中日スポーツ連載4コママンガ「おれたちゃドラゴンズ」のホームページ

ORETACHA DRAGONS JOHGAIBAN

 

 

おれドラ周辺記2006
 

 

 

 今さら日本シリーズを振り返る   2006.11.17

 更新をさぼっているうちに、ずい分と寒くなってきました。
 いつもはもう少し、徐々に寒くなるような気がしていましたが、なんだか今年は急激に寒くなりましたね。我が家も我慢していましたが、とうとう昨日、電気カーペットを出しました。

 

 ドラゴンズは無事、リーグ優勝を果たしたものの、宿願の日本一を今年も逃しました。2年ぶりの日本シリーズということで、前回の経験がもう少し生きるかと思っていましたが、どうも固さが目立ち、本来の力を出せないまま終わってしまったようです。1勝4敗という大差がついた結果になりましたが、あと1本のヒットが出れば大きく流れが変わったというような局面がいくつかありました。実力的にはそれほど差があった両チームではなかったと思います。短期接戦を勝つには何が必要か、プレーオフが始まる来季にむけて、大きな課題を背負った感じです。

 私は体育会系でないせいか、あんまり勝つことに執着がなくて、そこそこの成績ならいいんじゃないかという軟弱な考えなのですが、激情タイプのファンの方は今回の日本シリーズについて結構お怒りのようでしたね。新聞にもいろんな意見が載っていましたが、どうも私は結果論のような気がしました。
 ファンの応援の違いとか、ムードメーカーの存在という意見が多かった気がしますが、ファンの応援で選手のプレーが変わるというのは、確かにそういうこともあるかもしれませんが、それは逆に選手に失礼じゃないかと思います。野球エリートの道を歩んできた選手ばかりの集まりがプロの1軍選手なわけで、その人に応援が少なかったから力が出せなかったとか、気持ちの切り替えができなかったとか言うのは、私は非常に失礼な気がします。そんなことに影響されることなく力を出せるのが一流のプロだと思いたいです。
 それにファンの応援が悪かったから日本一になれなかったって言うんじゃ、ドラゴンズファンとしても泣きたくなりませんか。別に応援は応援でそれぞれの形があっていいんです。確かに中日の応援は少々野暮ったい気もしますが、そんなことは試合の勝敗に関係ないんです。来季も胸を張って応援しましょう。

 ムードメーカーの有無という点は、日本ハムの新庄選手が引退するということもあって、今回はマスコミでも特にその動向を取り上げてたために、にぎやかなファイターズとおとなしいドラゴンズという対比がクローズアップされたような形になりました。
 しかしこれも勝っていれば元気があるように見えるわけで、元気があるから勝ったわけではないと思います。結局は勝てなかったことが根本の原因なわけです。

 

 なぜ勝てなかったかということは、いろいろとご意見もありましょうが、私の印象ではバントだったように思います。
 今さら細かいデータを出す気になりませんが、ランナーが出てチャンスを広げるときに、立浪、アレックスといった中心打者に打順が回ってきて、どうしてもバントのサインが出せず、打たせて凡打、そしてチャンスをつぶすといったケースが目立ちました。
 短期決戦での先取点の重要さは今さら言うまでもないことで、そうした場合には中心打者であっても序盤からバントをして確実にランナーを進め点につなげるべきだったように思います。球界を代表する主力バッターだった落合監督には、選手のプライドを考えてバントのサインが出せなかったのかもしれませんが、その思いに選手が応えられなかったのは残念に思います。
 メジャー経験のないヒルマン監督が確実にバントでチャンスメイクをして加点していったのと対照的でした。相手と同じ手は使いたくないという落合監督自身のプライドもどこかで邪魔をしていたのかもしれません。
 来季はプレーオフが導入され、短期決戦の機会が増えますが、いかに先取点を取るかが大きなポイントじゃないかと思います。バント、盗塁、スクイズなど、どんな手を使ってでも先取点を取り、気持ち的に優位に立って、そこから本来の自分たちの野球をする、そんな戦い方が必要になると思います。

 

