洞窟壁画
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哺乳類霊長目(サル目)ヒト科に属する1つで、大脳が大きく進化したグループを「ヒト属(ホモ属)」と言い、 私たち現代人(ホモ・サピエンス)の他に、 ホモ・エレクトゥスやホモ・ネアンデルターレンシスなどが含まれます。 ホモ・エレクトゥスは、最初に火を使用した生物種として知られています。 天然の火種ではなく、火打石を用いて火種を得ていたのは、 「ネアンデルタール人」として知られるホモ・ネアンデルターレンシスです。 ホモ・ネアンデルターレンシスは、ヨーロッパにいたヒト属の種で、 洞窟壁画(現存する人類最古の絵画)を描いた最初の種と考えられています。 ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 【火打石】 (01)ホモ・エレクトゥス(高2)・・・ヒト属の種の1つで、火を使い始めました。 (02)ホモ・ネアンデルターレンシス(高2)・・・ヨーロッパにいたヒト属の種の1つで、火打石を使用。 (03)火打石・・・黄鉄鉱に強く打ち付けることで、削られた金属粉末が酸素と反応し、火花を放ちます。 【黒色・赤色・黄色】 (04)黄鉄鉱・・・主成分は二硫化鉄(FeS2)で、加熱すると赤鉄鉱が生成します。 (05)赤鉄鉱・・・主成分は酸化鉄(V)(Fe2O3)で、針鉄鉱とともに、土壌が赤色を帯びる原因物質。 (06)針鉄鉱・・・主成分は水酸化鉄(Fe(OH)3)で、赤鉄鉱とともに、土壌が赤色を帯びる原因物質。 (07)テラロッサ(高1)・・・地中海沿岸に分布する赤土です。 (08)オークル(高1)・・・フランスに分布する黄土です。 (09)レス(高1)・・・ヨーロッパの中部から東部にかけて分布する黄土です。 (10)褐色森林土(高1)・・・酸化鉄の褐色の下層が、有機物の蓄積した黒色表層に覆われています。 (11)洞窟壁画(高1)・・・現存する人類最古の絵画。 主に黒色、赤色、黄色の顔料で描かれています。 (12)黒色顔料・・・焚き火をした後にできる炭が原料です。 (13)赤色顔料・・・テラロッサや褐色森林土に含まれる赤鉄鉱が原料です。 (※)この後、「赤色」を求めていった結果、偶然の発見から、 “有機化学のきっかけ”へと、つながります。 → こちら (14)黄色顔料・・・オークルやレスに含まれる黄鉄鉱が原料です。 【洞窟壁画】 (15)ラパシエガ洞窟・・・現生人類がヨーロッパに到達する以前に描かれた壁画があります。 (16)アルタミラ洞窟(高1)・・・洞窟壁画が初めて発見された、スペイン北部の洞窟です。 (17)ラスコー洞窟(高1)・・・洞窟壁画が最盛期だった約2万年前頃が伺える、フランス南西部の洞窟。 (18)タドラルト・アカクス・・・リビア西部の砂漠地帯で、約1万2000年前の岩絵があります。 (19)タッシリ・ナジェール・・・アルジェリア南東部の砂漠地帯で、約8000年前の岩絵があります。 (20)ラース・ゲール・・・ソマリランドにある洞窟で、約7000年前に描かれた壁画があります。 (※)この後、古代エジプトでは、史上初の人工顔料「エジプシャンブルー」が合成されることになります。 → こちら 「酸化と還元」に戻る |
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