中日スポーツ連載4コママンガ「おれたちゃドラゴンズ」のホームページ

ORETACHA DRAGONS JOHGAIBAN

 

 

おれドラ周辺記1998下期
 

 

 

権藤さんに注目!

1998.7.13  

 北海道シリーズで痛い星を落とし、また勝てる試合をドローにして首位横浜に3ゲーム差。まあ、終わったことはクヨクヨしても仕方がない。この悔しさをバネにして再度、首位奪取に挑戦してほしいものだ。

 

 それにしても横浜は強い。最近よく「横浜が一番投打のバランスがとれてますから」と言われるが、たしかに選手個々の潜在能力は数年前から目を引くものがあって、私もここ数年、開幕前の予想番組で、きまって首位中日、2位横浜と予想していた。ただ今年はこのHPでも書いたが、横浜は65勝くらいと踏んでいた。選手の能力の高いのは例年どおりだが、新しく権藤監督に代わったことで多少の混乱があると思ったのだ。

 

 権藤さんといえば「権藤、権藤、雨、権藤」という伝説的な活躍で、中日の球団史に名を残す名投手だが、私は権藤さんが新人王を取った年に生まれたくらいでその活躍は記録としてしか知らず、もっぱら地元の解説者というイメージのほうが強いのだ。そしてテレビ、ラジオなどで知る権藤さんはとても取っつきにくくて、コミュニケーションという言葉が似合わない人だとイメージしていた(実際そうだと未だに思っているが)。そのためにチームの掌握に多少とまどいが出てくるのではと勝手に想像して、今季はマイナス評価をしていたのだ。

 しかしながらよくセルフコントロールをして、あるいはスタッフを掌握して、今のところ見事にチームをまとめあげている。その姿勢の一端が垣間見られるのが、ピッチャー交代のときの権藤さんの仕草だ。次のピッチャーが現われる前にマウンドを整え、例えば次の投手が左ならロージンを左側に置き直している。あれは次の投手がマウンドに上がったときに、本当に感激すると思う。監督自らがそれをやってくれることも嬉しいだろうし、固いイメージの権藤さんならなおさら選手は感激し奮起するのではないだろうか。これは一つの例であって、おそらく日頃から選手掌握のためにいろいろなことをされているのだろう。

 

 まだまだ半分を残すペナントレース。横浜にしても苦しいときがきっと訪れるだろう。そのときに権藤さんが、どうやって舵を取っていくか、いい意味で私は密かに楽しみにしているのだ。

 

 

 

 君は『熱中ドラゴンズ』を見たか

1998.7.29  

 私はまだ書店で見てないけれど、『熱中ドラゴンズ』も無事発売されたようで一安心といったところである。今回は中日新聞社発行ということで、さすがに新聞紙上など、あちこちでPRしてあって心強いなーと思う。以前なら私もマスコミに手配してプレゼントにしてもらったりしたが、今回はもうすべておまかせである。

 昨日も中日新聞の記者の方が来て、本について、またマンガについて取材をしていかれたが、午前中ということもあってまだ頭が眠っていて、はたしてどんな記事になるのか怖いような楽しみなような気分である。おそらく寝ぼけたような顔の写真が載るのだろうが、いつもはもう少しシャキッとしているので、もしご覧になった方はそう思って見ていただきたいものだ。

 

 本のことをもう少し続けよう。今回は共著ということで、文章を安部清貴さんという方が書かれたのだが、その安部さんは同じ大学の同じ学部の先輩なのだ。実は私はそんなことは全く知らず、巻末のプロフィールを見て初めて知ったわけで、縁というのはこういうものかなーと驚いた次第である。
 「さっそく同窓生会報に本の紹介を載せてもらいましょう」とおっしゃっていたが、なんでも安部さんはまだ一度も同窓会費を払っていないらしく「さっそく払っておきます」と笑っておられた。

 安部さんは大学時代は落研だったとのことで、明るく穏やかで話も流暢な気持ちのいい方である。そのお人柄のとおり文章もイヤ味のない、さっぱりとした読後感のある文章で、またコラム一つずつも短いので、落語の小咄のように楽しく読める。野球ファンの生態というと、どうしても熱くなりすぎて過激な表現にもなりがちだが、それをスマートに丁寧に表現されているので私は非常に読みやすかった。
 普段失礼ばかりしているドラゴンズ選手の何人かにも送っておいたが、きっと選手もあまり深刻にならずに、それでいて「ファンは野球を見ながらこんな気持ちでいるのか」ということがよく判る内容だと思う。