 ともあれ、リーグ優勝をしたのはすばらしいことで、それすらもできなかった時期のことを思えば、3年で2度優勝なんてのは夢のような話です。人間の欲とは恐ろしいもので、優勝すれば日本一を目指し、さらに連覇を目指し、常に上を欲しがります。それが向上心につながったりするわけですが、それでも毎年優勝というのを想像すると、なんだか有難みがなくなるような気がしませんか。
 私は近ごろ選手が元気に走り回っているのを見るだけで満足な心境になってきました。縁側で孫が遊ぶのを見ているおじいさんの様な気分です。ときどき私のマンガの実写版を見ているような錯覚に陥るときもあって、それはそれで楽しくて独りで笑っています。野球って、いろんな楽しみ方ができるもんです。  

 

 

 

私がギブアップ寸前です   2006.9.18

 前回の更新では9/17あたりがVデーかと書きましたが、その後の阪神の猛追で、予想は見事にはずれましたね。
 8/11、12、13の直接対決は予想外の中日の3連勝でマジック40も点灯。意気消沈したのか、その後阪神は5勝7敗と調子を落としましたが、人のいい中日も5勝6敗とお付き合いで8/29、30、31の甲子園対決を迎えました。1勝すればいいという気持ちが災いしたのか、接戦を展開しながらも2敗1分けという結果。それでも3連敗を拒んだ井上選手が9回2死から放った同点アーチは貴重な一打となりました。

 そこから阪神が息を吹き返したように快進撃が始まりました。次の直接対決まで8勝1敗の脅威の成績。方や中日はというと5勝4敗と貯金は増やしたものの先発投手が勝てず、マルティネス、佐藤充が不調で登録抹消し不安いっぱい。最大9ゲームあった両チームの差も4ゲームまで縮まりました。

 そして迎えた9/15、16、17。初戦は川上投手の気迫あふれるピッチングで完封勝利。2戦目は山本昌投手がノーヒット・ノーランの快挙。3戦目は朝倉投手が好投しながら1発を浴び3連勝はなりませんでしたが、それでも力の差を見せ付けた首位決戦となりました。

 

 これでゲーム差は5に戻りマジックも15まで減って、中日の優勝は90%は間違いないかと思います。ただ9/29から甲子園で最後の直接対決がありますので、これに3連敗しないように、問題はそれだけでしょう。
 残りの対戦カードを見ても阪神は14も貯金したお得意様の横浜戦はもうなく、ヤクルト、巨人との対戦がかなり残っています。この2チームはAクラス争いをしていて、この時期でも勝ちにこだわってくると思われます。
 一方の中日はというと最下位の横浜戦が9試合も残っていて、ここを着実に勝っていけば大きく負け越すということはないでしょう。

 

 どうやらVデーは10月にずれこむ感じで、3日からのナゴヤドームでの広島4連戦あたりになれば本拠地胴上げということで、地元のファンにとっても嬉しいのですが、今年はぜひ勝って優勝をきめてほしいものです。だんだん欲が出てきますね。

 それにしても阪神の粘りは見事なものです。年をとってくると心臓も弱ってくるのか、4ゲーム差に追い上げられたあたりではもうハラハラしていましたが、そんなことを言ってたらパ・リーグの優勝争いは1.5ゲーム差の中で3チームが延々争う超混戦状態で、さぞパ・リーグファンのお年寄りは寿命を縮めていらっしゃることと、ご同情申し上げます。

 まあ、あまり身体に害がない程度で楽しみましょう。そのためにも阪神さん。もうそんなところでギブアップしてください。  

 

 

 

優勝の準備   2006.8.11

 ドラゴンズは2位阪神に5.5ゲーム差をつけて首位をキープしています。追われる立場だと5ゲームくらいすぐに縮まりそうで不安に思いますが、逆に追う立場になってみると5ゲームは結構大きな差に思えます。直接対決で3連勝して、やっと追いついた気分になるという感覚でしょう。
 ドラゴンズとすれば阪神に3連敗さえしなければ良いという、それくらいの状況なのではないかと思います。優勝確率としては70%といったところでしょう。しかし91年のこともあるので油断は禁物、1試合ずつ確実に勝っていってほしいものです。

 

 徐々に優勝に向けた準備も始まると思いますが、私も例年ならこの時期、お盆休みをいただいて漫画も数日休むところを2日ほど描きだめをして、早めに近場を旅行してきました。
 せっかく首位を走っているのに漫画が抜けているのも残念だし、またお盆前には阪神との直接対決があるので、少し早めに出かけた次第です。

