制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)
公開
2000-09-10
改訂
2001-04-19

「WWW road(HP作成講座)」を斬る

HPを送信しよう

「見出し」が間違つてゐます。フォームを作ろうになつてをります。何とかして下さい。

■ 開設準備をしよう

まず、ホームページIDとパスワードを取りましょう。

ISPやレンタルサーヴァによつて、WWWサーヴァのスペースを使ふ手續きは異る筈なので、一概に説明してしまつて良いものかどうか。と云ふか、そもそも「ホームページID」ッて何ですか?

ISPによつては、一般のサーヴィスを受ける際のID・パスワードと、FTP接續時のID・パスワードが異つたり、色々と特殊な仕樣となつてゐるものです。

自分のプロバイダにメールを送るか、プロバイダが開設しているページに行くかしましょう。

大抵の場合、ISPに加入する際に説明書を貰つてゐて、その手の事はすぐにわかる筈です。何でもかんでもサポートに問合せるのは、ISPに迷惑をかける事になるので止めませう。不親切な/妙にセキュリティ面でしつかりしたISPは、その手の質問には囘答しないかも知れません。

それと、最初の方で無料のレンタルサーヴァを紹介してゐるのですから、さう云ふサーヴィスの利用方法をも説明するのが筋と云ふか親切と云ふか、そんなものではないでせうか。大體この解説、無料レンタルサーヴァを利用するのにもISPに問合せる必要があるやうに讀めてしまひますけれども。

と云ふか、利用出來るWWWサーヴァはISPのものだけではない、と云ふ事を、筆者は忘れてゐます。

■ ファイルをアップロードしよう

「アップロード」も間違ひです。

いよいよ、大詰めです。ホームページをインターネット上に流してみましょう。

インターネット上に流すが大間違ひ。

WWWには自分でファイルを流す事が出來ません。WWWサーヴァにファイルを置く事だけが可能です。誰かが自發的に取りに(閲覽しに)來なければ、サーヴァに置かれたファイルはネットワーク上を流れません。自分で勝手にファイルをインターネットに流せるやうになつて、皆が皆流しはじめたら、インターネットはパンクするのではないですか。

と云ふか、誰も見ないファイルがネットワークの中を漂流してゐるのを想像すると、氣持ち惡くないですか。まあ、たまに、送つたメールが1週間位經つてから宛先不明で戻つて來たりしますし、さう云ふデータは「インターネットを流れてゐた」と言つても良いとは思ひますけれども、何となく哀れです。閑話休題。

インターネット上に流すには、プロバイダが用意した場所(WWWサーバー)にファイルを送信する必要があります。

MS-DOSなどで送信することが出来ますが、これが初心者には困難なことです。

送信も間違ひ。「轉送」の方が、増しな言ひ方ではないでせうか。

WWWサーヴァにファイルを置く(put)爲には、ftp(file transfer protocol)に對應したプログラム(ftpクライアント)を使ふ必要があります。

MS-DOSにはftp機能がありません。そもそもMS-DOSにはインターネットに繋ぐ事が出來るだけのネットワーク機能が標準ではありません。MS-DOSなどで送信することが出来ます、と云ふ記述は誤りです。恐らく、Windows9xのMS-DOSプロンプトで動作するftpコマンドの事を指してゐるのだと思はれます。

そこでその送信作業をしてくれるソフトがあります。「FFFTP」と言います。機能が充実していて、フリーソフトで非常に使いやすいです。

WSFTPやSteedFTPは使つてはいけないのでせうか? FTP Explorerは? いづれもフリーソフトで、機能的にはFFFTPと同等です。使ひ方によつては、FFFTPよりも便利な場合があります。

WindowsのftpコマンドもFFFTPもWSFTPもSteepFTPもFTP Explorerも、同じftpクライアントであり、使ひ勝手が異るだけです。「FFFTP」だけが「その送信作業をしてくれるソフト」だと決めつけるのは間違ひです。と云ふか、「解り易くする爲に」説明を省略してゐる積りでせうが、讀者を誤解させるだけの非道い記述です。「不可」以下の「非」です。

なほ、Internet Explorer ブラウズ拡張機能を導入すれば、Internet ExplorerでFTP機能が使へます。(Windows版Internet Explorer 5等では。導入には、Windows Updateを利用する)

■ ネット上で確認してみよう

URLとは、あなたのHPの住所のことです。

他人樣HPの住所は、一體何と呼べばよろしいのでせうか。手拔きだらけの解説となつてをります。さすがに最後になつて、段々説明する氣力がなくなつて來たのでせう。御疲れ樣でした。

Uniform Resource Locatorの略がURL。HTML文書や畫像ファイルやその他諸々をひつくるめてリソースと呼びます。「リソースの在處」がURLです。正しい用語を用ゐると、解説がし易いし、わかり易い。

http://WWWサーバーネーム / ユーザーID /  (ユーザーIDには、必ず ~をつける事)

「WWWサーバーネーム」と云ふのは中途半端に正確なやうな不正確なやうな……何と云ふか……「逃げ」ましたね。「http(スキーム名)://サーヴァ名.ドメイン名/~ユーザディレクトリ名/」と云ふ記述の方がまだ正確かと。http://www.d1.dion.ne.jp/~tnozaki/みたいに、www.d1なるサーヴァ名を持つサーヴァもあります。http://www.ne.jp/asahi/minazuki/みたいに、サーヴァ名ナシでいきなりドメイン名が來る場合もあります。と云ふか、http://www.ne.jp/を見ると、面白い記述が見られます。

海外のサーヴァでは(國内にもある筈)、http://ユーザID.ドメイン名/を與へられる場合があります。別に個人用のサーヴァを用意してくれてゐる譯ではなくて、ディレクトリサーヴィスで、個人のディレクトリをサーヴァ名に割振つてゐるだけですが。

と云ふか、ネット上で確認ッて何?

目次

  1. 基本を知ろう 1
  2. 基本を知ろう 2
  3. HPを作ろう 1
  4. HPを作ろう 2
  5. HPを作ろう 3
  6. HPを作ろう 4
  7. HPを作ろう 5
  8. HPを作ろう 6
  9. HPを作ろう 7
  10. HPを作ろう 8
  11. HPを作ろう 9
  12. フォームを作ろう
  13. HPを送信しよう