制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)
公開
2000-09-10
改訂
2001-04-01

「WWW road(HP作成講座)」を斬る

HPを作ろう 2

やつぱり、Hewlett Packardを作る話ではありません。

■ 見出しを書こう

基本的なことを知った次は、いよいよHPらしくしていきましょう。手始めに、見出しを入れていきます。

哀しい事に、見出しは「HPらしく」する爲の存在なのださうです。手段と目的が取違へられてゐます。何のために、と云ふ事を良く考へてみて欲しいものです。見出しには意味がないのでせうか。そんな馬鹿な話はありません。

新聞でも雜誌でも、文章には見出しがあるものです。なぜ見出しがあるのですか。その文章(の或部分)の意味を端的に示す爲に、見出しが必要だからあるのに決つてゐます。

筆者は何も考へてゐません。目茶苦茶な記述をしてゐるのに、目茶苦茶だと云ふ自覺がありません。或は、各要素を寄集める事で「ホームページ」が出來上る、と云ふ「ウェブ構成説」をこの筆者はアプリオリに眞實だと信じてゐるのであります。

見出しを入れるときは、<Hn>のタグを使用します。nの部分に数字を入れて、大きさを調節します。数字は、1〜6まで入れることが出来き、1が一番大きく、6が一番小さくなります。

間違ひ。「nの部分」の數字は、見出しのレヴェルを表すもので、「大きさを調節」するものではありません。h1は「一番大事な見出し」、h2は「2番目に大事な見出し」(以下略)を意味します。見出しレヴェルを文字の大きさで示すのは、Mosaic系UAのデフォルトです。これはスタイルシートでどうにでも變更出來ます。

このタグの特徴としては、前後改行され、太文字になります。

間違ひ。「前後改行され」るのは、ブロック要素なら全部さうなのであります。h?が「太文字」になるのは、Mosaic系UAのデフォルトの設定でさうなつてゐるに過ぎません。

■ 注意点

挟み込むときは必ず、終了の時は</H>だけで区切らず開始タグが<H7>の時は必ず</H7>で区切って下さい。

なぜ存在しないh7が出て來るのか不明。それにしても「挟み込むときは」ッて、見出しの場合には必ず「挟み込む」ものではないですか。

ちなみに、sgml的に終了タグは「</>」みたいなものでも構はない事になつてゐます。現状メジャーなuaには認識されませんが。sgmlでは、タグに關する記述は色々なやり方で省略が出來ます。

■ 文字色、大きさを変えてみよう

見出しが出せるようになったところで、次は文字の色を変えてみましょう。

なぜ「文字の色を変え」る必要があるのですか。意味もなく「文字の色を変え」る事を教へないで下さい。

ここでは、<FONT>のタグを使用します。

文字の色を変えるときは、……

では、前回のページの見出し部分の色を変更してみましょう。

……

<FONT COLOR="blue"><H1>見出し</H1></FONT>

……

すでに<Hn>のタグで大きさを変更しているので、関係ありませんが、<FONT SIZE=n>として、nの部分に数字を入れて、文字の大きさを変更することが出来ます。

<Hn>のタグ」は「文字の大きさを変更」する爲のものではありません。

そして、何よりfontと云ふインライン要素にh1と云ふブロック要素を含める事は、htmlでは許されてゐません。明かな文法違反を筆者は教へてゐます。現状この例の記述は、Mosaic系UAではh1要素に對する指定と見做されます。しかし、將來、嚴密なエラー訂正機能を搭載したUAが登場した場合、この記述はエラーと見做され、fontの指定が無視される可能性があります。(<H1>の前に</font>が補はれる。インライン要素とブロック要素を意識してプログラマがuaをプログラミングすれば、uaのエラー訂正機能は強力なものとなる筈)

h1要素の中にfontが來れば、問題はないと言へばない事にはなります。もつとも、文書型定義宣言のない文書は、その文書がhtmlのいかなるヴァージョンに從つた文書か不明であり、UAによつてはデフォルトでhtml 4.01 Strictと見做される可能性すらあります(その場合には文法違反扱ひされる)。

■ 文章を書いてみよう

次は、実際に文章を書いてみましょう。

文章は最初に用意させるべきものです。ここにきて「書いてみましょう」では、本末轉倒です。

HTML文章の特徴とも言えることですが、文章を改行する際には、<BR>又は、<P>のタグを使用しないと改行できません。

<BR> … 普通に改行します。

<P> … 一行空けて改行します。

定番の間違ひ、「pは一行空けて改行」が登場しました。この手の解説をする人は、なぜに一行空けて改行せねばならないのか、を考へた事も無いのでせう。一行空けるか空けないかで、改行の種類を區別せねばならない理由なんてありやしないでせうに。

pはparagraphのp──<p>〜</p>でparagraphを示すものです。

そもそも、「文章を改行」と言つてゐますが、「右端で折返し」と「改行」とを筆者は區別してゐません。※Windowsユーザの人は、メモ帳の「編集」メニューを見てみませう。

※それから筆者は、不用意に半角の・を用ゐてゐます。所謂「半角カタカナ」の仲間です。「半角カタカナ」は必ずしも惡玉ではないのですが、念のため指摘しておきます。

追記

2001年4月1日追記。<P> … 一行空けて改行します。は削除されました。<BR> … 普通に改行します。の記述だけが殘つてゐます。

では、1行開けて改行する時はどうするのでしょう。やり方は、簡単です。<BR>をもう1つ追加してください。

筆者はどんどん深みにはまつてゐます。brは飽くまで強制改行に過ぎないので、一般的に使ふべき要素ではありません。本來ならば改行しない筈の部分で無理矢理改行を實現する爲に、br要素は用ゐます。

「ブロック要素の前後には多くの場合、自動的に改行が入る。その中身をブラウザは適切に折返し表示する」と云ふ説明を最初にすれば、このやうな譯のわからない解説は不要となります。

目次

  1. 基本を知ろう 1
  2. 基本を知ろう 2
  3. HPを作ろう 1
  4. HPを作ろう 2
  5. HPを作ろう 3
  6. HPを作ろう 4
  7. HPを作ろう 5
  8. HPを作ろう 6
  9. HPを作ろう 7
  10. HPを作ろう 8
  11. HPを作ろう 9
  12. フォームを作ろう
  13. HPを送信しよう