 

 さてそのドラゴンズはといえば、球宴明けから3勝1敗の好成績で、昨日は10連勝中の首位横浜を破りゲーム差を4とした。なにやら横浜の好調がドラゴンズナインに危機感を与え、ゲームへの集中力を高めたような感じだ。
 8月は6連戦の続く正念場。いよいよ首位争いも本番である。

 

直ってよかった

1998.8.18  

 Macをバージョンアップしようといじくったところ、何が悪かったのか使用不能に陥り、ここ2週間ほど更新はもちろんメールの返事も出せず、ご迷惑をおかけしました。特にMA・COさん、あなたのメールを一度拝見しましたが、その後、行方不明になり、返事が出せなくなっております。すみません。

 それにしてもパソコンが壊れると、壊れていることも知らせる手段がなく、本当に困りますね。直そうにもどこを触っていいのかさっぱり判らず、自分の無知が情けなくなりますが、しかし考えてみるとテレビだって自動車だってそんなに構造を知らずに使っているわけで、パソコンももっと簡単に使えるようにしてもらわないといかんと思いますね。

 

 さて私の近況ですが、先日「熱中ドラゴンズ」のサイン会を行いました。新聞などで頻繁に紹介していただいたおかげで、盛況のうちに終了でき、ホッとしております。暑い中を並んでいただいた方、関係者のみなさん、中日新聞の記者さん、またPRに一役買っていただいた方、どうもありがとうございます。同時に開催されたバザーと併せて、チャリティーの売り上げで車イスが8台買え、一宮市に寄贈されるそうです。わずかながらでもお役に立てたかなと嬉しく思っています。
 原画、似顔絵色紙展は今月28日まで行われていますので、見てみたいという奇特な方は一度お出かけください。(詳しくはTOPICSをご覧ください。)

 

 ドラゴンズのほうは、あいかわらず横浜と4ゲーム差。厳しい戦いが続きますが、ここが我慢のしどころでしょう。取りこぼしをしないように粘って、次の直接対決で2、3ゲームまで接近したいものです。
 暑い時期に緊張感を持続させるのは大変でしょうが、この1年間に積み重ねた練習を無にしないためにも、あと1ヵ月半、ふんばれ、ドラゴンズ!

    

 

 

ラスト30ゲーム用ユニホーム

1998.8.28  

 ペナントレースも、いよいよ大詰め。残り30ゲームとなりました。

 ドラゴンズは首位ベイスターズに急接近して1.5ゲーム差。もうマスコミなどでは、追い上げる中日のほうが有利だとか、勝星が上回っているので実質は中日がリードしているとか、横浜には故障者が出始めたとか、なんだかもう中日の優勝する可能性のほうがかなり大きいような口ぶりになっています。でも私はどーも心配症なのか、そんな浮かれた気分になれないのです。

 

 かりに優勝ラインを80勝とすると、横浜は残り35試合を20勝15敗、中日は30試合を19勝11敗。数字の上では、やはり横浜の方がまだ有利でしょう。
 結局、直接対決が11試合残っているということで、やや勢いのありそうな中日が有利に思えるのかもしれませんが、勢いなんてものは1、2試合でガラッと変わったりするもんで、現に横浜は今日の大勝でまたいいムードになるんじゃないでしょーか。
 つまり今の段階は、やっとこれで中日も優勝を争うマッチレースのスタートに、横浜と並んだというくらいで、浮かれてる場合じゃないと思うのです。

 

 もちろん選手たちは浮かれてなどいないと思いますが、ここでもう一度フンドシをしめ直して無心に戦ってほしい、そんな願いをこめて、今日はこんなマンガを描きました。
 フンドシつき新ユニホーム。
 描きながら私も股間が気色悪い気がしましたが、ほかの選手はともかく、キャッチャーの中村さんは股間保護に役立つのではとマジに考えてしまいました。
 私も明日からまた気合を込めて、マンガを描こうと思ってます。 

 

 

 

 

ドラの優勝はあるか?

