各種記録メディア別に比較した寿命年数

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デジタルデータの特徴としては無限にコピーしてもデータの劣化がなく高画質、高音質のまま保存ができる事が最大の特徴である。そのゆえ保存期間が半永久的であると思いがちである。 しかし記録するメディアは形ある物である以上、必ず壊れる
いくらデジタルだからといって過信してはいけません!!
保存している入れ物が破損したならば、中に入っている記録も一緒に木っ端微塵に永久に消えて無くなってしまう
デジカメで撮った家族写真や恋人との写真、またはデジタルビデオカメラで撮影した子供の動画や、地デジを録画したテレビドラマや映画やアニメなど、いつまでも永久に残しておきたい、長期間保存したい大事で貴重なデジタルデータをどのような記録メディアを使用したら長期保存できるかどうか調べてみました。
意外と知られていないのが各メディアにおける長期保存に対する寿命が各々違うという事!!
以下に示すものが世の中に出回っているメディア。

フロッピーディスク




2〜3年経過すると磁気が弱まりエラー多発!!
さらには磁性体を塗布した円盤が直に見える為、傷、埃、汚れ、湿気に非常に弱い為、すぐに読み書き不能に陥りやすい。

光磁気ディスク



MOに代表される光磁気ディスク。
磁気と名が付いている通り、磁気を用いて記録しているハードディスクといっしょであるが、違いは磁性が変化する温度(150℃〜180℃)まで熱すると記録される記録層を使っているのが特徴。
熱して磁気を記録しているので、磁石を当てただけでは記録が消えない、保護カバーで守られているので埃、汚れに強い。しかもCD、DVD、ブルーレイに採用されている記録層は紫外線に非常に弱いがこのメディアは全く使用していないため、理論上では50年は長期保存ができるとうたっている。
デメリットは、湿気が保護層を侵食し劣化が進んでしまう。
また、容量が非常に小さく640MB〜2GBしかなく使い勝手は非常に悪い。
しかも年々市場規模が小さくなってしまっているので今後は市場から消えてしまう運命。

光ディスク







CD-R、DVD-R、ブルーレイディスクに代表されるもっとも普及している光ディスク。
通常、保護膜層にはポリカーボネートという物質で作られている。
この物質は湿気が大嫌いなので徐々に劣化、濁りを経てレーザーが記録層に届かず読みこめなくなってしまう。
また記録層に使われている色素は紫外線に弱く、太陽光の下で一週間も放置していると読み込み不能状態に簡単に陥ってしまう。
シアニン色素<フタロシアニン色素<アゾ色素の順番で紫外線に対する耐性強度が異なる。
熱にる変形、埃、塵による傷よる記録層の劣化等なにかと貧弱な面が否めない。
その為寿命は早ければ5年、もって20年の寿命といわれている。

この短命なメディアの弱点を克服しようと、各社から長期保存に適したメディアが販売されています。
保護膜層や反射層に酸化しにくい金、銀を使用し。独自開発した記録層の色素を用い、推定される寿命が200年と言われる三菱ケミカルメディア製業務用アーカイブBR-RD

TDKの超硬シリーズに代表されるハードコート仕様の光ディスクは、記録層を保護している面に指紋や傷、埃、汚れが付きにくくする皮膜を形成しているメディア。
しかしどれを取っても結局、記録層の色素は紫外線耐性強度が貧弱な物を使っている為、実際に長期保存できるかは疑わしい。
海外メーカーのディスク(粗悪品)を使用すると数週間でダメになる事も・・・。
これらを考えると光ディスクはけっこう脆弱と言える。


しかし最近、この記録層の弱点を克服したメディアが登場した。
それがM-DISC というもの。
どうやら一般的に使われている有機系色素を記録層には使用せず、5倍も強力なビームで直接独自開発した記録層に穴を開け、物理的に記録を書き込む(石を掘るような感じ)事により、長時間寿命が達成できるようだ。メーカーでは1000年記録は保たれると謳っている。
しかし、はたして本当に1000年保つのだろうか?
確かに記録層は物理的に穴を開けているので超長時間保管が可能かもしれないが、基盤であるポリカーボネート、接着層の経年劣化が全く反映されていない。
そのことから考慮するとポリカーボネートの寿命年数が20年〜30年、接着層の寿命とを考慮するとそんなに長く保存できないのではないかと思う。
しかし、記録層が高寿命化ができるのだから、適切な管理化に置けば更なる寿命が延びる余地は十分にある。
ちなみに、M−DISCメディアとドライブが対応していなければ書き込みでいないので注意。読み込みは一般のドライブに対応している。

対応ドライブはこちら
 
対応メディアはこちら

フラッシュメモリ










SDカードやメモリースティック、USBメモリ、SSDなど、情報を保持できる半導体チップ。
持ち運びに便利だし、簡単にコピー、ペーストができるのでなにかと便利な代物。
しかしその実寿命はなんと5年〜10年しかない!!
半導体チップの中では絶縁体である格子状の壁の中に電子を保持し、記録を保っている構造だが、使用していないと乾電池の自然放電の用に、半導体チップ内の記憶(電子)が逃げていってしまいデータが保持しきれなくなり消えていってしまう。
また、書き込み、消去を繰り返すと絶縁体である格子の壁を突き破るので壁自体が劣化してしまう。
その為気が付いた時にはすで遅く、貴重な思い出が跡形もなく消え去ってしまう。
また、抜き差しの繰り返しコネクタ部の磨耗により接続不良を起こす危険を孕んでいるし、コネクタ部のサビも接触不良の原因の一つになりえる。

長期保存に向かないメディアであるのだ!

ハードディスク




寿命は平均5年程度
スピンドルモーターや磁気ヘッド、ステッピングモーターなど稼動する部品が数多く取り付けられており、経年劣化によりそれらが動かなくなると磁気ディスクに記録されているデータを読むことすら出来なくなる。
もちろん、磁気に非常に弱いし、湿気にも弱いのである。
はっきりいって長期保存にはに向かないのである。

上記メディアを見てみると、意外にデジタルの危うさがわかるだろう!
記録を保持している入れ物がそもそも長期保存に向かない代物ばかりだ。
気がついた時にはすでに読み込みエラー多発で中のデータはごっそり見られなくなってしまう可能性があり、非常に高いリスクを常に孕んでいる。
そこで、大切なデータをいかにして長期間にわたって保存し続けるかを調べてみました。

@記録メディアの寿命を延ばす保管、保存方法

Aミラーリングを施したハードディスクに保存

Bオンラインストレージを活用する

C紙媒体で保存する。

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