☆☆ トップページへ ☆☆
[本ページの最終チェック日 : 2024/6/4]
(2008年8月4日アップロード)
これまでの「マイナーレーベルシリーズ」は、文字通り、レーベルを「単位」にというか、各マイナーレーベル別にその作品を紹介してきたわけだが、今回は趣向を変えて、一人のミュージシャンが様々なマイナーレーベルでリリースした作品を、「レーベル縦断」という形で取りまとめて紹介することにしたい。
☆☆ トップページへ ☆☆ [ ☆☆ 管理用のページ ----- 「更新履歴」 ----- 「サイトマップ」 ----- 「BFJ LISTS」 ☆☆ ]
★☆★ コメントありましたら ★☆★
新趣向のトップバッター(後が続くかどうかは分からないけれど)は、 TREVOR WATTS トレバー・ワッツである。彼の楽歴を中心としたキャリアについては、手っ取り早いところでは、例によって「ヨーロッパ・フリー・インプロビゼーション」サイト* のトレバー・ワッツのページ、あるいはワッツ自身のホームページ** を参照してほしい。
*http://www.efi.group.shef.ac.uk/ --- **http://trevorwatts.whistlingmule.com/
トレバー・ワッツをここで取り上げることにしたのは、前コンテンツでワッツのリーダーグループ、アマルガムの諸作を紹介していて、様々なレーベルからリリースされている当グループの作品を、レーベルごとにバラバラに紹介していては、グループ活動の全貌が見えにくくなってしまうのではないかと感じたからである。もう一つの理由は、ワッツの自主制作のカセットテープが何本か手元にあるのだが、これらについては、これまでほとんど紹介される機会がなかったようなので、ここでまとめて披露しておきたいと思ったことによる。
本コンテンツでは、様々なユニットによるワッツのリーダーアルバムと、ソロ、デュオ作品などを紹介する。ワッツにとっては長年の相棒だった、ジョン・スティーブンスのリーダーグループ、 SME スポンティニアス・ミュージック・アンサンブル名義の諸作については、スティーブンスとのデュオ作品を含めて、今回は取り上げていない。また、メジャーレーベルからのリリース作品が一部含まれていること、本サイトの別コンテンツにおいてすでに紹介済みのものを再度取り上げていること、90年代以降にリリースされたCD作品なども紹介していることを前もってお断りしておく。なお、ワッツがレギュラーメンバーあるいはサイドマンとして演奏に参加した作品は、これら以外にも多数あることは言うまでもない。
それでは、ワッツの最初のリーダーグループ、アマルガムの作品から紹介することにしよう。
《 AMALGAM 》
アマルガムは、「ヨーロッパ・フリー・インプロビゼーション」のサイトによれば、1967年から1979年までの13年間にわたり活動した。デビューアルバムは1969年の録音だから、結成から2年後の作品ということになる。その音楽志向は、 SME などに比べるとロックやフォークなどの要素を取り入れた「フュージョンな」ものだった。メンバーについても、当初は盟友ジョン・スティーブンスをはじめバリー・ガイ、ジェフ・クラインなど生粋の(フリー?)ジャズミュージシャンが在籍していたが、のちにはロックやフォークの出身者が目立つようになった。
当方所有のアマルガム作品は10枚で、録音順に以下に示す。これらのうち、1〜8は、過去のコンテンツで紹介済みだが、改めて一覧にしておこう。各アイテム末尾の [ ] 内の数字は、紹介済みの「コンテンツ番号」−「アイテム番号」である。
1. PRAYER FOR PEACE (TRANSATLANTIC TRA 196) (1969) [ #2-85 ]
2. PLAYS BLACKWELL AND HIGGINS (A 002) (1972, 73) [ #2-100 ]
3. INNOVATION (TANGENT TGS 121) (1974) [ #7-1 ]
4. ANOTHER TIME (VINYL VS 100) (1976) [ #14-1 ]
5. MAD (SYNTOHN VR 20.020) (1976) [ #14-1 アネックス ]
6. SAMANNA (VINYL VS 104) (1977) [ #14-5 ]
7. DEEP (VINYL VS 108) (1977) [ #14-9 ]
8. CLOSER TO YOU (OGUN OG 528) (1978) [ #10-33 ]
9. OVER THE RAINBOW (ARC 01) (1979)
10. WIPE OUT (IMPETUS IMP 47901) (1979) (4枚組ボックス入り)
9は、AMMに長く在籍したフリーインプロビゼーションのギタリスト、キース・ロウを迎えた当グループの(たぶん)9枚目のアルバムで、ワッツの自主レーベル ARC からの第1作。ARCレーベル は2000年代初頭まで活動し、10枚のアルバム(うち8枚がワッツのリーダー作)をリリースした。10は、1979年のツアーを記録したLP4枚組の箱入り大作。コンテンツ#14でも書いたとおり、当方は、5の "MAD" LPを本作の予約特典!として入手した。
[スリーブ写真をクリックすると、録音データなどが別ウィンドウで開きます。]
01. -
***** 02. -
***** 03. -
***** 04. -
***** 05. -
06. -
***** 07. -
***** 08. -
***** 09. -
***** 10. -
《 MOIRÉ MUSIC, DRUM ORCHESTRA, ETC. 》
1980年代に入って、ワッツは2つのバンドを新たに立ち上げる。 モアレ・ミュージックとドラム・オーケストラである。のちに、2つのバンドは合体して活動を行ったり、モアレ・ミュージック・トリオ、モアレ・ミュージック・グループなど様々なユニットを派生した。ここでは、これらのバンドの作品をほぼ録音順(録音データ不明の作品あり)に取りまとめて紹介する。
11. TREVOR WATTS MOIRÉ MUSIC - UNEXPECTED PLEASURES (ARC CASS/05) (1982, 86) (カセットテープ)
82年と86年の演奏をカップリングしたカセットテープ。82年の演奏は当グループの最初期の録音か。ロル・コックスヒル、ラリー・スタビンス、ヴェリアン・ウェストンなどが参加する10人程度のバンド。