1998.9.11  

 前回書いたイヤな予感が的中して、あれ以来ドラゴンズは2勝7敗でベイスターズとのゲーム差は4.5に広がりました。
 ゲーム差はともかく、試合自体に粘りのない負け方が多く、なんだか優勝も難しいような雰囲気が漂っていますが、さて本当のところドラゴンズ優勝の目はあるのかないのか。

 

    中日         横浜    
9/12 山本○ G三沢  川村○ T中込
 13 野口○ G小野 関口● T薮 
 14         
 15 門倉○ S川崎 斎藤● G桑田 
 16 正津● S石井 戸叶○ G河野 
 17 川上○ S伊藤 野村○ G入来 
 18     川村● Sエーカー
 19 山本● Cミンチー 関口○ S北川
 20 野口○ C山内 斎藤● S川崎 
 21         
 22 門倉● B戸叶 戸叶○ D門倉 
 23 正津○ B野村 野村● D正津 
 24 川上○ B川村 川村● D川上 
 25 山本○ T薮     
 26 野口● Tメイ 関口● Cミンチー 
 27     斎藤○ C山内
 28     戸叶● S北川
 29 門倉○ C加藤 野村○ S川崎 
 30         
10/1 川上● B川村 川村○ D川上 
 2 山本○ B関口 関口● D山本 
 3 野口○ T薮 斎藤● S石井 
 4     戸叶● S伊藤
 5     野村○ S川崎
 6     川村○ S北川
 7 門倉● S山部 関口● T川尻 
 8 川上○ S渡辺     
 9 山本○ B斎藤 斎藤● D山本
 10 野口○ B戸叶 戸叶● D野口 
 11 正津● B野村 野村○ D正津 
 12     川村○ Cミンチー

 今後の試合数を見てみると横浜が26、中日21で、これから約1ヵ月の間に横浜は休みがたったの5日と、非常に厳しいスケジュールになっています。
 特に10月に入ってからは7連戦4連戦で、この間の10/8もヤクルト戦の予備日になっていて、もしここにヤクルト戦が入るようなことになれば12連戦となり過酷なことになりそうです。

 

 それじゃもう少し詳しく対戦相手も含めて勝敗を予想してみましょう。
 先発投手は、とりあえず今のローテーションどおり回るとして考えてみました。もちろん、このとおりにはいかないでしょうが、だいたいの感じで勝敗をつけてみたところ、偶然にも77勝どうしで並んでしまいました。
 う〜ん、こりゃプレーオフですかね。

 

 まあとにかく、ドラゴンズもこのくらいの感じで戦っていけば、まだまだ優勝の望みはあるということでしょう。しかし、こんな接戦になれば、ハラハラドキドキで面白いけど、心臓に悪いだろーなー。

 

 ちなみに●をつけた投手の方、別に悪気はありません。このくらいの割合でだれかが負けるだろうということですので、くれぐれもお気を悪くされませんように。

 
    

 

 

ドラの優勝はあるか? Part2

1998.9.25  

    中日         横浜    
 27 川上○  T川尻  斎藤○ Cミンチー
 28     戸叶● S北川
 29 門倉○ C黒田 野村● S川崎 
 30         
10/ 1 野口○ B川村 川村● D野口 
  2 山本○ B関口 関口● D山本 
  3 川上○ T薮 斎藤○ S石井 
  4     戸叶○ S伊藤
  5     野村● S川崎
  6     川村○ S北川
  7 門倉○ S山部 関口○ T薮 
  8 野口○ S渡辺     
  9 山本○ B斎藤 斎藤● D山本
 10 川上○ B戸叶 戸叶● D川上
 11 門倉○ B野村 野村● D門倉
   野口○ B川村 川村● D野口
 12     関口○ Cミンチー
 X 山本● T川尻     
  79勝56敗   79勝56敗  

 前回予想した中日と横浜の勝敗は、20日ごろまではなんとか近い結果になっていましたが、いかんせん、もっとも大切な直接対決で2敗(1つは雨で中止)してしまいました。
 私の予想では2勝1敗だったので、ほんとにもうガックリです。おまけに横浜にマジック9が点灯して、なんだかドラの優勝は絶望的といったムードですが、はたして本当にドラの優勝はなくなったんでしょうか。

 

 25日現在のローテーションと日程で、新たに予想をしてみましたが、ご覧のとおり、横浜に追い付くには残り試合を、ほぼ負けなしで乗り切らなければなりません。
 今シーズン、まだ一度も5連勝がないドラに、はたして11連勝ができるか。これは非常に難しいと言わざるをえません。さらに直接対決があと6試合残っていますが、これを全部勝つこと自体が至難の業ではないでしょうか。

 たしかに勝負はゲタをはくまでわからないと言います。横浜が10連敗くらいするかもしれません。もしこんなことが起こったならば、それこそスーパーミラクルでしょうが、とにかく悔いのないように、がんばってほしいとしか言いようがありません。

