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[ 初出 : 『ジャズ批評』 No.40 (1982) ]
(2007年2月19日アップロード)
ブリティッシュジャズの頂点は、1960年代の末から70年代初頭にあったと思う。これについては、ジャズ史的あるいは社会史的な観点からもいろいろな理由があげられようが、この時期にブリティッシュロックの世界で、ニューロックのムーブメントが大きく盛り上がっていたのもその要因の一つであると考える。イギリスはジャズとロックが人脈的にも深く結びついている国である。ジャンルを越えて新しい音楽が次々と生まれたエネルギッシュな「時代」であった。
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今回はこの1970年前後に発表された英国「ニュージャズ」のアルバムのうち、最近見ることの少なくなったものを中心に、レーベル別にいくつかを紹介したいと思う。
○DECCA系列
・DERAM
1960年代後半に入ると、各メジャーは「新しい音楽」を紹介するために専門レーベルを次々と立ち上げた。DERAMはDECCAの新レーベルで、マイク・ウエストブルックとジョン・サーマンの初期の作品はすべてこのレーベルにある。これらのアルバムの多くをプロデュースしたのがピーター・イーデンであった。
MIKE WESTBROOK CONCERT BAND
1. CELEBRATION (DML/SML 1013) (1967)
2. RELEASE (DML/SML 1031) (1968)
3. MARCHING SONG VOL.1 (DML/SML 1047) (1969)
4. MARCHING SONG VOL.2 (DML/SML 1048) (1969)
5. MIKE WESTBROOK'S LOVE SONGS (SML 1069) (1970)
1は、1967年録音のデビューアルバム。3,4のフリーアンサンブルは彼の代表作であろう。5はロック風な仕上がりとノーマ・ウィンストンのボイスが新鮮だ。いずれの作品もジャンルにこだわらない彼の柔軟さがうかがえる好アルバムである。
1〜4ではジョン・サーマンが作曲、演奏両面で大きな貢献をしている。その他の主要メンバーは、マイク・オズボーン、マルコム・グリフィス、ハリー・ミラー、アラン・ジャクソンなど。バンド編成はアルバムにより10〜30人程度と様々だ。
JOHN SURMAN
6. JOHN SURMAN (DML/SML 1030) (1968)
7. HOW MANY CLOUDS CAN YOU SEE? (DML/SML-R 1045) (P1969)
JOHN SURMAN, JOHN WARREN
8. TALES OF THE ALGONQUIN (SML 1094) (1971)
6は68年に録音されたサーマンの記念すべきデビューアルバムで、A面ではソニー・ロリンズのカリプソなどを含めて、オーソドックスなナンバーに豪放なバリトンを披露している。6のB面と7はその後のザ・トリオなどの演奏につながるフリーアンサンブルだが、これまたエネルギッシュなプレイに圧倒される。バックにはザ・トリオのバール・フィリップスやブリティッシュのおなじみの面々が顔を揃えている。
MICHAEL GIBBS
9. MICHAEL GIBBS (DML/SML 1063) (1969)
10. TANGLEWOOD 63 (SML 1087) (1970)
2枚ともビッグバンド作品でロック色の濃い演奏が聞かれる。メンバーには、ケニー・ウィーラー、アラン・スキッドモアなど一流のミュージシャンが数多く参加している。
GRAHAM COLLIER SEPTET
11. DEEP DARK BLUE CENTRE (DML/SML 1005) (1967)
コリアのデビュー作で手堅い演奏はいかにも彼らしい。
JOHN CAMERON QUARTET
12. OFF CENTRE (DML/SML 1044) (P1969)
作・編曲家として名高いキャメロンの純ジャズ作品。ハロルド・マクネアの演奏が花を添える。
ALAN SKIDMORE QUINTET
13. ONCE UPON A TIME (NOVA (S)DN 11) (P1969)
スキッドモアのテナーが堪能できるリリシズムあふれる名作。ラインナップはケニー・ウィーラー、ジョン・テイラー、ハリー・ミラー、トニー・オクスレイ。
HENRY LOWTHER BAND
14. CHILD SONG (SML 1070) (P1970)
英国ジャズの数多くのセッションに参加しているトランペッターのリーダーデビュー作。
THE CHITINOUS ENSEMBLE
15. CHITINOUS (SML 1093) (1970)
現代音楽の要素もあるポール・バックマスターのリーダー作。
・ARGO
