酸と塩基

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5月の誕生石である「エメラルド」は、緑柱石( Be3Al2Si6O18 )にクロム( Cr )が混入したものです。

緑柱石への混入物がクロムではなくて鉄( Fe2+ )だと、3月の誕生石である「アクアマリン」になります。

さらに、色々なバリエーションがあります。

「緑柱石」というのは、鉱物としての名前でして、宝石名としては「ベリル」と言いますが、

混入物が鉄( Fe3+ )だと「イエローベリル」、2価と3価の両方の鉄が混入していると「グリーンベリル」、

さらに、マンガン( Mn )が混入しているものは「レッドベリル」と呼ばれます。



鉱物中に含まれる金属の種類を調べる方法の1つに「定性分析」があります。

昨今、地球に存在する地下資源では飽き足らず、月探査にまで乗り出している人類ですが、

月で採掘された鉱物を調べるときにも役立ちます。



「定性分析」は、高校2年生の「化学」で学びますが、硫化水素の性質を利用しています。

溶液が酸性であるか、塩基性であるかによって、反応によって生じる硫化物の沈澱状況が変化するのです。

「酸」として、よく用いるのが「塩酸」です。

今でこそ、小学校の理科の実験でも使う、ありふれた酸ですが、

歴史上、最初の塩酸は、どのようにして手に入れたのでしょうか? → こちら

(「硫酸」や「硝酸」についても触れています。)



「酸と塩基」にも理論がいくつかあります。 ここでは、「加水分解」と「電離度」を取り上げたいと思います。

塩の加水分解・・・酢酸アンモニウム水溶液の液性は? 酸性? 中性? 塩基性?

モル濃度と電離度の関係・・・モル濃度が小さくなると、電離度は無視できない大きさ。



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