 旅行先は、もったいなくて教えられませんが、意外に涼しくて近年にない収穫でした。泊まった所にはエアコンも無く大丈夫かと思いましたが、夜は毛布がないと寒いくらいのところで、わざわざ信州まで行かなくても、こんな場所があるのかと感激でした。
 この夏らしくない涼しさのためか、ヒグラシとウグイスが同時に鳴いているという今まで経験のない合唱を聴きました。
 山間部ということで林業が盛んなようで、現地の材木店では日曜大工の材料も安価で購入でき、木工愛好家には天国のような場所だなと思った次第です。さっそく帰宅して、居間の飾り棚を作りました。

 

 そんなことでリフレッシュも完了して、あとはドラゴンズの優勝を見届けるだけです。阪神もがんばっていますが青息吐息という感じで、余裕を持って勝っているドラゴンズとの差は、なかなか埋まりそうにありません。
 まずは今日からの3連戦が優勝への第1関門でこれを1勝2敗でいけば優勝確率は80%。第2関門は8/29からの3連戦で、これも1勝2敗以上なら90%。最後の関門は9/15からの3連戦でこれを1勝2敗なら、もう優勝間違いなしでしょう。あるいは9/15、16、17あたりがVデーになるかもしれません。
 2004年の優勝はナゴヤドームで広島に負けての胴上げだったんですが、今度は阪神に勝って(あるいは引き分けで)胴上げということで、これは盛り上がりますよ。さあ、みなさん、今から予定を空けておかないといけません。私は、あっ、17日にライブの予定があるんだけど、どうしようか。        

 

 

 

忙しい季節   2006.6.19

 梅雨に入って、また蒸し暑い季節が始まったようです。皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。
 私はというと、特にご報告するようなことは何もない毎日で、それでも何だかごちゃごちゃと小忙しく生活しております。

 この時期、何が忙しいかというと、まず庭に草が生えます。猫の額ほどの庭ですが、それでも恐ろしく旺盛な成長振りで、ちょっと油断していると瞬く間に草の庵状態になってしまいます。それと我が家には樫の木が二本あるのですが、これが初夏の頃に葉が生えかわり、いっせいに古い葉を落とします。これがまた花やハーブの中に入り込むので、この除去作業もなかなか大変です。
 さらに今年は生えすぎた芝生が周辺の花や木や菜園のエリアに侵略しているのを、芝生の成長期を前に除去してこれもかなり大変な作業でした。芝桜の中に入り込んでいたりして、これを芝桜ごと掘り起こして芝の根だけ取り除き、再び芝桜を植え直すという作業で、からみあう根を分けるのは、まさにブラックジャックに応援を頼みたい心境でしたが手術代がかなり高額とのことで思い直し、なんとか自分でやり遂げました。
 こうした厄介者の処理と同時に植物の成長期でもあるので、草花の手入れもしなければなりません。バラにはゾウムシやイモムシがたかって若芽や花を食い荒らしますし、黒班病のような病気も発生し始めます。香りを楽しみたいバラに殺虫剤をかけるのも嫌なので、虫は一匹ずつ手でつぶし昇天していただきます。

 また今年はあらたにカッコウアザミという花を茂らそうと種から育てて、葉が二枚ほど出たころに庭のあちこちに植え直したんですが、だんだん大きくなってきたのを見ると、どうやらこれはシソの葉で、栽培に使った畑の土の中にシソの種が落ちていたらしく、ガックリを通り越して自分でも大笑いでした。
 幸い本物のカッコウアザミのほうもいくつか残っていて(右写真)、なんとか育っていますが、自分の子かと思って卵から育てた子供がホトトギスだったというウグイスの悔しさもこんな感じかと、思わぬ経験をさせてもらいました。

 菜園の方ではジャガイモが収穫期を迎え、ザルに二杯ほど獲れました。種芋と比べると小粒になって、量は二倍ほどになっただけですが、自分の庭で獲れたという親近感のせいか、なかなか味も良いように感じます。ほかには芽が出てしまったニンニクを2月ごろに植えておいたのが成長して、こちらも小ぶりながら取れたてのみずみずしい味がします。ほかにはイチゴが、これは申し訳程度に出来ました。
 今はミニトマトが2本、徐々に大きくなっていて、花も咲き始めました。ジャガイモの終わった後にはカボチャが芽を出しています。果たしていくつ出来るか、これは夏の楽しみです。