DECCA系列のクラシックやトラッドの名門レーベルであるが、マイケル・ガーリックの作品を中心に何枚かのジャズアルバムをリリースしている。
THE MICHAEL GARRICK SEXTET
16. THE HEART IS A LOTUS (ZDA 135) (1970)
MICHAEL GARRICK
17. MR. SMITH’S APOCALYPSE (ZAGF 1) (P1971)
MICHAEL GARRICK TRIO
18. COLD MOUNTAIN (ZDA 153) (1972)
MICHAEL GARRICK BAND
19. HOME STRETCH BLUES (ZDA 154) (1972)
16,19はノーマ・ウィンストンのボーカルのほか、ヘンリー・ロウザーやドン・レンデルがフィーチャーされている。17は宗教オラトリオ風の異色作。18はオーソドックスなピアノトリオで演奏がすばらしい。ガーリックの作品としてはこれらのほかに、60年代の中頃から70年代の中頃にかけて、ジョー・ハリオットとの共演作や、詩の朗読に合わせてジャズを演奏するポエトリー・アンド・ジャズのアルバムなどが、同じARGOレーベルからリリースされている。
NORMA WINSTONE
20. EDGE OF TIME (ZDA 148) (P1971)
英国ニュージャズ界の代表的ボイスアーティストの初リーダー作で、バックには夫君ジョン・テイラーをはじめ英国ジャズの俊英が勢揃いしている。
ALAN COHEN BAND
21. BLACK, BROWN & BEIGE (ZDA 159) (1972)
エリントンの曲を英国ジャズメンが演奏したビッグバンド作品。
NEIL ARDLEY, IAN CARR, MICHAEL GIBBS, STAN TRACEY
22. WILL POWER (ZDA164/165) (1974) (2LPs)
上記4人の作品を、ゴードン・ベック、トニー・コー、ケニー・ウィーラー、ノーマ・ウィンストンをはじめとするブリティッシュの精鋭が演奏。2枚組。
・ECLIPSE
23. JAZZ IN BRITAIN ’68-’69 (DECCA ECS 2114) (P1972)
ECLIPSEは、DECCA系列の廉価盤、再発盤のレーベル。本作は、未発表作品を集めたオムニバスアルバム。13と同じラインナップのアラン・スキッドモア・クインテットの演奏が多いが、ほかにジョン・サーマンやハリー・ベケットの演奏を聞くことができる。
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○PHONOGRAM系列
・FONTANA
GRAHAM COLLIER SEXTET
24. DOWN ANOTHER ROAD (SFJL 922) (1969)
GRAHAM COLLIER MUSIC
25. SONGS FOR MY FATHER (6309 006) (1970)
コリアの第2作、第3作で、2作品ともハリー・ベケットがフィーチャーされている。25はコリアの代表作であろう。
KEN WHEELER
26. WINDMILL TILTER (STL 5494) (P1969)
ウィーラーの初リーダー作。ジョニー・ダンクワースのオーケストラをバックにウィーラーのリリカルなサウンドが楽しめる。
THE RIC COLBECK QUARTET
27.THE SUN IS COMING UP (6383 001) (1970)
リバプール出身で主に米国で活動してきたコルベックのリーダー作。マイク・オズボーンやJ.F.ジェニー・クラークがバックをつとめる。
・PHILIPS
TERRY SMITH
28. FALL OUT (SBL 7871) (1968)
ロックグループ、イフのメンバーとしても知られるギタリストの初リーダー作。
RAY WARLEIGH
29. FIRST ALBUM (SBL 7881) (1968)
イージーリスニングジャズ風な作品で、ゴードン・ベックが参加している。
HARRY BECKETT
30. FLARE UP (6308 026) (P1970)
ベケットの初リーダー作で秀作だ。ベケットの明るく伸びやかなプレイが光る。スキッドモア、サーマン、フランク・リコッティーなどの演奏もよい。
ALAN SKIDMORE QUINTET
31. TCB (6308 041) (1970)
13と並ぶスキッドモアの代表作で、荒削りながら、よりアグレッシブな演奏が聞ける。
GRAHAM COLLIER MUSIC
32. MOSAICS (6308 051) (1970)
コリアの第4作。
ASSAGAI
33. ZIMBABWE (6308 079) (P1971)
アフロロックグループと目されるアサガイの第2作。リーダーのドゥドゥ・プクワナをはじめ、メンバーのルイス・モホロ、モンゲジ・フェザは英国ニュージャズ界の重要人物となる。