12. TREVOR WATTS DRUM ORCHESTRA - BURUNDI MONDAY (FMR CD198-0206) (1983) (CD)
2006年にリリースされたドラム・オーケストラのアルバム。ムマディ・カマラとナナ・ツィボーという2人のアフリカ出身者のパーカッションをフィーチャー。
13. TREVOR WATTS' MOIRÉ MUSIC (ARC 02) (1985)
リリース順にいうと、モアレ・ミュージックのデビューアルバムとなる85年の作品。ロル・コックスヒル、ヴェリアン・ウェストン、アーネスト・モスレなど参加。
14. TREVOR WATTS MOIRÉ MUSIC SEXTET - SAALFELDEN ENCORE (CADILLAC SGC 1015) (1986)
CADILLACレーベルからリリースされた小編成バージョンのモアレ・ミュージックの作品。
15. TREVOR WATTS MOIRÉ MUSIC - WITH ONE VOICE (ARC 03) (1988)
ライアン・キャロルのボーカルが入ったモアレ・ミュージックのアルバム。
16. TREVOR WATTS' MOIRÉ MUSIC - DRUGA GODBA '89 (DRUGA GODBA DG 007) (1989) (カセットテープ)
旧ユーゴスラビアでのライブを収録したカセットテープ。
17. TREVOR WATTS DRUM ORCHESTRA - LIVE 1989 (ARC CASS/04) (1989) (カセットテープ)
アフリカ勢3人(うち、2人がパーカッション)、英国勢3人からなるドラム・オーケストラのライブ盤。
18. THE ORIGINAL TREVOR WATTS DRUM ORCHESTRA - DRUM ENERGY! (HI 4 HEAD HFHCD 006) (1989) (CD)
昨年暮れにリリースされたドラム・オーケストラのアルバム。たぶん、17をCD化したもの。
19. DRUM ORCHESTRA - ROCK AGAINST RACISM GIG AT THE PIG (レーベル名・規格/番号なし) (カセットテープ)
反アパルトヘイト運動を支援する目的で製作されたらしいライブアルバム。
20. TREVOR WATTS' MOIRÉ MUSIC DRUM ORCHESTRA - LIVE IN LATIN AMERICA VOL.1 (ARC CD 06) (1990) (CD)
モアレ・ミュージックとドラム・オーケストラの合体バンドのデビューアルバム。メキシコとベネズエラでのライブ録音。アフリカンドラムス奏者5人をフィーチャー。
[ 2013年8月21日追記 ] このほど、FMRより再発CD化された (FMR CD357-0513) 。
[ 2023年2月10日追記 ] 本作よりちょっと前の録音とおぼしきカセットテープを入手したので、追補 36 で紹介しておく。
21. TREVOR WATTS MOIRÉ MUSIC DRUM ORCHESTRA - A WIDER EMBRACE (ECM 1449) (1993) (CD)
ECMからリリースされた上記バンドのセカンド。
22. TREVOR WATTS MOIRE MUSIC TRIO (INTAKT CD 039) (1995) (CD)
3人編成になったモアレ・ミュージック・トリオのデビュー作品。
23. MOIRÉ MUSIC TRIO - MAY 1996 (レーベル名・規格/番号なし) (1996) (カセットテープ)
24. MOIRÉ MUSIC GROUP - JAN 1997 (レーベル名・規格/番号なし) (1997) (カセットテープ、第1面のみ)
この2本のカセットテープは、プロモーション用か何かかと思う。後者はパーソネル不明。この手のカセットテープは他にもあるかもしれない。
25. TREVOR WATTS MOIRE MUSIC GROUP - LIVE AT THE ATHENS CONCERT HALL (ARC CD 08) (1998, 99) (CD)
モアレ・ミュージック・グループ名義のデビュー作品。98年のアテネでのライブ録音だが、1曲だけ北京!での99年のライブが収録されている。
26. MOIRE MUSIC - LIVE IN KARLSRUHE (FMR CD232-0307) (1998) (CD)
昨年リリースされた98年ドイツ録音のライブアルバム。
[スリーブ写真をクリックすると、録音データなどが別ウィンドウで開きます。]
11. -
***** 12. -
***** 13. -
***** 14. -
***** 15. -
16. -
***** 17. -
***** 18. -
***** 19. -
***** 20. -
21. -
***** 22. -
***** 23. -
***** 24. -
***** 25. -
26. -
《 その他の作品 》
他のバンド名義の作品及びソロ、デュオ作品などを紹介する。
27. TREVOR WATTS STRING ENSEMBLE - CYNOSURE (OGUN OG 526) (1976) [ #10-31 ]
コンテンツ#10で紹介済み。
28. KATRINA KRIMSKY, TREVOR WATTS - STELLA MALU (ECM 1199) (1981)
米国生まれの女性ピアニストとのデュオ作品。クリムスキーは、現代音楽とジャズの両分野で活動するベテランで、多数のアルバムをリリースしている。
29. TREVOR WATTS, PETER KNIGHT - REUNION (HI 4 HEAD HFHRCD 007) (1999) (CD)
英国フォーク界のメジャーグループ「スティーライ・スパン」のメンバーだったバイオリニスト、ピーター・ナイトとのデュオ作品で、本年?リリースされた。ナイトとは、モアレ・ミュージック、ドラム・オーケストラ時代からの長い共演歴がある。
30. TREVOR WATTS & THE CELEBRATION BAND (ARC CD 010) (2001) (CD)
ワッツが、ワールドミュージックを意識して結成したニューバンドのデビューアルバム。
31. TREVOR WATTS & VERYAN WESTON - 6 DIALOGUES (EMANEM 4069) (2001) (CD)