 

 土いじりばかりしているかというとそうでもなくて、気候のいいこの時期は大工仕事の季節でもあります。春の初めに犬小屋を2倍に増築してやったのを皮切りに(左写真)、食品庫の棚を増やし、そして先週は自分の部屋に机代わりにもなる物入れを作りました(右写真)。これはずっと前から考えてはいたんですが、作業の大変さを思うと手がつけられずにいたもので、長年の課題をやっとクリアした感じです。

 こうした大工仕事は結構頭を使う作業で、さんざん材料の厚みなどを計算して作ったつもりが、材木のねじれなど意外な落とし穴があり必ず思わぬ事態が起こって、それがまた嬉しかったりして、下手なパズルより頭の体操になるんじゃないかと思ったりします。
 すでに我が家の各部屋には、必ず一つは私の大工作品がある状態で(左写真は居間のテーブル)、自分でもちょっと暑苦しい状態ですが、またそのうち何かを思いついて、気候が涼しくなる秋ごろには金槌を振るっていることになるのでしょう。

 

 そのほかでは相変わらずバンド活動も続けていて、7月末にはまた2度ほどライブの予定があるので、週に一度は練習に励んでいる状況です。今回はすべてオリジナル曲での演奏で、これまで以上に良い出来になりそうな気がします。ライブの予定などはまたTOPICSのほうにでも載せておきますので、聴いてみたいというもの好きな方は、何のお構いもできませんがお出かけください。

 こんなことをやりながら、残りの時間で仕事をしています。プロ野球のほうは交流戦も終わり、今年は終わってみれば中日が首位ということで、去年とは逆の展開で面白いものです。3年目で気合の入る落合ドラゴンズ。今年はひょっとして優勝かという雰囲気が、次第に漂い始めてきました。
 この調子であと1ヶ月首位をキープできれば、いよいよ優勝祝いの準備を始めないといけませんね。また忙しい季節になりそうです。  

 

 

 

友人の死   2006.5.1

 久しぶりの更新なのに暗い話題で申し訳ありませんが、先月の末に友人が亡くなりました。中学、高校の同級生で、最近はいっしょにギターのトリオでコンサートなどもやっていた男です。
 昨年の秋にコンサートがあって、その頃から「妙に物忘れが激しくなった」と冗談ぽく話していたんですが、コンサートのあと体調を崩して入院し、それから5ヶ月で亡くなったということです。私は見舞いにも行けず、そのコンサートの日に会ったのが最後となりました。

 社長だった父親が数年前になくなり、そのあとを継いで社長の重責を担い、海外にも頻繁に出かけていた男でした。うっかり携帯に電話するとフランスにいたなんてこともありました。
 社長業をこなしつつ、カートで鈴鹿を走ったり、我々とギターを弾いたり、もちろん家庭では父親としての役割も果たすという多忙な毎日を送っていたようです。
 病名もなにやらはっきりしないようで、治療法もないような特殊な病気のようですが、やはりあまりにも多忙のために、身体の抵抗力が落ちて症状が出たのではないかと、私は素人考えで思ったりしています。

 

 彼のことを例に出すまでもなく、このところ私が思うのは、やっぱり無理して仕事などをこなすと、どこか身体に異変が起きるということです。
 私も昨年、ちょっと小銭を稼ごうと欲心を起こして、そのために名古屋へ出かけて長時間座って説明を聞いて帰ったところ、その日から腰が痛くて、軽くはなったものの今もすぐに腰が疲れるような状態です。小銭は稼いでも、腰の治療に病院通いでは何をやっているのかわからず、無理なことはするもんじゃないなーと反省した次第です。
 仕事の処理能力というのは人それぞれで差があり、また仕事でも本当に好きな仕事と、義務感でする仕事とでは身体への影響も違うような気がしますが、とにかくあまり頑張り過ぎないというのがいいんじゃないか、健康の秘訣じゃないかと思ったりしています。

 