・VERTIGO
PHONOGRAM系列の新レーベルがこのVERTIGOである。多くのアンダーグラウンドなアーティストを世に送り出した記念碑的なレーベルだが、ロック、フォークなどが中心であり、純粋なジャズアルバムは少ない。
NUCLEUS
34. ELASTIC ROCK (6360 008) (1970)
35. WE’LL TALK ABOUT IT LATER (6360 027) (1970)
IAN CARR WITH NUCLEUS
36. SOLAR PLEXUS (6360 039) (1970)
IAN CARR
37. BELLADONNA (6360 076) (1972)
IAN CARR’S NUCLEUS
38. LABYRINTH (6360 091) (1973)
ジャズロックグループとして名高いニュークリアスの初期の作品群だ。34がグループの将来を方向付けたデビューアルバム。アルバム毎に入れ替わるゲストも多彩で興味深い。ニュークリアスは75年にかけてさらに4枚の作品をVERTIGOに残している。
BOB DOWNES OPEN MUSIC
39. ELECTRIC CITY (6360 005) (1970)
ロックのリズムにのって、ダウンズの力強く前衛的なフルートソロやボーカルがかぶさる異色作。
THE KEITH TIPPETT GROUP
40. DEDICATED TO YOU, BUT YOU WEREN’T LISTENING (6360 024) (1970)
盟友、エルトン・ディーン、マーク・チャリグ、ニック・エバンズなどからなるこのグループの第2作。奇抜なジャケットデザインとともにロックファンにも名高い作品である。
ASSAGAI
41. ASSAGAI (6360 030) (P1971)
アサガイのデビュー作。
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○RCA, NEON
英RCAはDERAMなどと並んで、この時期に最も積極的に英国ジャズを取り上げたレーベルである。NEONはその新レーベル。
CHRIS McGREGOR’S BROTHERHOOD OF BREATH
42. BROTHERHOOD OF BREATH (NEON NE 2) (1971)
43. BROTHERHOOD (SF 8260) (P1972)
アフリカンミュージックを基調にしたエキサイティングなビッグバンドによるフリーアンサンブルである。メンバーはプクワナ、フェザなどのサウスアフリカンとスキッドモア、オズボーンなどの英国人の混成。42がデビュー作、43が第2作。なお、クリス・マグレガーについては、下のコンテンツ 79 の項に関連情報を記載してある。
MIKE WESTBROOK
44. METROPOLIS (NEON NE 10) (1971)
SOLID GOLD CADILLAC
45. SOLID GOLD CADILLAC (SF 8311) (P1972)
46. BRAIN DAMAGE (SF 8365) (1973)
MIKE WESTBROOK ORCHESTRA
47. CITADEL/ROOM 315 (SF 8433) (1975)
44,47はオーケストラ作品。47では古巣に帰ったジョン・サーマンがソロを取る。45,46はウエストブルックが結成したジャズロックグループのアルバムで、演劇的なボーカルなども入る彼のその後の活動を予感させるバラエティーに富んだ作品。
HARRY BECKETT
48. WARM SMILES (SF 8225) (P1971)
HARRY BECKETT'S S & R POWERHOUSE SECTIONS
49. THEMES FOR FEGA (SF 8264) (1972)
心地よいサウンドを聞かせるベケットの2作品。オズボーン、スキッドモア、テイラーなど参加。
CENTIPEDE
50. SEPTOBER ENERGY (NEON NE 9) (1971) (2LPs)
KEITH TIPPETT
51.BLUEPRINT (SF 8290) (1973)
OVARY LODGE
52. OVARY LODGE (SF 8372) (P1973)
いずれもティペットのリーダー作だが内容は違う。50は50人以上の大編成バンドからなる作品で、フリーアンサンブルからボーカル曲まで多種多様な演奏が繰りひろげられる。51,52はコンボによるフリーインプロビゼーションで、ティペットのピアノとフランク・ペリーのパーカッションが絡む。
TONY OXLEY
53. ICHNOS (SF 8215) (P1971)
デレク・ベイリー、エバン・パーカー、バリー・ガイなど英国を代表するインプロバイザーが参加するフリーアンサンブル。
RAY RUSSELL
54. LIVE AT THE ICA (SF 8214) (1971)
THE RUNNING MAN