フィル・ミントンやロル・コックスヒルとの共演でも知られる、フリージャズのベテランピアニスト、ヴェリアン・ウェストンとのデュオ。ウェストンはモアレ・ミュージックのメンバーであった。
32. TREVOR WATTS, JAMIE HARRIS - ANCESTRY (ENTROPY STEREO ESR 016) (2004?) (CD)
セレブレーションバンドのメンバーであるパーカッション奏者、ジャミー・ハリスとの共演第1作。
33. TREVOR WATTS - WORLD SONIC (HI 4 HEAD HFHCD 004) (2005) (CD)
これは珍しいワッツのアルトサックスソロ。
34. TREVOR WATTS AND JAMIE HARRIS - LIVE IN SAO PAULO, BRASIL (HI 4 HEAD HFHCD 005) (2005) (CD)
32に続くジャミー・ハリスとのデュオのセカンド。ブラジル、サンパウロでのライブ録音。
35. TREVOR WATTS, GIBRAN CERVANTES, JAMIE HARRIS - MUTUALITY (FMR CD197-0206) (2005) (CD)
ワッツとハリスが、大型の自作楽器?を演奏するメキシコ人を迎えたトリオ作品。
[スリーブ写真をクリックすると、録音データなどが別ウィンドウで開きます。]
27. -
***** 28. -
***** 29. -
***** 30. -
***** 31. -
32. -
***** 33. -
***** 34. -
***** 35. -
(2008年8月)
[ 追補1. (2009年5月27日アップロード) ]
a. TREVOR WATTS - THE DEEP BLUE (JAZZWERKSTATT JW 084) (2008) (CD)
マルチトラック録音によるワッツのソロ作品。サックスのほかパーカッション、ピアノ、シンセサイザーを演奏する。エスニック調の曲などもある。2008年8月から12月の録音。2009年5月リリース。
[ 追補2. (2010年7月1日アップロード) ]
b. AMALGAM - PRAYER FOR PEACE (NOBUSINESS NBLP 16) (1969) (P2010)
本文のアイテム1で紹介した1969年録音のアマルガムのデビューアルバムが、ハワード・ライリーの最新作などもリリースしているリトアニア!のレーベルから、ジャケ違いのアナログ盤で再発された。メンバーの一人、ベーシストのジェフ・クライン(昨年11月逝去)に献呈される旨のコメントが記載されている。
[ 追補3. (2011年6月20日アップロード) ]
c. TREVOR WATTS & VERYAN WESTON - 5 MORE DIALOGUES (EMANEM 5017) (2011) (CD)
タイトル的には本文のアイテム31の続編となるウェストンとのデュオアルバムがリリースされた。全編2人のインプロビゼーション。2011年6月リリース。
[ 追補4. (2012年7月11日アップロード) ]
d. TREVOR WATTS & VERYAN WESTON - DIALOGUES IN TWO PLACES (HI 4 HEAD HFHCD 010D) (2011) (2CDs)
今度のウェストンとのデュオアルバムは、カナダ及び米国でのコンサートのライブ録音からなる2枚組。
[ 追補5. (2013年3月19日アップロード) ]
e. VARIOUS MUSICIANS - JUST NOT CRICKET! THREE DAYS OF BRITISH IMPROVISED MUSIC IN BERLIN (NI-VU-NI-CONNU PRODUCTIONS NVNC-LP 001/004) (2011) (4LPs)
トレバー・ワッツのリーダーアルバムではなく本コンテンツの対象アイテムとはならないのだけれど、「ブリティッシュジャズファン」、「即興音楽ファン」必携?の作品にしてはディーラーサイトを含め、国内サイトでは今のところほとんど紹介されていないようなので、ワッツの演奏が聴けることでもあり、ここで取り上げることにしたい。
2011年10月に、ベルリンのレストランも併設されているらしいイベントスペースで3日間にわたって開催された、16人のブリティッシュ・インプロバイザーによるコンサートの演奏を4枚のLPに収録したライブアルバムである。リリースは本年2月。
リリース元の紹介記事の表現を借りれば、「異なる4世代のミュージシャンによるユニークなラインナップ」となるが、ベテランから若手まで幅広い世代のミュージシャンたちからなる様々なユニットによる演奏が収められている。本サイトでおなじみのミュージシャン(当然「年長組」ということになるが)をあげれば、トレバー・ワッツの他、スティーブ・ベレスフォード、ロル・コックスヒル、フィル・ミントン、エディー・プレボストあたりか。その他にはコンテンツ16で紹介しているマシュー・ボーンの名前もある。
各ユニットの構成などについては、スリーブ写真をクリックして参照のこと。
[ 追補6. (2013年4月25日アップロード) ]
f. BARRY GUY NEW ORCHESTRA (SMALL FORMATIONS) - MAD DOGS (NOT TWO MW 902-2) (2010) (5CDs) (LPスリーブ仕様パッケージ)
追補5に続いて、ワッツのリーダーアルバムではないのだけれど、ワッツを含むヨーロッパのインプロバイザーをメンバーとする様々なユニットによるジャズ祭での演奏を収録したライブ盤がリリースされたので紹介したい。CD5枚組というボリュームもすごいし、何よりその5枚のCDをLPスリーブ仕様のパッケージに収めたというのがユニークだ。
各ユニットの構成などについては、スリーブ写真をクリックして参照のこと。
[ 追補7. (2013年8月21日アップロード) ]
g. TREVOR WATTS CELEBRATION BAND - LIVE IN MACEDONIA (FMR CD351-0513) (2004) (CD)
本文アイテム30に続く「セレブレーションバンド」のニューアルバムがこのほどリリースされた。2004年のマケドニアにおけるライブ録音。現地ミュージシャンを含む欧州混成バンドはエスニック風味もちょっぴり感じさせるダイナミックな演奏を披露している。
[ 追補8. (2014年2月19日アップロード) ]
