ごあいさつ
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当塾では、 「ふと思った素朴な疑問をきっかけに科を学び(科学し)、 総合的に考える力を養う!」 ・・・このようなことを目標にしています。 「堺」と言えば「千利休が生まれたところ」。「千利休」と言えば「茶の湯」。「お茶」と言えば「茶臼」。 「臼」と言えば「石臼」。「石臼」と言えば「製粉」。「製粉」と言えば「ソバ粉」。 ・・・こんな連想ゲームをしていると、堺の蕎麦屋に生まれたことに運命を感じますねぇ〜。 ・・・半ば強引な展開に持っていってるだけですが・・・(笑)。 ・・・いずれにしても、最初のきっかけはこんな感じです。 蕎麦屋に生まれ育った私は、小さい頃から、 「ええか、こうやったら、上手に蕎麦が打てるんや。」 というような職人さんからの“経験則”を聞かされてきました。 経験則とは、多数のデータを整理した結果、 それが成立する理由は分からないけれども、経験的に得られた規則性のことを意味します。 経験則を聞かされた私は、「そうすれば上手に蕎麦が打てるのはなぜ?」という、素朴な疑問を持つようになり、 経験則の成立する理由を解明したいと思うようになりました。 それが大学での研究や蕎麦屋での実践に繋がりました。 「科」という漢字には、もともと「系統的に分類された物事」という意味があり、 「科学」すなわち「科を学ぶ」とは、系統的に分類されたそれぞれの知識を学ぶことだと思います。 そして、最終的には、学んだ知識を組み合わせて、総合的に(多角的に)考える力を養うことが大切です。 科学の進め方には2つの方法があるように思います。1つは「帰納的方法」と呼ばれるもので、 実際に起こった現象をデータとして集積することから始めて、それらに共通する経験則を見出してデータを整理し それが成立する根拠を問う中で、普遍的な一般法則の理論に至る方法です。 もう1つは「演繹的方法」と呼ばれるもので、まず普遍的な法則を理論的に設定し、 そこから計算により導かれる様々な現象を実際のデータと比較し、最初に設定した法則の妥当性を問う方法です。 この方法の場合、理論的法則を構築し、そこから計算により展開していくための数学的思考が必要です。 実際の研究においては、この2つの方法がミックスされており、 多量のデータを前にして、理論的法則をあれこれ考えながら、それが正しいかどうかをチェックして進めます。 ですから、科学においては、ある程度の数学的思考が必要になってきます。 (「帰納的方法」と「演繹的方法」の関係を示した具体例はこちら) 「数学を勉強する必要があるのか?」・・・“必要性”とまで言われると、必ずしも要るとは限りませんが、 数学的思考があると、自然科学における理解がより一層深いものとなるでしょう。 深い知識を身につけておけば、他の人にプレゼンする(説明する)とき自信をもって主体的に行えるようになり、 さらに可能性の広がった社会生活を楽しむことができるかも知れませんね。 思い立ったが吉日! ぜひ、当塾にて一緒に学びましょう!! 小西武彦 |
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