55. THE RUNNING MAN (NEON NE 11) (P1972)
幅広い分野で音楽活動を続けるギタリスト、レイ・ラッセルのリーダー作品。54は前衛、55はロック的だ。
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○CBS
英CBSは70年ごろまで「REALMジャズ」というシリーズ名で多くのジャズアルバムを製作してきた。その後、シリーズの名前ははずされたものの、何枚かのアルバムをリリースした。
TONY OXLEY QUINTET
56. THE BAPTISED TRAVELLER (52664) (1969)
TONY OXLEY
57. FOUR COMPOSITIONS FOR SEXTET (64071) (1970)
56はオクスレーの初リーダー作。メジャーレーベルからリリースされた英国のフリージャズとしては最も初期の1枚。両作ともベイリー、パーカー、ウィーラーなどのそうそうたるメンバーによる秀作。息詰まるようなフリーアンサンブルが堪能できる。
HOWARD RILEY TRIO
58. ANGLE (52669) (1968)
HOWARD RILEY
59. THE DAY WILL COME (64077) (1970)
ライリーの透明なピアノが印象的な2作品。
RONNIE SCOTT AND THE BAND
60. LIVE AT RONNIE SCOTT’S (52661) (1968)
サーマン、ベック、オクスレイといった一流のメンバーが楽しい演奏を繰りひろげる好アルバム。
FRANK RICOTTI QUARTET
61. OUR POINT OF VIEW (52668) (P1969)
バイブラホンの名手の数少ないリーダー作。クリス・スペディングのギタープレイも聞き逃せない。
RAY RUSSELL QUARTET
62. TURN CIRCLE (52586) (1968)
63. DRAGON HILL (52663) (P1969)
RAY RUSSELL
64. RITES AND RITUALS (64271) (1970)
レイ・ラッセルのデビュー作から第3作まではCBSからリリースされた。
SOFT MACHINE
65. THIRD (66246) (P1970) (2LPs)
66. FORTH (64280) (1970)
67. FIFTH (64806) (1971,72)
ソフト・マシーンがもっとも「ジャズ寄り」だったころの3作品。
ELTON DEAN
68. ELTON DEAN (64539) (1971)
エルトン・ディーンの初リーダー作品。
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○EMI系列
・COLUMBIA
英COLUMBIAからは60年代に数多くの英国ジャズの作品がリリースされており、スタン・トレーシーやレンデル・カー・クインテットの主要なアルバムもこのレーベルにある。ここではそれら以外のアルバムを紹介する。
NEIL ARDLEY, IAN CARR, DON RENDELL
69. GREEK VARIATIONS (SCX 6414) (P1970)
アードレーのビッグバンド、ニュー・ジャズ・オーケストラとカー、レンデルそれぞれのコンボの演奏をカップリングしたアルバム。
AMANCIO D’SILVA
70. INTEGRATION (S(C)X 6322) (P1969)
インド出身のギタリスト、ドシルバのリーダー作でレンデル、カーがバックをつとめる。ドジルバにはもう1枚のリーダー作とジョー・ハリオットとの共演作などがCOLUMBIAにある。
・REGAL ZONOPHONE
NEIL ARDLEY
71. A SYMPHONY OF AMARANTHS (SLRZ 1028) (P1972)
アードレー名義のオーケストラ作品。ノーマ・ウィンストンのボーカルがフィーチャーされた組曲風のアルバム。
ARMAN RATIP
72. THE SPY FROM ISTANBUL (SLRZ 1038) (P1973)
トルコ出身のピアニストの第2作。マーク・チャリグやハリー・ミラーが参加するエスニックな作品。なお、ラティップのデビュー作は、COLUMBIAから70年にリリースされたトリオ作品でこちらはベース、ドラムともトルコ人。
・MFP
BOB DOWNES
73. DEEP DOWN HEAVY (1412) (P1970)
MFPはEMI系列の廉価盤、再発盤のレーベル。本作は例によってダウンズのフルートが縦横無尽に駆け巡るロック的作品。
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○その他のメジャーレーベル
・DAWN
THE TRIO
74. THE TRIO (DNLS 3006) (1970) (2LPs)