h. TREVOR WATTS, ET AL. - HEAR NOW (FMR DVD5-1013) (2012) (DVD)
ワッツの新作がDVDによりリリースされた。本DVDは2つのパートからなっており、40分あまりの初めのパートは、ワッツの「語り」と、その間に随時挟まれるライブ映像で構成されている。語りについては、私のヒアリング能力ではここで紹介することは不可能だが、ワッツ自身の言によれば、「インプロビゼーションとその実践」について語ったものである。ライブ映像の方は2種類あり、一つはヴェリアン・ウェストンとのデュオ、もう一つはこれにベースとドラムスが加わったカルテットの演奏だ。いずれの画像もまことにクリアで、ワッツの躍動するような演奏ぶりや、フリーインプロビゼーションの熱気を鮮烈に感じ取ることができる。続くパートは、60分ほどのウェストンとのデュオの演奏が収録されているが、この部分に映像がないのは残念といえば残念(静止画像はあり)。演奏はいずれも2012年の録音である。
[ 追補9. (2014年10月10日アップロード − 10月28日更新) ]
i. TREVOR WATTS - VERACITY (FMR CD377-0714) (2014) (CD)
本年6月録音のワッツのニューアルバムはアルトソロのインプロビゼーション。リリカルな演奏が印象的だ。
(2015年8月4日追記)
今日受け取ったワッツのメールには、本作は長年にわたり自分が開拓してきたものの集大成である、というようなことが書いてある。
[ 追補10. (2014年12月9日アップロード) ]
j. BARRY GUY NEW ORCHESTRA (SMALL FORMATIONS) - MAD DOGS ON THE LOOSE (NOT TWO MW 925-2) (2012) (4CDs) (LPスリーブ仕様パッケージ)
追補6で紹介した f の続編のようなアルバムがリリースされた。2年後の同じジャズ祭でのライブ録音で、参加メンバーもトレバー・ワッツを含めて前作と全く同様。今度はCD4枚組となり、同じくLPスリーブ仕様のパッケージだ。各演奏ユニットのメンバー構成などについては、スリーブ写真をクリック。
[ 追補11. (2015年7月25日アップロード) ]
ネット上で、ワッツが共同名義となっている未見(取りこぼし)の作品を2つ見付けた。当面、両アルバムとも入手の見込みは立たないが関連サイトの情報により概要を紹介しておこう。
[ 出所 : http://www.met-x.be/en/home-2.html http://for-tune.pl/en/ ( いずれも 2015年7月25日閲覧 ) ]
k. MISHALLE/WATTS/DRAME FOLIBA & MAROCKIN' BRASS - 11 SONGS (MET-X A-SHAMS 1060) (P2010) (CD)
数年前にベルギーでリリースされていたらしいアルバム。大編成のバンドの演奏で、リリース元の紹介に " Gnawa Jazz " とあるので、おおざっぱに言えば、「その方面のエスニック風味の音楽とインプロビゼーションの融合」といった内容では?
l. TREVOR WATTS & VERYAN WESTON - AT AD LIBITUM (FOR TUNE 0057 007) (2013) (CD)
こちらは今年リリースされたらしいおなじみのデュオ作品。ポーランド、ワルシャワでのライブ録音で、同国のマイナーレーベルからのリリース。
(2015年8月3日追記)
後者のデュオ作品を入手することができた。
(2015年8月20日追記)
前者のエスニックアンサンブルのアルバムをワッツより送ってもらう。
[ 追補12. (2015年8月20日アップロード) ]
m. VARIOUS MUSICIANS - I WANT THE BEATLES TO PLAY AT MY ART CENTER! (PRISMA P 004) (1969-2012) (2LPs)
またもや「おまけの作品」を紹介しておく。2012年のリリースだから少々遅ればせだが。ジャズ系のディーラーサイトなどではほとんどお目に掛かれないアイテムのようでもあるし。
ノルウェーのオスロ郊外にあるヘニエ・オンスタッド・アートセンター ( Henie Onstad Kunstsenter ) でパフォーマンスされた?音楽アーカイブをコンピレーションしたオムニバスの2枚組LP。ワッツを含む SME の演奏(未発表?)が収録されているので採り上げておこう。「当方関係」でいうと、その他にソフトマシーンがフィーチャーされているが、これはたぶん Reel Recordings から2009年頃にリリースされた発掘アルバムに収録されていたものではないかと思う。
なお、同じタイトルの DVD も同時にリリースされたが、こちらの方には 「当方関係」のミュージシャンは見当たらないようだ。ちなみにビートルズの演奏や画像はどちらにも入っていません(蛇足ですね)。
[ 追補13. (2015年12月4日アップロード − 12月11日更新) ]
n. VERYAN WESTON, TREVOR WATTS - DIALOGUES FOR ORNETTE! (FMR CD404-0915) (2015) (CD)
ワッツからのメールで知った新作は、上記のアイテム l に続くウェストンとのデュオアルバム。本年 6月のアムステルダム及び 9月(ほんの2か月半前だ)のリオデジャネイロ!でのコンサートで録音されたライブ盤。スリーブ写真のワッツはグッドスタイルだ。
[ 追補14. (2016年6月2日アップロード − 6月8日更新) ]
o. TREVOR WATTS STRING ENSEMBLE - CYNOSURE (HI 4 HEAD HFHCD 018) (1976) (CD)
本文アイテム 27 がCD化され本年2月にリリースされた。同じ76年録音のライブトラック3曲がボーナスとして追加されている。メンバーだったスティーブ・ヘイトンとリンゼイ・クーパー(男性ベーシスト、念のため)に追悼の意が表されている。
ついでに。
最近 OGUN レーベルからリリースされたハリー・ミラーのコンピレーションアルバムは全曲にワッツがフィーチャーされている( コンテンツ #10 追補18を参照のほど)。
[ 追補15. (2016年6月24日アップロード − 7月15日更新) ]
