土器の発明
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オーストラリアの考古学者ゴードン・チャイルド(1892−1957)は、 人類が、自然にあるものを採って食料とする生活(獲得経済)から、 農耕・牧畜によって食料を生産する生活(生産経済)に移行したことを「食料生産革命」と呼びました。 農耕・牧畜により計画的な食料生産が可能になると、その日に食べる以上の生産物を作れるようになり、 穀物を保存するために、土器が発明されました。 ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 【北アフリカの旧石器時代】 (01)ホモ・サピエンス(高2)・・・アフリカ東部(現在のタンザニア北部)で誕生しました。 (02)ビクトリア湖(中1)・・・タンザニア北部にある湖で、ナイル川の水源です。 (03)狩猟採集生活(中2)・・・獣を追いかけながら、ナイル川の下流へと向かいました。 (04)カイロ(中1)・・・ナイル川の下流にある、現エジプトの首都です。 【北アフリカの新石器時代】 (05)アフリカの角・・・アフリカ大陸東端のソマリア全域とエチオピアの一部を占める半島です。 (06)出アフリカ・・・約7万年前に、人類は、「アフリカの角」からアラビア半島に渡りました。 (07)バブ・エル・マンデブ海峡・・・イエメンとエリトリア・ジプチ国境付近に位置する、幅の狭い海峡。 (08)肥沃な三日月地帯(中2)・・・最初の農耕・牧畜が、紀元前7000年頃に始まりました。 (09)農耕文化・・・「肥沃な三日月地帯」から北アフリカに伝わりました。 (10)ファイユーム・・・カイロの近くにある、エジプト最古(紀元前5200年頃)の農耕の痕跡です。 【土器の発明】 (11)土器の発明・・・焚き火の跡地で、土が硬くなっていることに気付いたのが、きっかけでした。 (12)焼結・・・融点よりも低い温度で加熱した粉末の集合体が固まる現象です。 (13)焼結体・・・焼結によりできる緻密な物体です。 (14)表面張力・・・焼結を引き起こす駆動力となるものです。 (15)分子間力・・・量子力学的な“ゆらぎ”によって生じた一時的な電気双極子にはたらく力です。 (16)粘土・・・主成分はカオリナイト(酸化アルミニウム・二酸化ケイ素・水)です。 (17)縄文土器(小6)・・・器を露出させた状態で焼く“野焼き”だったため、温度が低く、分厚い器です。 (18)弥生土器(小6)・・・器の上に藁や土を被せて焼くことで、温度が上昇。厚みが薄くなりました。 (19)須恵器(小6)・・・窯を使って焼くことで、さらに温度が上昇し、水が抜け、器の表面がより緻密に。 (20)ムライト・・・高温で唯一安定なアルミノケイ酸塩。 須恵器の強度が大きい理由です。 「酸化と還元」に戻る |
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