マッサージが生体に及ぼす効果

マッサージをされると気持ちいいですよね。でも、それ以外にも色々な効果がある事が知られています。

マッサージが循環系に及ぼす作用

まず、皮膚を刺激する事によって循環系にとても優れた効果を発揮します。

マッサージによって血圧を下げたり、上たりする作用があり、部位によっては心拍数を抑えたりする事が出来ます。 ただ、これらのマッサージは全体の流れの中でする事があっても危ないのでそれを目的でする事は絶対ありません。そして、マッサージは血圧が極端に高い時はしない方がいいです。

また、血管やリンパ管が刺激され全身の血液循環が増加したり赤血球や白血球数が一過性に増加したりもするらしいです。

マッサージが神経系に及ぼす作用

マッサージは知覚神経や運動神経、自律神経にも効果があります。

マッサージが知覚神経に及ぼす作用

マッサージを習った人なら必ず聞いた事がある有名な言葉の中にアルンド・シュルツの刺激の法則というものがあります。

「弱い刺激は生物機能を鼓舞し、適度の刺激はこれを亢進し、強い刺激はこれを抑制し、もっとも強い刺激はこれを停止する。」

という言葉があります。

説明すると、弱い刺激というのは皮膚の事を表し、適度の刺激というのは筋肉、強い刺激は神経、更に強い刺激は神経領域の事を指しているのではないかな?と思っています。

弱い刺激では皮膚からの反射が亢進し、皮膚が発赤するなどの症状が出ます。

適量刺激では筋肉の中の血液の流れが良くなります。

強い刺激では坐骨神経痛などで強い刺激をするとそこの痛みが消えやすいということがあります。更に強い刺激ではそこから足にかけて響くような感じになるのですが、その事を表しているのかな?と思っています。

マッサージが運動神経に及ぼす作用

弛緩性麻痺に対して機能を亢進させる目的で軽めの刺激を与えたり、逆に痙性麻痺の方には機能を鎮静させる目的で強い刺激を与えたりします。

マッサージが自律神経に及ぼす作用

まず、マッサージをされて気持ちいいという感覚が起こったりするのは全部間脳の視床下部という所に刺激が行きます。そして、そこから自律神経系や内分泌系である脳下垂体や副腎皮質などが関わってます。

ストレスと生体反応についてカナダのモントリオール大学のハンス・セリエ教授が提唱したストレス学説というものがあります。

この中でセリエ氏は外傷や物理的化学的刺激、暑さ、寒さ、怒り、不安などの精神刺激によりストレスが起こると提唱し、3つの時期に分けました。

第1期(警告反応期)―ストレスにより体温の上昇や血圧の効果などが起こり、その刺激が脳まで行くとそれを元に戻そうとする反応が同時に起きます。

第2期(抵抗期)第1期の刺激に生体が慣れてきて更に身体の抵抗性が増大する時期の事を言います。

第3期(疲憊期)第2期の抵抗に耐えられなくなって反応期の様な症状が出てきたものを言います。この時期には副腎皮質が正常に働かなくなり、ホルモンバランスが崩れている為、クッシング病、クッシング症候群、シモンズ病、アジソン病などのほかリウマチ、高血圧症、腎硬化症、急性胃腸びらんなどがみられます。

マッサージではこれらの症状が出る前の第2期までにマッサージを受けてこれらの症状が出ない様にする事が大切だと考えます。マッサージの適応は不定愁訴症候群といって疲労、倦怠感、神経過敏、頭重、頭痛、耳鳴り、めまい、肩こり、吐き気、眼精疲労、不眠、便秘、食欲不振や内因性の神経痛、高血圧症などにたいして著しい治療効果をあげてきました。これは薬とかではなく、身体の持っている自らで治そうとする力をマッサージによって手助けしてあげる事によって自然治癒力によって治っていきます。

また、皮膚や筋肉、関節のみならず、消化器や呼吸器にも影響がある事が知られています。筋肉は直接筋肉を触っているので分かりやすいと思いますが、胃が重い感じがある方にマッサージをすると胃の調子が良くなったり、背中をマッサージすると胸郭にある筋肉がほぐれ呼吸がしやすくなり、寝つきが悪い方がマッサージ中に寝てしまうと言う事も良くあります。

マッサージというとコリをほぐすイメージしかない方が多いと思いますが、とても沢山の効果があるのですね。

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