p. TREVOR WATTS, STEPHEN GREW - CON FLUENT (FMR CD414-0216) (P2016) (CD)
このほどリリースされた新譜はピアニスト、スティーブン・グルーとのデュオ。といっても別々に録音した演奏を編集したもので、コンサートでライブ録音されたグルーのピアノソロ演奏にワッツがサックスの演奏を「乗せていく」といった方法で製作されたらしい。ところで、スリーブにレイアウトされたワッツの写真が、同一レーベルからのリリースとはいえ、アイテム n と同じなのはご愛敬だ。
[ 追補16. (2016年11月23日アップロード) ]
q. VARIOUS MUSICIANS - TAKING THE DOG FOR A WALK CONVERSATIONS WITH BRITISH IMPROVISERS / N.E.W. - N.E.W. (NI-VU-NI-CONNU PRODUCTIONS NVNC-DVD 002 / NVNC-CD 001) (P2015) (2DVDs+CD)
追補5で取り上げた、はなはだ興味深いオムニバスアルバムをリリースしたルクセンブルクのレーベルから、DVD2枚とCD1枚をボックスに収めたユニークな作品が昨年リリースされていた。最近それを知り、このほど入手したので少々遅きに失したが紹介しておきたい。
またまた、トレバー・ワッツのリーダーアルバムではないのだけれど。まあ、ワッツの肉声を聴くこともできるし、映像も見ることができるし(そして何よりサブタイトルどおり!の内容なので)。
まず1枚目のDVDが興味しんしんだ。2時間24分という長尺の「ドキュメンタリー」で、英国ミュージシャンへのインタビュー、ライブパフォーマンス映像などが次々と出てくる。その合間には懐かしいスチール写真、動画なども。
2枚目のDVDはミュージシャンなどへの長時間の「インタビュー集」。一人当たり20分から30分に及ぶインタビューが続く。こちらはさらに長い3時間近くの収録時間。
この2枚のDVDは、「お話」がメインなので、英語力の乏しい身にとってはほとんど「宝の持ち腐れ」なのだけれど、ミュージシャンの映像が見られることに満足しよう。
DVDに登場するミュージシャンなどについては下のスリーブ写真をクリックしてご覧のほどを。
残りのCDは、3人のインプロバイザーからなるグループ、N.E.W. の2012年のライブ演奏だ。
[ 追補17. (2017年1月22日アップロード) ]
r. TREVOR WATTS - SOLOS 2016 (HI 4 HEAD HFH 021) (2016) (デジタル配信)
昨年11月にリリースされたというワッツの新作はソロ。全4曲、25分ほどの演奏でデジタル配信のみ。オーバーダビングなし。変幻自在なワッツのアルトサックスが朗々と響き渡る感じ。
[ 追補18. (2017年1月22日アップロード − 4月20日更新) ]
s. AMALGAM - CLOSER TO YOU (HI 4 HEAD HFHCD 019) (P2017) (CD)
本文アイテム 8 がボーナストラック5曲を追加してCDリリースされた。
[ 追補19. (2017年2月11日アップロード − 5月12日更新) ]
t. WATTS AND GREW DUO - ALL THERE IS (DISCUS 61 CD) (2017) (CD)
追補15で紹介したアイテム p に続くスティーブン・グルーとのデュオアルバムがリリースされた。本年1月に録音されたインプロビゼーション。意外な気もするが、ワッツがマーティン・アーチャーのディスカスレーベルと「付き合う」のはこれが初めてかな。
[ 追補20. (2017年11月18日アップロード − 12月1日更新) ]
u. TREVOR WATTS, VERYAN WESTON, ALISON BLUNT, HANNAH MARSHALL - DIALOGUES WITH STRINGS (FUNDACJA SŁUCHAJ! FSR 09|2017) (2017) (CD)
おなじみのウェストンとのデュオに二人の女性弦楽器奏者が加わったニューアルバムが、エバン・パーカーのアルバムなどもリリースしているポーランドのレーベルからこのほどリリースされた。本年 4 月ロンドンでのライブ録音。弦楽器の響きが印象的。
[ 追補21. (2018年3月3日アップロード − 3月26日更新) ]
v. TREVOR WATTS, VERYAN WESTON, PETER KNIGHT, HANNAH MARSHALL, ALISON BLUNT - DIALOGUES AT CAFÉ OTO (HI 4 HEAD HFHDVD 01) (2016, 17) (DVDR)
「ダイアログズ・シリーズ」の DVD がリリースされた。カフェ・オトでのカルテット( 2 曲)とトリオ( 1 曲)の 2 つのコンサートのライブ映像が収録されている。カルテットの 2 曲のうち 1 曲は前項の追補20で紹介した CD に収録されていたもの。
70 代後半!のワッツの風貌は年相応?だけれど、そのダイナミックで若々しい演奏ぶりが目に残る。
[ 追補22. (2018年4月29日アップロード − 5月11日更新) ]
w. TREVOR WATTS AND JAMIE HARRIS - TRIBAL (KLOPOTEC IZK CD 070) (2005) (CD)
アイテム 32, 34 と同じハリスとのデュオアルバム。最近、キース・ティペットのライブアルバムをリリースしたスロベニアのレーベルから、昨年、リリースされていたらしい。2005年同国での録音。エスニックな香りのする二人の白熱したライブプレイが楽しめる好アルバムだ。
[ 追補23. (2018年12月3日アップロード − 12月11日更新) ]
x. RGG & TREVOR WATTS - RAFA (FUNDACJA SŁUCHAJ! FSR 13|2018) (2018) (CD)
アイテム u と同じポーランドのレーベルから本年 3 月に録音されたライブ盤が先月リリースされた。ポーランド、グダニスクでのライブで、同国の若手ピアノトリオ RGG との共演だ。 RGG はポピュラーなアーティストらしく!、このレーベルからエバン・パーカーとの共演作もリリースしている。
本アルバムは全曲 4 人によるインプロ。ピアノトリオ!をバック?にワッツの変幻自在なサックスプレイが響き渡るといった感じ。
[ 追補24. (2018年12月15日アップロード) ]