75. CONFRAGRATION (DNLS 3022) (P1971)
JOHN McLAUGHLIN, JOHN SURMAN, KARL BERGER, STU MARTIN, DAVE HOLLAND
76. WHERE FORTUNE SMILES (DNLS 3018) (P1971)
74は、サーマン、バール・フィリップス、スチュ・マーチンからなるザ・トリオの2枚組のデビュー作にして代表作。サーマンのバリトンがアグレッシブかつエネルギッシュに迫る。75は前記の3人に多数のミュージシャンが加わった大編成バンドの演奏。チックコリアのクレジットもある。76はマクラフリンの実質上のリーダー作。
ATLANTIC BRIDGE
77. ATLANTIC BRIDGE (DNLS 3014) (P1971)
ロンドン・ジャズ・フォーなどの系譜を引き継ぐジャズロックグループの唯一のアルバム。
・POLYDOR
JEFF CLYNE, IAN CARR, TREVOR WATTS, JOHN STEVENS
78. SPRINGBOARD (545 007) (1966)
異色の組み合わせによるフリーなセッションアルバム。
THE CHRIS McGREGOR GROUP
79. VERY URGENT (184 137) (P1968)
マグレガーの英国における初リーダー作で、ドゥドゥ・プクワナ、ジョニー・ダイアニ、モンゲジ・フェザ、ルイス・モホロと揃う。
なお、マグレガー及びその周辺のミュージシャンの、南アフリカにおけるアルバムリリースに関連するメモは、別ウィンドウ 及び 別ウィンドウ その2 で。また、未発表作品のCD化については、こちら から。
THE KEITH TIPPETT GROUP
80. YOU ARE HERE, I AM THERE (2383 003) (1970)
ティペットの初リーダー作品。ディーン、チャリグ、エバンズ。
THE MIKE GIBBS BAND
81. JUST AHEAD (2683 011) (1972) (2LPs)
華麗なオーケストレーションが楽しめる2枚組のビッグバンド作品。
・ISLAND
SPONTANEOUS MUSIC ENSEMBLE
82. KARYOBIN (ILPS 9079) (1968)
SMEの第2作。フリーアンサンブルの名品。スティーブンス、ベイリー、パーカー、ウィーラーなど。
JOHN SURMAN
83. WESTERING HOME (HELP 10) (P1972)
MORNING GLORY
84. MORNING GLORY (ILPS 9237) (1973)
83は多重録音によるサーマンのソロ作品。84も実質的にはサーマンのリーダー作である。
・TRANSATLANTIC
AMALGAM
85. PRAYER FOR PEACE (TRA 196) (1969)
トレバー・ワッツのグループ、アマルガムのデビュー作。
THE PEOPLE BAND
86. THE PEOPLE BAND (TRA 214) (1968)
ジョージ・カーン、テリー・デイをはじめとするジャズとロックのミュージシャンが集まったセッションバンドの唯一のアルバム。フリーミュージック寄りの演奏。
・VERVE
THE NEW JAZZ ORCHESTRA
87. LE DEJEUNER SUR L’HERBE ((S)VLP 9236) (1968)
NJOの第2作。後の一流プレーヤーが多数参加。なお、NJOのデビュー作は65年録音のDECCA盤。
・ELEKTRA
AMM
88. AMMMUSIC (EUK-256/EUKS-7256) (1966)
AMMのデビュー作はメジャーレーベルからリリースされた。
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○マイナーレーベル、自主レーベル
・MAJOR MINOR
GORDON BECK + TWO
89. DR. DOLITTLE LOVES JAZZ ((S)MMLP 8) (P1967)
90. HALF A JAZZ SIX PENCE ((S)MMLP 22) (P1968)
THE GORDON BECK QUARTET
91. EXPERIMENTS WITH POPS ((S)MMLP 21) (P1968)
ベックの華麗なプレイが楽しめる3作品。89,90はトリオ、91はジョン・マクラフリンが加わる。
・MORGAN
THE GORDON BECK TRIO
92. GYROSCOPE (MJ 1) (1968)
ジェフ・クライン、トニー・オクスレイとのトリオ。ベックのオリジナルが演奏されるシリアスな作品。
・TURTLE
MIKE OSBORNE
93. OUTBACK (TUR 300)
オズボーンの初リーダー作で、ハリー・ミラー、ルイス・モホロとのトリオにクリス・マグレガー、ハリー・ベケットが加わったクインテット。