   

 

勝手に今季を振り返る Part1

1998.10.13  

 1998年のペナントレースも終り、ご存じのようにドラゴンズは2位という結果でした。このシーズンを振り返る意味で、私が開幕前に予想したものをチェックしてみようと思います。

 まずはピッチャーの勝ち数ですが、3月25日のこのページでの予想と、実際の成績比べてみると次のようになりました。

 私の予想   勝ち数   差  
山 本 15 9 -6
今 中 5 2 -3
門 倉 10 10 0
野 口 12 14 +2
落 合 10 4 -6
川 上 8 14 +6
ジャービス 5 1 -4
その他 13 21 +8
合 計 78 75 -3

 これを見ると、私の予想をいい意味で裏切ってくれたのは、やはり川上ですね。3月のページでも書いたように、私の願望としては2ケタ勝ってほしいと思ってたんですが、やはり未知数の新人ということで控えめに8勝としたところ、それを大きく上回ってくれました。彼がいなかったらと思うとゾッとしますね。

 それから今季大きく飛躍した野口ですが、彼は春先からすでにその片鱗を見せており、2ケタはクリアできると思っていました。しかし私の予想の12勝から2つも上積みしてくれたのは嬉しいかぎりです。

 門倉に関しては、喜ぶべきか悲しむべきか、予想どおりの10勝でした。しかし彼のように10勝を毎年コンスタントに上げていく投手のほうが首脳陣も計算しやすいし、彼の顔のように長〜い野球人生が送れるような気もしますね。春先のあの試行錯誤を思えば、よく2ケタ勝てたなと素直に喜びましょう。

 

 さて次は悪い意味で裏切ってくれた方々ですが、やはり山本さんの9勝は痛かったですねー。山本さんというと2ケタ勝って当り前という気分がファンの間にはありますが、やはりあのフォームは微妙なバランスで出来上がっていて、ちょっとしたことで崩れるということがよく判ったシーズンでした。期待が大きいだけに大変でしょうが、来季の巻き返しを期待しています。

 それから外国人投手はジャービスといい、サムソンといい、ほとんど戦力になりませんでした。これがもしあと5勝でもしていれば、優勝も可能だったはずです。調整不足のサムソンは今年は調整させておいて、もう少しジャービスにチャンスをやったほうが良かったかもしれませんね。ジャービスのことで僚友のゴメスまでスランプになったほどですから。

 落合さんの場合は、私はヒジのことが心配なので、きっちり休める先発のほうがいいと思って、先発で投げたとしたら10勝だろうと考えてました。実際は中継ぎでフル回転して、星野監督に「今年のMVPは落合だ」と言わしめる活躍を見せ、中継ぎタイトルも獲得できるようで、それはそれで良かったかなと思います。しかし終盤に少しバテたように、やはり今年のような活躍は何年も続けられないのではないでしょうか。やはり先発をと考えてしまいます。

 あとはその他の投手の勝ちが21にもなりましたが、これは先発投手がしっかり勝ちを拾っていない証拠で、山本、野口、川上、門倉の4人のほか、あと絶対2人は先発投手が必要です。ドーム球場になって雨で流れることもなくなり、6連戦は当然のようにやってきます。優勝を目標にするのなら、この部分の補強は急務でしょう。今中さんは来季もどうもむずかしそうなので、彼以外であと2人、ぜひ補強をお願いします! ダイエーの武田、広島の加藤あたりになるんでしょうか。それにしても武田はあのとき与田さんと交換しておくべきでしたね、監督。 


 

 

 

勝手に今季を振り返る Part2

1998.10.25  

 さて今回は他チームの成績を振り返ってみましょう。
 開幕前の私の順位予想は、中日78勝、ヤクルト78勝、広島65勝、横浜65勝、巨人64勝、阪神55勝でしたが、実際は横浜79勝、中日75勝、巨人73勝、ヤクルト66勝、広島60勝、阪神52勝の順でした。

 

 まず横浜についての誤算は斎藤の13勝ですね。右ヒジの故障もあり、私は5勝と予想したんですが、ここまで復活するとはおみごと。それから横浜の勝因を考えると、やはりあの打線でしょう。投打ともにハイレベルでバランスがとれていて、まさにチャンピオンにふさわしいチームだと思います。

 次に巨人は、あの高橋が1年間通して活躍するとは、正直思っていませんでした。まさに川上と並ぶスーパールーキーで、敵ながら今後が楽しみな選手ですね。それから桑田の16勝も立派なものです。これでガルベスが最後まで投げていれば、3どもえになっていたのは確実ですね。3どもえなら星のつぶしあいで、あるいは中日優勝もあったかも。