y. ENJAMBRE ACÚSTICO URUKÚNGOLO - DIÁLOGOS INTESTINALES (レーベル名・規格/番号なし) (CD)
タイトルに『ダイアローグ』とあるワッツのフィーチャー作品を本コンテンツで何枚か取り上げているが、新たにもう 1 枚マイコレクションから「発掘」したので紹介しておく。
録音年、リリース年とも未記載で不明だが 2000 年頃の作品だろうか(当方入手は 2006 年)。メキシコ録音らしく、共演のミュージシャンも「南米方面」の人たちだ。リーダー?の GIBRÁN CERVANTES は、アイテム 35 で紹介した大型の自作楽器を演奏するメキシコ人、 CYRO BAPTISTA はデレク・ベイリーとの共演作品でも知られるブラジル出身のミュージシャン、リーダー作品も数多い。
[スリーブ写真をクリックすると、録音データなどが別ウィンドウで開きます。]
a. -
***** b. -
***** c. -
***** d. -
***** e. -
f. -
***** g. -
***** h. -
***** i. -
***** j. -
k. -
***** l. -
***** m.-
***** n.-
***** o.-
p. -
***** q. -
***** r. -
***** s. -
***** t. -
u. -
***** v. -
***** w. -
***** x. -
***** y. -
[ 追補25. (2019年1月24日アップロード − 2月22日更新) ]
za. TREVOR WATTS - LIFE & MUSIC (HI 4 HEAD HFHCD 025) (2005-2011) (CDR)
ハイ・フォー・ヘッドレコードから、本年 80 歳になるというワッツの新譜がリリースされた。 2005 年から 2011 年にかけて録音された、いずれもワッツのオリジナル 14 曲のソロ(サックスの他、多様な楽器を演奏)及び他のミュージシャンとのアンサンブルの演奏を集めたコンピレーションアルバム。年齢を感じさせない(われながらありきたりな言い方だが!)ワッツのエネルギッシュなパフォーマンスを堪能できる。共演者は「セレブレーションバンド」のメンバーで、時にエスニック風味を感じさせる迫力ある演奏が印象的だ。
[ 追補26. (2019年7月5日アップロード − 7月11日更新) ]
zb. MODXI - AMALGAM (NOT AN ANIMAL NAAR-013) (12インチ EP)
トレバーの息子、 DJ で「プロデューサー」だそうなサム・ワッツの 12 インチ盤に親父のサックスがフィーチャー! 最初にことわっておくがジャズではない。 DISCOGS サイトの紹介ページによれば、「ジャンル:エレクトロニック」、「スタイル:ディープハウス」。トレバーの演奏が聴けるのは A 面で、打ち込みのリズム(と言うのかなー)をバックに、浮遊するような?ワッツのサックス・インプロが響き渡る感じ。 B 面は独英の DJ によるリミックスバージョン。タイトルは父親のグループ名から採ったのかなー。 2018年のリリース。
[ 追補27. (2019年7月5日アップロード − 7月14日更新) ]
zc. TREVOR WATTS, STEPHEN GREW - LET IT BE LIVE IN LIVERPOOL (FUNDACJA SŁUCHAJ! FSR 02|2019) (2018) (CD)
アイテム u, x と同じポーランドのレーベルから本年 2 月にリリースされていたグルーとのデュオ作品。言わずもがなだが、全編、サックスとピアノのフリー・インプロビゼーション。ところで、本作はポーランド録音のアイテム x のなんと四日後に!英国で録音されたライブアルバム。ワッツは元気だ。
[ 追補28. (2020年4月18日アップロード − 8月6日更新) ]
zd. THE TREVOR WATTS QUARTET - THE REAL INTENTION (FUNDACJA SŁUCHAJ! FSR 05|2020) (2019) (CD)
またまたポーランドの同じレーベルから本年 3 月にリリースされたカルテット編成の新作。昨年秋に、ロンドンのカフェ・オトで催されたワッツの「 80 歳記念コンサート」で録音されたライブアルバムだ。メンバーはおなじみのインプロバイザー。同じことを書くが、ワッツはますます元気そうだ!
オーダーはしてみたが、昨今の情勢で到着時期は未定。
(2020年6月18日追記)
現地からの情報では、今日現在、ポーランドからわが国への郵便サービスはまだ再開されていないとのことだ。到着はいつのことになるやら。
(2020年8月6日追記)
「ダブルブッキング」を承知の上で、米国ディラーにオーダーした分が今日届いた。ポーランドからは昨日発送したという便りが届いている。
[ 追補29. (2020年5月22日アップロード − 6月18日更新) ]
ze. TREVOR WATTS - THE LOCKDOWN SOLOS (HI 4 HEAD HFHCD 029) (2020) (CDR)
アーティストにとって困難な状況を強いるコロナ危機下にあって、 81 歳のワッツの創造性は衰えず本年 4 月と 5 月に素晴らしいソロ演奏を録音した、とリリース元からのメールで紹介されたワッツの新譜。アルトとソプラノが 4 曲ずつ。インナースリーブのワッツの写真は確かに「ご老体」だが、演奏はエネルギッシュ。
[ 追補30. (2020年5月23日アップロード − 7月2日更新) ]
zf. KARL EVANGELISTA WITH ALEXANDER HAWKINS, LOUIS MOHOLO-MOHOLO & TREVOR WATTS - APURA! (ASTRAL SPIRITS AS130) (2018) (2CDs)
連日の追補になるが、今度はこんな 2 枚組 CD の新譜案内メールがアメリカのディーラーから届いた。 1986 年生まれのフィリピン系アメリカ人ギタリストのアルバムにワッツが参加。リーダーアルバムではないけれど、共演者がまことに興味深いので紹介しておく。一昨年の録音。またまた「元気だ!」と言いたくなる。
ちなみにアルバムタイトルはタガログ語で " Very Urgent " の意味だそうで、モホロ-モホロも参加しているクリス・マグレガーの同名タイトルのアルバムにリスペクトを込めたものらしい。