HOWARD RILEY
94. FLIGHT (TUR 301) (1971)
バリー・ガイ、オクスレイとの前衛ピアノトリオ。
JOHN TAYLOR
95. PAUSE, AND THINK AGAIN (TUR 302)
テイラーの初リーダー作で、サーマン、ウィーラー、ウィンストンなどが参加する意欲作。
[ 2015年10月21日追記 ]
TURTLEレーベルの上記3枚のLPが「箱入り3枚組」でCDリリースされた。海外ディーラーサイトによれば、このリイシューは "officially for the first time." とのことだ。
・MARMALADE
JOHN McLAUGHLIN
96. EXTRAPOLATION (608 007) (P1969)
サーマンが参加したマクラフリンの初リーダー作。
JOHN STEVENS
97. SPONTANEOUS MUSIC ENSEMBLE (608 008)
A面が大編成バンド、B面がコンボによるフリーインプロビゼーション。
・EYEMARK
THE SPONTANEOUS MUSIC ENSEMBLE
98. CHALLENGE (EMPL 1002) (1966)
66年録音のSMEの記念すべきデビュー作。
・A
SPONTANEOUS MUSIC ENSEMBLE
99. FOR YOU TO SHARE (001) (1970)
AMALGAM
100. AMALGAM PLAY BLACKWELL & HIGGINS (002) (1972,73)
SPONTANEOUS MUSIC ORCHESTRA
101. SME + = SMO (003) (1975)
スティーブンスとワッツの自主レーベルAの3作品。
・OPENIAN
BOB DOWNES OPEN MUSIC
102. DIVERSIONS (BDOM 001)
103. EPISODES AT 4 A.M. (BDOM 002)
104. HELLS ANGELS (BDOM 003)
ダウンズの自主レーベルの3作品。多彩なゲストを迎えてダウンズの独自の世界が広がる。
・OPPORTUNITY
HOWARD RILEY TRIO
105. DISCUSSIONS (CP.2499/CP.2500) (1967)
自主制作されたライリーのデビューアルバム。
・DANDELION
LOL COXHILL
106. EAR OF BEHOLDER (DSD 8008) (1970,71) (2LPs)
コックスヒルのデビュー作。野外録音あり、多重録音あり、ソロあり、コンボあり、歌ありといった彼らしい作品。2枚組。
・MUSHROOM
LOL COXHILL
107. TOVERBAL SWEET (150MR 23) (1971)
コックスヒルの2作目はコンボによるフリーセッション。
・AVENUE
THE JACK DUFF BAND
108. THE ENCHANTED ISLE (AVE 077) (1971)
ゲストにケニー・ウィーラーが参加している。
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○英国国外のレーベル
・ドイツ JG
THE JOHN SURMAN TRIO
109. LIVE IN ALTENA (018 ST) (1970)
ドイツでのライブ録音。
・ドイツ MPS
JOHN TAYLOR TRIO
110. DECIPHER (21 21290-4) (P1973)
テイラーの硬質で力強いピアノが全編を貫く。
・フランス GOODY
FRIENDSHIP NEXT OF KIN
111. FACETS OF THE UNIVERS (GY 30006) (1969)
フランス在住のバイブラフォン奏者セルウィン・リサックのフェザ、オズボーンなどとのセッション。
・フランス BYG
SPONTANEOUS MUSIC ENSEMBLE
112. BIRDS OF A FEATHER (529 023) (1971)
ジュリー・ティペットが参加。
・イタリア DIRE
GORDON BECK, RON MATHEWSON, DANIEL HUMAIR
113. JAZZ TRIO (FO 341) (1972)
イタリア録音。ベック、マシューソン、ユメールからなるトリオ作品。カセットリリースがオリジナルともいわれる(コンテンツ#5参照)。
・米国 ESP
PETER LEMER QUINTET
114. LOCAL COLOUR (1057) (P1968)
レマーのピアノにサーマンのサックスが絡む。
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(1982年−2007年2月改稿)
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