鉄の製錬A(製鋼)
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製鉄によりできた鉄は「銑鉄」と呼ばれ、まだ強度が大きくないです。 鉄の強度を上げる「製鋼」という工程を経て「鋼」になります。 鉄鉱石を還元することで得られた銑鉄を鋼にするとき、「焼入れ」や「焼戻し」をします。 何のためにするのでしょうか? また、どのようにするのが良いのでしょうか? ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 (01)鋼・・・炭素含有率が 2.14 %以下の Fe - C 系合金です。 (02)鋳鉄・・・炭素含有率が 2.14 %より多い Fe - C 系合金です。 (03)フェライト・・・911℃以下における鋼の結晶組織。 体心立方格子構造です。 (04)オーステナイト・・・911〜1392℃における鋼の結晶組織。 面心立方格子構造です。 (05)体積変化・・・加熱すると、空間充填率が68%→74%に変化し、体積は減少します。 (06)マルテンサイト・・・体心正方格子構造。 体心立方格子構造とは異なります。 (07)焼入れ・・・フェライトからオーステナイトになるまで加熱した後、急令してマルテンサイトにします。 (08)ドミトリー・チェルノフ・・・1888年に焼入れの理論を発表したロシアの冶金学者です。 (09)焼戻し・・・焼入れによって失われた粘り強さを取り戻します。 (10)ホロモン・ジャッフェ・パラメータ・・・焼戻しの温度と時間の影響を表した指標です。 (11)ジョン・ホロモン・・・1945年に焼戻しの理論を発表したアメリカの冶金学者です。 「酸化と還元」に戻る |
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