全編フリーインプロ。ワッツはリーダーアルバムのように延々とソロをとるということはないが、けっこうゴリゴリやっている。
[ 追補31. (2020年12月19日アップロード − 2021年1月18日更新) ]
zg. TREVOR WATTS - A WORLD VIEW (FUNDACJA SŁUCHAJ! FSR 26|2020) (P2020) (5CDs)
1990 年代後半以降のワッツの活動の集大成のような 5 枚組のアルバムが、おなじみのポーランドのレーベルからリリースされた。ワッツの様々なユニットの未発表の演奏が収められている。詳しくはスリーブ写真をクリックしてご覧のほどを。
[ 追補32. (2021年6月15日アップロード − 7月20日更新) ]
zh. TREVOR WATTS MOIRÉ MUSIC DRUM ORCHESTRA - WITH THE FLOW (HI 4 HEAD HFHCD 032) (1994) (CD)
トップページ冒頭のブログ風の記事で紹介した、今年の年始めにワッツから来たメールに予告されていた、モアレ・ミュージック・ドラム・オーケストラの新譜が、おなじみのハイ・フォー・ヘッドレコードからリリースされた。新譜といっても 1994 年に録音されたライブアルバムで、同名バンドの作品としては同じく 1990 年代前半に録音された、本文アイテム 20, 21 に続くたぶん 3 枚目ということになる。
[ 追補33. (2021年7月26日アップロード − 11月23日更新) ]
zi. SPLINTERS - INCLUSIVITY (JAZZ IN BRITAIN JIB-26-S-CDB) (1972) (3CDs, 32 ページのハードカバーの本に収納)
当方にとっては、少々大げさに言えば「衝撃的な」ラインナップのアーカイブ作品を次々に発表する「ジャズ・イン・ブリテン」レーベルだが、 このほどリリースされたこのアルバムにもびっくり。 1972 年録音の作品だがメンバーがすごい、というかその顔触れのユニークさが際立つ。何しろ、タビー・ヘイズとジョン・スティーブンスが同一グループで演奏しているのだから。まあ、ひょっとしたら当時としては大して珍しくもなかったのかもしれないが。
ワッツもそのメンバーの一員だし、何と言ってもワッツの録音したテープがオリジナルだそうだから当コンテンツで紹介しておきたいと思う。
3 枚組のアルバムのうち、 2 枚はロンドンの 100 クラブにおけるライブ、残りの 1 枚は同じくロンドンのグラス・ルーツにおけるライブ。多くの未発表写真や、ワッツの「証言」なども交えた " THIS ISN'T A NORMAL BAND:THE STORY OF SPLINTERS " と題された長文のライナーノーツが掲載された、 LP のレコードスリーブより少々小ぶりな 32 ページの「立派な」ハードカバーの本に収納されている。ずっしりと重い。どおりで送料の高かったこと!。
ここまで書いてきて、マイコレクションを眺めたら、なんと 2009 年リリースの同名グループの作品(下記アイテム zj )を発見! こちらはシングルアルバムで、どうやら 100 クラブの同じライブからの抜粋盤のよう。すっかり忘れていた、というお粗末。
zj. SPLINTERS - SPLIT THE DIFFERENCE (REEL RECORDINGS RR 013) (1972) (CD)
[ 追補34. (2022年4月28日アップロード) ]
zk. TREVOR WATTS' AMALGAM - THE YORKSHIRE SUITE (HI 4 HEAD HFHCD 034) (1979) (デジタル配信)
1979 年録音のアマルガム名義の未発表作品が、昨年秋にリリースされていたことを今日!知ったので、遅ればせながら紹介しておく。今のところ、デジタル配信だけのようだ。本文アイテム 9, 10 と同じ 79 年当時のメンバーに、「旧知の」ジョン・スティーブンスが加わった 5 人による演奏。タイトルナンバーの 2 バージョンが収録されていて、テイク 2 の方が「インプロ度」が高いとのこと。
[ 追補35. (2022年7月12日アップロード − 8月30日更新) ]
zl. TREVOR WATTS & LIAM GENOCKEY - THE ART IS IN THE RHYTHM (JAZZ IN BRITAIN JIB-39-S-CD) (1989) (CD)
頻繁にチェックしている「ジャズ・イン・ブリテン」レーベルのバンドキャンプサイトで見付けたワッツのニューリリースアイテム。アマルガムやモアレ・ミュージックのアルバムなど、多くの作品で共演歴の長いドラマー、リアム・ジェノッキー(アイルランド出身で結構メジャーな人)とのインプロアルバム。ジェノッキーとのデュオ作品はたぶん初めて。 1989 年録音の未発表作とのこと。ワッツ自身の録音。スリーブに結構長文のワッツのコメントが掲載されている。
[ 追補36. (2023年2月10日アップロード ]
zm. TREVOR WATTS - MOIRE MUSIC DRUM ORCHESTRA ON THE HOOF (ARC CASS 06) (1990) (カセットテープ)
海外のセールサイトで、モアレ・ミュージック・ドラム・オーケストラの未知のカセットテープを見つけたので、送料を含めると少々値が張ったが入手してみた。カセット本体しかなく、そこに記された " RECORDED LIVE / CANADA / 6TH OCT. / 1990 " 以外の、メンバーなどの録音データは不明だが、メキシコとベネズエラでライブ録音された本文アイテム 20 と録音時期が近いので(本作の方が少し前)、同じ「米大陸ツアー」? の時のものではないかと思う。そのアイテム 20 と同じくアークレーベルからのリリースのようだが、番号が同じ ( 06 ) というのも気にはなる。製作年などももちろん不明。
[ 追補37. (2023年6月28日アップロード) ]
zn. TREVOR WATTS' ORIGINAL DRUM ORCHESTRA - THE ART IS IN THE RHYTHM VOLUME 2 (JAZZ IN BRITAIN JIB-46-S-CD) (1989) (2CDs)
