長谷川鍼灸院 〜自然の流れに沿った「自然な治療」〜

自律神経って?




☆自律神経とは?

 頭の毛の先から足の爪の先まで、身体全ての機能が、毎日の生活状態に対応し、動作、安静、回復、集中、消化、循環、呼吸、睡眠等、調節してくれるコンピューターです。これには「交感神経」(活発な行動に関与)と、「副交感神経」(安静と回復に関与)の二つの神経が、微妙な活動バランスで健康を保っています。

 例えば、昼間は「交感神経」が活発に働き、仕事、家事、勉強等集中した力を発揮し、色々な事が出来ます。もしもこの時に「副交感神経」が優位になると、身体は温かくなり、眠くなり、物事に集中できなくなってしまいます。

 今度は夜、楽しい夕食をとり、風呂に入ってリラックスしたひと時をおくっていると、「副交感神経」の働きで、身体も温かくなり、気持ちよく眠りにつけます。そして、この気持ちいい眠りの中で、疲労の蓄積した身体や、ウィルスにさらされた身体をしっかり治してくれる働きも持っています。

 深い眠りは身体の修復時間だと言えます。もしもこの時に「交感神経」が緊張していると、身体は冷えやすくなり、目は冴えて眠れなくなり、身体の修復もままならず、次の日にも疲労を残してしまい、この蓄積が病気にも繋がってくるわけです。

 自律神経は、生活リズムに応じて「交感神経」と「副交感神経」を微妙に変化させながら、身体全体を調節してくれている本当に有り難い神経なのです。
  
☆「交感神経」の主な作用

 唾液は濃く粘っこい、心拍数増加、血管収縮、体温低下、消化器系の機能抑制、膀胱弛緩、汗分泌促進、白血球の「顆粒球」が増えて怪我をした時の細菌の進入を防ぐ。主に昼間の身体の状態に対応した作用を持つ。

☆「副交感神経」の主な作用

 唾液は薄く多い、心拍数減少、血管拡張、体温上昇、消化器系の機能促進、膀胱収縮、白血球の「リンパ球」が増え、これらがウィルスやがん細胞等を撲滅させる作用をもつ。主に夜間の体の修復に対応した作用を持つ。

☆「自律神経」の伝達


@ストレスを受ける

  

A脳の視床下部から各内分泌器官に必要な命令伝達

  
                 

B交感神経緊張           B副交感神経優位
血管収縮、消化機能抑制、      血管拡張、消化機能促進 
ホルモン分泌,抑制など等       ホルモン分泌,抑制など等

   
                 

C各臓器,器官,細胞等の作用を促進させたり抑制したり

   


D日常の生活に対応し、毎日無事に過ごすことが出来る



自律神経失調症は、ストレスを受け続けたり、強いストレスにさらされると、このバランスが崩れて、あちこちの調節がきかなくなってしまう。これによって殆どの病気が誘発されてくると考えられる。