学んでおくと良いです。→ こちら (01)青銅器時代・・・石器時代と鉄器時代の間です。 (02)青銅・・・銅と錫(スズ)の合金です。 (03)スズ(高2)・・・元素記号は、鉛と銀の合金を意味するラテン語「 stannum」に由来しています。 (04)ということは・・・スズよりも鉛や銀が先行していたことになります。 (05)鉛(高2)・・・「灰吹法」に利用していました。 (06)灰吹法・・・鉛を使って、金鉱石や銀鉱石から、金や銀を取り出す方法です。 (07)方鉛鉱・・・鉛は、鉛鉱石である方鉛鉱から製錬により得ていました。 (08)メソポタミア・・・紀元前6500年頃に作られた鉛のビーズが発見されています。 (09)硫化鉛( PbS )(高2)・・・方鉛鉱の主成分です。 (10)鉛の製錬・・・(硫化鉛)→(酸化鉛)→(鉛)という順に変化させていきます。 (11)銀(高2)・・・自然銀( Ag )や輝銀鉱( Ag2S )として、方鉛鉱に付随していることが多いです。 (12)二酸化スズ( SnO2 )(高2)・・・鉛と同じように、酸化物の還元によりスズを得ます。 (13)錫石・・・二酸化スズを主成分とする鉱石です。 方鉛鉱と間違えていた可能性も考えられます。 (14)イラン高原・・・錫石が採れる大規模な場所があります。 (15)青銅器・・・トルコ石や鉛のビーズが見つかっているメソポタミアで誕生した可能性があります。 (16)偶然の産物?・・・鉛で金を得るつもりが、スズと黄銅鉱を用いていたら、青銅ができるかも・・・。 (17)黄錫鉱・・・化学組成 Cu2FeSnS4 なので、黄錫鉱から青銅に至った可能性も考えられます。 「酸化と還元」に戻る |
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