追補 35 に続く「ジャズ・イン・ブリテン」レーベルからの未発表第 2 弾アイテムがニューリリース。同じ年、 1989 年のライブ録音。今回のアルバムは、ジェノッキーに加え、アフリカンルーツのミュージシャンなどが参加した 6 人編成のバンドによるインプロ作品。今は亡き、アーネスト・モスレ( 2011 年没)とナナ・チボー(昨年没)の二人のアフリカンミュージシャンの想い出に捧げられている。
[ 追補38. (2024年4月13日アップロード) ]
zo. VARIOUS MUSICIANS - TALKING THE GROOVE (JAZZ IN BRITAIN JIB-65-S-CD) (P2024) (2CDs)
前追補に同じく「ジャズ・イン・ブリテン」レーベルからのニューリリース作品。といっても、この CD は同レーベルから刊行された CHRIS SERLE という人の同名タイトルの著作の「付属品」。CD スリーブには、" NOT FOR RESALE " の文字も。肝心の本については、目次も見る元気が無くて! その概要を紹介できないが、CD の方は、クリス・マグレガーやジョン・スティーブンスのグループなどの未発表作品を集めたオムニバスのダブルアルバムで、それらのグループの参加ミュージシャンは、当サイトのレギュラーメンバーが目白押し!。というわけで即入手した次第。
その中にワッツ絡みの次の 3 つのグループの作品が収録されているので、ここで取り上げておきたい。
# SPLINTERS --- 追補 33 で紹介したグループ。アイテム zi, zj と同年の録音だが、本作は BBC の放送音源のようで、ドラマーの一人だったフィル・シーメンが録音の数週間前に他界したため、セクステットによる演奏となった。6 つの部分からなる 23 分余りのインプロ演奏。
# TREVOR WATTS QUINTET --- 「1980 年ヘースティングズのザ・ピッグ・イン・パラダイスでのロック・アゲンスト・レイシズム・フェスティバルにおける録音」とあり、ひょっとすると、曲名が同じ本文アイテム 19 の中の 1 曲の再録かもしれない。もちろん、メンバーも同じ。
# TREVOR WATTS / MARK SANDERS DUO --- 本ナンバーは 2019 年と比較的新しい録音。サンダースとのデュオ作品というのはこれまで無かったような気がする。
[ 追補39. (2024年6月4日アップロード) ]
zp. ETERNAL TRIANGLE - GRAVITY (JAZZ NOW JN01SCD) (P2024) (CD)
ワッツの新しい録音を久しぶりに聴くことのできるニュートリオのデビュー作品。相変わらず元気に活躍のよう。しかも、全曲がワッツのオリジナルナンバーで、メンバーの 2 人も共演歴の長いおなじみの人。録音の日にちは記載されていないがごく最近らしい。スリーブに演奏者 3 人のコメントが記されている。グループ名に示されているように今後の活動に期待。
「ジャズ・ナウ」は、これまでの追補でも何回か紹介した、かの「ジャズ・イン・ブリテン」のサブレーベル。 " JIB " が主にマイコレクションの中心をなすミュージシャンたちの往年の未発表作品を発掘リリースするのに対し、 " JN " の方は名前のとおり、新作をリリースする。本アルバムはその記念すべき第 1 作。
[スリーブ写真をクリックすると、録音データなどが別ウィンドウで開きます。]
za. -
***** zb. -
***** zc. -
***** zd. -
***** ze. -
zf. -
***** zg. -
***** zh. -
***** zi. -
***** zj. -
zk. -
***** zl. -
***** zm. -
*****zn. -
***** zo. -
zp. -
☆☆ コンテンツ#1 --- 「ニュージーランドジャズの知られざる新旧ピアノアルバムなど」へ ☆☆
☆☆ コンテンツ#2 --- 「英国『ニュージャズ』114選 −1970年前後のアルバムから− 」へ ☆☆
☆☆ コンテンツ#3 --- 「MOSAIC −英国ジャズのマイナーレーベル @− 」へ ☆☆
☆☆ コンテンツ#4 --- 「CHILTERN SOUND −英国ジャズのマイナーレーベル A− 」へ ☆☆
☆☆ コンテンツ#5 --- 「JAGUAR −英国ジャズのマイナーレーベル B− 」へ ☆☆
☆☆ コンテンツ#6 --- 「英国ジャズ 新140選 −続・1970年前後のアルバムから− 」へ ☆☆
☆☆ コンテンツ#7 --- 「英国ジャズ 新・新98選 −続続・1970年前後のアルバムから− 」へ ☆☆
☆☆ コンテンツ#8 --- 「アナログで聴くニュージーランド『モダン』ジャズ」へ ☆☆
☆☆ コンテンツ#9 --- 「NONDO −英国ジャズのマイナーレーベル C− 」へ ☆☆
☆☆ コンテンツ#10 -- 「OGUN −英国ジャズのマイナーレーベル D− 」へ ☆☆
☆☆ コンテンツ#11 -- 「SPOTLITE −英国ジャズのマイナーレーベル E− 」へ ☆☆
☆☆ コンテンツ#12 -- 「『スモールレーベル』 その1 −英国ジャズのマイナーレーベル F− 」へ ☆☆
☆☆ コンテンツ#13 -- 「ZYZZLE −英国ジャズのマイナーレーベル G− 」へ ☆☆
☆☆ コンテンツ#14 -- 「VINYL / VIEW −英国ジャズのマイナーレーベル H− 」へ ☆☆
☆☆ コンテンツ#16 -- 「CD時代の英国ピアノトリオアルバム」へ ☆☆
☆☆ コンテンツ#17 -- 「ルイ・スチュアート −英国ジャズのマイナーレーベル J− 」へ ☆☆
☆☆ コンテンツ#18 -- 「TERRACE / IMC −アイルランドジャズのマイナーレーベル」へ ☆☆
☆☆ コンテンツ#19 -- 「IMPETUS −英国ジャズのマイナーレーベル K− 」へ ☆☆
☆☆ コンテンツ#20 -- 「『スモールレーベル』 その2 −英国ジャズのマイナーレーベル L− 」へ ☆☆
☆☆ スペシャルコンテンツ#1 --- 「CDリリースガイド」へ ☆☆
☆☆ スペシャルコンテンツ#2 --- 「NATO と数列」へ ☆☆
☆☆ スペシャルコンテンツ#3 --- 「英国ジャズの国内盤」へ ☆☆
☆☆ スペシャルコンテンツ#4 --- 「英国ミュージシャンが登場するドイツのオムニバス盤 − NDR, JG など」へ ☆☆
☆☆ スペシャルコンテンツ#5 --- 「ショートコンテンツ インデックス」へ ☆☆
Copyright ©2008-2024 NISHIZAWA Kunikazu. All rights reserved.