 

 私が中日と優勝争いをすると思っていたヤクルトはというと、4月に古田の故障で出遅れ、後半もりかえしたものの結局あれが最後まで響いたようです。投手では田畑の不調と、それからオープン戦で好調だった宮出。彼はいったいどこへ行ったんでしょうか。

 広島は沢崎が大誤算でした。13勝の予想がわずか1勝。ミンチーの活躍でなんとか最下位は免れましたが危ないところでした。4月5月から小林幹を負けゲームにも投入して、なにをあせってるんだろうと思いましたが、やはりあれが命取りだったと思います。達川新監督が来季どう投手陣を立て直すかが見物でしょう。

 阪神については、大方の野球ファンの予想と同じで、やはり最下位でしたね。来年はノムさんが監督だそうで、どんなチームに変身するか、来季一番の話題でしょうね。

 

    

 

ドラは投手王国か?

1998.11.12  

 沖縄秋季キャンプが始まり、連日新聞などで選手らの奮闘振りが報道されています。中でも今話題になっているのは新しく加わった山田久志投手コーチ。通算20年の現役生活で284勝をあげた大投手で、コーチとしてもその才能はオリックスで証明済みということで、山田新コーチにかかる期待がかなり大きいのは当然といえば当然でしょう。

 

 今季ドラゴンズは、野口が防御率1位、川上が新人賞、また門倉も10勝をあげ、チームとしても12球団一の防御率で、さらに山田新コーチ入団の興奮もあって、ときにマスコミなどで「投手王国」という表現をしばしば耳にします。しかしこの言葉を聞くたびに、私は「いいのかー、そんなにうかれてて」という気がして仕方ありません。

 今年のドラゴンズの先発ローテーション投手の勝ち星は、野口14、川上14、門倉10、山本昌9。1年間無事にローテーションで働いたのはこの4人だけなのです。試しに横浜を見ますと、野村13、斎藤13、三浦12、川村8、戸叶7と5人います。最終成績が中日75勝、横浜79勝だったことを思えば、このローテーション投手1人の差が、そのままチームの勝ち星の差だと言うこともできるんじゃないでしょうか。猛打のかげであまり目立ちませんが、横浜の投手陣こそ投手王国だと思うのです。

 さらに今季ドラゴンズは6連戦が7回ありましたが、先発投手4人の場合、1戦目に投げた投手を6戦目に投げさせようとすると中4日になるわけで、これを避けようとすればローテーション4人のほかは、少々格下の投手を2試合起用せざるをえません。そうなると勝つ確率も低くなるわけで、ちなみに今年の6連戦の勝敗は、4-2、3-3、2-4、3-3、4-2、4-2、4-3(最後は7連戦)と勝ち越してはいますが、やはりいずれも2試合以上を落としています。
 その上ドラゴンズはドームをホーム球場としているため、横浜と比べれば雨で試合が流れる確率は低く、この6連戦対策は見過ごすことはできません。言い替えれば、横浜以上に先発投手を持たなければいけないと思うのです。

 

 欲を言い過ぎかもしれませんが、ローテーション投手は6人そろえたい。たぶんこの内、調子の悪い投手が1人くらい出るだろうから、そのときは若手をチャンスとして起用するくらいじゃないと、なかなか優勝は難しいんじゃないでしょうか。

 もちろん、このあたりのことも考えてダイエーの武田獲りにも参戦していますが、武田が獲れたとしてあと1人、確実に計算できる先発投手がほしいところです。言うまでもなく今年の野口のように、チーム内から現われるのが一番望ましいのは言うまでもありません。そしてこの6人がそろったとき、はじめて「投手王国」と呼べるチームになるのではないでしょうか。

 

 

 

これマイブームっていうんですか?