   今月またコンサートで演奏する予定があり、彼が入院中だったので今回は臨時に二人で練習していたのですが、どうやらこの先、二人編成でやっていくことになるようです。
 僕らがステージに立つときは、おそらく彼も一緒に歌ってくれていると思いますが、少し広くなったステージを、きっと寂しく感じることでしょう。彼の冥福を祈ります。  

 

 

 

「おれドラ」で出版流通改革!   2006.2.16

 昨年の末から今年1月にかけて、単行本関連の作業で忙しく、なかなかこのページの更新もできませんでした。おかげさまで単行本も2月1日に発売になり、あちこちから反響もいただき好評発売中というという状況です。

 今回の本はかなり変わった販売方式をとっていまして、通常なら本は書店で買うというのが当然なのですが、この「おれたちゃドラゴンズ2005」については、東海北陸地区にある中日新聞の販売店で申し込んでいただいて購入してもらうという形をとっています。
 買ってみようという方には、経験のない形態で少々面倒かもしれませんが、まあそんなこと言わずに、清水の舞台から飛び降りるつもりで販売店さんへ飛び込んでみてください。きっと喜んで迎えていただけると思います。

 

 なんでこんな方式にしたのかと言いますと、今回の発売元が産通さんといいまして、ドラゴンズファンならご存知のあのドラゴンズカレンダーを制作販売していらっしゃる会社です。そのカレンダーの販売も主に中日新聞販売店で申し込み販売されているということもあって、同じルートで販売しようということになりました。
 ご存知の方もあるかと思いますが、一般の本の販売というのは再販制度という複雑なもので、つまり普通の商品ならお店が仕入れて売れ残ったらお店が損として処分するのですが、本の場合はお店で売れ残ると、また取次店(問屋さんみたいなものです)に回収され、処分されるか出版社に返されるかするわけです。そして売れた分が集計され、それぞれの取り分によって利益が分配されるという、非常に手間のかかる流通ルートになっているのです。手間がかかるということは、同時にコストもかかるということで、出版するというときに一番ネックになるのは、印刷代とこの流通経費なのです。

 さて私の本の場合、買っていただく方はほぼドラゴンズファンなわけで、その多くはこの東海北陸地区に住んでいらっしゃるという特殊な事情もあって、それならば各地域にある中日新聞の販売店で発売すればいいんじゃないか、なにしろ全体数では書店を上回っているということですから遜色はありません。新聞が配達される範囲であれば、書店はなくても必ず販売店はあるわけです。また遠方の方には、通販という手段もあります。
 そういった事情で経費節減ができて、それをカバーする販売ルートがあるということで、今回の販売方式をとったわけです。

 

 本を出版するというのは本当に大変なことで、小説や論文にしてもマンガ、あるいは写真集など、このコストの壁にはばまれて日の目を見ない良い作品が、たくさんあると思います。良い作品なら売れるはずじゃないかと言われるかもしれませんが、良いものが必ず人気を得るといえないのは、テレビ番組などでも同じことでしょう。この本の販売制度というのも、そろそろなんとか合理的に改革していかないと、文化の衰退につながるのではないかと思ったりもします。
 近ごろでは、一般の人に自費出版させて利益をあげる方式の出版社が増えていますが、こうした方法で出版物が増えるのは、たしかに作者に自己満足感はあるでしょうが、本当に良いものが出版されているかというと、はなはだ疑問に思います。

 

 むずかしい話になってしまいましたが、出版流通に一石を投じる意味でも、この「おれたちゃドラゴンズ2005」を、どうかみなさん、買いましょう。自分に一冊、ドラファンのあの人に一冊とドラファンの輪を広げるのにも絶好の贈り物です。売れ行き次第ではナゴヤドーム売店での販売も可能性があるそうなので、観戦のお供にも一冊いいんじゃないでしょうか。試合前の手持ち無沙汰な時間に、マンガで笑うというのが粋なドラファンの姿になりそうです。試合が始まれば本をまるめてメガホンに早代わり、熱いときには団扇代わり、ホームランが出ればちぎって紙ふぶき代わりと一冊で何役も使えます。そしてお帰りにはお土産にもう一冊。留守番のご家族も大喜びです。
 そんなことで「おれたちゃドラゴンズ2005」、ひとつよろしくお願いいたします。詳しくはTOPICSで。        

 

 

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