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薩摩国(文化・文政年間)

●文化2年(1805)
6月4日－幕府が、琉球の災害救助のため、薩摩藩に金1万両・米1万石を貸与する。
薩摩藩が白砂糖製造を中止する。

●文化3年(1806)
鹿児島の田上(たがみ)川の下流をつけかえて新川とし、新田畑400町歩を開田する。
甲突(こうつき)川の上伊敷村に石井手(いしいで)を築き、西田町に通ずる用水路を開く。

●文化5年(1808)
6月15日－前藩主島津重豪がふたたび藩政を補佐し、家老秩父季保(すえやす)・樺山久言(ひさこと)が自刃を命じられ、そのほか50余人が遠島などの処刑を受ける。 (朋党事件・近思録崩れ[きんしろくくずれ]）。

●文化7年(1810)
9月－幕府が、薩摩藩に琉球貿易品の長崎での売りさばきを許可する。
伊能忠敬が鹿児島沿海を測量、日向から志布志に入り、大隅半島・薩摩半島を測量して長島から天草へ渡る。

●文化13年(1816)
徳之島母間(おもま)村に百姓一揆おこる。
千島に漂着した川内船間(せんだいふなま)島船頭喜三左衛門(きそうざえもん)らがカムチャッカから送還され帰国する。

●文化14年(1817)
12月27日－幕府が、琉球が凶作のため，薩摩藩に5,000両を貸与する。

●文政7年(1824)
7月8日－イギリス捕鯨船員数人が宝(たから)島に上陸して野牛を略奪する。船員1人を銃殺して遺体を長崎に送る。

●文政10年(1827)
藩債500万両に及び、側用人調所広郷(ずしょひろさと)に財政改革を命じる。