1998.11.28  

 長いようで短い秋季キャンプも終わりました。とにかく選手のみなさま、ご苦労様でございました。これでやっと本格的なオフが始まりますね。

 

 オフになると山本さんや山崎さんのラジコンのように自分の趣味に走る選手も多いと思いますが、今回は私もちょっと野球以外の話題で、私が今はまりかけていることについてお話ししましょう。
 もともと私はあんまり物事に熱中しないというか、できないたちで、趣味といえるものがこれまでなかったんです。それでも油絵を描いたり、小説を書いたりはしているので「多趣味ですねー」などと言われることもありますが、私自身はこれらを趣味とは思ってないわけで、ほとんど漫画と同列くらいに考えているんです。

 

 それ以外にやっていることといえばパン作り。
 以前は手でこねてクロワッサンとか作っていたんですが、近ごろは自動製パン機なるものを家内が買ってきたものだからそれを使って、こねる作業は機械にまかせて、あとの発酵と焼きを自分でやって手軽なロールパンとかを作っています。このところ寒くなってきたせいで発酵が不足気味で、かといってオーブンで発酵させると表面が乾き気味になるし、どうしたものかなーと頭をひねっているところです。

 

 そしてこの1、2ヵ月、熱中しているのは公募です。
 たまたま公募の本を買ってきて見たところ、ネーミングやらコピーやらシンボルマークやらキャラクターやらの募集があるわあるわ。結構いい景品、賞金のものもあるので、それを狙ってヒマがあると考えています。パズルみたいなもので、意外といい頭の体操だなーと寝る前などに考えています。

 それにしても温泉の愛称募集とか、保養施設の名称募集とか、いろいろあって本当に面白いなーと思います。気のせいか都市部よりも地方の公共団体関係のものが多いようで、きっとこれもひとつの話題作りということなんでしょうね。あと、○○会議のテーマ募集なんていうのもあって、「テーマが思いつかんなら会議なんかやるなよー」と思うんですが、まあいろいろ事情があるんでしょう。
 まだ始めたばかりで1つも当選がありませんが、宝くじよりは当たる確率が高いんじゃないかと、日々わくわくしながら良い知らせを待っているところです。 

 

 

 

今年を振り返って

1998.12.24  

 いやはや、ちょっと更新をサボッていたら、もう今年も終り。年末のあいさつだけでもしておきましょう。

 今年の私の重大ニュースというと何でしょうか。まあ、あんまり波風もない一年だったような気がしますが、ちょっと振り返ってみましょう。

1.ドラゴンズ沖縄春季キャンプ取材
 やっぱりこれは良かったですね。ドラゴンズキャンプの取材はもちろんですが、その周辺の取材陣の方達の生態が拝見できたのは本当に興味深いことでした(特に夜の)。また自由行動も大目に見ていただけたので沖縄のあちこちも見て回って、今までリゾート地としてしか知らなかった沖縄の違う側面も感じることができました。これまで苦手だった泡盛を、うまいと思えるようになったのも収穫(?)です。あれはやっぱり沖縄というものに愛着があって初めておいしく思える酒ではないでしょうか。
 この取材の関連で(というか本来の目的で)、新聞紙上に見開きイラストと散文を載せていただいたのも嬉しい体験でした。

2.『.熱中ドラゴンズ』出版
 これまで漫画オンリーで出版していた「おれたちゃドラゴンズ」を、文章とドッキングさせ出版したこと。これは苦肉の策ではありましたが、共著の安達さんともお知り合いになって、それが大学の先輩だったという面白い経験もしました。中日新聞社発行ということで、これまで以上に広い範囲で「おれドラ」をアピールできたんじゃないかと思っています。

3.サイン会と原画展
 これも初めての経験で、どうなることかと思っていましたが、主催の方々のご尽力で無事に終了いたしました。サイン会で唯一困ったのは、難しい名前の方がいらっしゃって、前もって本人に名前を書いていただいたんですが、それもまた達筆すぎて読めず、恥ずかしい思いをいたしました。
 ドラ選手の似顔絵色紙も好評だったようで、結構希望者が殺到して、きびしい争奪戦になったようです。とにかく関係者の皆様、ありがとうございました。

4.子供が幼稚園へご入園
 これも結構、わが家の生活パターンを変える大きな要因になりました。昨年までは一日中家にいて私の仕事のじゃまをしていた子供が、幼稚園へ行ってくれるおかげで、何年かぶりに平穏な日々が戻ってまいりました。しかし「幸せだな〜」と思うのは半日ほどのことで、午後3時にはもどってきて、しかもさらにパワーアップして暴れ回り、とうとう私は家の外で仕事をするようになりました。

 

 あと細かいことをあげればいくつかありますが、大きいのはこの4つくらいでしょう。
 ほとんど何もなかった一年だなあと思いますが、平穏なのが一番だという気もします。悪いニュースがなかったことだけでも、いい一年だったのでしょう。来年もこんな調子で過ごせればと願って、今年のこのページは締めておきましょう。
 皆様もどうか良いお年をお迎えください。 

 

   

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